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序章~気楽に考えられるのはタイミング次第~
悪役令嬢転生に文句はないけれど
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私は華の女子高生南由宇!好きなものは恋愛もののライトノベルで、最近はまっているのは悪役令嬢への転生もの!なんだかんだと活躍してヒドイン(誤字ではない)からヒーローを奪われずに済んだり、ヒーローとともにざまあしたりとわくわくもんだよね!
さて、そんな私がなぜ今そんな話をしたのかと言うとその夢の悪役令嬢になっていたからである。これ、悪役令嬢の記憶も受け継いでいる感じでなんとか混乱せずに済んだのはよかった。
よかったけど………
「あなたとの婚約は破棄させていただく」
既に断罪前どころか断罪シーンとはどういうこと!?夢も希望もないよ!あ、でも婚約破棄後の悪役令嬢の話とかも面白かった……いやいや、今自分がそれをされている時点でそんな呑気になってていいの?だめでしょ!
こうも現実逃避してしまうほど焦るのは悪役令嬢の記憶のせい。明らかに悪役を貫いていたから。自分の婚約者である王子様の隣にいた女性に嫉妬をぶつけて……まあいじめ抜いたわけである。
何の言い訳もできない。が、それもこれも王子様がその子を特別視してるのが丸分かりだったせいだ。そうだ、そうだよ!いきなりのことで忘れてたけどこれ私がしたことあったなんちゃらかんちゃら……うん、名前忘れたけど乙女ゲームのあれだ!
ならあれはヒロインでプレイヤーだった私は……悪役令嬢さん、ごめんよ。私も敵のひとりだった。大丈夫、償いとして君の幸せのために私頑張る……と言いたいけどさすがに無理だわ。
「ミリーナ、聞いてるのか」
「へ?」
「……はぁ……もう一度言う。君は私と婚約破棄してエドウィン・ルーチェ伯爵と婚約が決定している」
「はぁ……わかりました」
んー、やっぱだめだわー。悪役令嬢がストーカーされ毛嫌いしていた人とわかっていてさせる婚約は避けられない。台詞だけで顔こそ出てなかったけどストーカーモブって……そんなぞぞぞっとするようなあれなんだろうか。
死ぬよりはマシなのか、死ぬ方がマシなのか……まあなんとかなると信じよう!
「随分素直だな……?」
「まあ不貞を働く婚約者よりかはマシですね。浮気をするならもう少しわかりにくくしてください。仮にも将来国の長となられるなら」
「な……っ」
ふふん、確かに悪役令嬢はヒロインに酷いことをしてきたけれど、元々はわかりやすすぎる王子様が悪いのだからこれくらい言ってやってもいいわよね?
アドバイスよ、アドバイス!下手な浮気は大切な人すらも傷つけますよってね!
うん、なんか少しスッキリした!
「では、アデュー!」
「「「「は?」」」」
あ、これは令嬢っぽくなかったな。なんて思いながら王子様以外にようやく声を出した周囲の人たちからそそくさと逃げるようにその場を去った。
なーんでこういう乙女ゲームの婚約破棄ってたくさんの人がいる前でしようとするのか、実際経験するとバカみたいに思えてくる。
とりあえずそれはそれとしてストーカーモブがどんな人かお手並み拝見です!
さて、そんな私がなぜ今そんな話をしたのかと言うとその夢の悪役令嬢になっていたからである。これ、悪役令嬢の記憶も受け継いでいる感じでなんとか混乱せずに済んだのはよかった。
よかったけど………
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「へ?」
「……はぁ……もう一度言う。君は私と婚約破棄してエドウィン・ルーチェ伯爵と婚約が決定している」
「はぁ……わかりました」
んー、やっぱだめだわー。悪役令嬢がストーカーされ毛嫌いしていた人とわかっていてさせる婚約は避けられない。台詞だけで顔こそ出てなかったけどストーカーモブって……そんなぞぞぞっとするようなあれなんだろうか。
死ぬよりはマシなのか、死ぬ方がマシなのか……まあなんとかなると信じよう!
「随分素直だな……?」
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ふふん、確かに悪役令嬢はヒロインに酷いことをしてきたけれど、元々はわかりやすすぎる王子様が悪いのだからこれくらい言ってやってもいいわよね?
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あ、これは令嬢っぽくなかったな。なんて思いながら王子様以外にようやく声を出した周囲の人たちからそそくさと逃げるようにその場を去った。
なーんでこういう乙女ゲームの婚約破棄ってたくさんの人がいる前でしようとするのか、実際経験するとバカみたいに思えてくる。
とりあえずそれはそれとしてストーカーモブがどんな人かお手並み拝見です!
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