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第18章 ニホン観光をしながら生きていこう
336.事なかれ主義者は手紙が気になる
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カガワから戻り、世界樹トネリコの世話を済ませてもまだ日が暮れるまで時間があった。
暇だったのでエミリーに頼まれた通り厨房の扉の前で立っている。
お手伝いの子たちはこの時間、別館の方で料理の練習をしているらしい。今は厨房にはエミリーしかいない。
尻尾をフリフリと嬉しそうに振っているエミリーに、出入り口付近から話しかける。
「ねえ、エミリー。ほんとにここに立ってるだけでいいの?」
「はい、大丈夫です。もうそろそろ来ると思うので扉を閉めていてもらえますか?」
「分かった」
今回の僕の役目は、忍び込んでおやつを盗っていく子たちに声をかける役目だ。
扉から飛び出てすぐ近くの窓から飛び去って行くのがいつもの逃走ルートらしいから、ここにいれば盗人に声をかけるのはできるだろうとの事だった。
事が起きるまで暇だったのでのんびりと魔道具の事を考えていると、厨房の中が騒がしくなった。
「パメラ! リーヴィア! 今日という今日は許さないわよ!」
「すぐに逃げるわよ!」
「分かったデース!」
扉が勢いよく開かれた。
パメラとリーヴィアが抱えて運んでいる饅頭が入った袋は、彼女たちの分にしては多い。
うん、現行犯ですね。
パメラは僕を見ても気にせず、楽しそうに窓の外へと羽ばたいていったけど、リーヴィアは僕を視界に捉えると石のように固まってしまった。
「ちょっと、話そうか」
「………はぃ」
今にも消えてしまいそうなか細い声で返事をしたリーヴィアはエルフの幼女だ。
まだ数十年しか生きていないらしい。
僕からしてみれば普通に年上なんだけど、エルフからしてみるとまだまだ子どもなんだとか。
だからおやつを盗み食いくらいするだろうし悪戯もするだろう。
ただ、彼女の今後のためにもダメな事はダメだとしっかり伝える必要があるはずだ。
そう自分を納得させようとしてみたけど……どうやって叱ればいいんだろう。
下を向いて固まってしまっているリーヴィアをどうしたものか、と考えている間に、リーヴィアを心配して戻ってきたパメラはエミリーに捕まり叱られていた。
パメラはどれだけ叱っても明日になると忘れてしまうらしいけど、繰り返し伝える事が大事なはずだとエミリーは熱弁していたな。
あそこまで声を荒げて怒るのは無理だけど……。
チラッとリーヴィアに視線を向けると、小さな体がビクッと反応した。
「……おやつ、足りなかったかな?」
リーヴィアはブンブンと音が鳴りそうな程首を振った。
丁寧に結われたツインテールが振り回されている。
「そっかー。じゃあ、今度から盗み食いはやめてくれるかな? ほら、エミリーはいつも、皆の量を考えて作ってくれてると思うんだよね。リーヴィアたちが盗っちゃった分、他の誰かの分が少なくなっちゃうでしょ? 特に今日のお饅頭はあんまりたくさん買ってきてないからそうなっちゃうんだよね。僕はもう食べたから僕の分から減らせばいいんだけど……」
「ダメですよ」
パメラを叱っていたエミリーがきっぱりと僕の意見をきっぱりと否定した。
そっか、ダメか。いい案だと思ったんだけどな。ぶっちゃけお腹いっぱいだから、和菓子が気に入った人がいたらあげようかなとか考えてたし。
「とりあえず、戻そうか」
こくりと頷いたリーヴィアは、大人しく僕についてきた。
両手いっぱいに抱えた袋を厨房の机の上に置いてもらい、しょんぼりと大人しくしているリーヴィアの頭を優しく撫でる。手を伸ばした時にビクッと彼女が体を震わせたけど、気にしない。
彼女の視線に合わせるようにしゃがんで、顔を覗き込む。
「今度からおやつが欲しい時はエミリーにおねだりしよっか。口ではいろいろ言うかもだけど、なんだかんだ甘いところあるからきっとたくさんもらえるよ」
「………うん」
とりあえず、こんなもんでいいかなぁ。
そんな事を思いながらしょんぼりしているリーヴィアの頭を撫で続けた。
リーヴィアを叱った(?)後、余った魔力で魔道具をせっせと作った。
トネリコやユグドラシルのお世話をする時はだいぶ魔力が余るから、そこそこの依頼をこなす事ができる。
ちょっと今日は散財しちゃったし、真面目にコツコツ頑張った。
魔力がほとんどなくなるまで続けた後は、夕食の時間までランチェッタ様とライデンからの手紙に返事を書いていた。
ランチェッタ様にもニホン連合のお土産を送った方が良いかな……?
……まだ婚約をしている段階でもないからやめといた方が良いかな。
結局、手紙だけをそれぞれの速達箱に入れた。
手紙と言えば……カガワの国の王様から貰った手紙はまだジュリウスが持っている。
食後、のんびりしている時に皆の前で確認しようと考えているのもあるけど、念のためジュリウスが先に確認するためだ。
魔法などの何かしらの仕掛けはされていない、というジュリウスの見立てだったけど、念には念を入れて先に確認するそうだ。
何ともないといいんだけど。
そんな事を思いながら、甚兵衛姿でベッドの上をゴロゴロとしていた。
暇だったのでエミリーに頼まれた通り厨房の扉の前で立っている。
お手伝いの子たちはこの時間、別館の方で料理の練習をしているらしい。今は厨房にはエミリーしかいない。
尻尾をフリフリと嬉しそうに振っているエミリーに、出入り口付近から話しかける。
「ねえ、エミリー。ほんとにここに立ってるだけでいいの?」
「はい、大丈夫です。もうそろそろ来ると思うので扉を閉めていてもらえますか?」
「分かった」
今回の僕の役目は、忍び込んでおやつを盗っていく子たちに声をかける役目だ。
扉から飛び出てすぐ近くの窓から飛び去って行くのがいつもの逃走ルートらしいから、ここにいれば盗人に声をかけるのはできるだろうとの事だった。
事が起きるまで暇だったのでのんびりと魔道具の事を考えていると、厨房の中が騒がしくなった。
「パメラ! リーヴィア! 今日という今日は許さないわよ!」
「すぐに逃げるわよ!」
「分かったデース!」
扉が勢いよく開かれた。
パメラとリーヴィアが抱えて運んでいる饅頭が入った袋は、彼女たちの分にしては多い。
うん、現行犯ですね。
パメラは僕を見ても気にせず、楽しそうに窓の外へと羽ばたいていったけど、リーヴィアは僕を視界に捉えると石のように固まってしまった。
「ちょっと、話そうか」
「………はぃ」
今にも消えてしまいそうなか細い声で返事をしたリーヴィアはエルフの幼女だ。
まだ数十年しか生きていないらしい。
僕からしてみれば普通に年上なんだけど、エルフからしてみるとまだまだ子どもなんだとか。
だからおやつを盗み食いくらいするだろうし悪戯もするだろう。
ただ、彼女の今後のためにもダメな事はダメだとしっかり伝える必要があるはずだ。
そう自分を納得させようとしてみたけど……どうやって叱ればいいんだろう。
下を向いて固まってしまっているリーヴィアをどうしたものか、と考えている間に、リーヴィアを心配して戻ってきたパメラはエミリーに捕まり叱られていた。
パメラはどれだけ叱っても明日になると忘れてしまうらしいけど、繰り返し伝える事が大事なはずだとエミリーは熱弁していたな。
あそこまで声を荒げて怒るのは無理だけど……。
チラッとリーヴィアに視線を向けると、小さな体がビクッと反応した。
「……おやつ、足りなかったかな?」
リーヴィアはブンブンと音が鳴りそうな程首を振った。
丁寧に結われたツインテールが振り回されている。
「そっかー。じゃあ、今度から盗み食いはやめてくれるかな? ほら、エミリーはいつも、皆の量を考えて作ってくれてると思うんだよね。リーヴィアたちが盗っちゃった分、他の誰かの分が少なくなっちゃうでしょ? 特に今日のお饅頭はあんまりたくさん買ってきてないからそうなっちゃうんだよね。僕はもう食べたから僕の分から減らせばいいんだけど……」
「ダメですよ」
パメラを叱っていたエミリーがきっぱりと僕の意見をきっぱりと否定した。
そっか、ダメか。いい案だと思ったんだけどな。ぶっちゃけお腹いっぱいだから、和菓子が気に入った人がいたらあげようかなとか考えてたし。
「とりあえず、戻そうか」
こくりと頷いたリーヴィアは、大人しく僕についてきた。
両手いっぱいに抱えた袋を厨房の机の上に置いてもらい、しょんぼりと大人しくしているリーヴィアの頭を優しく撫でる。手を伸ばした時にビクッと彼女が体を震わせたけど、気にしない。
彼女の視線に合わせるようにしゃがんで、顔を覗き込む。
「今度からおやつが欲しい時はエミリーにおねだりしよっか。口ではいろいろ言うかもだけど、なんだかんだ甘いところあるからきっとたくさんもらえるよ」
「………うん」
とりあえず、こんなもんでいいかなぁ。
そんな事を思いながらしょんぼりしているリーヴィアの頭を撫で続けた。
リーヴィアを叱った(?)後、余った魔力で魔道具をせっせと作った。
トネリコやユグドラシルのお世話をする時はだいぶ魔力が余るから、そこそこの依頼をこなす事ができる。
ちょっと今日は散財しちゃったし、真面目にコツコツ頑張った。
魔力がほとんどなくなるまで続けた後は、夕食の時間までランチェッタ様とライデンからの手紙に返事を書いていた。
ランチェッタ様にもニホン連合のお土産を送った方が良いかな……?
……まだ婚約をしている段階でもないからやめといた方が良いかな。
結局、手紙だけをそれぞれの速達箱に入れた。
手紙と言えば……カガワの国の王様から貰った手紙はまだジュリウスが持っている。
食後、のんびりしている時に皆の前で確認しようと考えているのもあるけど、念のためジュリウスが先に確認するためだ。
魔法などの何かしらの仕掛けはされていない、というジュリウスの見立てだったけど、念には念を入れて先に確認するそうだ。
何ともないといいんだけど。
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