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第14章 海洋国家を観光しながら生きていこう
235.事なかれ主義者は悩みに悩んだ
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レヴィさんたちと海沿いの港街ガレリアを散策した翌日も、ガレリアに訪れていた。
ただ、今日は朝早くからラオさんとルウさんと一緒に来ている。
護衛としてジュリウスが来ている事もあり、二人とも武装はしていない。
ラオさんもルウさんも惜しげもなく鍛え上げられた肢体を見せびらかすのように、肌の露出面積が多かった。
二人ともお揃いの黒のホットパンツに、白のタンクトップを着ていた。いつもよりも丈が短く、おへそが丸見えだ。
「シズトくん、はぐれちゃったら大変だから手を繋ぎましょうね!」
「二人とも背が高いからはぐれてもすぐに見つける事できそうなんだけど」
「いいからいいから! ほら、ラオちゃんもシズトくんと手を繋いで繋いで!」
「別にそういうのは必要ねぇよ」
ラオさんはそう言ってそっぽを向いてしまった。
僕の左手を握ったルウさんはちょっと残念そうだったけど、気を取り直して周囲の屋台に視線を向ける。
「本当にたくさん魚とかあるのね! ドランとは大違いだわ!」
「あそこはだいぶ海から離れてっからな。ダンジョンも海ゾーンはねぇし」
「やっぱりダンジョン内に海がある所もあるんだ」
湿地帯みたいな所は不毛の大地にポツンとある『亡者の巣窟』にもあったから驚く事はないけど、面倒そうだ。
「ああ、そういう所は海の魔物が多いから厄介だな。イザベラが海を凍らせて道を作って無理矢理通り抜けた事はあるけど、あいつがいなかったら無理だったな」
「あの時のベラちゃんすごかったわよねー」
海を凍らせるってやばくない?
人を一人丸々氷漬けにできるのも納得だわ。飛んでたドラゴンも翼凍らせたんだっけ……。
二人の昔話を聞きながら、屋台の料理を手当たり次第に買っていくのについて行く。
「ほら、ちょっとやるよ」
「ありがと」
ラオさんが買った棒に刺さった何か分からない魚の丸焼きを差し出されたので、そのまま一口貰う。
塩加減がばっちりでとても美味しい。
咀嚼している間にラオさんは食べ終えてしまっていた。
「シズトくん、こっちも美味しいわよ」
「じゃあ失礼して」
ルウさんが差し出してきたのは魚のすり身を使って作られたつみれが入ったスープだった。
ルウさんがレンゲのような物に乗せて、しっかりと息を吹きかけて冷ましたつみれを食べる。
結構好きな味だったので次に来た時は一人前を買って食べよう。
その後もリトルクラーケンを焼いた物や干物を食べたり、しっかりしたお店でお刺身や海鮮丼を貰ったり、巨大な蟹の魔物の身を食べたりしていると、やっぱりお腹いっぱいになった。
今回の敗因は欲に負けて謎魚の茶漬けを食べた事だと思う。日本人の影がここにもあるのがいけない!
