950 / 1,014
後日譚
後日譚138.事なかれ主義者は優しくしようと改めて思った
しおりを挟む
用意された紅茶もお菓子も美味しかった。ただ、魔道具で淹れたお茶の方が美味しいような気もする。好みの問題かもしれない。
「お菓子はエミリーとジューンさんが作ってくれたのが美味しい気はするけど……これも好みの問題かな」
「れもん」
肩の上に乗ったままのレモンちゃんにお裾分けをしながら小声でお喋りをしていると、扉がノックされた。レモンちゃんと一緒にシャキッとした姿勢になったところで、部屋にいたメイドさんが扉を開けた。
こちらの方が立場的には上……なのかな? とりあえず座って出迎えるとマルセルさんと共に部屋に入ってきたのはエルフの御一行だった。金色の髪に緑色の瞳なのはどこのエルフも共通なのだろう。人族のように多種多様じゃないのは何か理由があるのか気になるところだ。
ただ、今は現実逃避していても戻してくれる人はいないので自分で切り替えて目の前に並んで跪いたエルフたちを見下ろした。
「面を上げてください」
そう言うと先程まで顔を伏せていたエルフたちが一斉に顔を上げた。視線が一瞬、僕の頭の上に行った気がするけど特に何も言われなかった。
一歩前に出てきたエルフの……たぶん男性が口を開いた。
「使節団代表のラゼルと申します。都市国家カラバから参りました。本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます」
ラゼルさんとその後ろの方々はほぼ同時に頭を下げて、上げた。少しの間があった後、ラゼルさんが再び話し始める。
「カラバの現状は既にご存知でしょうか?」
「世界樹を切ろうとしてドライアドが怒っている事は知ってます」
「お恥ずかしい限りです。世界樹を育む者であるはずの世界樹の使徒が『もう枯れてしまっているだろうから』と枝を切ったばかりにこのような事態になってしまいました。実行した者や命じた者は既にドライアドや世界樹に住み着いていた魔物によって命を落としております故、責任を取る者が残っておりません。ドライアドと親密のご関係のようですし、是非とも関係の再構築のための橋渡し役となって頂けないでしょうか?」
「んー……無理じゃないかなぁ、どう思う? レモンちゃん」
「れも」
「なんて言っているか分かんないけど……この肩の上に乗っているドライアドは世界樹ユグドラシル周辺で暮らしていたドライアドなんですよ。他の世界樹で暮らしているドライアドたちとも会わせましたけど、なんというか……別種だから意志が共有されてないんですよね。ある程度関係を構築出来ている子たちとは仲良くできますけど、初めましてのドライアドからしてみると僕はそこら辺の人間と区別はつかないから話し合いに持っていけるかすらわからないです。ただ……世界樹を育てる力を授かっている人に協力を打診するくらいはできます」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
「あくまで打診ですからね? 協力の確約はできませんからね?」
「それだけでも十分助かります! 我々では他の大陸にいらっしゃる世界樹の使徒様に会う事すらままなりませんから。大陸を自力で渡る事も考えましたが、協力を得られて連れて帰る事ができたとしてもその時に国が残っているか分かりませんから」
「それほど大変な事態になっているんですか?」
「はい。どうやらドライアドたちの力で世界樹を囲う森がどんどんと広がっているんです。街も世界樹の森に近かったところは吞まれてしまい、住処を失ったエルフたちが宿屋で一時的に暮らしているのが現状です」
思った以上にやばそうだ。やっぱりドライアドは怒らせない方が良さそうだなぁ。
「ギュスタン様がどうするのか次第ではあるけど、いつでも向こうへ行けるようにした方が良いかもしれないね。ジュリウス、船にドライアドっているよね?」
「はい。植木鉢が置かれているので間違いないかと」
「じゃあその子たちが来た時にお願いして、カラバに向かってもらおっか」
「れもん!」
「レモンちゃんでもいいけど、どういう状況か分からないし、会話できる子が良いんだよ」
「…………れもん」
「ごめんね。そういう訳だから、ジュリウスお願い」
「かしこまりました」
僕たちが小声で話をしている内容は向こうにも聞こえているようだけど、若干緊張した面持ちになっているのはドライアドと一緒に旅をする事を察しているからだろうか?
