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第25話極秘任務遂行
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いつも通り僕達はギルドへ向かう。
「ちょっと今私についてきてもらっていいですか?」
一体何の話をされるのか全くわからなかったが受付の女の人の口調が真剣だったのでとりあえず着いていくことにした。
その連れてこられた場所は前に一度だけ来たことがある人気のない場所だった。
「この前は嘘の情報を教えてしまい申し訳ありませんでした!」
そう言いながら頭を下げる。
この場所に連れてこられた時点でその話をされることは分かっていたが。
「それで極秘任務のお願いなのですが、 今度はちゃんと何度も確認を取ったので間違いはないと思います」
「その町で麻薬が流行ったおおよその原因とかってわかってるんですか?」
ナギがそう尋ねる。
「私達が今わかっているのはその街でいきなりその麻薬が流行り始めたということぐらいで」
「すいません毎回曖昧な答え方しかできなくて」
「いえいえそれを調べるために私達がその場所に行くんで気にしなくて大丈夫ですよ」
「本当だったらこのお話をギルド長から話してもらった方がいいのですがまだ他の場所に麻薬の調査に出ていて」
「そうですかやっぱり被害が別の村に広がってるんですかね?」
「おそらくそうだと思います」
「それで今回行く場所はどこなんですか?」
横にいるモモさんが尋ねる。
「ここからそんなには遠くないと思います」
「これがその村までの地図です」
そう言いながらナギにその地図を渡す。
「大変だとは思いますが村を守るためにどうかお願いします」
「念のための確認なんですが極秘任務のクエスト内容はその麻薬についての原因を探ることと、 余裕があったらその麻薬自体を回収してくればいいんですよね」
「はい麻薬を回収してきてくれればこちらでもその麻薬についての研究ができるので何か分かると思います」
「あと十分分かっているとは思いますがこの任務は極秘任務なのでくれぐれも他の人達には内密に」
「はい十分気をつけます」
「それでは改めて今回の極秘任務の操作お願いします」
頭を深々と下げてそういった。
僕達3人はそのギルドを出てもらった地図を時々見ながら目的の場所へと足を進めていく。
「それにしても麻薬が広まったのって一体何が原因なんでしょうね?」
「私にも分からないけど目的地の場所に行けば多少なりとも何か分かるんじゃない」
この前調査に行っていた時も似たような会話をしてたような気がするなあと思いながら3人で足を進める。
「ギルドの女の人は 意外と近いですよって言ってましたけどそれなりに距離あるんですね」
モモさんがそんなことを口にする。
それからもうしばらく歩いていると目の前にいくつかの建物が見えてきた。
「あそこにある建物が この地図に書いてある場所なんじゃないですか?」
建物が並んでいる方を指差しながらそう言った。
「そうねとにかく言ってみるだけ行ってみましょうか」
少し歩くスピードを早めてその村の方へと向かう。
「お前達どこから来たんだ」
見るからにガタイのいい男3人組がいきなりそう声をかけてくる。
「近くの村からやってきました」
ナギがそう答えてその場から立ち去ろうとする。
「おっとこの村に俺達の許可なしで入っていいと思ってるのか?」
「はーなんで逆にこの村に入るのにあなた達の許可を取らなきゃいけないの?」
若干ため息をつきながら面倒くさそうにそう言葉を返す。
『まずいこのままじゃナギが暴れそうな気がする!』
『大丈夫よ私だって子供じゃないんだしそんなすぐ暴れたりはしないわ』
『そうだといいんだけど』
『まあでもどんな最悪の事態になったとしてもヘタに街の中で高火力の魔法を売ったりはしないだろう』
『当たり前でしょさすがにどんな状況になったとしてもこんな場所で大魔法は使わないわよ』
「それはなあ俺達がこの村を支配しているものだからだ」
その男達3人は自信満々に言った。
「あっそう、じゃあこれから私たちは用事があるからさようなら」
その男達3人とは対照的に冷静に言葉を返す。
「女のくせになめてんじゃねーぞ!」
1人の男がそう言ってポケットからナイフを取り出してナギに襲いかかる。
「やっぱりおとなしく見逃してくれないのね」
そう言いながら後ろの方にゆっくりと体を向けそのナイフの攻撃を余裕の表情で避ける。
「ナギさん 最初っから襲ってくるのがわかってるんだったらなんでわざわざ煽るようなこと言ったんですか?」
「そっちの方が早く終わるかなと思って」
「敵に襲われてるのにクチャべってんじゃないよ!」
そう言いながらもう一人の男もナイフを手に持ちナギに向かって襲い掛かってくる。
『大丈夫2人とも僕も何か手伝った方がいい?』
「大丈夫ですよこんな男3人わざわざ勇者様の手を煩わせるまでもなく私1人で十分です」
「ええわざわざクロリスの手を借りるまでもなくこんな奴等私1人で瞬殺よ」
「お前らさっきから誰に向かって喋ってるんだ」
「なんでもない早くあなた達を倒して情報集めないとなと思っただけ」
顔に余裕の笑みを浮かべてそう言葉を返す。
「どこまでも俺達をなめくさりやがって!」
今度は3人全員でナイフを構えなおして襲いかかってきた。
2人はいきなりのその攻撃に 一切あわてた様子を見せることなく、丁寧に攻撃を避けていく。
「私にはそんな攻撃当たらないわよ」
ナギがそういったと同時にその相手をしている男のみぞおちに向かって勢いよく膝蹴りを食らわせる。
「うううー」
唸り声のようなものを上げながら地面に倒れる。
「どうする今私達と戦うことをやめてくれたら、あなた達2人のことは見逃してあげるけど?」
「そういうわけにはいかねえんだよ!」
そう言いながら僕達に再び攻撃をしてくる。
「はぁ、あなた達の攻撃ってワンパターンなのよ」
ナギはため息を吐きながらそう言ってその男2人が持っているナイフを勢いよく足で蹴り上げる。
「なななんなんだこの女は強すぎる!」
男2人は声を震わせながらそう言った。
「どうするこんなに力の差があってもまだやる!」
ナギが顔に奇妙なほどの満面の笑みを浮かべながら一歩男達に近づいてそういった。
「いえ俺達の負けです降参しますからもう勘弁してください」
ナギの無言の圧力に圧倒されたのかそう言いながら土下座をする。
「だったらもう私達の事を襲ってこないでくれるかな?」
自分の顔、男の人達の真ん前まで近づけて圧をかけながらそう確認の言葉を口にする。
「ひーはいもちろんです!」
「それじゃあ俺達をこれで 本当にすいませんでした」
ナギに 謝りながらその場から立ち去って言った。
「私が出るまでもなかったですね」
「だから言ったでしょあんなやつら私一人で十分だって」
「それにしてもナギさん一切魔法を使わずに倒すなんてすごいですね」
「魔法使いたからって魔法だけで戦うわけじゃないのよ」
「実際ああいう風にあんまり敵との距離がない場合は下手に魔法使より拳と歌詞を使った方が早く倒せる」
「まぁモンスターは別だけどね」
「それじゃあ早速情報収集に行きましょうか」
面白かった。
続きが気になる。
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