33 / 1,094
第2章 露天商をさせて生きていこう
24.事なかれ主義者はダイエットしたい
しおりを挟む
昨日ラオさんのお腹周りを心配していたけど、僕もやばい気がする。
自分の膨れ上がった腹をさすりながら、浮遊台車に乗せられてラオさんにドナドナされている時に気づいたんだけど、ちょっと太ってきた。
「痩せねば!」
「そんな言うほどか? むしろもっと食べないと成長しないぞ?」
「もう成長する時期終わってるんですが?」
「……お前っていくつなんだ?」
「今年で17ですね」
「……まあ、勇者の子孫は幼く見えがちだからそんなもんか」
日本人は海外の人から見たら若く見える、って言われるって聞いた事あるけどそれは異世界でもやっぱり同じらしい。
時々ラオさんが浮遊台車を止めて、屋台の食べ物を買っている。
もちろん全部ラオさんの分だ。
どれだけお腹に入っても膨らまないお腹がほんとに謎だ。そのお腹に魔道具でも入ってるんですかね。
「あんだよ」
「ラオさんって、たくさん食べるのに太らないよね」
「動いてっからな」
なるほど。
あと、ラオさん全体的に筋肉質だからかな。なんか筋肉が多いと太りにくいって聞いた事がある。
ただ筋トレって長続きしないんだよね。
よくCMでやっているような楽ちん筋トレグッズがあれば……。
「あ、できそう」
「また変なの作るんじゃねぇぞ」
「変なのじゃないよ。筋肉鍛える魔道具だよ」
「訓練すればいいだろうが」
「自堕落な人がいるって、ラオさんは知るべきだと思う」
そんな事を話しながら、今日はいろんなお店をお邪魔する。
だいたいルートは決まっていて、木工所で端材を、武器を売っている場所ではもう使えそうにもないような武器を買い漁る。
買い漁ったものは僕と一緒に浮遊台車に乗せられて、お腹が圧迫されないように僕はちょっとバランスを気にしつつ座って過ごす。
初めて入るお店の人には驚かれるが、何回か通っているお店では「今日も運ばれてんのか」と言われる程度だ。
僕が怠惰なわけじゃなくて、おかわりポトフが大変なんですよ。
あの人もしかして僕が成長期の子どもと勘違いしてんじゃないのかな。
……ラオさんもそうだったし、なんかそんな気がしてきた。
「ラオさん、腹巻売ってるとこない?」
「腹巻? あー、防具屋になら売ってんじゃね?」
腹巻って防具になるの?
わからないけど、ラオさんに任せてドナドナされていく。
ラオさんが防具屋で示してくれたのはお腹の防具でした。
あれ、腹巻って鎧だったっけ。
「なんだ、これじゃねぇのか?」
「んとね、お腹が冷えないように巻く布の方の腹巻ですね」
この腹巻は知らない子です。ていうか、腹巻っていうの初めて知りました。
とりあえず防具屋さんには悪いけど冷やかしだけして、今度は古着屋さんに連れてかれた。
古着と言ってもそこそこのお値段がする。
出来るだけきれいな腹巻を選んでもらうと、所持金がもう銅貨一枚もない。お小遣い強請らないと。
腹巻はちょっと薄汚れた感じだけど、まあ魔道具にして巻くだけだから問題ない。
宿に着くころにはだいぶお腹も楽になったので、自分で部屋に戻り魔道具作りを行う。
ラオさんもついてきて作業風景を、僕の魔力マシマシ飴も舐めながら見ている。
腹巻にとりあえず振動する魔法を付与してお腹に巻く。
「おぉおぉおぉおぉ~~~~」
「……なんで振動してんだ?」
魔力を流すと結構な力でお腹が揺らされる。
……これただ揺れてるだけじゃね? 【付与】の重ね掛けで脂肪燃焼効果もつけてみた。……たぶん。
魔力を流してみるけど特に変化があるようには感じない。
魔力を使うタイプだと、浮遊台車の納品の事もあるので厳しい。
魔石を使うタイプにしようと、ルンさんにお願いして腹巻にポケットをつけてもらった。
そこに魔石の魔力を使うように【付与】を行い、再度身につけてとりあえず魔石を入れて放置。
これで結果が出たら売り始めてもいいかもしれない。
次に作るのは浮遊台車三台。作り終わったら夕食まではのんびり過ごす事にする。
部屋から出ると少し遅れてラオさんも部屋から出てきて、後ろをついてくる。
一緒に一階に降りるとランが埃吸い吸い箱のトレーにたまったゴミを捨てる所だった。
「どう? 埃吸い吸い箱調子悪くなったりしてない?」
「大丈夫だよー」
「なんか使ってて使いづらい所とかってある?」
お客様の声を聴いて改善するのは大事な事だよね、と思いつつゆらゆら揺れている尻尾を目が追う。
一回くらい触ってみたいなぁ。
猫カフェみたいなとこあったらいいんだけどなぁ。
「んー、食べかすとか吸い込んでくれないから掃除しなきゃだから面倒かもー」
「埃限定で集めてるからかな……ただ、食べ物だと料理も吸い込んじゃうだろうしなぁ」
「床に落ちたものとかだったらできるんじゃねぇか?」
「んー……ピンとこないから無理かも」
思いつかないものは【付与】しようがない。
魔法はイメージの問題が大きいと言われているらしいけど、加護もそうなんだろうか。
僕の中で無理、って思ってるから思いつかないとか?
単純にそこまで万能じゃない、ってだけかな。
「他は何か困っている事ない?」
いつもライルさんに怒られているので、点数稼ぎをしときたい。
ランと仲良くなってあわよくば耳か尻尾触らせてもらいたいなんて思ってないです。
ラオさんが扉とか壊すたびに怒られているので、ちょっと仲間に引き込んでおきたいだけですよ?
だからラオさん、こっちを変な目で見ないでもらえますかね。
「んー、忙しい時に机拭くのはちょっと大変かも」
あー、確かに朝食の時間とか近所の人も食べに来る時は人やばいもんね。ルンさん一人で回しているのでバタバタしている。
それなのに僕の皿の中身が空になったのはすぐに察知して、いつの間にかおかわりが入れられているのは本当にびっくりする。
ちょっと思考が脱線しちゃったけど、……うん、できそう。
ルンバみたいに机の上を水拭きする感じにするだけだから簡単そうだ。
今日の夜はそれとダイエットグッズをもう少し追加で作って寝ることにしよう。
そうと決まれば夕食の時間まですることがないので、ゆらゆら動く尻尾を目で追いながらおしゃべりをして過ごした。
自分の膨れ上がった腹をさすりながら、浮遊台車に乗せられてラオさんにドナドナされている時に気づいたんだけど、ちょっと太ってきた。
「痩せねば!」
「そんな言うほどか? むしろもっと食べないと成長しないぞ?」
「もう成長する時期終わってるんですが?」
「……お前っていくつなんだ?」
「今年で17ですね」
「……まあ、勇者の子孫は幼く見えがちだからそんなもんか」
日本人は海外の人から見たら若く見える、って言われるって聞いた事あるけどそれは異世界でもやっぱり同じらしい。
時々ラオさんが浮遊台車を止めて、屋台の食べ物を買っている。
もちろん全部ラオさんの分だ。
どれだけお腹に入っても膨らまないお腹がほんとに謎だ。そのお腹に魔道具でも入ってるんですかね。
「あんだよ」
「ラオさんって、たくさん食べるのに太らないよね」
「動いてっからな」
なるほど。
あと、ラオさん全体的に筋肉質だからかな。なんか筋肉が多いと太りにくいって聞いた事がある。
ただ筋トレって長続きしないんだよね。
よくCMでやっているような楽ちん筋トレグッズがあれば……。
「あ、できそう」
「また変なの作るんじゃねぇぞ」
「変なのじゃないよ。筋肉鍛える魔道具だよ」
「訓練すればいいだろうが」
「自堕落な人がいるって、ラオさんは知るべきだと思う」
そんな事を話しながら、今日はいろんなお店をお邪魔する。
だいたいルートは決まっていて、木工所で端材を、武器を売っている場所ではもう使えそうにもないような武器を買い漁る。
買い漁ったものは僕と一緒に浮遊台車に乗せられて、お腹が圧迫されないように僕はちょっとバランスを気にしつつ座って過ごす。
初めて入るお店の人には驚かれるが、何回か通っているお店では「今日も運ばれてんのか」と言われる程度だ。
僕が怠惰なわけじゃなくて、おかわりポトフが大変なんですよ。
あの人もしかして僕が成長期の子どもと勘違いしてんじゃないのかな。
……ラオさんもそうだったし、なんかそんな気がしてきた。
「ラオさん、腹巻売ってるとこない?」
「腹巻? あー、防具屋になら売ってんじゃね?」
腹巻って防具になるの?
わからないけど、ラオさんに任せてドナドナされていく。
ラオさんが防具屋で示してくれたのはお腹の防具でした。
あれ、腹巻って鎧だったっけ。
「なんだ、これじゃねぇのか?」
「んとね、お腹が冷えないように巻く布の方の腹巻ですね」
この腹巻は知らない子です。ていうか、腹巻っていうの初めて知りました。
とりあえず防具屋さんには悪いけど冷やかしだけして、今度は古着屋さんに連れてかれた。
古着と言ってもそこそこのお値段がする。
出来るだけきれいな腹巻を選んでもらうと、所持金がもう銅貨一枚もない。お小遣い強請らないと。
腹巻はちょっと薄汚れた感じだけど、まあ魔道具にして巻くだけだから問題ない。
宿に着くころにはだいぶお腹も楽になったので、自分で部屋に戻り魔道具作りを行う。
ラオさんもついてきて作業風景を、僕の魔力マシマシ飴も舐めながら見ている。
腹巻にとりあえず振動する魔法を付与してお腹に巻く。
「おぉおぉおぉおぉ~~~~」
「……なんで振動してんだ?」
魔力を流すと結構な力でお腹が揺らされる。
……これただ揺れてるだけじゃね? 【付与】の重ね掛けで脂肪燃焼効果もつけてみた。……たぶん。
魔力を流してみるけど特に変化があるようには感じない。
魔力を使うタイプだと、浮遊台車の納品の事もあるので厳しい。
魔石を使うタイプにしようと、ルンさんにお願いして腹巻にポケットをつけてもらった。
そこに魔石の魔力を使うように【付与】を行い、再度身につけてとりあえず魔石を入れて放置。
これで結果が出たら売り始めてもいいかもしれない。
次に作るのは浮遊台車三台。作り終わったら夕食まではのんびり過ごす事にする。
部屋から出ると少し遅れてラオさんも部屋から出てきて、後ろをついてくる。
一緒に一階に降りるとランが埃吸い吸い箱のトレーにたまったゴミを捨てる所だった。
「どう? 埃吸い吸い箱調子悪くなったりしてない?」
「大丈夫だよー」
「なんか使ってて使いづらい所とかってある?」
お客様の声を聴いて改善するのは大事な事だよね、と思いつつゆらゆら揺れている尻尾を目が追う。
一回くらい触ってみたいなぁ。
猫カフェみたいなとこあったらいいんだけどなぁ。
「んー、食べかすとか吸い込んでくれないから掃除しなきゃだから面倒かもー」
「埃限定で集めてるからかな……ただ、食べ物だと料理も吸い込んじゃうだろうしなぁ」
「床に落ちたものとかだったらできるんじゃねぇか?」
「んー……ピンとこないから無理かも」
思いつかないものは【付与】しようがない。
魔法はイメージの問題が大きいと言われているらしいけど、加護もそうなんだろうか。
僕の中で無理、って思ってるから思いつかないとか?
単純にそこまで万能じゃない、ってだけかな。
「他は何か困っている事ない?」
いつもライルさんに怒られているので、点数稼ぎをしときたい。
ランと仲良くなってあわよくば耳か尻尾触らせてもらいたいなんて思ってないです。
ラオさんが扉とか壊すたびに怒られているので、ちょっと仲間に引き込んでおきたいだけですよ?
だからラオさん、こっちを変な目で見ないでもらえますかね。
「んー、忙しい時に机拭くのはちょっと大変かも」
あー、確かに朝食の時間とか近所の人も食べに来る時は人やばいもんね。ルンさん一人で回しているのでバタバタしている。
それなのに僕の皿の中身が空になったのはすぐに察知して、いつの間にかおかわりが入れられているのは本当にびっくりする。
ちょっと思考が脱線しちゃったけど、……うん、できそう。
ルンバみたいに机の上を水拭きする感じにするだけだから簡単そうだ。
今日の夜はそれとダイエットグッズをもう少し追加で作って寝ることにしよう。
そうと決まれば夕食の時間まですることがないので、ゆらゆら動く尻尾を目で追いながらおしゃべりをして過ごした。
145
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?
澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果
異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。
実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。
異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。
そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。
だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。
最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

【完結】異世界転移で、俺だけ魔法が使えない!
林檎茶
ファンタジー
俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?
俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。
成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。
そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。
ようやく終わった担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。
明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。
俺たちを召喚したのはリオーネと名乗る怪しい男。
そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。
魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。
そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。
リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。
その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。
挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる