297 / 1,094
第12章 ドワーフの国を観光しながら生きていこう
200.事なかれ主義者はひたすら雪玉を作る
しおりを挟む
ドスン、ドスンと一定のリズムで跳ねながら目の前を進むのは雪だるま。
ラオさんとルウさんが協力して、町の外で作ってもらった二メートルぐらいの雪玉を合体させて作られたその雪だるまの背中には、魔法陣が輝いている。
クーを背中に背負いながら、その巨大な雪だるまの後ろを苦も無く歩いて行く。
雪だるまが通ったところはほとんど雪が残っていない。くるぶしくらいが埋まるかな? 程度だ。
雪だるまが雪かき中のドワーフたちの視線を集めながら跳ねて進んでいると、唐突に止まる。
そろそろ集まったようだ。
しばらく経ってから、雪だるまの上から僕と同じくらいの大きさの雪玉が落ちてくる。
除雪をしながら真ん丸の雪玉をたくさん作れるのはとても便利だ。雪だるま作り放題! この大きさならカマクラも作れるかも?
でもカマクラはぶっちゃけ作り方をよく知らないから、とりあえず雪だるまを作る。
ホムラと一緒に落ちてきた雪玉を転がして、除雪した道の脇に並べていく。
「なんというか……シズトらしいな」
「魔物退治用のゴーレムでもいいのにね」
「まあ、そういうのは極力作らねぇだろ」
「ホムラ、これ持ち上げて」
「わかりました、マスター」
「……よし、これで全部かな」
ずらりと並んだ雪だるま。
バケツとか野菜とかつけてないから味気ない。
それに、いちいち雪だるまを手動で作らなきゃいけないのは面倒だなぁ。
もうちょっと機能を追加したいけど、これ以上追加したら魔力消費がちょっと増えちゃうんだよな。
普段使いしてもらうためには、あんまりランクの高い魔石じゃない方が良いだろうし。
うーん、ここら辺は改良が必要かなぁ。
まあ、改良方法については適当に考えるとして、元々の目的を果たそう。
除雪雪だるまと命名した大きな雪だるまに、周囲一帯を除雪してもらって、広めの空間を作る。
良い感じに身の丈くらいの雪玉が転がっていた。遮蔽物もいちいち用意しなくて良さそうだ。
「それじゃ、雪合戦やろっか!」
「かしこまりました、マスター」
「やるのは良いけど、どんな事なんだ?」
「合戦っていう事は、戦うのかしら?」
「鍛錬をするのですか?」
「いやいや、ただこうやって雪の球を作って、ぶつけて遊ぶだけだよ」
「……なるほど?」
「ドッジボールみたいね!」
以前、暇を持て余していた時にアンジェラとパメラの三人でしていた遊びを、ルウさんは見ていて覚えていたようだ。
ラオさんはその時いなかったので、首を傾げている。
とりあえず、持っていた雪玉をルウさんに向けて投げたら、彼女はひょいっと避けた。
「当たったら負けなのよね?」
「そうだね。あんまりした事ないから細かいルールは知らないけど、当たったら脱落でいいんじゃない?」
「分かったわ」
「私は周辺の警戒をしますので、遠慮させていただきます」
「そっか、それはしょうがないね」
精霊魔法でめちゃくちゃされたら困るから助かったけど。
ジュリウスさんは置物と化した除雪雪だるまの上に行ってしまった。そこから周囲を警戒するらしい。
残ったメンバーでくじを引いてチームに分かれて戦う事になったんだけど……。
「ホムラ、仕組んだ?」
「何の事か分かりません、マスター」
「お兄ちゃん、頑張ってー」
「クーも頑張ってよ?」
「え~、めんどくさーい」
僕は背負っているクーとセット扱いで、もう一人のペアとしてホムラが仲間に加わった。
ラオさんとルウさんは姉妹チームになった事に特に文句もなく離れたところで準備運動をしていた。
ルウさんはニコニコして、いつも遊びに付き合ってくれるから分かるけど、普段は遊びには参加せずに僕を見ているラオさんが相手ってなんか不思議な感じだ。
ジュリウスさんの開始の合図と共に、最初に動いたのはホムラだ。
雪諸共地面が抉れるほど踏み込んだかと思えば、一直線にラオさんたちに突っ込んでいく。
「やる事ないかも?」
「安心してたら危ないよ、お兄ちゃん」
「え?」
気がついた時には、一瞬にして先程まで立っていた場所から離れた場所に移動していた。
どうやらクーが僕と一緒に転移をしたらしい。
それまで立っていた場所を無数の雪玉が通り過ぎていく。
ラオさんかルウさん、どっちか分かんないけどめちゃくちゃ離れてるのに届くの!?
慌てて遮蔽物に身を隠す。
こそっと顔を覗かせてラオさんたちを見ると、両手に雪玉を持ったホムラが二人を追いかけていた。
ラオさんも身体強化を使っているが、速さはホムラが勝っている。
ただ、そのホムラよりも速いのはルウさんだ。
加護のとっておきは使っていなさそうなのに、ホムラと同じかそれより少し上の速さで動き回っている。
ホムラがすごいのか、ルウさんがすごいのかよく分からんな、これ。
適当に雪玉を投げても遠いから届かないだろうし、近づいてもホムラの足手まといになるのが目に見えている。
「んー、やる事なさそうだ。どうしようかなぁ。とりあえず雪玉でも作っとくか」
「たくさんできたらあーしに頂戴?」
「別にいいけど、何に使うの?」
「ホムホムと一緒に二人を脱落させるんだよ」
「……なるほど?」
よく分かんないけど、身の丈以上の雪玉を背に、せっせと手のひらサイズの雪玉を量産していく。
一通り出来上がると、クーが小さな手で二つ、雪玉を持つ。
首にしがみ付いていないので、落としてしまわないようにしっかりと背負い直すと、突然視界が変わって眼下にラオさんたちが見えた。
「って、だいぶ高いんですけど!!」
「あーしがいるから大丈夫だよ、お兄ちゃん」
楽しそうな声が耳元で聞こえる。
クーはラオさんたちの頭上から、先程作った雪玉を投げては転移で元の場所に戻り、雪玉を補充しては上空や近くに転移して奇襲の繰り返すのだった。
……僕いる意味、あるんすかね?
ラオさんとルウさんが協力して、町の外で作ってもらった二メートルぐらいの雪玉を合体させて作られたその雪だるまの背中には、魔法陣が輝いている。
クーを背中に背負いながら、その巨大な雪だるまの後ろを苦も無く歩いて行く。
雪だるまが通ったところはほとんど雪が残っていない。くるぶしくらいが埋まるかな? 程度だ。
雪だるまが雪かき中のドワーフたちの視線を集めながら跳ねて進んでいると、唐突に止まる。
そろそろ集まったようだ。
しばらく経ってから、雪だるまの上から僕と同じくらいの大きさの雪玉が落ちてくる。
除雪をしながら真ん丸の雪玉をたくさん作れるのはとても便利だ。雪だるま作り放題! この大きさならカマクラも作れるかも?
でもカマクラはぶっちゃけ作り方をよく知らないから、とりあえず雪だるまを作る。
ホムラと一緒に落ちてきた雪玉を転がして、除雪した道の脇に並べていく。
「なんというか……シズトらしいな」
「魔物退治用のゴーレムでもいいのにね」
「まあ、そういうのは極力作らねぇだろ」
「ホムラ、これ持ち上げて」
「わかりました、マスター」
「……よし、これで全部かな」
ずらりと並んだ雪だるま。
バケツとか野菜とかつけてないから味気ない。
それに、いちいち雪だるまを手動で作らなきゃいけないのは面倒だなぁ。
もうちょっと機能を追加したいけど、これ以上追加したら魔力消費がちょっと増えちゃうんだよな。
普段使いしてもらうためには、あんまりランクの高い魔石じゃない方が良いだろうし。
うーん、ここら辺は改良が必要かなぁ。
まあ、改良方法については適当に考えるとして、元々の目的を果たそう。
除雪雪だるまと命名した大きな雪だるまに、周囲一帯を除雪してもらって、広めの空間を作る。
良い感じに身の丈くらいの雪玉が転がっていた。遮蔽物もいちいち用意しなくて良さそうだ。
「それじゃ、雪合戦やろっか!」
「かしこまりました、マスター」
「やるのは良いけど、どんな事なんだ?」
「合戦っていう事は、戦うのかしら?」
「鍛錬をするのですか?」
「いやいや、ただこうやって雪の球を作って、ぶつけて遊ぶだけだよ」
「……なるほど?」
「ドッジボールみたいね!」
以前、暇を持て余していた時にアンジェラとパメラの三人でしていた遊びを、ルウさんは見ていて覚えていたようだ。
ラオさんはその時いなかったので、首を傾げている。
とりあえず、持っていた雪玉をルウさんに向けて投げたら、彼女はひょいっと避けた。
「当たったら負けなのよね?」
「そうだね。あんまりした事ないから細かいルールは知らないけど、当たったら脱落でいいんじゃない?」
「分かったわ」
「私は周辺の警戒をしますので、遠慮させていただきます」
「そっか、それはしょうがないね」
精霊魔法でめちゃくちゃされたら困るから助かったけど。
ジュリウスさんは置物と化した除雪雪だるまの上に行ってしまった。そこから周囲を警戒するらしい。
残ったメンバーでくじを引いてチームに分かれて戦う事になったんだけど……。
「ホムラ、仕組んだ?」
「何の事か分かりません、マスター」
「お兄ちゃん、頑張ってー」
「クーも頑張ってよ?」
「え~、めんどくさーい」
僕は背負っているクーとセット扱いで、もう一人のペアとしてホムラが仲間に加わった。
ラオさんとルウさんは姉妹チームになった事に特に文句もなく離れたところで準備運動をしていた。
ルウさんはニコニコして、いつも遊びに付き合ってくれるから分かるけど、普段は遊びには参加せずに僕を見ているラオさんが相手ってなんか不思議な感じだ。
ジュリウスさんの開始の合図と共に、最初に動いたのはホムラだ。
雪諸共地面が抉れるほど踏み込んだかと思えば、一直線にラオさんたちに突っ込んでいく。
「やる事ないかも?」
「安心してたら危ないよ、お兄ちゃん」
「え?」
気がついた時には、一瞬にして先程まで立っていた場所から離れた場所に移動していた。
どうやらクーが僕と一緒に転移をしたらしい。
それまで立っていた場所を無数の雪玉が通り過ぎていく。
ラオさんかルウさん、どっちか分かんないけどめちゃくちゃ離れてるのに届くの!?
慌てて遮蔽物に身を隠す。
こそっと顔を覗かせてラオさんたちを見ると、両手に雪玉を持ったホムラが二人を追いかけていた。
ラオさんも身体強化を使っているが、速さはホムラが勝っている。
ただ、そのホムラよりも速いのはルウさんだ。
加護のとっておきは使っていなさそうなのに、ホムラと同じかそれより少し上の速さで動き回っている。
ホムラがすごいのか、ルウさんがすごいのかよく分からんな、これ。
適当に雪玉を投げても遠いから届かないだろうし、近づいてもホムラの足手まといになるのが目に見えている。
「んー、やる事なさそうだ。どうしようかなぁ。とりあえず雪玉でも作っとくか」
「たくさんできたらあーしに頂戴?」
「別にいいけど、何に使うの?」
「ホムホムと一緒に二人を脱落させるんだよ」
「……なるほど?」
よく分かんないけど、身の丈以上の雪玉を背に、せっせと手のひらサイズの雪玉を量産していく。
一通り出来上がると、クーが小さな手で二つ、雪玉を持つ。
首にしがみ付いていないので、落としてしまわないようにしっかりと背負い直すと、突然視界が変わって眼下にラオさんたちが見えた。
「って、だいぶ高いんですけど!!」
「あーしがいるから大丈夫だよ、お兄ちゃん」
楽しそうな声が耳元で聞こえる。
クーはラオさんたちの頭上から、先程作った雪玉を投げては転移で元の場所に戻り、雪玉を補充しては上空や近くに転移して奇襲の繰り返すのだった。
……僕いる意味、あるんすかね?
70
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?
澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果
異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。
実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。
異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。
そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。
だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。
最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる