2 / 12
1
しおりを挟む瑞香の母と宏海の母は高校の同級生で仲が良く
2人の子供はひとりっ子同士のせいか
性別は違うが小さい頃から姉弟のように仲良く育った
近所に住んでいないので毎日と言うわけではないが
イベントごとがあるとお互いの家で順番に
ホームパーティを開き楽しんできた。
姉弟みたいな間柄だったが
いつからかお互いを意識するようになった
2家族でキャンプへ出かけハイキングをした時に
瑞香が途中で疲れてしまい
年下の宏海が瑞香の手をひいて歩いたのがきっかけかも知れない
その夜も、キャンプ場の草原で手を繋いで星空を眺めた
瑞香はその時に宏海をひとりの男として意識したが
宏海はもっとずっと前から瑞香を意識していたようだ。
星空を眺めながら少しうとうと瑞香がしていた時
宏海がチュッと唇を盗んだのだ
でも瑞香は夢だとその時は思っていた。。。
瑞香・小6、宏海・小4の夏の出来事である
瑞香が中学生になると、さすがに勉強や部活で会うことも少なくなった
初詣を除いては。。。
月日はながれ
大学生になった瑞香と高校生の宏海
夏休みで帰省している瑞香のもとに
久しぶりに宏海が訪ねてきた。。。勉強を教えてほしいと
暑い夏の午後、瑞香は自室のエアコンをつけて宏海を部屋に招き入れた。
瑞香は都内の大学の英文科に去年合格し
学生に人気な街で一人暮らしをしていた
冬休みや夏休みなどまとまった休みの時には帰省していたが
部活に励む宏海とはすれ違い1年以上会っていなかった
夏休み明けの英検受験で対策を教えてほしいという連絡だった。
久しぶりに会う宏海はもちろんだがすっかり背が伸び瑞香を追い越し
大人の男になりかかっていた
瑞香の方も東京の水に馴染みまぁまぁの女子大生ぶりだ
瑞香の机で一通りポイントをレクチャーした後
階下に麦茶を取りに行き部屋に戻ると
宏海が瑞香のベッドの上に寝転んでいた
「疲れた? ヒロ?」
瑞香が麦茶のコップを机の上に置き
寝転んで目を閉じている宏海の顔を覗き込むと
ガバッと瑞香の首に宏海の手が回り
グッと引き寄せられた
あっという間に数センチの距離で見つめ合う形になり
瑞香はジッと宏海の瞳を見つめた後
自ら唇を寄せていった。。。
最初はちょっぴり宏海をからかってやろう!
そんないたずら心からだった
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…


生まれ変わっても一緒にはならない
小鳥遊郁
恋愛
カイルとは幼なじみで夫婦になるのだと言われて育った。
十六歳の誕生日にカイルのアパートに訪ねると、カイルは別の女性といた。
カイルにとって私は婚約者ではなく、学費や生活費を援助してもらっている家の娘に過ぎなかった。カイルに無一文でアパートから追い出された私は、家に帰ることもできず寒いアパートの廊下に座り続けた結果、高熱で死んでしまった。
輪廻転生。
私は生まれ変わった。そして十歳の誕生日に、前の人生を思い出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる