804 / 1,091
第25章 片手間にサポートしながら生きていこう
幕間の物語265.賢者たちは立て籠もった
しおりを挟む
見た瞬間、六人共が悟った。アレには勝てない、と。
冒険者はある程度の実力を身に着けると、相手が魔物であろうとその力を何となく感じる事ができるようになるのだが、視線の先にいる生き物の力を推し量る事ができなかったからだ。
強い事は分かる。だが、相手がどれくらい強いのか、分からなかった。
魔力を読み取る事に長けている明は特にそうだ。自分とは比較にならない程の莫大な魔力を目の当たりにして、悟ってしまった。
(全滅する)
逃げなければ、と明も姫花も後ずさっていた。
冷や汗をかきながらも武器を構えているのは陽太くらいだ。
陽太たちの監視役兼護衛役である三人は、どう動くべきか判断できず固まっていた。
幸いな事に彼らが入ってきたのにも関わらず、フロアボスらしき生き物は動く気配がなかった。
だが、それもほんの少しの間だけだった。六人が通ってきた扉が音を立てて閉まった瞬間、侵入者に気付いた様子でのそりとその巨体を持ち上げた。
広間の半分以上を占める蛇の部分は下半身だったようで、上半身は人間のような見た目をしている。だが、大きさも見た目も普通ではなかった。
それぞれが意志を持つ蛇が髪の毛の代わりに生えている。中性的で端正な顔立ちをしているが、明たちを見て不快そうに歪んだ口元は裂けていた。
上半身は所々が蛇のような鱗で覆われていて、巨大な腕は途中から獣のような毛に覆われている。
「……せっかくいい所だったのに………はぁ。何でこんな所に人間がいるのかなぁ?」
発せられた言葉は、耳当てのような見た目の魔道具を付けた明たちに届く事はなかった。
「目障りだから、死んでくれる?」
告げた言葉はやはり明たちには届いていない。
しばらく間があったが、明たちがもだえ苦しむ様子もなく平然と立っているのを見て不思議そうに首を傾げるフロアボスと思しき何か。
陽太たちはフロアボスに意識を向けつつも、どのタイミングで逃げ出すか考えていた。
「っていうか、僕を見ても何ともないってそもそもおかしくない? その目に着けているやつに何か細工してあるのかな? ちょっと気になるから、見せてよ」
『今です!』
フロアボスが近づいて来ようとした瞬間、『念話』を使って明が合図を送ると、全員が指に嵌めていた魔道具『帰還の指輪』に魔力を流した。
背に腹は代えられない。どれだけ高価な使い切りの魔道具でも、使わずに死んでしまっては意味がない。
無事に転移ができた事にホッとしつつも、明は緊張から解放されて一安心してしまった。
その場にへたり込んで荒々しく息をしていると、近くで膝に手をついて、前かがみの姿勢になった状態で息を整えていたカレンが「え!?」と驚きの声を上げた。
「どうか、しましたか?」
「『身代わりのお守り』が……」
「……アレも、邪神の信奉者、という事ですか?」
魔道具『身代わりのお守り』はその大部分が真っ黒になってしまっていた。あと少し遅かったら呪われてしまっていた事だろう。
だが、どうやって呪われたのだろうか? 疑問に思ったが、後で見返して静人に対策を考えて貰えばいいか、と考えるのをやめた。
体中の至る所から嫌な汗が出ている明は、震える体を押さえつけて、一先ず立ち上がろうとした。
それを助けたのは亡者の巣窟の一階層目でサポートをしてくれていた少年シズトだった。
「すみません、助かります……」
「いや、別にこのくらい……それより、『鑑定眼鏡』は上手く機能しなかったの?」
「はい。何も読み取れませんでした。その場に存在しない幻影かと錯覚してしまうくらい、何も読み取れませんでした」
「そっか……なんでだろうね? 魔道具の故障、ってわけでもなさそうだし…………って、なんか揺れてない?」
首を傾げてシズトが気づいた頃には揺れが一段と大きくなり、シズトは立っている事ができずに後ろに倒れそうになった。が、それを近くにいた小柄な少女ドーラが支えていた。
「何か変。外に出る」
「あーしじゃ無理! ドラドラ、お願い!」
「ん!」
その小柄な体でシズトを持ち上げると揺れが激しくなっている通路を駆けるドーラ。
彼女の周囲にはエルフだけではなく、鎧武者のような恰好をしたムサシや、特に武装をしていない縦にも横にも大きな巨漢ライデン、魔法使い然とした格好をしたホムラとユキもいた。
明たちも体の震えが収まらないからと弱音を吐いている場合ではない、と自分たちを奮い立たせて、着の身着のままダンジョンの外へと急いだ。
「なんかとんでもねぇ魔力量の何かが下にいるような感じがするんだけど!?」
「分かってますよ! ゴチャゴチャ言ってないでさっさと逃げますよ、陽太! あと、全員『身代わりのお守り』を予備に切り替えてください!」
「分かってるわよ!」
「ほら、ゴチャゴチャ言ってないでさっさと逃げるぞ!」
「これもラックのせいじゃないですよね!?」
「あり得る」
「流石にこれは違うと言いたいなぁ」
軽口を叩いて気持ちに余裕を意図的に作ろうとしている三人も明たちの後に続く。
一本道で幅も狭かったが階層の出入り口のすぐに陣取っていたため、外に出るのにそう時間はかからなかった。
だが、外に出ても揺れが収まる気配はない。
シズトの背中に引っ付いていたクーが「転移できないんだけど!?」と焦りを感じさせる声を上げた。
「走って逃げますか」
「いや、なんかすごく嫌な予感がする! ジュリウス、少し離れた所にアダマンタイトを出せるだけ出して!」
「かしこまりました」
シズトを抱えて一気にダンジョンの出入り口から離れたジュリウスは、シズトをそっと地面に下ろすとアイテムバッグからどんどんとアダマンタイトのインゴットを出していく。
「加工しやすいようにインゴットにしておいてよかった。ここにシェルター作るから皆も早くこっち来て!」
静人に言われるがまま、震える足を叱咤して明たちは走った。
静人がアダマンタイト製の巨大な立方体を作り上げるのと、轟音と共にダンジョンの入り口が壊れ、地面から巨大なナニカが現われたのは同時だった。
冒険者はある程度の実力を身に着けると、相手が魔物であろうとその力を何となく感じる事ができるようになるのだが、視線の先にいる生き物の力を推し量る事ができなかったからだ。
強い事は分かる。だが、相手がどれくらい強いのか、分からなかった。
魔力を読み取る事に長けている明は特にそうだ。自分とは比較にならない程の莫大な魔力を目の当たりにして、悟ってしまった。
(全滅する)
逃げなければ、と明も姫花も後ずさっていた。
冷や汗をかきながらも武器を構えているのは陽太くらいだ。
陽太たちの監視役兼護衛役である三人は、どう動くべきか判断できず固まっていた。
幸いな事に彼らが入ってきたのにも関わらず、フロアボスらしき生き物は動く気配がなかった。
だが、それもほんの少しの間だけだった。六人が通ってきた扉が音を立てて閉まった瞬間、侵入者に気付いた様子でのそりとその巨体を持ち上げた。
広間の半分以上を占める蛇の部分は下半身だったようで、上半身は人間のような見た目をしている。だが、大きさも見た目も普通ではなかった。
それぞれが意志を持つ蛇が髪の毛の代わりに生えている。中性的で端正な顔立ちをしているが、明たちを見て不快そうに歪んだ口元は裂けていた。
上半身は所々が蛇のような鱗で覆われていて、巨大な腕は途中から獣のような毛に覆われている。
「……せっかくいい所だったのに………はぁ。何でこんな所に人間がいるのかなぁ?」
発せられた言葉は、耳当てのような見た目の魔道具を付けた明たちに届く事はなかった。
「目障りだから、死んでくれる?」
告げた言葉はやはり明たちには届いていない。
しばらく間があったが、明たちがもだえ苦しむ様子もなく平然と立っているのを見て不思議そうに首を傾げるフロアボスと思しき何か。
陽太たちはフロアボスに意識を向けつつも、どのタイミングで逃げ出すか考えていた。
「っていうか、僕を見ても何ともないってそもそもおかしくない? その目に着けているやつに何か細工してあるのかな? ちょっと気になるから、見せてよ」
『今です!』
フロアボスが近づいて来ようとした瞬間、『念話』を使って明が合図を送ると、全員が指に嵌めていた魔道具『帰還の指輪』に魔力を流した。
背に腹は代えられない。どれだけ高価な使い切りの魔道具でも、使わずに死んでしまっては意味がない。
無事に転移ができた事にホッとしつつも、明は緊張から解放されて一安心してしまった。
その場にへたり込んで荒々しく息をしていると、近くで膝に手をついて、前かがみの姿勢になった状態で息を整えていたカレンが「え!?」と驚きの声を上げた。
「どうか、しましたか?」
「『身代わりのお守り』が……」
「……アレも、邪神の信奉者、という事ですか?」
魔道具『身代わりのお守り』はその大部分が真っ黒になってしまっていた。あと少し遅かったら呪われてしまっていた事だろう。
だが、どうやって呪われたのだろうか? 疑問に思ったが、後で見返して静人に対策を考えて貰えばいいか、と考えるのをやめた。
体中の至る所から嫌な汗が出ている明は、震える体を押さえつけて、一先ず立ち上がろうとした。
それを助けたのは亡者の巣窟の一階層目でサポートをしてくれていた少年シズトだった。
「すみません、助かります……」
「いや、別にこのくらい……それより、『鑑定眼鏡』は上手く機能しなかったの?」
「はい。何も読み取れませんでした。その場に存在しない幻影かと錯覚してしまうくらい、何も読み取れませんでした」
「そっか……なんでだろうね? 魔道具の故障、ってわけでもなさそうだし…………って、なんか揺れてない?」
首を傾げてシズトが気づいた頃には揺れが一段と大きくなり、シズトは立っている事ができずに後ろに倒れそうになった。が、それを近くにいた小柄な少女ドーラが支えていた。
「何か変。外に出る」
「あーしじゃ無理! ドラドラ、お願い!」
「ん!」
その小柄な体でシズトを持ち上げると揺れが激しくなっている通路を駆けるドーラ。
彼女の周囲にはエルフだけではなく、鎧武者のような恰好をしたムサシや、特に武装をしていない縦にも横にも大きな巨漢ライデン、魔法使い然とした格好をしたホムラとユキもいた。
明たちも体の震えが収まらないからと弱音を吐いている場合ではない、と自分たちを奮い立たせて、着の身着のままダンジョンの外へと急いだ。
「なんかとんでもねぇ魔力量の何かが下にいるような感じがするんだけど!?」
「分かってますよ! ゴチャゴチャ言ってないでさっさと逃げますよ、陽太! あと、全員『身代わりのお守り』を予備に切り替えてください!」
「分かってるわよ!」
「ほら、ゴチャゴチャ言ってないでさっさと逃げるぞ!」
「これもラックのせいじゃないですよね!?」
「あり得る」
「流石にこれは違うと言いたいなぁ」
軽口を叩いて気持ちに余裕を意図的に作ろうとしている三人も明たちの後に続く。
一本道で幅も狭かったが階層の出入り口のすぐに陣取っていたため、外に出るのにそう時間はかからなかった。
だが、外に出ても揺れが収まる気配はない。
シズトの背中に引っ付いていたクーが「転移できないんだけど!?」と焦りを感じさせる声を上げた。
「走って逃げますか」
「いや、なんかすごく嫌な予感がする! ジュリウス、少し離れた所にアダマンタイトを出せるだけ出して!」
「かしこまりました」
シズトを抱えて一気にダンジョンの出入り口から離れたジュリウスは、シズトをそっと地面に下ろすとアイテムバッグからどんどんとアダマンタイトのインゴットを出していく。
「加工しやすいようにインゴットにしておいてよかった。ここにシェルター作るから皆も早くこっち来て!」
静人に言われるがまま、震える足を叱咤して明たちは走った。
静人がアダマンタイト製の巨大な立方体を作り上げるのと、轟音と共にダンジョンの入り口が壊れ、地面から巨大なナニカが現われたのは同時だった。
53
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説

「異端者だ」と追放された三十路男、実は転生最強【魔術師】!〜魔術の廃れた千年後を、美少女教え子とともにやり直す〜
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
アデル・オルラド、30歳。
彼は、22歳の頃に、前世の記憶を取り戻した。
約1000年前、アデルは『魔術学』の権威ある教授だったのだ。
現代において『魔術』は完全に廃れていた。
『魔術』とは、魔術式や魔術サークルなどを駆使して発動する魔法の一種だ。
血筋が大きく影響する『属性魔法』とは違い、その構造式や紋様を正確に理解していれば、所持魔力がなくとも使うことができる。
そのため1000年前においては、日常生活から戦闘、ものづくりまで広く使われていたのだが……
どういうわけか現代では、学問として指導されることもなくなり、『劣化魔法』『雑用魔法』扱い。
『属性魔法』のみが隆盛を迎えていた。
そんななか、記憶を取り戻したアデルは1000年前の『喪失魔術』を活かして、一度は王立第一魔法学校の教授にまで上り詰める。
しかし、『魔術学』の隆盛を恐れた他の教授の陰謀により、地位を追われ、王都をも追放されてしまったのだ。
「今後、魔術を使えば、お前の知人にも危害が及ぶ」
と脅されて、魔術の使用も禁じられたアデル。
所持魔力は0。
属性魔法をいっさい使えない彼に、なかなか働き口は見つからず、田舎の学校でブラック労働に従事していたが……
低級ダンジョンに突如として現れた高ランクの魔物・ヒュドラを倒すため、久方ぶりに魔術を使ったところ、人生の歯車が再び動き出した。
かつて研究室生として指導をしていた生徒、リーナ・リナルディが、彼のもとを訪れたのだ。
「ずっと探しておりました、先生」
追放から五年。
成長した彼女は、王立魔法学校の理事にまでなっていた。
そして、彼女は言う。
「先生を連れ戻しに来ました。あなたには再度、王立第一魔法学校の講師になっていただきたいのです」
、と。
こうしてアデルは今度こそ『魔術学』を再興するために、再び魔法学校へと舞い戻る。
次々と成果を上げて成りあがるアデル。
前回彼を追放した『属性魔法』の教授陣は、再びアデルを貶めんと画策するが……
むしろ『魔術学』の有用性と、アデルの実力を世に知らしめることとなるのであった。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる