259 / 1,094
第10章 婚約(仮)をして生きていこう
幕間の物語84.努力家奴隷は明日も手入れをする
しおりを挟む
ドランにあるシズトの屋敷で狐人族のエミリーは、シズトの奴隷として毎日働いていた。
奴隷として売られてしまった時は、自分の運命を悲観していた彼女だったが、シズトの奴隷になってからは毎日楽しく過ごしている。
ただ、そんな彼女にも不満はあった。
「せっかく手入れしてるのに、全然触ってくれないし」
はぁ、とため息をつきながらも、いつもの日課である尻尾と耳の手入れは欠かさない。
シズトの視線を強く感じる部分がその二カ所だったので、いつ触られても良いように、シズトの奴隷になってからよりしっかりと手入れをするようになった部分だ。
髪と同色の白い尻尾を、シズトが作ってくれたブラシでブラッシングをしていく。
手入れが終わると、彼女は仕事着に着替えて、朝食の支度をする。
まだ寝静まっている屋敷の中を歩くのはちょっと心細かったりするが、シズトが作った明かりの魔道具のおかげで、暗くて怖い、と思う事はなかった。
調理場に着くと、獣人奴隷仲間のシンシーラがいた。
狼人族の彼女もまた、仕事をこなしつつ栗色の尻尾の手入れをしていた。
「何か言伝はあった?」
「特にないじゃん」
「そう。じゃあ普段通りでいいわね」
朝食のメニューはだいたい決まっていて、パンとスープ、それからサラダが殆どだった。
サラダは最近家庭菜園で収穫できたものをメインで使うようにしている。過去の勇者が発明したマヨネーズを忘れない。
シズトは好んで使っていたので少し多めに作っておくべきだろうか、とエミリーは在庫を確認した。
魔道具化された冷蔵庫の中にはたくさんの食材が保管されていて、マヨネーズも十分な量があった。
「特に作る必要はないわね。スープは今日もコンソメでいいかしら?」
「何でもいいじゃん。シズト様、そこらへんこだわりないみたいじゃん」
食事の時のシズトは分かりやすい。
どんな物も残さずに食べるのだが、嫌いな物も好きな物も顔にすぐ出る。
その情報をしっかり得るために、シズトの顔が見える位置に常にいるようにしていたエミリーも、それは知っていた。
朝の準備が進むにつれて、シズトの奴隷たちが調理場に集まってくる。
朝から元気な翼人族の少女パメラを、シャキッとしているエルフのジュリーンが窘める。
また、うつらうつらしているダーリアをジュリーンは揺さぶり起こす。
モニカはそれらには関わる事なく、綺麗な所作で行儀よくスープを飲んでいた。
用意されていた奴隷用の朝食を済ませると、彼女たちは屋敷の外へと出て行った。
「そろそろ私は寝るじゃん」
「おやすみ、シーラ」
スープの灰汁を取りながら調理場から出て行く彼女を見送るエミリー。
一人残された彼女は、収穫物が来るまでひたすら灰汁を取り続けた。
今日も一日、何事も問題がなく終わった。
夕食の片づけをしながらエミリーは一息つく。
「結局、今日もお昼は触ってくれなかったか」
あまりぐいぐい行き過ぎてもシズトの迷惑になるから、と配膳をする時に尻尾でわざとシズトの体に触れるくらいしかできなかった彼女は、もう一度ため息をついた。
愛玩奴隷として売られたはずだったのだが、夜の相手も全くない。
まあ、酷い扱いをされるよりかはましか、と彼女は気持ちを切り替えて食器をシズトが作った魔道具『魔動食洗器』に入れていく。
一つ一つ手洗いをしていたのだが、それを見たシズトがササッと作った魔道具だ。
鉄製の箱みたいな見た目のそれの中に食器や調理器具を入れると中で洗われて綺麗になる代物だった。
「細かい所は分かんないけど思い出せたら作り直すね」
そんな事を言っていたシズトは、未だに思い出せていないようだ。
エミリーとしては、十分今の魔道具で満足しているから特にいう事はないのだが。
明日の食事のための仕込みをしていると、夜が更けて他の奴隷たちは眠ってしまったようだ。
ピンと立った白くてふわふわの大きな耳で屋敷の中の音を聞いていると、三階の扉が開いた事に気づいた。
「シズト様と……あ、ラオ様も部屋から出てきたわね。今日の当番はラオ様だったから、シズト様起きてるのね。……ジュリウスは足音も気配もないけど、きっといるわよね」
龍の巣の一件があって以来、ホムラとユキの時以外はシズトは好きな時間に就寝している。
そのおかげでエミリーとシーラは、シズトとの交流の時間が生まれやすくなって喜んでいた。
今日はシンシーラは非番の日なので寝ているだろう。
シズトを独り占めできるかもしれない、と期待しながらも、エミリーは耳を立たせて集中する。
シズトの気配が三階から一階へと移動しているのを感じると、エミリーは冷蔵庫の中身を見ながら首を傾げた。特にこれといったものはない。
どうしたものか、と悩みながらもシズトの気配を探っていると、シズトは想定していた通り、ここに向かっているようだ。
今までやっていた明日の支度をすべて中断して、さも今は休憩中でした、という雰囲気を作った。
調理場の扉がゆっくりと開かれて、ひょこっとシズトが顔を出した。
エミリーを見ると、きょとんとした様子で首を傾げながら調理場に入ってくる。
「あれ、エミリーまだ起きてたの?」
「はい。眠る前に温かい物を飲んでおこうかと思いまして。シズト様はいかがなさいましたか?」
「ちょっと小腹が空いたので……」
つまみ食いをしに来た、と恥ずかしそうにはにかむシズトに、エミリーは微笑を返して、棚に隠していたクッキーを取り出す。
それから魔道具を使って紅茶をすぐに準備すると、奴隷たちが朝食を食べるために使っていたテーブルの上に並べた。
「よろしければご一緒してもよろしいですか?」
「いいよいいよー。二人だけでこっそり食べよー」
シズトはニコニコしながらそんな事を言う。
エミリーはチラッと廊下の方に視線を向けたが、ラオが入ってくる様子はなかった。
シズトに気づかれないように護衛をしているのだろう。
エミリーは、ラオには申し訳ないと思いつつ、今はシズトと二人っきりを楽しもう、と思ってシズトが腰かけたすぐ隣に座った。
肩が触れ合うほどの距離だったが、シズトはもう慣れてしまった様子で、気にした様子もなくクッキーを齧っていた。
エミリーも紅茶を素知らぬ顔で飲む。
エミリーの白いふわふわの尻尾が規則的に揺らめき、シズトの背中をぺしぺしと叩く。
「………」
シズトがジッと見ていようが気にせずに規則的に動いては背中を叩く。
エミリーの横顔と、尻尾を見比べて、首をひねるシズト。
「尻尾、当たってるんだけどわざと……?」
「すみません、勝手に動くのでわざとではないです。わざとするなら……私だったらこうします」
エミリーは、体の向きを変えてシズトに背を向けるように座ると、シズトの太ももの上にモフッと白くてふわふわの尻尾を置いた。規則的に上下にパタパタと動いて太ももを叩く。
「食べにくいからパタパタしないで」
「それなら尻尾を抑えていただけるとよろしいかと」
振り返ってシズトの方を見て、エミリーはクスッと笑った。
シズトは頬を赤く染めながら、困ったなぁ、と言いつつもそっと片手で尻尾を抑える。
尻尾に触れるシズトの感触を楽しみつつ、しっかりと手入れをしておいてよかった! とエミリーは内心、喜んだ。
ニヤニヤしてしまう顔を見られないように前を向いて紅茶を飲みながら、明日からも手入れを万全にしなければ、と意気込むのだった。
奴隷として売られてしまった時は、自分の運命を悲観していた彼女だったが、シズトの奴隷になってからは毎日楽しく過ごしている。
ただ、そんな彼女にも不満はあった。
「せっかく手入れしてるのに、全然触ってくれないし」
はぁ、とため息をつきながらも、いつもの日課である尻尾と耳の手入れは欠かさない。
シズトの視線を強く感じる部分がその二カ所だったので、いつ触られても良いように、シズトの奴隷になってからよりしっかりと手入れをするようになった部分だ。
髪と同色の白い尻尾を、シズトが作ってくれたブラシでブラッシングをしていく。
手入れが終わると、彼女は仕事着に着替えて、朝食の支度をする。
まだ寝静まっている屋敷の中を歩くのはちょっと心細かったりするが、シズトが作った明かりの魔道具のおかげで、暗くて怖い、と思う事はなかった。
調理場に着くと、獣人奴隷仲間のシンシーラがいた。
狼人族の彼女もまた、仕事をこなしつつ栗色の尻尾の手入れをしていた。
「何か言伝はあった?」
「特にないじゃん」
「そう。じゃあ普段通りでいいわね」
朝食のメニューはだいたい決まっていて、パンとスープ、それからサラダが殆どだった。
サラダは最近家庭菜園で収穫できたものをメインで使うようにしている。過去の勇者が発明したマヨネーズを忘れない。
シズトは好んで使っていたので少し多めに作っておくべきだろうか、とエミリーは在庫を確認した。
魔道具化された冷蔵庫の中にはたくさんの食材が保管されていて、マヨネーズも十分な量があった。
「特に作る必要はないわね。スープは今日もコンソメでいいかしら?」
「何でもいいじゃん。シズト様、そこらへんこだわりないみたいじゃん」
食事の時のシズトは分かりやすい。
どんな物も残さずに食べるのだが、嫌いな物も好きな物も顔にすぐ出る。
その情報をしっかり得るために、シズトの顔が見える位置に常にいるようにしていたエミリーも、それは知っていた。
朝の準備が進むにつれて、シズトの奴隷たちが調理場に集まってくる。
朝から元気な翼人族の少女パメラを、シャキッとしているエルフのジュリーンが窘める。
また、うつらうつらしているダーリアをジュリーンは揺さぶり起こす。
モニカはそれらには関わる事なく、綺麗な所作で行儀よくスープを飲んでいた。
用意されていた奴隷用の朝食を済ませると、彼女たちは屋敷の外へと出て行った。
「そろそろ私は寝るじゃん」
「おやすみ、シーラ」
スープの灰汁を取りながら調理場から出て行く彼女を見送るエミリー。
一人残された彼女は、収穫物が来るまでひたすら灰汁を取り続けた。
今日も一日、何事も問題がなく終わった。
夕食の片づけをしながらエミリーは一息つく。
「結局、今日もお昼は触ってくれなかったか」
あまりぐいぐい行き過ぎてもシズトの迷惑になるから、と配膳をする時に尻尾でわざとシズトの体に触れるくらいしかできなかった彼女は、もう一度ため息をついた。
愛玩奴隷として売られたはずだったのだが、夜の相手も全くない。
まあ、酷い扱いをされるよりかはましか、と彼女は気持ちを切り替えて食器をシズトが作った魔道具『魔動食洗器』に入れていく。
一つ一つ手洗いをしていたのだが、それを見たシズトがササッと作った魔道具だ。
鉄製の箱みたいな見た目のそれの中に食器や調理器具を入れると中で洗われて綺麗になる代物だった。
「細かい所は分かんないけど思い出せたら作り直すね」
そんな事を言っていたシズトは、未だに思い出せていないようだ。
エミリーとしては、十分今の魔道具で満足しているから特にいう事はないのだが。
明日の食事のための仕込みをしていると、夜が更けて他の奴隷たちは眠ってしまったようだ。
ピンと立った白くてふわふわの大きな耳で屋敷の中の音を聞いていると、三階の扉が開いた事に気づいた。
「シズト様と……あ、ラオ様も部屋から出てきたわね。今日の当番はラオ様だったから、シズト様起きてるのね。……ジュリウスは足音も気配もないけど、きっといるわよね」
龍の巣の一件があって以来、ホムラとユキの時以外はシズトは好きな時間に就寝している。
そのおかげでエミリーとシーラは、シズトとの交流の時間が生まれやすくなって喜んでいた。
今日はシンシーラは非番の日なので寝ているだろう。
シズトを独り占めできるかもしれない、と期待しながらも、エミリーは耳を立たせて集中する。
シズトの気配が三階から一階へと移動しているのを感じると、エミリーは冷蔵庫の中身を見ながら首を傾げた。特にこれといったものはない。
どうしたものか、と悩みながらもシズトの気配を探っていると、シズトは想定していた通り、ここに向かっているようだ。
今までやっていた明日の支度をすべて中断して、さも今は休憩中でした、という雰囲気を作った。
調理場の扉がゆっくりと開かれて、ひょこっとシズトが顔を出した。
エミリーを見ると、きょとんとした様子で首を傾げながら調理場に入ってくる。
「あれ、エミリーまだ起きてたの?」
「はい。眠る前に温かい物を飲んでおこうかと思いまして。シズト様はいかがなさいましたか?」
「ちょっと小腹が空いたので……」
つまみ食いをしに来た、と恥ずかしそうにはにかむシズトに、エミリーは微笑を返して、棚に隠していたクッキーを取り出す。
それから魔道具を使って紅茶をすぐに準備すると、奴隷たちが朝食を食べるために使っていたテーブルの上に並べた。
「よろしければご一緒してもよろしいですか?」
「いいよいいよー。二人だけでこっそり食べよー」
シズトはニコニコしながらそんな事を言う。
エミリーはチラッと廊下の方に視線を向けたが、ラオが入ってくる様子はなかった。
シズトに気づかれないように護衛をしているのだろう。
エミリーは、ラオには申し訳ないと思いつつ、今はシズトと二人っきりを楽しもう、と思ってシズトが腰かけたすぐ隣に座った。
肩が触れ合うほどの距離だったが、シズトはもう慣れてしまった様子で、気にした様子もなくクッキーを齧っていた。
エミリーも紅茶を素知らぬ顔で飲む。
エミリーの白いふわふわの尻尾が規則的に揺らめき、シズトの背中をぺしぺしと叩く。
「………」
シズトがジッと見ていようが気にせずに規則的に動いては背中を叩く。
エミリーの横顔と、尻尾を見比べて、首をひねるシズト。
「尻尾、当たってるんだけどわざと……?」
「すみません、勝手に動くのでわざとではないです。わざとするなら……私だったらこうします」
エミリーは、体の向きを変えてシズトに背を向けるように座ると、シズトの太ももの上にモフッと白くてふわふわの尻尾を置いた。規則的に上下にパタパタと動いて太ももを叩く。
「食べにくいからパタパタしないで」
「それなら尻尾を抑えていただけるとよろしいかと」
振り返ってシズトの方を見て、エミリーはクスッと笑った。
シズトは頬を赤く染めながら、困ったなぁ、と言いつつもそっと片手で尻尾を抑える。
尻尾に触れるシズトの感触を楽しみつつ、しっかりと手入れをしておいてよかった! とエミリーは内心、喜んだ。
ニヤニヤしてしまう顔を見られないように前を向いて紅茶を飲みながら、明日からも手入れを万全にしなければ、と意気込むのだった。
91
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?
澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果
異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。
実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。
異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。
そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。
だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。
最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

異世界転生~目指せ!内乱を防いで、みんな幸せ♪
紅子
ファンタジー
いつの間にかこの国の王子に転生していた俺。物語の世界にいるなんて、想定外だ。このままでは、この国は近い未来に内乱の末、乗っ取られてしまう。俺、まだ4歳。誰がこんな途方もない話を信じてくれるだろうか?既に物語と差異が発生しちゃってるし。俺自身もバグり始めてる。
4歳から始まる俺の奮闘記?物語に逆らって、みんな幸せを目指してみよう♪
毎日00:00に更新します。
完結済み
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる