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第9章 加工をして生きていこう
157.事なかれ主義者はちょっと引いた
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実況をしていたボビーさんは、近くから見ると大柄な男の人だった。二メートルはあるんじゃないだろうか。
ラオさんやルウさんで見慣れているけど、ボビーさんは横にも大きかった。
吹き飛ばされて出て来たのに、大したダメージもない様子で僕の前に立っている。しげしげと見られたのでとりあえず愛想笑いを返しておいた。
「いやー、ルウが元気に歩き回っているのにも驚いたが、このちっこいのが勇者様だとはなぁ。あ、勇者じゃなくて異世界転移者だったか? まあ、どっちでもいいか!」
ちょっと、頭を気安くポンポンしないで。ってか力加減考えて! 縮むでしょ!
ちょっと笑顔が引き攣ってると、ボビーさんの手をルウさんが止めた。
「ボビーくん、ちょーっとシズトくんにそれはダメだと思うわ。私もあんまりした事ないもの」
「基準おかしくないっすか」
「ん、そうか? ちょうどいい位置に頭があったからなぁ、すまんすまん」
「ちょっと、ダメって言ってるでしょ!」
「これでも元の世界で平均はあったんですけどね? この世界がおかしいと思うんすよ」
そしてルウさん、ボビーさんから庇ってもらってると思うんすけど、また後頭部にお胸がですね?
ペチペチと僕を抱え込む腕をタップするが、ボビーさんと言い合いをしているようで相手にしてくれない。
ラオさんに視線を向けると救出してもらえた。
立ち位置がダメだったんだな、と学習してラオさんを盾にするように後ろに立って、二人の様子を見守る。
「ボビーさんとは知り合いなの?」
「ああ、元パーティーメンバーだ」
「ラオさんたちのパーティーって身長制限でもあるの?」
「いや、ねぇな。あったらイザベラが入れんだろ」
「確かに、結構小柄だもんね」
イザベラさんが立った時の様子を脳内で思い浮かべていると、ルウさんとの言い合いの途中でボビーさんがこっちの話に入ってきた。
「小柄というかお子様体型なんだよ、イザベラは。そこがまた可愛いんだけどなー。やっぱ女は小さい奴に限るな! 坊主もそう思うだ――」
……話の途中で、目の前でボビーさんが氷漬けになった。
「さらっと今いる女全員に喧嘩売ったな」
「ベラちゃんが怒っても仕方ないと思うわ」
「い、生きてるの、これ?」
「まあ、ボビーだし大丈夫だろ」
「そうね、シズトくんは気にする必要ないわ。ベラちゃんも部屋の中で待ってるでしょうし、早く入りましょ」
「ベラちゃんって言うなって言ってるでしょ! ……ゴホン。シズト様、わざわざお越しいただきありがとうございます。ご用件は中でお聞きしますので、その氷の彫像はほっといて大丈夫ですよ。ツンツンしてるとバカが移りますので、おやめになった方がよろしいかと」
にっこりと笑うイザベラさんが怖いので、大人しく従いましょう。
イザベラさんに招かれ、部屋に入るがチラッと後ろを振り向く。いい笑顔で固まっているボビーさんが見えた。
……エリクサーを後でかけようかな。痛っ。
「おら、座れ」
「ちょっと僕の頭の扱いに対して抗議したい」
「あほな事を考えてそうなお前が悪い」
「否定できないけど、ポコポコ叩かないでよ! 凹むでしょ!」
「アタシは大小はどうでもいい」
「私も大きさで男の人を評価しないから大丈夫よ?」
「何の話をしてんのよ。……それで、シズト様は本日どのようなご用でしょうか?」
「ギルドでウチの子たちの面倒も見てもらってると思うんですけど、昨日のアレのせいで一気に人が増えて面倒事に巻き込まれてないか聞きに来ました」
「そうですか。特にご報告するような事は起こってないですが……冒険者ギルドでは雑務をお手伝いしてもらっています。素直でいい子たちなので、引き抜いてきた中年冒険者たちに可愛がられてますよ。他の街のように奴隷だからと手を出そうとしたバカも一部いましたが、中年冒険者たちがたこ殴りにしてたので大丈夫です」
それは果たして大丈夫と言えるのだろうか。
にっこりと笑っているイザベラさんって、ボビーさんの対応を見ているとちょっと過激派なのかなって思っちゃうんだけど、そこのところどうなんでしょう?
座っているソファーの後ろに控えていたラオさんの方を見ると、ラオさんは肩をすくめた。
「お前にはそういう実感はねぇんだろうけど、お前の所有物に傷を負わせたら大変な事になるから、まだマシだったんじゃねぇか?」
「そうね。ホムラさんがその場にいなくてよかったと思うわ」
「なんでそこでホムラの名前が出てくるの?」
……なんでみんな黙るの? なんでみんな視線を逸らすの?
ホムラにちょっと確認した方がよさそうだ。
静けさを追い払うように、イザベラさんがわざとらしく咳ばらいをした。
「冒険者ギルドの事務作業員が諸々の道具と一緒にやってきたので、魔石を数える作業も効率的になりましたし、余った子たちは新しく別のお仕事を任せています」
「やっとか。受付嬢数人とお前ら二人だけでここにやってきた時には驚いたが、これで少しはお前も楽できるな」
「そうね、いきなり町ができるからそこで出張ギルドを運営しろとか言われたときは上役を氷漬けにでもしてやろうかと思ったけれど、町に入る冒険者を厳選したからまあ何とかなったわ。やっと大量の事務作業と非効率的な仕事から解放されそうだし、しばらくはぐっすり寝てやるわ」
「夜更かしはお肌の天敵だものね、しっかり寝るのよ、ベラちゃん」
「そうだぞ、隈が酷いんだ、しっかり休んどけ休んどけ! ああ、でもどれだけ寝ても、もう大きくなれないから無駄に寝るなよ。シズト、知ってるか? 俺たちが冒険してる頃、イザベラのやつ、休みの度に『もしかしたらまだ背が伸びるかもしれないじゃない!』って言ってずっと寝て――」
……どうやってか分からないけど、氷から脱出したボビーさんはまた氷の中に囚われてしまった。
ラオさんラオさん、ボビーさんも悪いとは思うけど、ホイホイ氷漬けにするイザベラさんちょっと怖いんすけど。
黙って視線をラオさんに向けるが、ラオさんは視線を逸らして窓の外の景色を眺めていた。
「ベラちゃん、昔からそうしてるからって他の人の前でそういう事するとまた変な噂流れちゃうわよ?」
「分かってるわよ! シズト様、誰にでもこういう事をしてるわけじゃないですからね! 誤解しないでくださいね!」
うん、誤解はしてないと思うよ。ただ怖いだけです。
ちょっと立て込んでいるようなので、レヴィさんの居場所だけ聞いてそそくさと退散した。
ラオさんやルウさんで見慣れているけど、ボビーさんは横にも大きかった。
吹き飛ばされて出て来たのに、大したダメージもない様子で僕の前に立っている。しげしげと見られたのでとりあえず愛想笑いを返しておいた。
「いやー、ルウが元気に歩き回っているのにも驚いたが、このちっこいのが勇者様だとはなぁ。あ、勇者じゃなくて異世界転移者だったか? まあ、どっちでもいいか!」
ちょっと、頭を気安くポンポンしないで。ってか力加減考えて! 縮むでしょ!
ちょっと笑顔が引き攣ってると、ボビーさんの手をルウさんが止めた。
「ボビーくん、ちょーっとシズトくんにそれはダメだと思うわ。私もあんまりした事ないもの」
「基準おかしくないっすか」
「ん、そうか? ちょうどいい位置に頭があったからなぁ、すまんすまん」
「ちょっと、ダメって言ってるでしょ!」
「これでも元の世界で平均はあったんですけどね? この世界がおかしいと思うんすよ」
そしてルウさん、ボビーさんから庇ってもらってると思うんすけど、また後頭部にお胸がですね?
ペチペチと僕を抱え込む腕をタップするが、ボビーさんと言い合いをしているようで相手にしてくれない。
ラオさんに視線を向けると救出してもらえた。
立ち位置がダメだったんだな、と学習してラオさんを盾にするように後ろに立って、二人の様子を見守る。
「ボビーさんとは知り合いなの?」
「ああ、元パーティーメンバーだ」
「ラオさんたちのパーティーって身長制限でもあるの?」
「いや、ねぇな。あったらイザベラが入れんだろ」
「確かに、結構小柄だもんね」
イザベラさんが立った時の様子を脳内で思い浮かべていると、ルウさんとの言い合いの途中でボビーさんがこっちの話に入ってきた。
「小柄というかお子様体型なんだよ、イザベラは。そこがまた可愛いんだけどなー。やっぱ女は小さい奴に限るな! 坊主もそう思うだ――」
……話の途中で、目の前でボビーさんが氷漬けになった。
「さらっと今いる女全員に喧嘩売ったな」
「ベラちゃんが怒っても仕方ないと思うわ」
「い、生きてるの、これ?」
「まあ、ボビーだし大丈夫だろ」
「そうね、シズトくんは気にする必要ないわ。ベラちゃんも部屋の中で待ってるでしょうし、早く入りましょ」
「ベラちゃんって言うなって言ってるでしょ! ……ゴホン。シズト様、わざわざお越しいただきありがとうございます。ご用件は中でお聞きしますので、その氷の彫像はほっといて大丈夫ですよ。ツンツンしてるとバカが移りますので、おやめになった方がよろしいかと」
にっこりと笑うイザベラさんが怖いので、大人しく従いましょう。
イザベラさんに招かれ、部屋に入るがチラッと後ろを振り向く。いい笑顔で固まっているボビーさんが見えた。
……エリクサーを後でかけようかな。痛っ。
「おら、座れ」
「ちょっと僕の頭の扱いに対して抗議したい」
「あほな事を考えてそうなお前が悪い」
「否定できないけど、ポコポコ叩かないでよ! 凹むでしょ!」
「アタシは大小はどうでもいい」
「私も大きさで男の人を評価しないから大丈夫よ?」
「何の話をしてんのよ。……それで、シズト様は本日どのようなご用でしょうか?」
「ギルドでウチの子たちの面倒も見てもらってると思うんですけど、昨日のアレのせいで一気に人が増えて面倒事に巻き込まれてないか聞きに来ました」
「そうですか。特にご報告するような事は起こってないですが……冒険者ギルドでは雑務をお手伝いしてもらっています。素直でいい子たちなので、引き抜いてきた中年冒険者たちに可愛がられてますよ。他の街のように奴隷だからと手を出そうとしたバカも一部いましたが、中年冒険者たちがたこ殴りにしてたので大丈夫です」
それは果たして大丈夫と言えるのだろうか。
にっこりと笑っているイザベラさんって、ボビーさんの対応を見ているとちょっと過激派なのかなって思っちゃうんだけど、そこのところどうなんでしょう?
座っているソファーの後ろに控えていたラオさんの方を見ると、ラオさんは肩をすくめた。
「お前にはそういう実感はねぇんだろうけど、お前の所有物に傷を負わせたら大変な事になるから、まだマシだったんじゃねぇか?」
「そうね。ホムラさんがその場にいなくてよかったと思うわ」
「なんでそこでホムラの名前が出てくるの?」
……なんでみんな黙るの? なんでみんな視線を逸らすの?
ホムラにちょっと確認した方がよさそうだ。
静けさを追い払うように、イザベラさんがわざとらしく咳ばらいをした。
「冒険者ギルドの事務作業員が諸々の道具と一緒にやってきたので、魔石を数える作業も効率的になりましたし、余った子たちは新しく別のお仕事を任せています」
「やっとか。受付嬢数人とお前ら二人だけでここにやってきた時には驚いたが、これで少しはお前も楽できるな」
「そうね、いきなり町ができるからそこで出張ギルドを運営しろとか言われたときは上役を氷漬けにでもしてやろうかと思ったけれど、町に入る冒険者を厳選したからまあ何とかなったわ。やっと大量の事務作業と非効率的な仕事から解放されそうだし、しばらくはぐっすり寝てやるわ」
「夜更かしはお肌の天敵だものね、しっかり寝るのよ、ベラちゃん」
「そうだぞ、隈が酷いんだ、しっかり休んどけ休んどけ! ああ、でもどれだけ寝ても、もう大きくなれないから無駄に寝るなよ。シズト、知ってるか? 俺たちが冒険してる頃、イザベラのやつ、休みの度に『もしかしたらまだ背が伸びるかもしれないじゃない!』って言ってずっと寝て――」
……どうやってか分からないけど、氷から脱出したボビーさんはまた氷の中に囚われてしまった。
ラオさんラオさん、ボビーさんも悪いとは思うけど、ホイホイ氷漬けにするイザベラさんちょっと怖いんすけど。
黙って視線をラオさんに向けるが、ラオさんは視線を逸らして窓の外の景色を眺めていた。
「ベラちゃん、昔からそうしてるからって他の人の前でそういう事するとまた変な噂流れちゃうわよ?」
「分かってるわよ! シズト様、誰にでもこういう事をしてるわけじゃないですからね! 誤解しないでくださいね!」
うん、誤解はしてないと思うよ。ただ怖いだけです。
ちょっと立て込んでいるようなので、レヴィさんの居場所だけ聞いてそそくさと退散した。
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