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第3章 居候して生きていこう
35.事なかれ主義者と奴隷志願者
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お風呂から上がって涼んだ後の記憶が曖昧だった。
朝起きたらベットで寝ていたのでおそらくホムラかな。
僕が両手を拳にして胸の前で構えると、側でベットの近くで控えていたホムラがスッと頭を差し出してくる。
うん、素直でよろしい。
いつもの日課のように頭をグリグリしていたら、ガチャガチャと音を立てながら誰かが部屋に近づいてくる。
ドーラさんかな?
と、思っていたらドーラさんでしたね。出ていった時より少し汚れている金属鎧の兜を取って脇に抱えた。
なんか知らない人がドーラさんの後ろに控えている。
っていうか、いつの間にかラオさんが僕の近くに寄ってきていた。さっきまで机に雑に置いていた朝ごはんつまみ食いしてなかった?
「ドーラさん、お帰り」
「……ただいま」
ドーラさんがちょっと驚いたように目を見開いたが、すぐにいつもの眠たそうな目に戻った。
チラッとドーラさんの隣にいる人を見ると、武骨な首輪に目がいく。
街中でも時々見かける奴隷だろう。
それ以外の特徴はあんまりぱっとしない。手入れがされていないのかぼさぼさの髪が肩まで伸びている。フケが目立つそのくすんだ金色の髪は、顔の半分ほどを隠している。服もボロボロで、手足にも枷がついている。
こういう格好をしているのが奴隷です、って感じの見た目だ。
「その人、だれ?」
「魔道具の偽物を作っていた奴隷。その件も合わせて、話したい事がある」
「まあ、飯でも食いながら話聞こうか」
ラオさんが静かに息を吐いたかと思えば、朝食の準備をし始めた。
まあ、準備と言っても出来合いのものを並べるだけなんですけど。
僕とホムラ、ドーラさん、ラオさんは同じ机を囲んだが奴隷と紹介された人は立ったままだった。
「ほら、ここ座って一緒に食べてよ。よだれを垂らしながら、じっとこちらを見られていると食べ辛い」
「え!? いやいや、ボクは奴隷っすよ。あとで余り物を食べさせていただけるだけで大丈夫っすよ!」
ドーラさんとラオさんの考え方は知らないけど、奴隷っていう身分に慣れていない僕からしたらだいぶ違和感がある。
ペットみたいな感覚で接すればいいんかな。
あんまり無理強いして、この人が二人から反感を買ったら困るし。
僕にできる事は早く食べて余り物を確保する事かな。
じゃないと、ラオさんが全部食べちゃうからね。残飯処理機も真っ青だよ、ラオさんの食べる量。
そんな事を考えながら食べていると、もそもそと食べていたドーラさんが話を始めた。
「シズトを攫おうとしたのは裏ギルドだった。もう制圧はしたからそこから狙われる事はない。攫おうとしたのは魔道具を作らせて儲けるためだったらしい」
「偽物を作ってたんだったら別に僕要らなくない?」
「魔道具の一部を性能が落ちた劣化版しか作れない奴隷よりも、新しい物を作り出すシズトを攫って作らせようとした、って聞いた」
「欲をかかずに偽物だけ作っとけば、誰も気にしなかったんだろうがな」
ラオさんがなぜか手のひらを僕の頭の上に乗せて、ぐしゃぐしゃと乱雑に撫でてきた。
「本来は商業ギルドに登録して模造品の作成を禁じるのが普通なんだけどな。特に道具を作る奴だったら。けどお前はそういうの気にもしなかったしな」
んー、ブランドみたいなもの? 登録でもしとけば良かったんかな。
「でもそれしたら、僕が作れる分しか出回らないんじゃない?」
「まあ、そうなるわな。あとはシズトが許可を与えた奴が作った物くらいか」
「んー、じゃあやっぱりいいかな。普及して少しでも冒険者が生きて街に戻って来れるんだったら、これからも作った物の模造品が出ても別にいいかなぁ」
今でもふとした時に階段で座り込んでいる女性や、ボロボロの冒険者たちが脳裏をよぎるんだよ。
だからホムラ、じっと無表情で彼を見続けるのやめてあげて。
ちょっと僕から見ても怖いから。
「マスターの仰せの通りに」
「シズト的には模造品が出回っても気にしない?」
「全然気にしないかな」
「これからも? 利益減る」
「別にそれだけしか作れないなら減るけど、別の物を作ればいいし」
「そう。じゃあ、あなた無罪」
「ありがたき幸せっす!」
奴隷が流れるような動きでその場で土下座をした。
……登録とかしてないからもともと無罪なのでは?
