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第9章 加工をして生きていこう
147.事なかれ主義者はちゃぶ台返しをできなかった
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ファマリアの視察に行く事にしてから一週間が経った。ただ、まだ話が全体に通ってないとか言われて、行く事は出来てない。
だからここ一週間は世界樹ユグドラシルのお世話をしながら、余った魔力でアダマンタイトを動かす練習をしていた。鉄の様に滑らかには動かせないけど、どのくらいの魔力を使えば加工できるのかが分かってきた。
アダマンタイトを加工する場所は、極力人目につかない所を選んでやる事にした。
「だからってボクの部屋でしないでほしいっす」
「だって僕の部屋だといきなり人が入ってくる時があるんだもん」
ノエルの部屋もいきなり人が入ってくる事はあるけど、それはホムラくらいだ。ホムラなら見られても問題ない。
それにノエルの部屋、土足禁止にしてるから落ち着くんだよね。
昔、物置として使われていたからか丁度いい狭さだし。
数カ月くらい寝泊まりしてるからいい加減あの広さにも少しだけ慣れてきたところだけど、やっぱりマイルームにしようとしていたこの部屋が落ち着く。
「ソレの加工をしたのは誰か、ボクに擦り付けるためとかじゃないんすよね?」
「そんな訳ないじゃないっすか~。心配性っすねー、ノエルくんは」
「その笑顔めちゃくちゃ信用できないっす」
作業台に座ってノルマをこなそうと奮闘しているノエルとお喋りをしながら、アダマンタイトを【加工】する。
ながら作業でも問題なく使えるくらいには加護に慣れてきた。
金色の物体を球体にしたり、立方体にしたりして魔力がギリギリになるまで動かす。
「まあまあまあ。ほら、ノエルくん。アダマンタイトで何か作って欲しい物はないかな? 今なら要望を聞いてあげようじゃないか」
「あからさまな話の転換にも付き合ってあげるっすよ。そうっすね……魔道具くらいしか思いつかないっす」
「だよね」
ノエルと言えば魔道具だもんね。聞く前から知ってた。
重さがあった方が良い物や、頑丈じゃないとダメな物って何かあったかな?
「今までは何を作ってたんすか?」
「ん~?」
「作ってない物を作ればいいじゃないっすか」
「そうなんだけど、毎回そうじゃない、って感じの反応なんだよねぇ」
「……何となく想像がつくけど言ってみるっすよ」
「最初は食器作ってみたんだよ。一式作っても反応が微妙だったから、装飾もしてみたんだけど取り上げられちゃった」
「ボクでもそれはないって分かるっすよ」
「金ピカで何かいい感じじゃないかなぁ、って思ったんだけど。それに落ちても割れないよ?」
「木製の食器だって割れないじゃないっすか」
「手入れ大変そうじゃん。知らないけど。アダマンタイトだったら錆びないし削れないしカビも生えないから何も心配ないじゃん」
「はいはい、そうっすね。他には何を作ったんすか?」
「フライパンとか鍋とか作ってみたんだよ。でもエミリーは使ってくれないんだよね。使い慣れた物の方がいいです、って言われたけど……使ってれば慣れるのにねぇ?」
「はいはい、そうっすね。他は何をやらかしたんすか?」
「別にやらかしてないけど? 後は指輪とか作ったなぁ。僕が前いた世界だと、ダイヤモンドってその性質から婚約指輪に使われる事が多かったんだよ。そのダイヤモンド以上の硬度と不変性があるから婚約指輪とかに相応しいんじゃないかなって思って。誰かが結婚する時に提案してみようかなぁ」
「……こういうのってフラグって言う気がするっす。体型とか変わった時に大変な事になりそうっすね」
「そうなんだよね。まあ、そこら辺は付与でなんとかできればいいんだけど……思いつかないし無理かも」
「形が変わらない性質あるんすから、魔法じゃどうしようもないんじゃないっすか? 知らないっすけど」
「そうだよねぇ」
のんびりとした会話をノエルとしていると、扉がノックされた。
返事をする前に人が入ってくるからノックの意味がない気がするんだけど、ドーラさんが入ってきた。眠たそうな青い目できょろきょろと部屋の中を見回した後、僕が座っていたベッドの横に腰かける。
「お菓子は?」
「もうすぐ」
「そっか、ありがと」
ちょっと小腹が空いたな、と思っていたらドーラさんがエミリーに伝えてくれるという事で行ってもらっていたのだ。その間は大人しくしてるように、と言われたので何も作らずにアダマンタイトの操作だけに専念してたんだけど、もういいかな。まあ、まだ何を作るか決まってないんだけどね。
「ドーラさんは何を作ればいいと思う? ドーラさんの全身鎧でも真似してみようか?」
何十回か練習すればそれっぽくなると思うんだ。金色だからだいぶ目立つと思うし、ドーラさんの加護の事を考えたら扱えないという事はないだろう。
「いらない。エミリーがもうすぐ来る」
「じゃあ一回しまっとくか」
「…………別に隠さなくてもいいと思う」
「そうかな?」
「奴隷だから」
奴隷だったら別に隠さなくてもいいのかな?