「聞こえていたかと思いますが、この町からそちらの国まで時間を掛けて移動するほど『生育』の加護持ちは暇ではありません。移動時間の短縮のためにドライアドに協力をしてもらいます。申し訳ありませんがお渡しする植木鉢を載せて世界樹カラバの近くまで運んでください。これがカラバのドライアドたちを鎮める最低条件です。お受けして頂けないようであれば、僕たちにできる事はありませんのでどうぞお引き取りください」
「いえ、大丈夫です! 問題ありません」
「そうですか、それはよかった。ドライアドたちを鎮めた際の報酬は別途頂きますのでご承知おきください。あ、それと……ないとは思いますが、くれぐれもお渡しする植木鉢を傷つけたり、枯れさせたりしないようにご注意ください。理由は、ご存知ですよね?」
重々しく頷いたエルフたちと話す事は今はこれ以上ないので退出してもらった。
マルセルさんは次の面会希望者を呼びに行くために再び部屋から出ていく。
紅茶を飲み干すと綺麗なメイドさんがすぐに寄ってきてお代わりを入れてくれたのでお礼を言っておく。
「それにしても、国の象徴みたいなものを傷つけるなんて……相当追い込まれていたのかな?」
「私にはわかりかねます」
「だよね」
場所が違えば周辺諸国との関係性も変わってくる。滅ぼされたフソーも、滅ぼした側の国が世界樹に近づく事ができていたら切っていたかもしれない。鎖国をしていたイルミンスールは切る事はなかったかもしれないけれど、他国からの圧力はあっただろう。
たまたま同じ大陸だったからユグドラシルとトネリコは早期に解決できたけれど、僕がいなかったらどうなっていたか……考えても分からないけれどいい結末にはどこもなっていなかっただろう。
もう亡くなっている人に当時の事を聞く事は出来ないけれど、こういう事もある、という事をしっかりとドライアド研究の第一人者であるラピスさんに伝えて研究を進めてもらおう。
そんな事を思いながらしょんぼりしているレモンちゃんを優しく撫でた。
「お菓子はエミリーとジューンさんが作ってくれたのが美味しい気はするけど……これも好みの問題かな」
「れもん」
肩の上に乗ったままのレモンちゃんにお裾分けをしながら小声でお喋りをしていると、扉がノックされた。レモンちゃんと一緒にシャキッとした姿勢になったところで、部屋にいたメイドさんが扉を開けた。
こちらの方が立場的には上……なのかな? とりあえず座って出迎えるとマルセルさんと共に部屋に入ってきたのはエルフの御一行だった。金色の髪に緑色の瞳なのはどこのエルフも共通なのだろう。人族のように多種多様じゃないのは何か理由があるのか気になるところだ。
ただ、今は現実逃避していても戻してくれる人はいないので自分で切り替えて目の前に並んで跪いたエルフたちを見下ろした。
「面を上げてください」
そう言うと先程まで顔を伏せていたエルフたちが一斉に顔を上げた。視線が一瞬、僕の頭の上に行った気がするけど特に何も言われなかった。
一歩前に出てきたエルフの……たぶん男性が口を開いた。
「使節団代表のラゼルと申します。都市国家カラバから参りました。本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます」
ラゼルさんとその後ろの方々はほぼ同時に頭を下げて、上げた。少しの間があった後、ラゼルさんが再び話し始める。
「カラバの現状は既にご存知でしょうか?」
「世界樹を切ろうとしてドライアドが怒っている事は知ってます」
「お恥ずかしい限りです。世界樹を育む者であるはずの世界樹の使徒が『もう枯れてしまっているだろうから』と枝を切ったばかりにこのような事態になってしまいました。実行した者や命じた者は既にドライアドや世界樹に住み着いていた魔物によって命を落としております故、責任を取る者が残っておりません。ドライアドと親密のご関係のようですし、是非とも関係の再構築のための橋渡し役となって頂けないでしょうか?」
「んー……無理じゃないかなぁ、どう思う? レモンちゃん」
「れも」
「なんて言っているか分かんないけど……この肩の上に乗っているドライアドは世界樹ユグドラシル周辺で暮らしていたドライアドなんですよ。他の世界樹で暮らしているドライアドたちとも会わせましたけど、なんというか……別種だから意志が共有されてないんですよね。ある程度関係を構築出来ている子たちとは仲良くできますけど、初めましてのドライアドからしてみると僕はそこら辺の人間と区別はつかないから話し合いに持っていけるかすらわからないです。ただ……世界樹を育てる力を授かっている人に協力を打診するくらいはできます」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
「あくまで打診ですからね? 協力の確約はできませんからね?」
「それだけでも十分助かります! 我々では他の大陸にいらっしゃる世界樹の使徒様に会う事すらままなりませんから。大陸を自力で渡る事も考えましたが、協力を得られて連れて帰る事ができたとしてもその時に国が残っているか分かりませんから」
「それほど大変な事態になっているんですか?」
「はい。どうやらドライアドたちの力で世界樹を囲う森がどんどんと広がっているんです。街も世界樹の森に近かったところは吞まれてしまい、住処を失ったエルフたちが宿屋で一時的に暮らしているのが現状です」
思った以上にやばそうだ。やっぱりドライアドは怒らせない方が良さそうだなぁ。
「ギュスタン様がどうするのか次第ではあるけど、いつでも向こうへ行けるようにした方が良いかもしれないね。ジュリウス、船にドライアドっているよね?」
「はい。植木鉢が置かれているので間違いないかと」
「じゃあその子たちが来た時にお願いして、カラバに向かってもらおっか」
「れもん!」
「レモンちゃんでもいいけど、どういう状況か分からないし、会話できる子が良いんだよ」
「…………れもん」
「ごめんね。そういう訳だから、ジュリウスお願い」
「かしこまりました」
僕たちが小声で話をしている内容は向こうにも聞こえているようだけど、若干緊張した面持ちになっているのはドライアドと一緒に旅をする事を察しているからだろうか?
「聞こえていたかと思いますが、この町からそちらの国まで時間を掛けて移動するほど『生育』の加護持ちは暇ではありません。移動時間の短縮のためにドライアドに協力をしてもらいます。申し訳ありませんがお渡しする植木鉢を載せて世界樹カラバの近くまで運んでください。これがカラバのドライアドたちを鎮める最低条件です。お受けして頂けないようであれば、僕たちにできる事はありませんのでどうぞお引き取りください」
「いえ、大丈夫です! 問題ありません」
「そうですか、それはよかった。ドライアドたちを鎮めた際の報酬は別途頂きますのでご承知おきください。あ、それと……ないとは思いますが、くれぐれもお渡しする植木鉢を傷つけたり、枯れさせたりしないようにご注意ください。理由は、ご存知ですよね?」
重々しく頷いたエルフたちと話す事は今はこれ以上ないので退出してもらった。
マルセルさんは次の面会希望者を呼びに行くために再び部屋から出ていく。
紅茶を飲み干すと綺麗なメイドさんがすぐに寄ってきてお代わりを入れてくれたのでお礼を言っておく。
「それにしても、国の象徴みたいなものを傷つけるなんて……相当追い込まれていたのかな?」
「私にはわかりかねます」
「だよね」
場所が違えば周辺諸国との関係性も変わってくる。滅ぼされたフソーも、滅ぼした側の国が世界樹に近づく事ができていたら切っていたかもしれない。鎖国をしていたイルミンスールは切る事はなかったかもしれないけれど、他国からの圧力はあっただろう。
たまたま同じ大陸だったからユグドラシルとトネリコは早期に解決できたけれど、僕がいなかったらどうなっていたか……考えても分からないけれどいい結末にはどこもなっていなかっただろう。
もう亡くなっている人に当時の事を聞く事は出来ないけれど、こういう事もある、という事をしっかりとドライアド研究の第一人者であるラピスさんに伝えて研究を進めてもらおう。
そんな事を思いながらしょんぼりしているレモンちゃんを優しく撫でた。
33
お気に入りに追加
414
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界転移の……説明なし!
サイカ
ファンタジー
神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。
仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。
しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。
落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして…………
聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。
ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。
召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。
私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。
ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない!
教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない!
森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。
※小説家になろうでも投稿しています。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる