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第24章 異大陸を観光しながら生きていこう
510.事なかれ主義者はリベンジしたい
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ボルトナムの首都にはいくつかマーケットがある。
他の国々のように、いろいろなものを露天商人たちが売っているけど、他の国と違うのは、ゴロゴロとたくさんの石が入っている箱を並べている人がいる事だろうか。
彼らは商人ではなく鉱夫だったり、その関係者だったりするようだ。
値打ちがそこまでつきそうにない原石は、庶民用の原石としてこうして市場に並べられるらしい。
ただ、遥か昔にいた勇者がそれだけだと面白くないからと、屑石の中に貴族にも売れるレベルのものを混ぜたらいいんじゃないか、と売り始めてそれが定着したんだとか。
「これぞまさしく、玉石混合ってやつだね。宝探しみたいで面白いね」
「そうですね」
「セシリアさんはどれが当たりの石かわかるの?」
「原石の種類は知識として知っておりますが、どのような物が価値の高いのか分かりません」
僕が屈んでせっせと箱の中を漁っているのをセシリアさんが後ろから覗き込んでいるが、これっぽい! って思う物を提示しても首を傾げられるだけだった。
「兄ちゃん、もうすぐ時間切れだよ。キープしたものの中からどれにするか絞った方がいいんじゃないかい?」
店主のおばちゃんが言うとおり、砂時計の中の砂はもうほとんど落ちてしまっていた。
慌ててキープしていた数十個の石の中から気に入ったものを一個選ぶ。
「はい、終了。惜しかったね。あと少しで見つけられただろうに」
店主のおばちゃんの合図とともに、箱を持ち上げて奥へと移動させてしまった。あれだけ石がたくさん入っていても軽々と持ち上げられるのは、やはり身体強化を使っているおかげなのだろうか。
「それで、どうすんだい? まだ続けるのかい?」
「…………まだ時間あるよね?」
「はい。そろそろお昼の時間ですが、帰る時間までは十分すぎるほどありますね」
「じゃあもう一回だけ!」
「先ほどもそう申しておりましたが、いいんじゃないでしょうか」
「ほんとにこれで最後だから! おばちゃん、もう一箱!」
「はいよ」
ドン、と置かれた箱の中にはゴロゴロと石が入っている。
こうやって見るとキラキラとしていて綺麗なものばかりなんだけど、これでもほとんどが庶民向けらしい。
「それじゃあ、準備はいいかい?」
「大丈夫です!」
最後の最後まで取っておいた作戦を今こそする時だろう。
僕は開始と同時に手を奥深くに突っ込んで、下の方に入っている石を探った。
こういうのって、取り辛い所に入れられている事が多いって誰かが言ってたからね!
「すべて合わせて金貨一枚です」
マーケットの入り口辺りで宝石の鑑定と買取をしている商人がいたので、集めた石を全部見せてみたけど、一個当たりだいたい銀貨一枚の値段だった。
輝きとか、傷とか、含有量とか、大きさとか――よく分からないけどいろいろあるらしい。
「赤字ですね」
「はい……」
セシリアさんは事実を述べただけだと思うんだけど、なんだか責められている気がする。
しょんぼりとしている僕を見て、クスッと笑った商人のお姉さんが「買取をご希望ですか?」と尋ねてきた。
「いえ、持って帰ります……」
「持って帰るのですか?」
「まあ、パメラが気に入るかもしれないし……」
「作戦を変えずに上から探していけばよかったですね」
「それは言わない約束でしょ!」
店主のおばちゃん曰く、何度も挑戦する商人の跡取りなどのボンボン相手には損をしないように細工がされていたらしい。
挑戦する度に箱の中にある価値の高い石がどんどん増えて行っていたそうなんだけど、僕は悉く外してしまったようだ。
おばちゃんは苦笑交じりに「上の方にたくさん置くように指示しておいたんだけどねぇ」と言っていた。
やっぱり鑑定眼鏡を使うべきだっただろうか……なんて事を考えながらマーケットから離れてムサシにオススメされたお店を目指す。
「セシリアさんも一緒に食べるんだよね? レヴィさんもいないし」
「はい」
「食べられない物はある?」
「特にありません」
「好きな物は?」
「そうですね……辛い物が特に好きです」
「なるほど?」
辛い物か。カレーとかくらいしかパッと思いつかないな。あとは麻婆豆腐とか?
台湾ラーメンとかは流石にこっちの世界にはない気もする。
……いや、勇者が広めている可能性もあるか。それこそニホン連合とか、ヤマトのどこかに伝わってたりしてそうだし、探しておいてもらおう。
そんな事を考えながらついたお店は、貴族や大商人も御用達の格式高いお店だった。
「入らないのですか?」
「いや、ちょっと服とか問題あるかなって……」
こういう所に来ると想定していなかったのでいつものラフな格好だった。
お店に入っていった人を何人か見送ったけど、ビシッと着飾っていたし、僕も着替えてくるべきかなぁ。
そんな事を悩みつつどうした物か、と店の近くで立ち止まっていると、お店の人が出てきた。
「なんかこっちに来てない? 逃げた方がよくない?」
やっぱり場違いな格好だったからか、店から出てくる人も、入っていく人も僕たちに視線を向けてきてたしなぁ。
やっぱり露店とかで軽く済ませた方がよかったかもしれない。
「なぜですか?」
「いや、ほら恰好的にさ? 場違い感半端ないしさ?」
「大丈夫だと思いますが……シズト様がお望みであれば場所を変えましょうか」
「じゃあ、そうしよ! 辛い物とか露天商で売ってそうだし、探しに行こ!」
踵を返して早歩きで進むと、セシリアさんも歩調を合わせてついて来てくれた。
そっと後ろを振り向くと、店員さんがきょとんとした表情で立ち止まっていたけど、そわそわと周囲を見渡した後、慌てた様子で店に戻っていった。
追いかけられると思っていたけど、問題なかったようだ。
セシリアさんも歩き辛そうだし、歩く速度を緩め、のんびりと来た道を戻る。
「マーケットにわざわざ行かなくても、そこら辺に飲食店はありますが………原石探しをしたいからマーケットに行く、という訳ではないですよね?」
「そんな事ないよ。露天商だったら匂いとかで客を呼び込むために辛い物とか用意してそうって思っただけだよ」
「シズト様? 目を見て話していただけますか?」
「前を見て歩かないと危ないでしょ?」
「先程まで目を合わせて話しながら歩いていたと思いますが?」
「たまたまだよ」
そう、たまたま。たまたまだけど、食べ歩きをしている時に原石探しのお店を見つけたら挑戦してみてもいいよね?
他の国々のように、いろいろなものを露天商人たちが売っているけど、他の国と違うのは、ゴロゴロとたくさんの石が入っている箱を並べている人がいる事だろうか。
彼らは商人ではなく鉱夫だったり、その関係者だったりするようだ。
値打ちがそこまでつきそうにない原石は、庶民用の原石としてこうして市場に並べられるらしい。
ただ、遥か昔にいた勇者がそれだけだと面白くないからと、屑石の中に貴族にも売れるレベルのものを混ぜたらいいんじゃないか、と売り始めてそれが定着したんだとか。
「これぞまさしく、玉石混合ってやつだね。宝探しみたいで面白いね」
「そうですね」
「セシリアさんはどれが当たりの石かわかるの?」
「原石の種類は知識として知っておりますが、どのような物が価値の高いのか分かりません」
僕が屈んでせっせと箱の中を漁っているのをセシリアさんが後ろから覗き込んでいるが、これっぽい! って思う物を提示しても首を傾げられるだけだった。
「兄ちゃん、もうすぐ時間切れだよ。キープしたものの中からどれにするか絞った方がいいんじゃないかい?」
店主のおばちゃんが言うとおり、砂時計の中の砂はもうほとんど落ちてしまっていた。
慌ててキープしていた数十個の石の中から気に入ったものを一個選ぶ。
「はい、終了。惜しかったね。あと少しで見つけられただろうに」
店主のおばちゃんの合図とともに、箱を持ち上げて奥へと移動させてしまった。あれだけ石がたくさん入っていても軽々と持ち上げられるのは、やはり身体強化を使っているおかげなのだろうか。
「それで、どうすんだい? まだ続けるのかい?」
「…………まだ時間あるよね?」
「はい。そろそろお昼の時間ですが、帰る時間までは十分すぎるほどありますね」
「じゃあもう一回だけ!」
「先ほどもそう申しておりましたが、いいんじゃないでしょうか」
「ほんとにこれで最後だから! おばちゃん、もう一箱!」
「はいよ」
ドン、と置かれた箱の中にはゴロゴロと石が入っている。
こうやって見るとキラキラとしていて綺麗なものばかりなんだけど、これでもほとんどが庶民向けらしい。
「それじゃあ、準備はいいかい?」
「大丈夫です!」
最後の最後まで取っておいた作戦を今こそする時だろう。
僕は開始と同時に手を奥深くに突っ込んで、下の方に入っている石を探った。
こういうのって、取り辛い所に入れられている事が多いって誰かが言ってたからね!
