不思議なthink

紫陽花 椛

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ベースター市

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a.m.11時頃
旅に出る準備をはじめた。どうやら、船、徒歩が主体となる旅らしい。

旅の準備がととのったところで、僕らが向かう最初の旅先は「ベースター市」。鉄鋼業が盛んな市だ。僕ははじめて訪れる。サウンドタウンからは、船旅で8時間程の距離にある。鉄のような人が多い市だ。

「この市から、君の名前につけられるヒントを探すのか?」
「さすがに、この市だけには、とどまらないけど、刺激をうけて、俺の名前を考えて」

鉄鋼業が盛んなだけはある。鉄でできた家、鉄でできた施設、鉄でできた道。どれもはじめてみる。確かに刺激になりそうだ。とりあえず、商店街に僕らは向かう。商店街には、たくさんの情報を得られるものが多いからな。

人通りの多いなか、名もなき青年を見失わないように歩くのが精一杯だった。
目の前で衝撃的な光景をみることになる。
名もなき青年が、急に周りの人々に殴られはじめた。僕はどうすればいいのか、わからず、プチパニックをおこしていた。焦って正常な判断ができない、わからない。
なぜ、彼が殴られているのか、また、物を投げてぶつけている人もいる。僕は暴力については、全然力もないので、極力避けて生活していた。どうすれば彼を守れるのか、

考えろ、考えろ、考えろ-------。

そこにふわりと現れたのは、
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