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1章新しい風と陰謀の花
暖かいのに悲しくて切なくて
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まだうっすらと暗い朝の涼しい風が鼻を撫でるガルダが目を覚ますと何だか身体を押さえられてる感覚に襲われた。
右にマナカが左にミックが俺を挟むようにして寝ていたのだ。
『お前たち?何してるんだ?』
二人はガルダの声で目を覚ました。
ミックは悔しそうな顔でマナカはやりきった顔をしていた。
『いったい何事なんだ?二人は部屋で寝たんじゃないのか?
『そうなのよ、ダーリン聞いて!私マナカが寝たと思ったから寂しくてダーリンのところに来たのそしたら!後ろからマナカが来て私をおさえつけたのよ』
これだけ聞けばマナカに問題があるように聞こえるが、マナカの話を聞き納得した。
『ミック!何が寂しくてよ要は抜け駆けじゃない!』
マナカの反撃が始まった。
二人はまるで子供のように言い争いをしていたが火の粉はガルダにも襲いかかった。
『何よりダーリンが悪いのよ!私たちみたいな可愛い妻を置いて一人で寝るってダメでしょ!』
『それは一理あるわね!ガルダには前から思ってたけど!何か大事がある度に女性の影がちらつくし…帰ってきたらいきなりお嫁さんのミックを連れてきてたし、いつの間にか娘のように接してきたアメリにまで求婚してたし……』
『あ、あの、マナカとりあえず落ち着いたらどうだ?』
『アクアビッグ、作成』
マナカがスキルを使うとゴーレムが4体即座に現れガルダの手足を押さえつけたのである。
『マナカ!流石に洒落にならないぞ、話し合えば分かる、分かるから!』
『わからないよ……』
マナカは涙を流していた、ガルダのずっと側にいたのにガルダはいつも優しかった、マナカを女の子だからと最初の晩からガルダは別の部屋にいき自分の寝床をマナカに貸していた。
マナカは初めて連れてこられた日に全てを受け入れようと決めていたのだ、ガルダに何をされても構わない。
マナカは自分が要らない存在なんだと人間に言われ続けてきた、気づけばモンスターの餌にまで成り下がった自分の居場所等ないと感じていたからだ。
そんなある日、目の前に現れたバトルフェンリルは私を必要だから連れてきたと話してくれた、そして私に3人の子供ができた、気付いたらそのバトルフェンリルを愛していた、獣人と魔獣絶対に結ばれない筈だった。
森に戦乱がおきて私たちはクーデルトルンで目を覚ますと世界は変わった。
ガルダは魔獣から獣人になれたでもガルダは私に手を出したことは1度もない、私は魅力がないの?やっぱり人間に一度でも奴隷にされてたから、私は汚れてるから……ガルダ、ガルダ、ガルダ……私は……
『私は汚い?ガルダに相応しくない?』
マナカは泣きながらガルダに問いかけた
『そんな事ない、マナカは俺には勿体無いくらいだ』
泣きじゃくるマナカの背中をミックが抱き締めた。
『不安だったのよね?マナカ』
ミックの問いに頷いた。
『皆が起きるまでまだ時間があるわね!二人とも来なさい』
そう言われミックに連れられてガルダとマナカは船長室に案内された。
『今日は譲るわ!マナカ♪ダーリンもちゃんと覚悟決めてよね!みんなダーリンの妻なんだからさ』
そう言うと部屋の扉を閉めてミックは出ていったのだ。
『マナカすまなかった、傷つけないようにしてきたつもりが逆に傷つけてたんだな』
『ううん……私こそごめん、ミック呼んでくるよ』
出ていこうとするマナカをガルダは手を掴み引き寄せたのだ。
『覚悟を決めたよ』
そう言いマナカに口づけをした。
部屋の外で二人を見守っていたミックはそれを聞き歩き出した。
『今回だけだからねマナカ』
ミックの頬にも一筋の涙が流れていたことはミックのガルダに言えない秘密になったのだった。
右にマナカが左にミックが俺を挟むようにして寝ていたのだ。
『お前たち?何してるんだ?』
二人はガルダの声で目を覚ました。
ミックは悔しそうな顔でマナカはやりきった顔をしていた。
『いったい何事なんだ?二人は部屋で寝たんじゃないのか?
『そうなのよ、ダーリン聞いて!私マナカが寝たと思ったから寂しくてダーリンのところに来たのそしたら!後ろからマナカが来て私をおさえつけたのよ』
これだけ聞けばマナカに問題があるように聞こえるが、マナカの話を聞き納得した。
『ミック!何が寂しくてよ要は抜け駆けじゃない!』
マナカの反撃が始まった。
二人はまるで子供のように言い争いをしていたが火の粉はガルダにも襲いかかった。
『何よりダーリンが悪いのよ!私たちみたいな可愛い妻を置いて一人で寝るってダメでしょ!』
『それは一理あるわね!ガルダには前から思ってたけど!何か大事がある度に女性の影がちらつくし…帰ってきたらいきなりお嫁さんのミックを連れてきてたし、いつの間にか娘のように接してきたアメリにまで求婚してたし……』
『あ、あの、マナカとりあえず落ち着いたらどうだ?』
『アクアビッグ、作成』
マナカがスキルを使うとゴーレムが4体即座に現れガルダの手足を押さえつけたのである。
『マナカ!流石に洒落にならないぞ、話し合えば分かる、分かるから!』
『わからないよ……』
マナカは涙を流していた、ガルダのずっと側にいたのにガルダはいつも優しかった、マナカを女の子だからと最初の晩からガルダは別の部屋にいき自分の寝床をマナカに貸していた。
マナカは初めて連れてこられた日に全てを受け入れようと決めていたのだ、ガルダに何をされても構わない。
マナカは自分が要らない存在なんだと人間に言われ続けてきた、気づけばモンスターの餌にまで成り下がった自分の居場所等ないと感じていたからだ。
そんなある日、目の前に現れたバトルフェンリルは私を必要だから連れてきたと話してくれた、そして私に3人の子供ができた、気付いたらそのバトルフェンリルを愛していた、獣人と魔獣絶対に結ばれない筈だった。
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『私は汚い?ガルダに相応しくない?』
マナカは泣きながらガルダに問いかけた
『そんな事ない、マナカは俺には勿体無いくらいだ』
泣きじゃくるマナカの背中をミックが抱き締めた。
『不安だったのよね?マナカ』
ミックの問いに頷いた。
『皆が起きるまでまだ時間があるわね!二人とも来なさい』
そう言われミックに連れられてガルダとマナカは船長室に案内された。
『今日は譲るわ!マナカ♪ダーリンもちゃんと覚悟決めてよね!みんなダーリンの妻なんだからさ』
そう言うと部屋の扉を閉めてミックは出ていったのだ。
『マナカすまなかった、傷つけないようにしてきたつもりが逆に傷つけてたんだな』
『ううん……私こそごめん、ミック呼んでくるよ』
出ていこうとするマナカをガルダは手を掴み引き寄せたのだ。
『覚悟を決めたよ』
そう言いマナカに口づけをした。
部屋の外で二人を見守っていたミックはそれを聞き歩き出した。
『今回だけだからねマナカ』
ミックの頬にも一筋の涙が流れていたことはミックのガルダに言えない秘密になったのだった。
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