「すべて合わせて金貨一枚です」
マーケットの入り口辺りで宝石の鑑定と買取をしている商人がいたので、集めた石を全部見せてみたけど、一個当たりだいたい銀貨一枚の値段だった。
輝きとか、傷とか、含有量とか、大きさとか――よく分からないけどいろいろあるらしい。
「赤字ですね」
「はい……」
セシリアさんは事実を述べただけだと思うんだけど、なんだか責められている気がする。
しょんぼりとしている僕を見て、クスッと笑った商人のお姉さんが「買取をご希望ですか?」と尋ねてきた。
「いえ、持って帰ります……」
「持って帰るのですか?」
「まあ、パメラが気に入るかもしれないし……」
「作戦を変えずに上から探していけばよかったですね」
「それは言わない約束でしょ!」
店主のおばちゃん曰く、何度も挑戦する商人の跡取りなどのボンボン相手には損をしないように細工がされていたらしい。
挑戦する度に箱の中にある価値の高い石がどんどん増えて行っていたそうなんだけど、僕は悉く外してしまったようだ。
おばちゃんは苦笑交じりに「上の方にたくさん置くように指示しておいたんだけどねぇ」と言っていた。
やっぱり鑑定眼鏡を使うべきだっただろうか……なんて事を考えながらマーケットから離れてムサシにオススメされたお店を目指す。
「セシリアさんも一緒に食べるんだよね? レヴィさんもいないし」
「はい」
「食べられない物はある?」
「特にありません」
「好きな物は?」
「そうですね……辛い物が特に好きです」
「なるほど?」
辛い物か。カレーとかくらいしかパッと思いつかないな。あとは麻婆豆腐とか?
台湾ラーメンとかは流石にこっちの世界にはない気もする。
……いや、勇者が広めている可能性もあるか。それこそニホン連合とか、ヤマトのどこかに伝わってたりしてそうだし、探しておいてもらおう。
そんな事を考えながらついたお店は、貴族や大商人も御用達の格式高いお店だった。
「入らないのですか?」
「いや、ちょっと服とか問題あるかなって……」
こういう所に来ると想定していなかったのでいつものラフな格好だった。
お店に入っていった人を何人か見送ったけど、ビシッと着飾っていたし、僕も着替えてくるべきかなぁ。
そんな事を悩みつつどうした物か、と店の近くで立ち止まっていると、お店の人が出てきた。
「なんかこっちに来てない? 逃げた方がよくない?」
やっぱり場違いな格好だったからか、店から出てくる人も、入っていく人も僕たちに視線を向けてきてたしなぁ。
やっぱり露店とかで軽く済ませた方がよかったかもしれない。
「なぜですか?」
「いや、ほら恰好的にさ? 場違い感半端ないしさ?」
「大丈夫だと思いますが……シズト様がお望みであれば場所を変えましょうか」
「じゃあ、そうしよ! 辛い物とか露天商で売ってそうだし、探しに行こ!」
踵を返して早歩きで進むと、セシリアさんも歩調を合わせてついて来てくれた。
そっと後ろを振り向くと、店員さんがきょとんとした表情で立ち止まっていたけど、そわそわと周囲を見渡した後、慌てた様子で店に戻っていった。
追いかけられると思っていたけど、問題なかったようだ。
セシリアさんも歩き辛そうだし、歩く速度を緩め、のんびりと来た道を戻る。
「マーケットにわざわざ行かなくても、そこら辺に飲食店はありますが………原石探しをしたいからマーケットに行く、という訳ではないですよね?」
「そんな事ないよ。露天商だったら匂いとかで客を呼び込むために辛い物とか用意してそうって思っただけだよ」
「シズト様? 目を見て話していただけますか?」
「前を見て歩かないと危ないでしょ?」
「先程まで目を合わせて話しながら歩いていたと思いますが?」
「たまたまだよ」
そう、たまたま。たまたまだけど、食べ歩きをしている時に原石探しのお店を見つけたら挑戦してみてもいいよね?
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