んー、どうなんだろう?
そう思いつつも形を変えて遊んでいると、ノックの音が響いた。
待っていても入って来ないから「どうぞ」と声をかけると、狐人族のエミリーが入ってきた。お盆を両手に持って中に入ってくる。今日はいつもの盗み食いの常習犯はいないようだ。
「パメラはアンジェラちゃんやドライアドたちと一緒にお昼寝してますよ。今日は甘い物を大量に作ってみました。どこに置きましょう?」
「あ、じゃあ今から机作るからそこに置いて」
ササッと【加工】で机を作る。足を短くして、円形にすればちゃぶ台の出来上がりだ。
「金の机って派手ですね」
「金?」
「違うんですか?」
「あってる、これは金」
なるほど、金だと言われれば確かに金に見える。まあ、金なんてあんまり見た記憶がないから多分そうなんじゃないかな、程度なんだけど。
アイテムバッグからクッションを取り出して、ドーラさんと紅茶を飲みながら甘味を堪能した。
今日の分の魔力はもう使い切っちゃったし、後はのんびり過ごそう。
そう思ってノエルの部屋から退散すると、部屋に残されたノエルが何か言っている気がしたけど……良く聞こえなかった。
「聞こえてるっすよね!? こんな邪魔な物置いてかないでほしいっす! シズト様!!!」
だからここ一週間は世界樹ユグドラシルのお世話をしながら、余った魔力でアダマンタイトを動かす練習をしていた。鉄の様に滑らかには動かせないけど、どのくらいの魔力を使えば加工できるのかが分かってきた。
アダマンタイトを加工する場所は、極力人目につかない所を選んでやる事にした。
「だからってボクの部屋でしないでほしいっす」
「だって僕の部屋だといきなり人が入ってくる時があるんだもん」
ノエルの部屋もいきなり人が入ってくる事はあるけど、それはホムラくらいだ。ホムラなら見られても問題ない。
それにノエルの部屋、土足禁止にしてるから落ち着くんだよね。
昔、物置として使われていたからか丁度いい狭さだし。
数カ月くらい寝泊まりしてるからいい加減あの広さにも少しだけ慣れてきたところだけど、やっぱりマイルームにしようとしていたこの部屋が落ち着く。
「ソレの加工をしたのは誰か、ボクに擦り付けるためとかじゃないんすよね?」
「そんな訳ないじゃないっすか~。心配性っすねー、ノエルくんは」
「その笑顔めちゃくちゃ信用できないっす」
作業台に座ってノルマをこなそうと奮闘しているノエルとお喋りをしながら、アダマンタイトを【加工】する。
ながら作業でも問題なく使えるくらいには加護に慣れてきた。
金色の物体を球体にしたり、立方体にしたりして魔力がギリギリになるまで動かす。
「まあまあまあ。ほら、ノエルくん。アダマンタイトで何か作って欲しい物はないかな? 今なら要望を聞いてあげようじゃないか」
「あからさまな話の転換にも付き合ってあげるっすよ。そうっすね……魔道具くらいしか思いつかないっす」
「だよね」
ノエルと言えば魔道具だもんね。聞く前から知ってた。
重さがあった方が良い物や、頑丈じゃないとダメな物って何かあったかな?