「確かにそう。ただ、シズトの奴隷になって近くで魔道具を見て作っていきたいらしい。シズトが思う所があるんだったら諦めさせるつもりだった」
「ぜひ奴隷として側においてほしいっす!」
えぇ~……奴隷かぁ……。
ちょっと黙っていたら座っている僕の足元にすり寄ってきて「お願いするっす」「なんでもするっす!」とか何とか言ってる。
ラオさんは興味がないのか魔力マシマシ飴を僕の分まで舐めているし、ホムラはなんだか土下座をしている彼をずっと凝視しているし。
「……そういえば、名前は?」
ずっと奴隷奴隷、っていうのもあれだしね。
「ボクの名前っすか? ノエルっす。是非側に置いて色々な魔道具を見せてほしいっす!」
「お前は何ができんだ?」
どうでもよさそうな表情で、ラオさんがノエルに質問をした。
「そうっすね。奴隷になる前は魔道具の研究をしていたっす。だから簡単な魔道具の修理と、作成はできるっす。まあ、全然似ても似つかない物っすけどね。あとは、一通りの家事はこなせるっすよ。家を出る前は、親にできるようになれってしごかれたっすから」
「戦闘はどうなんだ?」
「弓と魔法を使うっすよ。近接はちょっと苦手っすね。加護はないっす」
「まあ、なんもできねぇよりはましか」
ラオさん的にはオッケーが出たみたいだ。
ドーラさんは眠たそうな目でこっちを見ているだけ。
うーん、どうしようか。
ペットと考えるより、使用人って考えればまあ、いいか。
ちょっと身分的なアレに違和感をどうしても感じちゃうけど。
女の子に何でもするって言われたらちょっとよからぬ妄想をしちゃっていただろうけどね。
「じゃあ、とりあえずご飯がどんな感じなのか見てから決めよっかな」
「頑張るっすよ!」
フンス!と足元で気合を入れているノエルの頭を見て一言付け足す。
「でも、その前にお風呂入ろっか」
朝起きたらベットで寝ていたのでおそらくホムラかな。
僕が両手を拳にして胸の前で構えると、側でベットの近くで控えていたホムラがスッと頭を差し出してくる。
うん、素直でよろしい。
いつもの日課のように頭をグリグリしていたら、ガチャガチャと音を立てながら誰かが部屋に近づいてくる。
ドーラさんかな?
と、思っていたらドーラさんでしたね。出ていった時より少し汚れている金属鎧の兜を取って脇に抱えた。
なんか知らない人がドーラさんの後ろに控えている。
っていうか、いつの間にかラオさんが僕の近くに寄ってきていた。さっきまで机に雑に置いていた朝ごはんつまみ食いしてなかった?
「ドーラさん、お帰り」
「……ただいま」
ドーラさんがちょっと驚いたように目を見開いたが、すぐにいつもの眠たそうな目に戻った。
チラッとドーラさんの隣にいる人を見ると、武骨な首輪に目がいく。
街中でも時々見かける奴隷だろう。
それ以外の特徴はあんまりぱっとしない。手入れがされていないのかぼさぼさの髪が肩まで伸びている。フケが目立つそのくすんだ金色の髪は、顔の半分ほどを隠している。服もボロボロで、手足にも枷がついている。
こういう格好をしているのが奴隷です、って感じの見た目だ。
「その人、だれ?」
「魔道具の偽物を作っていた奴隷。その件も合わせて、話したい事がある」
「まあ、飯でも食いながら話聞こうか」
ラオさんが静かに息を吐いたかと思えば、朝食の準備をし始めた。
まあ、準備と言っても出来合いのものを並べるだけなんですけど。
僕とホムラ、ドーラさん、ラオさんは同じ机を囲んだが奴隷と紹介された人は立ったままだった。
「ほら、ここ座って一緒に食べてよ。よだれを垂らしながら、じっとこちらを見られていると食べ辛い」
「え!? いやいや、ボクは奴隷っすよ。あとで余り物を食べさせていただけるだけで大丈夫っすよ!」
ドーラさんとラオさんの考え方は知らないけど、奴隷っていう身分に慣れていない僕からしたらだいぶ違和感がある。
ペットみたいな感覚で接すればいいんかな。
あんまり無理強いして、この人が二人から反感を買ったら困るし。
僕にできる事は早く食べて余り物を確保する事かな。
じゃないと、ラオさんが全部食べちゃうからね。残飯処理機も真っ青だよ、ラオさんの食べる量。
そんな事を考えながら食べていると、もそもそと食べていたドーラさんが話を始めた。
「シズトを攫おうとしたのは裏ギルドだった。もう制圧はしたからそこから狙われる事はない。攫おうとしたのは魔道具を作らせて儲けるためだったらしい」
「偽物を作ってたんだったら別に僕要らなくない?」
「魔道具の一部を性能が落ちた劣化版しか作れない奴隷よりも、新しい物を作り出すシズトを攫って作らせようとした、って聞いた」
「欲をかかずに偽物だけ作っとけば、誰も気にしなかったんだろうがな」
ラオさんがなぜか手のひらを僕の頭の上に乗せて、ぐしゃぐしゃと乱雑に撫でてきた。
「本来は商業ギルドに登録して模造品の作成を禁じるのが普通なんだけどな。特に道具を作る奴だったら。けどお前はそういうの気にもしなかったしな」
んー、ブランドみたいなもの? 登録でもしとけば良かったんかな。
「でもそれしたら、僕が作れる分しか出回らないんじゃない?」
「まあ、そうなるわな。あとはシズトが許可を与えた奴が作った物くらいか」
「んー、じゃあやっぱりいいかな。普及して少しでも冒険者が生きて街に戻って来れるんだったら、これからも作った物の模造品が出ても別にいいかなぁ」
今でもふとした時に階段で座り込んでいる女性や、ボロボロの冒険者たちが脳裏をよぎるんだよ。
だからホムラ、じっと無表情で彼を見続けるのやめてあげて。
ちょっと僕から見ても怖いから。
「マスターの仰せの通りに」
「シズト的には模造品が出回っても気にしない?」
「全然気にしないかな」
「これからも? 利益減る」
「別にそれだけしか作れないなら減るけど、別の物を作ればいいし」
「そう。じゃあ、あなた無罪」
「ありがたき幸せっす!」
奴隷が流れるような動きでその場で土下座をした。
……登録とかしてないからもともと無罪なのでは?
「確かにそう。ただ、シズトの奴隷になって近くで魔道具を見て作っていきたいらしい。シズトが思う所があるんだったら諦めさせるつもりだった」
「ぜひ奴隷として側においてほしいっす!」
えぇ~……奴隷かぁ……。
ちょっと黙っていたら座っている僕の足元にすり寄ってきて「お願いするっす」「なんでもするっす!」とか何とか言ってる。
ラオさんは興味がないのか魔力マシマシ飴を僕の分まで舐めているし、ホムラはなんだか土下座をしている彼をずっと凝視しているし。
「……そういえば、名前は?」
ずっと奴隷奴隷、っていうのもあれだしね。
「ボクの名前っすか? ノエルっす。是非側に置いて色々な魔道具を見せてほしいっす!」
「お前は何ができんだ?」
どうでもよさそうな表情で、ラオさんがノエルに質問をした。
「そうっすね。奴隷になる前は魔道具の研究をしていたっす。だから簡単な魔道具の修理と、作成はできるっす。まあ、全然似ても似つかない物っすけどね。あとは、一通りの家事はこなせるっすよ。家を出る前は、親にできるようになれってしごかれたっすから」
「戦闘はどうなんだ?」
「弓と魔法を使うっすよ。近接はちょっと苦手っすね。加護はないっす」
「まあ、なんもできねぇよりはましか」
ラオさん的にはオッケーが出たみたいだ。
ドーラさんは眠たそうな目でこっちを見ているだけ。
うーん、どうしようか。
ペットと考えるより、使用人って考えればまあ、いいか。
ちょっと身分的なアレに違和感をどうしても感じちゃうけど。
女の子に何でもするって言われたらちょっとよからぬ妄想をしちゃっていただろうけどね。
「じゃあ、とりあえずご飯がどんな感じなのか見てから決めよっかな」
「頑張るっすよ!」
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