「ちょっと動いてお腹空かせないと……」
「じゃあお散歩しましょ!」
「シズトは昨日のうちに一通り見ちまったんじゃねぇか?」
「そうだけど、マーケットはいろんなものが売られていて面白いから見て回るのもあり!」
商業ギルドが管理しているマーケットに着くと、いろいろな人が色々なもの売っている。
港街という事もあり、異国の品々もたくさんあった。
魚人の国の特産品のアクセサリーや真珠の様な綺麗な物もあれば、海底にあるダンジョンから取れた魔道具と思われる品物もたまにある。見た目はガラクタだけど、鑑定の魔道具は作らずにそれを買ってああでもないこうでもないって楽しむのもありかな。
何かよく分からない薄汚れた鉄の像のような物を見ながら考える。
「無駄遣いって怒られちゃうかな」
「いや、お前が稼いだ金をどう使おうとお前の自由だろ」
「少なくとも、私たちは怒らないわ! こっちのは額縁みたいだけど、魔道具なのかしら?」
「間違いなく魔道具じゃい! ほら、そこに魔法陣が描かれているじゃろ!」
「お前、加護使えばそういうの分かるんじゃねぇのか?」
「分かるけど分かっちゃったら面白くないし……」
「お前のような子どもに何が分かるというんじゃ! 本物じゃと言っておるじゃろ!」
店主が怒り出したので謝罪の意を込めて全部まとめて買った。変なガラクタばかり手に入ったけど持ち運ぶのは面倒なので、ほいほいとアイテムバッグの中に入れていく。
「……代金の代わりにその魔道具でもいいぞ?」
「ごめんなさい、これ非売品だから」
「非売品? 坊主、商売でもしておるんか?」
「まあねー。ただ僕は作る側で、売るのは任せっきりだけど」
「魔道具が作れるといっても、ダンジョン産と比べたら大した物じゃないじゃろ。ワシが売ってるのは全部ダンジョン産の物じゃ!」
「そうなんですねー。じゃあ、全部いただきますねー」
店主さんに笑われたけど、言い返しても面倒だしさっさと買った物をバッグの中に入れて他の所に移動する。
その途中で、アクセサリーを並べて売っている人がいた。皮膚の所々に鱗があり、指と指の間に水かきのようなものがあった。魚人だろうか。人の要素が多いのは獣人と一緒のようだ。
じろじろ見ては失礼だろうから並べられている商品の方を見る。
魚人の国で作られたアクセサリーのようだ。綺麗な貝殻や真珠が付いたイヤリングや、ネックレス、髪留めなどがあった。
どれがいいかはよく分かんないけど、皆の分でプレゼント買って行こうかなー。
「ラオさんはどれがいい?」
「どれでもいい」
「それ一番困るやつじゃん。気に入らないって後から言わないでよ」
「言わねーよ」
「ルウさんはどれがいい?」
「私もシズトくんが選んでくれた物ならどれでもいいわ!」
「ルウさんも!? えー……どれがいいんだろう? ちょっと二人とも、好きな感じのデザインがどれかだけでもいいからヒント頂戴!」
ヒントをくださいと何度も言ったけど、結局二人ともヒントくれなかったけど、試着には協力してくれた。
二人の耳や髪の毛、首元に当てて考えてみたけど長い時間決まらず、結局ラオさんとルウさんの分しか買えなかった。
他の人たちの分はまた考えなきゃいけないのか……。
ただ、今日は朝早くからラオさんとルウさんと一緒に来ている。
護衛としてジュリウスが来ている事もあり、二人とも武装はしていない。
ラオさんもルウさんも惜しげもなく鍛え上げられた肢体を見せびらかすのように、肌の露出面積が多かった。
二人ともお揃いの黒のホットパンツに、白のタンクトップを着ていた。いつもよりも丈が短く、おへそが丸見えだ。
「シズトくん、はぐれちゃったら大変だから手を繋ぎましょうね!」
「二人とも背が高いからはぐれてもすぐに見つける事できそうなんだけど」
「いいからいいから! ほら、ラオちゃんもシズトくんと手を繋いで繋いで!」
「別にそういうのは必要ねぇよ」
ラオさんはそう言ってそっぽを向いてしまった。
僕の左手を握ったルウさんはちょっと残念そうだったけど、気を取り直して周囲の屋台に視線を向ける。
「本当にたくさん魚とかあるのね! ドランとは大違いだわ!」
「あそこはだいぶ海から離れてっからな。ダンジョンも海ゾーンはねぇし」
「やっぱりダンジョン内に海がある所もあるんだ」
湿地帯みたいな所は不毛の大地にポツンとある『亡者の巣窟』にもあったから驚く事はないけど、面倒そうだ。
「ああ、そういう所は海の魔物が多いから厄介だな。イザベラが海を凍らせて道を作って無理矢理通り抜けた事はあるけど、あいつがいなかったら無理だったな」
「あの時のベラちゃんすごかったわよねー」
海を凍らせるってやばくない?
人を一人丸々氷漬けにできるのも納得だわ。飛んでたドラゴンも翼凍らせたんだっけ……。
二人の昔話を聞きながら、屋台の料理を手当たり次第に買っていくのについて行く。
「ほら、ちょっとやるよ」
「ありがと」
ラオさんが買った棒に刺さった何か分からない魚の丸焼きを差し出されたので、そのまま一口貰う。
塩加減がばっちりでとても美味しい。
咀嚼している間にラオさんは食べ終えてしまっていた。
「シズトくん、こっちも美味しいわよ」
「じゃあ失礼して」
ルウさんが差し出してきたのは魚のすり身を使って作られたつみれが入ったスープだった。
ルウさんがレンゲのような物に乗せて、しっかりと息を吹きかけて冷ましたつみれを食べる。
結構好きな味だったので次に来た時は一人前を買って食べよう。
その後もリトルクラーケンを焼いた物や干物を食べたり、しっかりしたお店でお刺身や海鮮丼を貰ったり、巨大な蟹の魔物の身を食べたりしていると、やっぱりお腹いっぱいになった。
今回の敗因は欲に負けて謎魚の茶漬けを食べた事だと思う。日本人の影がここにもあるのがいけない!
「ちょっと動いてお腹空かせないと……」
「じゃあお散歩しましょ!」
「シズトは昨日のうちに一通り見ちまったんじゃねぇか?」
「そうだけど、マーケットはいろんなものが売られていて面白いから見て回るのもあり!」
商業ギルドが管理しているマーケットに着くと、いろいろな人が色々なもの売っている。
港街という事もあり、異国の品々もたくさんあった。
魚人の国の特産品のアクセサリーや真珠の様な綺麗な物もあれば、海底にあるダンジョンから取れた魔道具と思われる品物もたまにある。見た目はガラクタだけど、鑑定の魔道具は作らずにそれを買ってああでもないこうでもないって楽しむのもありかな。
何かよく分からない薄汚れた鉄の像のような物を見ながら考える。
「無駄遣いって怒られちゃうかな」
「いや、お前が稼いだ金をどう使おうとお前の自由だろ」
「少なくとも、私たちは怒らないわ! こっちのは額縁みたいだけど、魔道具なのかしら?」
「間違いなく魔道具じゃい! ほら、そこに魔法陣が描かれているじゃろ!」
「お前、加護使えばそういうの分かるんじゃねぇのか?」
「分かるけど分かっちゃったら面白くないし……」
「お前のような子どもに何が分かるというんじゃ! 本物じゃと言っておるじゃろ!」
店主が怒り出したので謝罪の意を込めて全部まとめて買った。変なガラクタばかり手に入ったけど持ち運ぶのは面倒なので、ほいほいとアイテムバッグの中に入れていく。
「……代金の代わりにその魔道具でもいいぞ?」
「ごめんなさい、これ非売品だから」
「非売品? 坊主、商売でもしておるんか?」
「まあねー。ただ僕は作る側で、売るのは任せっきりだけど」
「魔道具が作れるといっても、ダンジョン産と比べたら大した物じゃないじゃろ。ワシが売ってるのは全部ダンジョン産の物じゃ!」
「そうなんですねー。じゃあ、全部いただきますねー」
店主さんに笑われたけど、言い返しても面倒だしさっさと買った物をバッグの中に入れて他の所に移動する。
その途中で、アクセサリーを並べて売っている人がいた。皮膚の所々に鱗があり、指と指の間に水かきのようなものがあった。魚人だろうか。人の要素が多いのは獣人と一緒のようだ。
じろじろ見ては失礼だろうから並べられている商品の方を見る。
魚人の国で作られたアクセサリーのようだ。綺麗な貝殻や真珠が付いたイヤリングや、ネックレス、髪留めなどがあった。
どれがいいかはよく分かんないけど、皆の分でプレゼント買って行こうかなー。
「ラオさんはどれがいい?」
「どれでもいい」
「それ一番困るやつじゃん。気に入らないって後から言わないでよ」
「言わねーよ」
「ルウさんはどれがいい?」
「私もシズトくんが選んでくれた物ならどれでもいいわ!」
「ルウさんも!? えー……どれがいいんだろう? ちょっと二人とも、好きな感じのデザインがどれかだけでもいいからヒント頂戴!」
ヒントをくださいと何度も言ったけど、結局二人ともヒントくれなかったけど、試着には協力してくれた。
二人の耳や髪の毛、首元に当てて考えてみたけど長い時間決まらず、結局ラオさんとルウさんの分しか買えなかった。
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