15 / 40
第15話迷いの森
しおりを挟む
ゆっくりと目を開けて左のほうに顔を向けると昨日と同じようにモモさんが僕の隣で寝ている。
「ああ!」
『なんで!』
思わずそう驚きの声を漏らしてしまう。
声が大きかったことに気づき慌てて自分の口を手で押さえるがもう遅かったようだ。
「ふわぁ」
小さなあくびをしながら僕の方に顔を向ける。
「おはよう」
僕は頷いて返事を返す。
僕達は村の人が持ってきてくれた朝ごはんを食べた後、尊重の元へ向かった。
「昨日この村に来て頂いたばかりなのにこんなことを頼んでしまってすいません」
尊重さんがそう言って頭を下げる。
「いえ気にしないでくださいこちらこそ昨日は村に停めていただいてありがとうございます」
「それではこれが目的地までの地図です」
ナギがその地図を受け取る。
「最近はこの村の者達はまったくあの森に近づこうとせず、 最近の森の中がどうなっているのか分からないので十分に注意してください」
「それでは私達村のものは3人の無事を願って待っていますよ」
ありがとうございますとお礼を言った後僕達は森の方へと向かった。
『それにしてもなんで村の作物がいきなり育たなくなったんだろうね?』
『さあそれは私にも分からないけどこの地図に書いてある場所に向かえば何か分かることもあるかもしれない』
そんなことを言いながら足を進めていると目の前に一体の手を合わせた銅像が目にとまった。
「モモさんこれは?」
ナギが疑問の表情を顔に浮かべながらそう尋ねる。
「これは森り神様と言って私達の村の野菜の収穫をお願いする神様なんですけど私達は神様を何らかの形で怒らせてしまったのでしょうか?」
そう言いながらも両手を合わせてその神様にお祈りをする。
別にしなければいけないわけでもなかったのだが同じように僕達2人も手を合わせた。
「それじゃあ行きましょうか目的の場所はこの先ですよ」
そう言われてモモさんの後ろについていく。
「モモさんはよく神様にお祈りしたりしてたの?」
「小さい頃はよく村のいろんな人達と一緒にこの森までお祈りに来てました」
「神様にお祈りに来てそんちょうさんにその神様がどういう神様なのか毎回のように聞かされてましたけど、その時の私はどういう神様なのかっていうのが分かってませんでした」
「まあでも3歳の時の話なので無理もないんですけどね」
懐かしい記憶を思い出しているのかおかしそうに笑いながらそう言ってくる。
しばらく足を進めているとさっきまでの景色とはまるで違い周りがだんだんと霧に覆われていく。
その僕達を囲っている霧は更に濃くなり周りが見えなくなる。
『ナギ!』
『モモさん!』
「ああ!」
心の中でいくらそう叫んでも口から出る言葉はそんな言葉だけだった。
さっきまで少しだけ見えていた2人の影も、もう全く見えなくなった。
『どうすればいいこのままじゃ2人と逸れることになる』
そうは言いつつもこの何も見えない霧の中をただ闇雲に探すわけにもいかない。
どうしたらいいか考えていると目の前からだんだんと人の足音のようなものが近づいてくる。
霧に写し出された女の人の影がこちらに近づいてくる。
その僕の前に現れた女の人の姿を見て思わず目を見開いて驚いてしまった。
僕の目の前に現れたその女の人はナギだった。
『ナギ何んでこんなところに?』
僕は奇妙な違和感を覚えていた。
僕を今まで見失っていたんだとすればもう少しオーバーなリアクションでもおかしくないはずだ。
僕の前にいるナギの表情は笑っていた。
『なんなんださっきから感じるこの奇妙な違和感は?』
そんな違和感を感じていると目の前にいるナギがとても嬉しそうな口調でこう言った。
「クロリスこっちにおいで」
ナギのその口調はとても優しい口調で小さな子供を歩かせるように手をパンパンと叩いてそう言ってくる。
僕はとりあえず言われるがままにナギの方へと歩いていく。
「すごいねすごいねよくできたね!」
僕がナギの目の前に立つとオーバーなぐらいのリアクションでそう言いながら少し乱暴に頭を撫でる。
僕はその頭を撫でられた時すぐにわかった。
『このナギは本物のナギじゃない!』
『これはおそらく幻覚だどうにかしてこの状況を抜け出さないと!』
『とは言ったもののいくら僕がこの状況が幻覚だとわかっていてもこの状況が変えられるわけじゃない!』
それでもどうにかこの状況から抜け出す方法はないかと考えているといつのまにか周りの景色が変わっていた。
『なんでださっきまで森の中にいて霧がかかってて何も見えなかったはずなのに!』
『そうかこれ自体も厳格なのか』
今まで何もない森の中だったはずの景色が家の中の景色へと変わっている。
それもかなり広くて綺麗な家だ。
『これは幻覚だこれは幻覚だ!』
そう自分に強く言い聞かせる。
ふと自分の手の方に視線を向けてみると赤ん坊の手のようなすべすべな手ではなくそこにあったのは大きな手だった。
魔王に殺されて転生した時と同じように自分の体をペタペタと触ってどうなっているか確認する。
すると僕の予想通り15歳の姿へと戻っているようだった。
いや成長して18歳ぐらいになっている。
「ヤッターもうちゃんと元の姿に戻れないと思ってたけど無事に元の姿に戻れた」
そういう喜びの言葉を口にしてすぐ気づいたこれも幻覚だということに。
『そうだうっかり喜んじゃったけどこれもきっと厳格なんだ』
僕がそんなことを考えているとナギが駆け寄ってきた。
そのナギの格好を見て少し驚いてしまった。
いつもの格好ではなくそのナギはエプロンを身につけていた。
「お疲れ様今日も冒険者の仕事大変だったわね」
『何て答えたらいいんだとりあえず話を合わすか』
『そうなんだよ今日も結構でかい大型モンスターを倒してきたんだよ』
「それは知ってる」
そう言葉を返してくる。
「なんで?」
思わずそう疑問の言葉を返してしまった。
「なんでってそれは私達が一緒のパーティーだからでしょう?」
「ああそれもそうか」
動揺してつい当たり前のことを聞いてしまった。
「それでこの家誰の家なんだ?」
その後すぐにまた墓穴を掘ったことに気づく。
「何言ってるのこの家は私達2人の家よ」
僕はその言葉を聞いて一瞬意味が理解できなかった。
「2人何を言って」
「私達結婚してるんだから別に普通でしょう」
ナギは特に何ともなさそうにそう言った。
『結婚僕とナギが結婚』
『これはただの幻覚だ森が見せている幻覚だ』
いくら頭の中でこれが幻覚だとわかっていても意識せずにはいられない。
「さっきからわけわかんないこと言ってるけど頭大丈夫熱でもあるんじゃないの?」
そう言いながらナギが片方の手を自分のおでこに当ててもう片方の手を僕のおでこに当てて熱を測る。
「ちょっと近い…」
小さな声でそういうが聞こえている様子は全くない。
「特に熱はなさそうだけど、とりあえずご飯作っておいたから早く食べちゃって」
『早くこの夢から覚めるんだ僕!』
心の中で強くそう思いながら自分の頬を思いっきり力強く殴った。
パンという乾いた音とともに僕の意識はそこで途絶えた。
面白かった。
続きが気になる。
と思っていただけたかたはお気に入り登録よろしくお願いします。
「ああ!」
『なんで!』
思わずそう驚きの声を漏らしてしまう。
声が大きかったことに気づき慌てて自分の口を手で押さえるがもう遅かったようだ。
「ふわぁ」
小さなあくびをしながら僕の方に顔を向ける。
「おはよう」
僕は頷いて返事を返す。
僕達は村の人が持ってきてくれた朝ごはんを食べた後、尊重の元へ向かった。
「昨日この村に来て頂いたばかりなのにこんなことを頼んでしまってすいません」
尊重さんがそう言って頭を下げる。
「いえ気にしないでくださいこちらこそ昨日は村に停めていただいてありがとうございます」
「それではこれが目的地までの地図です」
ナギがその地図を受け取る。
「最近はこの村の者達はまったくあの森に近づこうとせず、 最近の森の中がどうなっているのか分からないので十分に注意してください」
「それでは私達村のものは3人の無事を願って待っていますよ」
ありがとうございますとお礼を言った後僕達は森の方へと向かった。
『それにしてもなんで村の作物がいきなり育たなくなったんだろうね?』
『さあそれは私にも分からないけどこの地図に書いてある場所に向かえば何か分かることもあるかもしれない』
そんなことを言いながら足を進めていると目の前に一体の手を合わせた銅像が目にとまった。
「モモさんこれは?」
ナギが疑問の表情を顔に浮かべながらそう尋ねる。
「これは森り神様と言って私達の村の野菜の収穫をお願いする神様なんですけど私達は神様を何らかの形で怒らせてしまったのでしょうか?」
そう言いながらも両手を合わせてその神様にお祈りをする。
別にしなければいけないわけでもなかったのだが同じように僕達2人も手を合わせた。
「それじゃあ行きましょうか目的の場所はこの先ですよ」
そう言われてモモさんの後ろについていく。
「モモさんはよく神様にお祈りしたりしてたの?」
「小さい頃はよく村のいろんな人達と一緒にこの森までお祈りに来てました」
「神様にお祈りに来てそんちょうさんにその神様がどういう神様なのか毎回のように聞かされてましたけど、その時の私はどういう神様なのかっていうのが分かってませんでした」
「まあでも3歳の時の話なので無理もないんですけどね」
懐かしい記憶を思い出しているのかおかしそうに笑いながらそう言ってくる。
しばらく足を進めているとさっきまでの景色とはまるで違い周りがだんだんと霧に覆われていく。
その僕達を囲っている霧は更に濃くなり周りが見えなくなる。
『ナギ!』
『モモさん!』
「ああ!」
心の中でいくらそう叫んでも口から出る言葉はそんな言葉だけだった。
さっきまで少しだけ見えていた2人の影も、もう全く見えなくなった。
『どうすればいいこのままじゃ2人と逸れることになる』
そうは言いつつもこの何も見えない霧の中をただ闇雲に探すわけにもいかない。
どうしたらいいか考えていると目の前からだんだんと人の足音のようなものが近づいてくる。
霧に写し出された女の人の影がこちらに近づいてくる。
その僕の前に現れた女の人の姿を見て思わず目を見開いて驚いてしまった。
僕の目の前に現れたその女の人はナギだった。
『ナギ何んでこんなところに?』
僕は奇妙な違和感を覚えていた。
僕を今まで見失っていたんだとすればもう少しオーバーなリアクションでもおかしくないはずだ。
僕の前にいるナギの表情は笑っていた。
『なんなんださっきから感じるこの奇妙な違和感は?』
そんな違和感を感じていると目の前にいるナギがとても嬉しそうな口調でこう言った。
「クロリスこっちにおいで」
ナギのその口調はとても優しい口調で小さな子供を歩かせるように手をパンパンと叩いてそう言ってくる。
僕はとりあえず言われるがままにナギの方へと歩いていく。
「すごいねすごいねよくできたね!」
僕がナギの目の前に立つとオーバーなぐらいのリアクションでそう言いながら少し乱暴に頭を撫でる。
僕はその頭を撫でられた時すぐにわかった。
『このナギは本物のナギじゃない!』
『これはおそらく幻覚だどうにかしてこの状況を抜け出さないと!』
『とは言ったもののいくら僕がこの状況が幻覚だとわかっていてもこの状況が変えられるわけじゃない!』
それでもどうにかこの状況から抜け出す方法はないかと考えているといつのまにか周りの景色が変わっていた。
『なんでださっきまで森の中にいて霧がかかってて何も見えなかったはずなのに!』
『そうかこれ自体も厳格なのか』
今まで何もない森の中だったはずの景色が家の中の景色へと変わっている。
それもかなり広くて綺麗な家だ。
『これは幻覚だこれは幻覚だ!』
そう自分に強く言い聞かせる。
ふと自分の手の方に視線を向けてみると赤ん坊の手のようなすべすべな手ではなくそこにあったのは大きな手だった。
魔王に殺されて転生した時と同じように自分の体をペタペタと触ってどうなっているか確認する。
すると僕の予想通り15歳の姿へと戻っているようだった。
いや成長して18歳ぐらいになっている。
「ヤッターもうちゃんと元の姿に戻れないと思ってたけど無事に元の姿に戻れた」
そういう喜びの言葉を口にしてすぐ気づいたこれも幻覚だということに。
『そうだうっかり喜んじゃったけどこれもきっと厳格なんだ』
僕がそんなことを考えているとナギが駆け寄ってきた。
そのナギの格好を見て少し驚いてしまった。
いつもの格好ではなくそのナギはエプロンを身につけていた。
「お疲れ様今日も冒険者の仕事大変だったわね」
『何て答えたらいいんだとりあえず話を合わすか』
『そうなんだよ今日も結構でかい大型モンスターを倒してきたんだよ』
「それは知ってる」
そう言葉を返してくる。
「なんで?」
思わずそう疑問の言葉を返してしまった。
「なんでってそれは私達が一緒のパーティーだからでしょう?」
「ああそれもそうか」
動揺してつい当たり前のことを聞いてしまった。
「それでこの家誰の家なんだ?」
その後すぐにまた墓穴を掘ったことに気づく。
「何言ってるのこの家は私達2人の家よ」
僕はその言葉を聞いて一瞬意味が理解できなかった。
「2人何を言って」
「私達結婚してるんだから別に普通でしょう」
ナギは特に何ともなさそうにそう言った。
『結婚僕とナギが結婚』
『これはただの幻覚だ森が見せている幻覚だ』
いくら頭の中でこれが幻覚だとわかっていても意識せずにはいられない。
「さっきからわけわかんないこと言ってるけど頭大丈夫熱でもあるんじゃないの?」
そう言いながらナギが片方の手を自分のおでこに当ててもう片方の手を僕のおでこに当てて熱を測る。
「ちょっと近い…」
小さな声でそういうが聞こえている様子は全くない。
「特に熱はなさそうだけど、とりあえずご飯作っておいたから早く食べちゃって」
『早くこの夢から覚めるんだ僕!』
心の中で強くそう思いながら自分の頬を思いっきり力強く殴った。
パンという乾いた音とともに僕の意識はそこで途絶えた。
面白かった。
続きが気になる。
と思っていただけたかたはお気に入り登録よろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる