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初めての…… R-18
しおりを挟む「ふっ、あ、ぁっぁっ、んっ」
武骨で男らしい手だというのに、俺に触れてくれるレオさんの手は極めて優しい。こんなことを頼まれてレオさんだって嫌なはずなのに、それでも俺のことを気に掛けて俺の望む通りに行動に移してくれるところに彼の人間性を感じる。こんな状態の俺を放っておけないと思ったのか、それとも断ると俺が可哀想だと思って引き受けてくれたのか分からないけど、今はとにかく感謝でしかない。
「ん、……っ、ふぅ、んん……あ、あっ」
どんなところを触られようとも気持ちが良くて仕方がなくて、……もっと、もっと、この熱を解放してほしくて、縋るようにその手に擦り寄れば、暗闇で表情は見えないというのに、レオさんが笑ったような気がした。
「ん、は……っ、はふ、っ、ん、っん」
「どこに触れて欲しいんだ?」
「わかんない、んんっ、ぜんぶ、全部……っ、ふぅ、気持ちいいですっ」
「嘘吐け。お前が脚くねらせてるの分かってるぞ」
「……あ、ぁっ、レオ……さ……っ、んっ」
レオさんは俺の気持ちや行動を全て見通しているかのように俺の首元を指先でなぞりながら、俺の布団を捲ってきた。
―――期待と緊張でドキドキして眩暈がしそうだ……。
「…………本当に嫌だったら、きちんと言えよ」
「ん、……んっ、ん」
嫌だなんて言えるわけがない。それを期待して俺はレオさんに勇気を出して強請ったんだ。
…………自分では怖くて到底触ることができなかった場所に、――疼いて疼いて仕方がないというところに触れてもらえると思うと、怖いという気持ちなどは一切消えて今では待ち遠しささえ感じてしまっているくらいだ。「早く」と思わず言ってしまいそうになるのを必死に抑え込んで、俺は飲み込みきれなくなった唾液をシーツに零しながらレオさんの行動を待つ。
――――そして……、
「ひゃ、ぁあんっ!?」
下着越しにグリッと女性の大事なところに触れられて、俺は大袈裟なほどに甲高い声を上げて、そして身体を痙攣させた。
「……あ、ぁ……ぁあ、ぁ……ぁっ、ああっ」
アレスのことを気にしている余裕など今はなく、俺は脳が痺れるほどの刺激を受けて、言葉にならない声を上げた。
「……っ、これだけでイきやがったのかよ」
「レオ、さ……っ、んっ、レオ、さん……っ、んぅ、んんっ」
「どれだけ強力な薬飲まされたんだ……」
「ふぁ…あっ、ああぁっ……ふぅ、ひぁっ」
「……それともお前が元からやらしいかのどっちかだな」
そんなことを言われても分からない。俺は女の姿になって二週間くらいしか経ってないんだ。俺は自分でも胸やけがしそうなほどの甘く蕩けた声を上げながら、下着を濡らしていく。
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