「今までは何を作ってたんすか?」
「ん~?」
「作ってない物を作ればいいじゃないっすか」
「そうなんだけど、毎回そうじゃない、って感じの反応なんだよねぇ」
「……何となく想像がつくけど言ってみるっすよ」
「最初は食器作ってみたんだよ。一式作っても反応が微妙だったから、装飾もしてみたんだけど取り上げられちゃった」
「ボクでもそれはないって分かるっすよ」
「金ピカで何かいい感じじゃないかなぁ、って思ったんだけど。それに落ちても割れないよ?」
「木製の食器だって割れないじゃないっすか」
「手入れ大変そうじゃん。知らないけど。アダマンタイトだったら錆びないし削れないしカビも生えないから何も心配ないじゃん」
「はいはい、そうっすね。他には何を作ったんすか?」
「フライパンとか鍋とか作ってみたんだよ。でもエミリーは使ってくれないんだよね。使い慣れた物の方がいいです、って言われたけど……使ってれば慣れるのにねぇ?」
「はいはい、そうっすね。他は何をやらかしたんすか?」
「別にやらかしてないけど? 後は指輪とか作ったなぁ。僕が前いた世界だと、ダイヤモンドってその性質から婚約指輪に使われる事が多かったんだよ。そのダイヤモンド以上の硬度と不変性があるから婚約指輪とかに相応しいんじゃないかなって思って。誰かが結婚する時に提案してみようかなぁ」
「……こういうのってフラグって言う気がするっす。体型とか変わった時に大変な事になりそうっすね」
「そうなんだよね。まあ、そこら辺は付与でなんとかできればいいんだけど……思いつかないし無理かも」
「形が変わらない性質あるんすから、魔法じゃどうしようもないんじゃないっすか? 知らないっすけど」
「そうだよねぇ」
のんびりとした会話をノエルとしていると、扉がノックされた。
返事をする前に人が入ってくるからノックの意味がない気がするんだけど、ドーラさんが入ってきた。眠たそうな青い目できょろきょろと部屋の中を見回した後、僕が座っていたベッドの横に腰かける。
「お菓子は?」
「もうすぐ」
「そっか、ありがと」
ちょっと小腹が空いたな、と思っていたらドーラさんがエミリーに伝えてくれるという事で行ってもらっていたのだ。その間は大人しくしてるように、と言われたので何も作らずにアダマンタイトの操作だけに専念してたんだけど、もういいかな。まあ、まだ何を作るか決まってないんだけどね。
「ドーラさんは何を作ればいいと思う? ドーラさんの全身鎧でも真似してみようか?」
何十回か練習すればそれっぽくなると思うんだ。金色だからだいぶ目立つと思うし、ドーラさんの加護の事を考えたら扱えないという事はないだろう。
「いらない。エミリーがもうすぐ来る」
「じゃあ一回しまっとくか」
「…………別に隠さなくてもいいと思う」
「そうかな?」
「奴隷だから」
奴隷だったら別に隠さなくてもいいのかな?
んー、どうなんだろう?
そう思いつつも形を変えて遊んでいると、ノックの音が響いた。
待っていても入って来ないから「どうぞ」と声をかけると、狐人族のエミリーが入ってきた。お盆を両手に持って中に入ってくる。今日はいつもの盗み食いの常習犯はいないようだ。
「パメラはアンジェラちゃんやドライアドたちと一緒にお昼寝してますよ。今日は甘い物を大量に作ってみました。どこに置きましょう?」
「あ、じゃあ今から机作るからそこに置いて」
ササッと【加工】で机を作る。足を短くして、円形にすればちゃぶ台の出来上がりだ。
「金の机って派手ですね」
「金?」
「違うんですか?」
「あってる、これは金」
なるほど、金だと言われれば確かに金に見える。まあ、金なんてあんまり見た記憶がないから多分そうなんじゃないかな、程度なんだけど。
アイテムバッグからクッションを取り出して、ドーラさんと紅茶を飲みながら甘味を堪能した。
今日の分の魔力はもう使い切っちゃったし、後はのんびり過ごそう。
そう思ってノエルの部屋から退散すると、部屋に残されたノエルが何か言っている気がしたけど……良く聞こえなかった。
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