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第17話 村を守った英雄
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周りの霧がだんだんと晴れてきて横になって倒れていたナギ達もゆっくりと目を覚ます。
「クロリス大丈夫?」
驚いた表情を顔に浮かべながらナギが駆け寄ってくる。
『あのモンスターはどこに行った!』
僕に確認するようにそう言ってくる。
『あそこに倒れてる』
そう言ってモンスターが倒れている方を指差す。
倒れているというより潰れていると言った方が正しいのかもしれないが。
「すごい私達が倒れている間に僕がこれをやったの!」
モモさんが驚いた口調でそう言ってくる。
僕達は村の人に原因を解決したことを伝えるため戻った。
「無事に戻ってこられましたか、それで原因を突き止めることができたのでしょうか?」
村長が少し不安そうな表情でそう聞いてくる。
「はい無事に解決しましたよ」
ナギがその村の人達を安心させるように笑顔でそう言った。
「本当ですか!」
村の人達はそう驚きの言葉を口にしながらその表情はとても笑っていた。
「はい本当です」
もう一度強く頷きながら答える。
「よかったこれで村の者達は助かる!」
その話を村長の後ろで聞いていた村の人達も泣いて喜んでいた。
少し喜びすぎじゃないかと思ったが明日もしかしたら死んでしまう状況だったんだから当たり前かと思った。
「村長様今日はこの村を救ってくれた英雄の人達のために宴をしましょう」
一人の男の人がそう言った。
「それはいい考えだ早速今夜宴をするとしよう」
「いえ私達はそんなことをしてもらおうとは思っていません」
「まあまあいいじゃないですか宴会をするぐらいみんな喜んでるんですから」
モモさんがナギにそう言葉をかけて説得する。
「僕もその方がいいもんね」
なぜか笑いながら僕にそう言ってくる。
「まあももさんがそこまで言うなら」
少し申し訳なさそうな表情しながらそう言葉を口にする。
「早速そうと決まれば宴会の準備だ村のみんなで協力して英雄様たちをもてなすぞ!」
「はい!」
みんな返事を返してそれぞれの準備に取り掛かる。
「英雄様今夜は楽しみにしててくださいね必ず楽しい宴会にしてみせますから」
「そうだ今日は泊まっていってください!」
「いえいえさすがにそこまでしていただくわけには」
「いいんですよ今の私たちにできるのはこのぐらいなんですから」
別に僕達はそこまでしてもらうつもりはなかったのだが村の人達の勢いに何も言うことができず。
昨日泊まった空き部屋で待つことになった。
「どう言うおもてなしをしてくれるのかな」
ナギが呟くようにそう言った。
「とりあえず気長に待ちましょうよ」
それから宴会の準備が終わるまで待った。
「宴会の準備が無事に終わりました、それでは私についてきてください」
一人の女の人が僕達を呼びに来てくれた。
言われた通りその女の人の後ろについていく。
「綺麗」
モモさんが顔に笑みを浮かべながら驚きを含んだ口調でそう言った。
周りには沢山の綺麗な飾り付けがされていて、テーブルにはたくさんの豪勢な料理が並んでいる。
「さあさあ英雄様どうぞこちらにお座りください」
そう言って一人の男の人が椅子まで案内してくれる。
「改めまして英雄様今回は私達の村を救っていただきありがとうございます」
そう言って村長が再び頭を下げる。
「ありがとうございました」
周りの人達もそのおじいさんの言葉に続くように頭を下げてそう言った。
「その代わりと言ってはなんですが今回の宴会をどうぞ楽しんでいってください」
「よし今夜は久しぶりに美味しいもの食べて呑むぞ」
男の人達が片手に持っているお酒を上にあげてたかだかに笑いながら全員そう宣言する。
『ナギ僕もご飯食べたい』
『ちょっと待って、クロリス見た目が赤ちゃんだから下手にご飯あげるわけにもいかないの』
確かに見た目は0歳の赤ちゃんなのでもしこの見た目で食べれるものがあるとするならとても柔らかいものだろう。
僕は我慢ができなくなりテーブルに置かれていたちっちゃいスプーンでご飯をすくおうとする。
『わかったわかったいまご飯あげるからちょっと待ってて』
そう言って周りの人達が見ていないかどうかを確認してスプーンですくったご飯を僕の方までもってくる。
それを繰り返して僕も美味しいご飯を食べることができた。
《スキルポイント150を取得しました》
「ナギさんこのご飯とても美味しいですね!」
「ええそうね」
周りにいる男の人達はお互いに肩を組んで笑い合っている。
そんな感じで宴会は時間が経つにつれどんどんどんどん盛り上がっていった。
そんな楽しい宴会も終わりほとんどの男の人達は酔いつぶれていた。
「今回の宴会はこの辺でお開きにしましょうか」
「それではどうか英雄様達はこの村に1日泊まっていってください」
「ありがとうございます」
さっきまで少し悩んでいたが後はお言葉に甘えて泊まる事にした。
さっきまでいた空き部屋に戻る。
「美味しいご飯たくさん食べられましたね」
モモさんが満足そうな表情でそう言ってくる。
「そうだ少し外に出てみませんか?風が吹いてて気持ち良さそうです」
「そうね気分転換に少し出ましょうか」
「それにしても やっぱり懐かしいなこの街は」
懐かしむような表情でそう言葉を口にする。
『やっぱりこの街はモモさんにとって大事な場所なんだろうな』
「そうですねここは私にとってとても大事な場所です」
『それはそうだよね自分が生まれ育った街なんだからってあれ…』
『モモさん今僕の心を!』
「はい読みましたよ」
『えーーー!!!』
「えーーー!!!」
2人とも少し遅れて驚きの声を上げる。
「モモモモさんクロリスの心が読めるの!」
驚きのあまり言葉がうまく出てきていないようだった。
「私魔導書のスキル以外にテレパシーのスキルは使えるんですよ」
なんてことなさそうにそう言ってくる。
「私そんなの聞いてないけど!」
「はい言ってませんからね」
「じゃなくて何でそんな大事なスキルがあるって教えてくれなかったの!」
「そっちの方が面白いかなと思って」
作戦が成功したと言わんばかりに顔に笑みを浮かべながらそう言ってくる。
「なのでお2人が元勇者だってことも知ってます」
『ていうことは最初からわかった上で赤ちゃんぽい口調で接してたってことか』
「そういうことになります」
いたずらっぽい笑みを顔に浮かべながらそう答える。
「3人で一緒にお風呂に入った時の勇者様の慌てようといったら」
『そうかっていうことは3人で一緒にお風呂に入ろうって言ったのも3人で一緒に寝ようって言ったのも僕の反応を見て楽しむためか!』
「大正解です勇者様」
「そこでひとつ提案なのですが私をお2人のパーティーに入れてくれませんか?」
『モモさんがこのパーティーに入ったりなんてしたらとんでもないことになるぞいろんな意味で』
「もし私をパーティーに入れてくれなかったら元勇者様だってことも漏らしちゃおうかな?」
勝ちを確信したような笑みを浮かべてそう言ってくる。
『わかったパーティーに入れるからそれだけは黙っておいてくれ?』
「本当ですかありがとうございます!」
「今まで失礼な呼び方をしてすいませんでしたこれからは勇者様と呼ばせていただきます」
膝をついて頭を下げてそう言ってくる。
こうしてまた1人仲間が増えたのでした。
面白かった。
続きが気になる。
と思っていただけたかたはお気に入り登録よろしくお願いします。
「クロリス大丈夫?」
驚いた表情を顔に浮かべながらナギが駆け寄ってくる。
『あのモンスターはどこに行った!』
僕に確認するようにそう言ってくる。
『あそこに倒れてる』
そう言ってモンスターが倒れている方を指差す。
倒れているというより潰れていると言った方が正しいのかもしれないが。
「すごい私達が倒れている間に僕がこれをやったの!」
モモさんが驚いた口調でそう言ってくる。
僕達は村の人に原因を解決したことを伝えるため戻った。
「無事に戻ってこられましたか、それで原因を突き止めることができたのでしょうか?」
村長が少し不安そうな表情でそう聞いてくる。
「はい無事に解決しましたよ」
ナギがその村の人達を安心させるように笑顔でそう言った。
「本当ですか!」
村の人達はそう驚きの言葉を口にしながらその表情はとても笑っていた。
「はい本当です」
もう一度強く頷きながら答える。
「よかったこれで村の者達は助かる!」
その話を村長の後ろで聞いていた村の人達も泣いて喜んでいた。
少し喜びすぎじゃないかと思ったが明日もしかしたら死んでしまう状況だったんだから当たり前かと思った。
「村長様今日はこの村を救ってくれた英雄の人達のために宴をしましょう」
一人の男の人がそう言った。
「それはいい考えだ早速今夜宴をするとしよう」
「いえ私達はそんなことをしてもらおうとは思っていません」
「まあまあいいじゃないですか宴会をするぐらいみんな喜んでるんですから」
モモさんがナギにそう言葉をかけて説得する。
「僕もその方がいいもんね」
なぜか笑いながら僕にそう言ってくる。
「まあももさんがそこまで言うなら」
少し申し訳なさそうな表情しながらそう言葉を口にする。
「早速そうと決まれば宴会の準備だ村のみんなで協力して英雄様たちをもてなすぞ!」
「はい!」
みんな返事を返してそれぞれの準備に取り掛かる。
「英雄様今夜は楽しみにしててくださいね必ず楽しい宴会にしてみせますから」
「そうだ今日は泊まっていってください!」
「いえいえさすがにそこまでしていただくわけには」
「いいんですよ今の私たちにできるのはこのぐらいなんですから」
別に僕達はそこまでしてもらうつもりはなかったのだが村の人達の勢いに何も言うことができず。
昨日泊まった空き部屋で待つことになった。
「どう言うおもてなしをしてくれるのかな」
ナギが呟くようにそう言った。
「とりあえず気長に待ちましょうよ」
それから宴会の準備が終わるまで待った。
「宴会の準備が無事に終わりました、それでは私についてきてください」
一人の女の人が僕達を呼びに来てくれた。
言われた通りその女の人の後ろについていく。
「綺麗」
モモさんが顔に笑みを浮かべながら驚きを含んだ口調でそう言った。
周りには沢山の綺麗な飾り付けがされていて、テーブルにはたくさんの豪勢な料理が並んでいる。
「さあさあ英雄様どうぞこちらにお座りください」
そう言って一人の男の人が椅子まで案内してくれる。
「改めまして英雄様今回は私達の村を救っていただきありがとうございます」
そう言って村長が再び頭を下げる。
「ありがとうございました」
周りの人達もそのおじいさんの言葉に続くように頭を下げてそう言った。
「その代わりと言ってはなんですが今回の宴会をどうぞ楽しんでいってください」
「よし今夜は久しぶりに美味しいもの食べて呑むぞ」
男の人達が片手に持っているお酒を上にあげてたかだかに笑いながら全員そう宣言する。
『ナギ僕もご飯食べたい』
『ちょっと待って、クロリス見た目が赤ちゃんだから下手にご飯あげるわけにもいかないの』
確かに見た目は0歳の赤ちゃんなのでもしこの見た目で食べれるものがあるとするならとても柔らかいものだろう。
僕は我慢ができなくなりテーブルに置かれていたちっちゃいスプーンでご飯をすくおうとする。
『わかったわかったいまご飯あげるからちょっと待ってて』
そう言って周りの人達が見ていないかどうかを確認してスプーンですくったご飯を僕の方までもってくる。
それを繰り返して僕も美味しいご飯を食べることができた。
《スキルポイント150を取得しました》
「ナギさんこのご飯とても美味しいですね!」
「ええそうね」
周りにいる男の人達はお互いに肩を組んで笑い合っている。
そんな感じで宴会は時間が経つにつれどんどんどんどん盛り上がっていった。
そんな楽しい宴会も終わりほとんどの男の人達は酔いつぶれていた。
「今回の宴会はこの辺でお開きにしましょうか」
「それではどうか英雄様達はこの村に1日泊まっていってください」
「ありがとうございます」
さっきまで少し悩んでいたが後はお言葉に甘えて泊まる事にした。
さっきまでいた空き部屋に戻る。
「美味しいご飯たくさん食べられましたね」
モモさんが満足そうな表情でそう言ってくる。
「そうだ少し外に出てみませんか?風が吹いてて気持ち良さそうです」
「そうね気分転換に少し出ましょうか」
「それにしても やっぱり懐かしいなこの街は」
懐かしむような表情でそう言葉を口にする。
『やっぱりこの街はモモさんにとって大事な場所なんだろうな』
「そうですねここは私にとってとても大事な場所です」
『それはそうだよね自分が生まれ育った街なんだからってあれ…』
『モモさん今僕の心を!』
「はい読みましたよ」
『えーーー!!!』
「えーーー!!!」
2人とも少し遅れて驚きの声を上げる。
「モモモモさんクロリスの心が読めるの!」
驚きのあまり言葉がうまく出てきていないようだった。
「私魔導書のスキル以外にテレパシーのスキルは使えるんですよ」
なんてことなさそうにそう言ってくる。
「私そんなの聞いてないけど!」
「はい言ってませんからね」
「じゃなくて何でそんな大事なスキルがあるって教えてくれなかったの!」
「そっちの方が面白いかなと思って」
作戦が成功したと言わんばかりに顔に笑みを浮かべながらそう言ってくる。
「なのでお2人が元勇者だってことも知ってます」
『ていうことは最初からわかった上で赤ちゃんぽい口調で接してたってことか』
「そういうことになります」
いたずらっぽい笑みを顔に浮かべながらそう答える。
「3人で一緒にお風呂に入った時の勇者様の慌てようといったら」
『そうかっていうことは3人で一緒にお風呂に入ろうって言ったのも3人で一緒に寝ようって言ったのも僕の反応を見て楽しむためか!』
「大正解です勇者様」
「そこでひとつ提案なのですが私をお2人のパーティーに入れてくれませんか?」
『モモさんがこのパーティーに入ったりなんてしたらとんでもないことになるぞいろんな意味で』
「もし私をパーティーに入れてくれなかったら元勇者様だってことも漏らしちゃおうかな?」
勝ちを確信したような笑みを浮かべてそう言ってくる。
『わかったパーティーに入れるからそれだけは黙っておいてくれ?』
「本当ですかありがとうございます!」
「今まで失礼な呼び方をしてすいませんでしたこれからは勇者様と呼ばせていただきます」
膝をついて頭を下げてそう言ってくる。
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