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1000回の転生・・・3

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 この世界の私は、簡単に言えば、長命であった、私の転生した種族は短命で5年ほど生きれば、長寿と言われる種族だったからに他ならい。

 生まれて5日もすれば、体のサイズは、ほぼ大人と変わらないものに成長する。

 最初こそ、メスとして、扱われそうになったが、私は武器を手に戦う戦士の道を選択する。

 この竜人達は、影を操り攻撃するという戦術が基本であり、そのせいで武器などの扱いは酷いものだ。

 敵種族との縄張り争いなどが絶えない為、一番扱いやすい力を強化してきた結果である。

 だから私は、影を操りながら、自身で作製した石槍を手に戦う事にした。

 敵種族も似たようなもので、炎を操る種族であり、武器などは使わない、なんで武器を使わないのか謎でしかない。

 それから、私は戦い続けた、何年も何年も繰り返した。

 私は、英雄と呼ばれ、仲間達に見守られながら、生涯を終える事が出来た。

 短命だった為に、貴族達も加護に守られた私に手出しは出来い、ある意味、勝利とも言える。

 この世界では二つのスキルを得られたのは幸運でしかない。

 "自動翻訳"
 "影操作"

 影を操る種族であった為、手に入れたスキルで使い勝手がかなりいい、もっと色々試したかったが残念でならない。

 それからも、私は数多くの転生を繰り返す。

 ・ 人間ヒューマン 
 ・獣人
 ・蟲人
 ・エルフ
 ・ドワーフ
 ・人魚
 ・魚人
 ・小人
 ・巨人

 数多くの種族に転生した、その結果……

 耐性スキル

 ・"苦痛耐性"MAX ・"毒耐性"MAX
 ・"恐怖耐性"MAX・"麻痺耐性"MAX  
 ・"悪臭耐性"MAX ・"精神異常耐性"MAX
 ・"睡眠耐性"MAX ・"打撃耐性"MAX
 ・"電撃耐性"MAX ・"凍り耐性"MAX
 ・"炎耐性"MAX ・"魔術耐性"MAX

 攻撃スキル

 ・"無刀斬撃"・・・素手で鋭い刃ように攻撃できる。
 ・"影の刃"・・・影を操り、相手に斬撃攻撃を与える。
 ・"風の牙"・・・風を使い、敵を攻撃する威力は余り強くない。
 ・"火玉ファイアーボール"・・・火の玉を作り出し、攻撃する事ができる。
 ・"水弾アクアショット"・・・圧縮した水を勢いよく飛ばす。斬撃に近いスキル
 ・"吸収ドレイン"・・・相手から体力を奪い自身を回復する。複数に使用可能。
 ・"毒球ポイズンショット"・・・毒の塊を作り、当たった相手を猛毒状態にする。
 ・"鎖の鞭チェーンウィップ"・・・鎖の鞭を作り攻撃できる。オート機能有り。

 補助スキル

 ・"鑑定"MAX ・"探知"MAX 
・"地図作成マッピング"MAX ・"自動回復"MAX 
 ・"疲労回復"MAX ・"身体強化"MAX
 ・"魔力回復"MAX ・"危険察知"MAX

 なんでこれ程に、強くなったか・・・それは、500回くらいの転生の際に、ある女神がくれた加護に答えがある。

 神様からの加護(スキル以外)

 ・"記憶する者"・・・絶対記憶者になる。
 ・"神に愛されし者"・・・どの世界でも、祝福ギフトが必ず貰える。
 ・"スキルボックス"・・・手に入れたスキル(加護も含む)を記憶できる。
 ・"10までの加護"・・・10歳まで最強。
 ・"自動翻訳"・・・どの世界の種族の言葉も理解でき、話す事が可能。
 ・"魔力増大"・・・転生の際に魔力が増える。
 ・"絶対作成者"・・・ドワーフになった時に物作りの神様から貰った加護。
 ・"水中呼吸"・・・人魚に成る際に貰った加護。
 ・"異世界料理人"・・・どんな物からも、理想の料理を作る事ができる。
 ・"千里眼"・・・すべてを見透すまなこ
 ・"絶対超音感"・・・どんな音も聴き逃さない。
 ・"スキル隠蔽いんぺい"・・・自身のスキルを絶対に他人に見られなくなる。
 ・"悪食"・・・なんでも食べることができる。
 ・"絶対消化"・・・悪食があるならと、別の神がくれた加護。
 ・"吸収強化"・・・スキルの吸収と違い、食べた物で強化する加護。
 ・"錬金術を極めし者"・・・石から金を、砂から剣も作れる。
 ・"召喚師を極めし者"・・・色んな生物を召喚可能。
 ・"テイマーを極めし者"・・・モンスター等をテイム可能。
 ・"スキルマスター"・・・スキルを重ね合わせ強化、オリジナルスキル作製可。

 そう、"スキルマスター"の能力で、私は、中途半端な加護やスキルを重ね合わせる事で、今の力を手に入れたの。

 そして、今の私は転生を繰り返し、999回目の世界に居るわ。

 今いる世界は日本と言う平和な国で、剣も、貴族も、なんにもない世界よ。
 何より、魔法が存在しない世界なのよね。

 そんな私は、生まれた家で引きこもりの16歳になったわ。

 この世界で得られた祝福ギフトは、加護で"サポート"っていう、頭に喋りかけてくるスキルなの、そのせいで変人扱いされてしまったわ。

 小学校高学年では、中二病扱いされ、引きにこもりまっしぐらになったわ。

 私の生まれた家は、そこそこ金持ちで、私はゲームと音楽で好き勝手な生活をしている。

 両親も世間体せけんていばかり気にしていて、今の生活に文句を言ったりしない。

 そんな私も、罪悪感が無いわけじゃない・・・だから、バイトを始めてみた。

 その結果、見事にバイト先の工事で事故に合い、この最高の世界とお別れしてしまった。

 1000回目の転生、長かった運命が終わる。

 最後の転生先は、普通の世界だった。私から見る普通とは、魔法があり、モンスターや貴族なんかがいる世界だ。

 ただ、まだこの世界で、祝福ギフトがきていない? 今までは生まれる前に貰えたんだけどな・・・

 生まれたばかりの私を覗き込み笑顔を浮かべる両親、少し歳はいってるが優しそうな夫婦だ。

 私は、これから普通に過ごす事になる・・・はず?
 両親が私を見る目が、怪しいと言うか、怖い?

「なんてことだ! ありえない、魔力があり過ぎる!」
「アナタ、落ち着いて、スキル確認してみないと分からないじゃない?」

 慌ただしく、父親が虫眼鏡ルーペを持ってくると私の全身を組まなく調べるように覗き込む。

「な、ない……スキル無しだ! 魔力が操作できんかもしれん!」

 え、何? 説明してよ! 私はどうなるのよ!
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