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第5章 新しいお姉ちゃんと一緒に生きていく
65.事なかれ主義者はお家に帰りたい
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お店の改装をし始めて一週間が経った。
お店に使う細々としたインテリアや家具などを【加工】で作りつつ棚の一つ一つに転移陣を刻むので三日かかった。
その後の三日で同じものを今使っている寝室――そう、もうあの大部屋が自分の部屋なのだといい加減諦めて受け入れ、作業場にしようと改装した。ちょっと棚の収納スペースが多すぎたとか後悔しつつも、『速達棚』を作り終えた。
寝室の速達棚に入れた魔道具がお店の速達棚に転移される。双方向の転移が可能でお店を閉めている間は魔道具を寝室の速達棚に転移させておけば強盗されても大丈夫。
アイテムバッグから売り物を取り出すだけでいいじゃねぇか、なんてどこかの誰かが言っていたけど分かってない。
こういうとても大きく、たくさんある棚から売り物を取り出す様式美が分かっていない。
たくさんある資料から該当するものをサクッと見つける人とかすごいなぁ、とか思うやん。
いや、防犯面で見たらそれが手っ取り早くて確実なんですけどね。でもアイテムバッグよりも大きなものをしまう事はできないのでそういう利点もあるでしょ!
「一点物はここに保管する、という事でよろしかったでしょうか、マスター」
「うん、適当にどんどん入れてくけど、ホムラ覚えてられる? カンペ作る?」
「いえ、必要ないです、マスター。ノエルが量産するものはある程度並べればいいのでしょうか? 他には何か置きますか?」
「うーん、僕はとりあえずこの速達棚を置きたかっただけだったから、店内に何を置くのかとかはホムラに任せるよ。ノエルに無理させないようにね」
「無理はさせてません、マスター。魔道具を作りたいという彼女の要望通り、作らせています。適度な睡眠と十分な食事を与えております。この世界の価値観で考えた場合は奴隷に相応しくない生活環境かと思いますが、マスターのご希望なので問題ないと思います」
「問題ありまくりっすよ!? もっと魔道具解析の時間が欲しいっす! 無理矢理就寝させられるから一日が短くて時間が足らなさすぎるっす!」
「魔道具解析はしてほしいけど、仕事のし過ぎは良くないと思うんだよね。という事で夜更かしはダメでーす。ほらほら、商品の陳列頑張って。早く終わればそれだけ自由時間が増えるでしょ」
陳列作業もいっその事魔道具にさせるのもありかな、なんて思ったけど魔石の無駄遣いだと言われそうなので大人しく人力で頑張ってもらいましょう。
カウンターの外側に出て僕も商品の陳列を手伝っていると、外からラオさんとルウさんとドーラさんが入ってきた。
「看板の取り付けが終わったわ~。ドーラちゃん、力持ちでお姉ちゃんびっくりしたわ!」
「ちょっと顔合わせたらすぐ抱き着こうとするのやめて!」
「次は何すんだ?」
「何って言われても、特にやる事ないからなぁ。手が空いてるならレヴィさんのお手伝いをしてくるのもいいんじゃない?」
「いや、アタシら一応お前の護衛だからな? 護衛対象から離れるわけにはいかねぇから」
「私は行く」
ドーラさんがカウンターの内側に入り、そのまま奥へと進んで2階の転移陣から屋敷に戻っていった。
ラオさんとルウさんは残ってくれたけど、ほんとに何もやる事思いつかないしなぁ。
とりあえず、ちょっかいかけてくるルウさんをあしらいつつ、ラオさんにはのんびりしていてもらう事にして品出しを続けた。
ある程度お店っぽくなったところで後の事はホムラに任せて世界樹へと向かう。
ホムラのお店だし、ホムラの好きなようにしてくれればいいや。
「にしても、ほんとに大きくなったな。ここまで来たらもう隠すのも無理だろ」
「そうねぇ。ドランの街ではまだ騒ぎにはなってないみたいだけど、時間の問題ね」
「観光客がやってきてもいいようにもっともっと周りを充実させるのですわーーー!」
「ちょっとレヴィさん、それあんまりスピード出す事想定してないからそれ使いながら走り回るのやめて!」
レヴィさんは僕の話が聞こえていないのか、魔動耕耘機を使いながら結界内を駆け回っている。
まあ、無事動作してるからいいんだろうけど、あれでちゃんと耕す事ができているのかは謎だ。
とりあえず今日は魔力がだいぶ余っているので結界の範囲を広げる作業をするために来た。
ラオさんとルウさんにお願いして周辺のアンデッドは全部やっつけてもらって、僕は事前に作ってきた円錐状の鉄の塊を結界の外に出て突き刺していく。
突き刺すときには地面の鉄をどかす必要があるんだけど、ちょっとタイミングを逃したり、場所が悪かったりするとニョキッとゾンビの手が生えてきそうなので細心の注意を払う必要があった。ドーラさんが自動探知地図を念のため確認しているが、地面の下までは反応しないので油断はできない。
あんまり広すぎても困るかな? とは思ったけど世界樹がどこまで大きくなって、どこまで地面が必要か分からない以上広めの方がいいだろう。
最悪余ったら周りに建物を建てちゃえばいいだけだし。
そんな事を考えながら【付与】を四つ角にさした円錐状の鉄柱それぞれに重ね掛けを行い、円錐を結ぶように鉄の板を延ばして繋げていく。
以前よりも一つの辺が五割増しくらいになっているので結構【加工】でも疲れたけれど魔道具作りで鍛えられた魔力があるので問題なかった。セイクリッド・サンクチュアリをパパッと【付与】して、結界の内側の鉄を回収して地面を剥き出しにする。ついでに以前まで使っていた結界の魔道具もバラシてアイテムバッグに戻す。
「な、なんてもったいない事してるんすかーーー!!!」
「いや、あんなでかいのアイテムバッグに入らないじゃん」
「それでも、それでも残しておいてくれてもよかったじゃないっすか……」
ノエル、マジ泣きしてない? 大丈夫?
「シズト、ちょっとこっち来て」
「ドーラさん? どうしたんですか?」
「いいから来て。ノエルも駄々こねてないで来て」
自動探知地図から視線を動かさずにドーラさんが呼ぶのでなんかあったかな? と不安になりドーラさんの隣からのぞき込むと結界の外に周囲を取り囲むようにいくつかの反応があった。
だんだんと輪を狭めるように近づいてきているが、まだ鉄の床には入っていない。はて、この反応はなんだろう?
そう思っていたら今度はラオさんとルウさんから誰かが近づいてくるからと警戒を促された。
ラオさんたちの視線を追うと、エルフたちの国の方から一台の馬車と数人の騎乗した人たちがやってきているのが見える。
即席だけど、【加工】と【付与】で望遠筒を作って覗き込む。
うわぁ、なんか嫌な予感がしてきたぞ?
あの茶髪と金髪と黒髪の三人組、見覚えがある気がするなぁ。帰っていい? 打ち合わせと違うからダメ? まあ、そうだよね。
お店に使う細々としたインテリアや家具などを【加工】で作りつつ棚の一つ一つに転移陣を刻むので三日かかった。
その後の三日で同じものを今使っている寝室――そう、もうあの大部屋が自分の部屋なのだといい加減諦めて受け入れ、作業場にしようと改装した。ちょっと棚の収納スペースが多すぎたとか後悔しつつも、『速達棚』を作り終えた。
寝室の速達棚に入れた魔道具がお店の速達棚に転移される。双方向の転移が可能でお店を閉めている間は魔道具を寝室の速達棚に転移させておけば強盗されても大丈夫。
アイテムバッグから売り物を取り出すだけでいいじゃねぇか、なんてどこかの誰かが言っていたけど分かってない。
こういうとても大きく、たくさんある棚から売り物を取り出す様式美が分かっていない。
たくさんある資料から該当するものをサクッと見つける人とかすごいなぁ、とか思うやん。
いや、防犯面で見たらそれが手っ取り早くて確実なんですけどね。でもアイテムバッグよりも大きなものをしまう事はできないのでそういう利点もあるでしょ!
「一点物はここに保管する、という事でよろしかったでしょうか、マスター」
「うん、適当にどんどん入れてくけど、ホムラ覚えてられる? カンペ作る?」
「いえ、必要ないです、マスター。ノエルが量産するものはある程度並べればいいのでしょうか? 他には何か置きますか?」
「うーん、僕はとりあえずこの速達棚を置きたかっただけだったから、店内に何を置くのかとかはホムラに任せるよ。ノエルに無理させないようにね」
「無理はさせてません、マスター。魔道具を作りたいという彼女の要望通り、作らせています。適度な睡眠と十分な食事を与えております。この世界の価値観で考えた場合は奴隷に相応しくない生活環境かと思いますが、マスターのご希望なので問題ないと思います」
「問題ありまくりっすよ!? もっと魔道具解析の時間が欲しいっす! 無理矢理就寝させられるから一日が短くて時間が足らなさすぎるっす!」
「魔道具解析はしてほしいけど、仕事のし過ぎは良くないと思うんだよね。という事で夜更かしはダメでーす。ほらほら、商品の陳列頑張って。早く終わればそれだけ自由時間が増えるでしょ」
陳列作業もいっその事魔道具にさせるのもありかな、なんて思ったけど魔石の無駄遣いだと言われそうなので大人しく人力で頑張ってもらいましょう。
カウンターの外側に出て僕も商品の陳列を手伝っていると、外からラオさんとルウさんとドーラさんが入ってきた。
「看板の取り付けが終わったわ~。ドーラちゃん、力持ちでお姉ちゃんびっくりしたわ!」
「ちょっと顔合わせたらすぐ抱き着こうとするのやめて!」
「次は何すんだ?」
「何って言われても、特にやる事ないからなぁ。手が空いてるならレヴィさんのお手伝いをしてくるのもいいんじゃない?」
「いや、アタシら一応お前の護衛だからな? 護衛対象から離れるわけにはいかねぇから」
「私は行く」
ドーラさんがカウンターの内側に入り、そのまま奥へと進んで2階の転移陣から屋敷に戻っていった。
ラオさんとルウさんは残ってくれたけど、ほんとに何もやる事思いつかないしなぁ。
とりあえず、ちょっかいかけてくるルウさんをあしらいつつ、ラオさんにはのんびりしていてもらう事にして品出しを続けた。
ある程度お店っぽくなったところで後の事はホムラに任せて世界樹へと向かう。
ホムラのお店だし、ホムラの好きなようにしてくれればいいや。
「にしても、ほんとに大きくなったな。ここまで来たらもう隠すのも無理だろ」
「そうねぇ。ドランの街ではまだ騒ぎにはなってないみたいだけど、時間の問題ね」
「観光客がやってきてもいいようにもっともっと周りを充実させるのですわーーー!」
「ちょっとレヴィさん、それあんまりスピード出す事想定してないからそれ使いながら走り回るのやめて!」
レヴィさんは僕の話が聞こえていないのか、魔動耕耘機を使いながら結界内を駆け回っている。
まあ、無事動作してるからいいんだろうけど、あれでちゃんと耕す事ができているのかは謎だ。
とりあえず今日は魔力がだいぶ余っているので結界の範囲を広げる作業をするために来た。
ラオさんとルウさんにお願いして周辺のアンデッドは全部やっつけてもらって、僕は事前に作ってきた円錐状の鉄の塊を結界の外に出て突き刺していく。
突き刺すときには地面の鉄をどかす必要があるんだけど、ちょっとタイミングを逃したり、場所が悪かったりするとニョキッとゾンビの手が生えてきそうなので細心の注意を払う必要があった。ドーラさんが自動探知地図を念のため確認しているが、地面の下までは反応しないので油断はできない。
あんまり広すぎても困るかな? とは思ったけど世界樹がどこまで大きくなって、どこまで地面が必要か分からない以上広めの方がいいだろう。
最悪余ったら周りに建物を建てちゃえばいいだけだし。
そんな事を考えながら【付与】を四つ角にさした円錐状の鉄柱それぞれに重ね掛けを行い、円錐を結ぶように鉄の板を延ばして繋げていく。
以前よりも一つの辺が五割増しくらいになっているので結構【加工】でも疲れたけれど魔道具作りで鍛えられた魔力があるので問題なかった。セイクリッド・サンクチュアリをパパッと【付与】して、結界の内側の鉄を回収して地面を剥き出しにする。ついでに以前まで使っていた結界の魔道具もバラシてアイテムバッグに戻す。
「な、なんてもったいない事してるんすかーーー!!!」
「いや、あんなでかいのアイテムバッグに入らないじゃん」
「それでも、それでも残しておいてくれてもよかったじゃないっすか……」
ノエル、マジ泣きしてない? 大丈夫?
「シズト、ちょっとこっち来て」
「ドーラさん? どうしたんですか?」
「いいから来て。ノエルも駄々こねてないで来て」
自動探知地図から視線を動かさずにドーラさんが呼ぶのでなんかあったかな? と不安になりドーラさんの隣からのぞき込むと結界の外に周囲を取り囲むようにいくつかの反応があった。
だんだんと輪を狭めるように近づいてきているが、まだ鉄の床には入っていない。はて、この反応はなんだろう?
そう思っていたら今度はラオさんとルウさんから誰かが近づいてくるからと警戒を促された。
ラオさんたちの視線を追うと、エルフたちの国の方から一台の馬車と数人の騎乗した人たちがやってきているのが見える。
即席だけど、【加工】と【付与】で望遠筒を作って覗き込む。
うわぁ、なんか嫌な予感がしてきたぞ?
あの茶髪と金髪と黒髪の三人組、見覚えがある気がするなぁ。帰っていい? 打ち合わせと違うからダメ? まあ、そうだよね。
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