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2章 外の世界へ
生きる伝説。麟鳳亀竜の登場です2
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4対1の状況にプラス、ベジルフレア王国の魔王討伐部隊、天地が裂けても勝ち目が見当たらないわね。
覚悟を決めていた私も流石の麟鳳亀竜のフルコースを前に分が悪い事は理解してる。
「何を悩んでおるかっ! カミルよ! 悩む事は無いのじゃ」
私にそう言い氷の上に降り立ったのはペンネだったの。
「そうですわ、お嬢様。勝つのが目的ではなく、止める戦いなのですよ?」
有り得ない組み合わせね、ペンネとメルリが一緒に登場なんて。
「艦隊の奴等は我が部下達に任せよ。カメレオンが指揮をしてくれておるから、大丈夫な筈じゃ」
カメレオンってあのスーツの魔物ね。カメレオンって名前だったのね……そのままだわ。
ザカメレアの兵士達をアララとナッツが捕らえて行く中、私達は麟鳳亀竜と正面からぶつかる事になる。
麟鳳亀竜リーダーのバリカ=クレイは動かず、その場に座り込み、私達を3対3の状況にしてくれたの。
私の相手はクラウン=バイル、“残虐非道”の文字を刻む黒い鎧の大男で麟鳳亀竜の問題児だった男よ。
メルリはラッペンお爺ちゃんと、ペンネは、じい様と戦う事になった。
最初に攻撃を開始したのはペンネだったわ、凄まじい黒い炎をじい様に向けて打ち出したの。
それを合図にバイルが私に突進して来たわ。
見た目からは想像できない足の速さに反応が遅れて危なかったけど、何とか回避に成功したわ。
バイルも最初の一撃を躱わされて驚いてる見たいね。
「マジかよ? 今のを避けるか? 見た目より冷静だな、お嬢ちゃんよぉ。楽しめそうだぜ」
「貴方もね、バイルさん。そんな鎧を付けて、あんなに速いなんて。流石に泣きたくなるわ」
私は多分、バイルに勝てない。経験とか以前にマルルの条件が厳しすぎるのよ! 本気でやったら流石に怪我だけじゃ済まないし、参ったわ。
「どうした! まさか、もう怖じけづいたのか! ふん、ラッペンさんの名を借りて粋がるのは勝手だが身の程を弁えないからだ。今回は見逃してやる。ベッドで悔し涙を流すんだな」
イラっ
「此方の事情も知らないで言いたい放題……我慢してるに……」
私の反応に首を傾げるバイル。
そして、最初と同じように前屈みになり突進してきたわ。
スピードは更に増してるみたいね。
「言いたい放題のわりに、攻撃が……単純なのよ!」
ドッゴーーーーンッ!
バイルに対して私は回避と同時に背後に回ると、勢いを殺さないように一瞬で拳をバイルの背中にめり込ませた。
氷に叩きつけられた鎧は前側と背中からの両方から凹んでばいるバイル本人も氷にめり込んだわ。
「手加減はしたからね! 死なないでよ! フンっ」
普通なら起き上がって何か言うのがお決まりだけど、完全に気絶したみたいね。
私の一撃にじい様とお爺ちゃんが口を開いたまま動きを止めたの、まぁ、予想外の光景だったみたいね。
メルリとペンネは当然と言わんばかりに、私に笑みを作り親指を立ててナイスアピールをくれたわ。
そんな僅かな隙を見逃さず、ペンネは、じい様に魔力を封印する手錠と同じ効果のある紐を手首に巻き付けると目にも止まらぬ早さで私が用意したクラブスパイダーの糸で無茶苦茶にじい様を縛り上げていったの。
メルリも同様にお爺ちゃんの口を塞ぐようにハンカチを一気に押し込んだの……余りの荒業に驚かされたけど、召喚前に召喚師の口を封じられたなら勝ちは確定になるわ。
本当に抜かりがないわね、メルリとペンネ、この二人凄いわ。
意外な程にあっさりと麟鳳亀竜の三人を拘束した私達、残るあと一人はバリカ=クレイのみね。
「ホッホッホッ、少し会わぬ間に大分温くなっとるな? とは言え流石に完全敗北では最強の名を欲しいままにした麟鳳亀竜の名が泣くでな、1つ勝負といこうか?」
バリカが立ち上がりゆっくりと歩き出したの、さっきまでとは雰囲気が違うみたいで肌がピリピリする。
徐にポケットに入れていたコインを思い出した私はバリカに向けてコインを投げたの。
「その前に此を貴方に返すわ。そうじゃないと後で返しそびれそうだから、あと、お代は普通のロンドでお願い。次は返さないから」
バリカはコインを確りとキャッチして指に挟み見つめる。
「おやおや、おきに召さなかったかね? 価値があるものなんだが?」
「価値があるからよ! 私は普通に儲けたいの! わかる! 誰もが平等なの、特別な対価は要らないのよ。普通に買ったり売ったり出来るのがいいの」
「正直じゃな? ならば、次からはそうしよう、だが、当分は商売は無理じゃろうな」
自信満々にそう語るバリカ、私を倒すと宣戦布告された気分だわ。
「上等よ! 掛かってきなさい。私が返り討ちにして、御見舞いに蜂蜜フルコースを届けてあげるわ!」
私の言葉を皮切りに互いに無言になり、近付いて行く私達。
かなりの巨漢で動きがトロそうに見えるけど、世界を今も旅するバリカ=クレイ……油断ならないわ!
目を放さないように確りと捉えていた筈の視界から突如姿を消すバリカ。
「えっ!」と声をあげた時、微かに背中にピリピリとした静電気のような感覚、私は反射的に前に飛んだの。
振り向いた時、拳を振り下ろすバリカの姿があり、勢いで振り抜かれた拳は氷を砕き、拳の後をその場に刻んだの。
「ホッホッホッ、よく避けたな。流石はラッペンの孫になった娘じゃ、じい様が儂に修行をつけてくれと言うわけじゃ、実にいい人材じゃ」
余裕綽々に語るバリカの言葉、間違いなく、じい様より格上じゃない!
「お爺さんのわりに早すぎないかしら、流石に今の一撃は笑えないわよ?」
私の方に笑みを浮かべると姿を消しすバリカ、慌てて動き回る私は頭で今の状況を必死に整理したの。
そんな時、右からさっき同様にピリピリとした静電気、それを合図にバリカが来ると予想した私は右に防衛魔法を全力で発動させたの。
その瞬間、防衛魔法で作られた壁が無惨に砕かれ、その先にバリカの姿を見たわ。
「忘れてたわ、麟鳳亀竜のバリカ=クレイ……“疾風雷神”の文字を刻む存在、本当に風と雷の使い手なんて、笑えないわ」
バリカの全身に普通なら気付けないような電気の膜が覆い尽くしてるのが集中した今の私には見える。
「よくわかったのぉ? だが、わかってもどう戦うつもりじゃ?」
「簡単よ、正面からぶつかるのみよ!」
覚悟を決めていた私も流石の麟鳳亀竜のフルコースを前に分が悪い事は理解してる。
「何を悩んでおるかっ! カミルよ! 悩む事は無いのじゃ」
私にそう言い氷の上に降り立ったのはペンネだったの。
「そうですわ、お嬢様。勝つのが目的ではなく、止める戦いなのですよ?」
有り得ない組み合わせね、ペンネとメルリが一緒に登場なんて。
「艦隊の奴等は我が部下達に任せよ。カメレオンが指揮をしてくれておるから、大丈夫な筈じゃ」
カメレオンってあのスーツの魔物ね。カメレオンって名前だったのね……そのままだわ。
ザカメレアの兵士達をアララとナッツが捕らえて行く中、私達は麟鳳亀竜と正面からぶつかる事になる。
麟鳳亀竜リーダーのバリカ=クレイは動かず、その場に座り込み、私達を3対3の状況にしてくれたの。
私の相手はクラウン=バイル、“残虐非道”の文字を刻む黒い鎧の大男で麟鳳亀竜の問題児だった男よ。
メルリはラッペンお爺ちゃんと、ペンネは、じい様と戦う事になった。
最初に攻撃を開始したのはペンネだったわ、凄まじい黒い炎をじい様に向けて打ち出したの。
それを合図にバイルが私に突進して来たわ。
見た目からは想像できない足の速さに反応が遅れて危なかったけど、何とか回避に成功したわ。
バイルも最初の一撃を躱わされて驚いてる見たいね。
「マジかよ? 今のを避けるか? 見た目より冷静だな、お嬢ちゃんよぉ。楽しめそうだぜ」
「貴方もね、バイルさん。そんな鎧を付けて、あんなに速いなんて。流石に泣きたくなるわ」
私は多分、バイルに勝てない。経験とか以前にマルルの条件が厳しすぎるのよ! 本気でやったら流石に怪我だけじゃ済まないし、参ったわ。
「どうした! まさか、もう怖じけづいたのか! ふん、ラッペンさんの名を借りて粋がるのは勝手だが身の程を弁えないからだ。今回は見逃してやる。ベッドで悔し涙を流すんだな」
イラっ
「此方の事情も知らないで言いたい放題……我慢してるに……」
私の反応に首を傾げるバイル。
そして、最初と同じように前屈みになり突進してきたわ。
スピードは更に増してるみたいね。
「言いたい放題のわりに、攻撃が……単純なのよ!」
ドッゴーーーーンッ!
バイルに対して私は回避と同時に背後に回ると、勢いを殺さないように一瞬で拳をバイルの背中にめり込ませた。
氷に叩きつけられた鎧は前側と背中からの両方から凹んでばいるバイル本人も氷にめり込んだわ。
「手加減はしたからね! 死なないでよ! フンっ」
普通なら起き上がって何か言うのがお決まりだけど、完全に気絶したみたいね。
私の一撃にじい様とお爺ちゃんが口を開いたまま動きを止めたの、まぁ、予想外の光景だったみたいね。
メルリとペンネは当然と言わんばかりに、私に笑みを作り親指を立ててナイスアピールをくれたわ。
そんな僅かな隙を見逃さず、ペンネは、じい様に魔力を封印する手錠と同じ効果のある紐を手首に巻き付けると目にも止まらぬ早さで私が用意したクラブスパイダーの糸で無茶苦茶にじい様を縛り上げていったの。
メルリも同様にお爺ちゃんの口を塞ぐようにハンカチを一気に押し込んだの……余りの荒業に驚かされたけど、召喚前に召喚師の口を封じられたなら勝ちは確定になるわ。
本当に抜かりがないわね、メルリとペンネ、この二人凄いわ。
意外な程にあっさりと麟鳳亀竜の三人を拘束した私達、残るあと一人はバリカ=クレイのみね。
「ホッホッホッ、少し会わぬ間に大分温くなっとるな? とは言え流石に完全敗北では最強の名を欲しいままにした麟鳳亀竜の名が泣くでな、1つ勝負といこうか?」
バリカが立ち上がりゆっくりと歩き出したの、さっきまでとは雰囲気が違うみたいで肌がピリピリする。
徐にポケットに入れていたコインを思い出した私はバリカに向けてコインを投げたの。
「その前に此を貴方に返すわ。そうじゃないと後で返しそびれそうだから、あと、お代は普通のロンドでお願い。次は返さないから」
バリカはコインを確りとキャッチして指に挟み見つめる。
「おやおや、おきに召さなかったかね? 価値があるものなんだが?」
「価値があるからよ! 私は普通に儲けたいの! わかる! 誰もが平等なの、特別な対価は要らないのよ。普通に買ったり売ったり出来るのがいいの」
「正直じゃな? ならば、次からはそうしよう、だが、当分は商売は無理じゃろうな」
自信満々にそう語るバリカ、私を倒すと宣戦布告された気分だわ。
「上等よ! 掛かってきなさい。私が返り討ちにして、御見舞いに蜂蜜フルコースを届けてあげるわ!」
私の言葉を皮切りに互いに無言になり、近付いて行く私達。
かなりの巨漢で動きがトロそうに見えるけど、世界を今も旅するバリカ=クレイ……油断ならないわ!
目を放さないように確りと捉えていた筈の視界から突如姿を消すバリカ。
「えっ!」と声をあげた時、微かに背中にピリピリとした静電気のような感覚、私は反射的に前に飛んだの。
振り向いた時、拳を振り下ろすバリカの姿があり、勢いで振り抜かれた拳は氷を砕き、拳の後をその場に刻んだの。
「ホッホッホッ、よく避けたな。流石はラッペンの孫になった娘じゃ、じい様が儂に修行をつけてくれと言うわけじゃ、実にいい人材じゃ」
余裕綽々に語るバリカの言葉、間違いなく、じい様より格上じゃない!
「お爺さんのわりに早すぎないかしら、流石に今の一撃は笑えないわよ?」
私の方に笑みを浮かべると姿を消しすバリカ、慌てて動き回る私は頭で今の状況を必死に整理したの。
そんな時、右からさっき同様にピリピリとした静電気、それを合図にバリカが来ると予想した私は右に防衛魔法を全力で発動させたの。
その瞬間、防衛魔法で作られた壁が無惨に砕かれ、その先にバリカの姿を見たわ。
「忘れてたわ、麟鳳亀竜のバリカ=クレイ……“疾風雷神”の文字を刻む存在、本当に風と雷の使い手なんて、笑えないわ」
バリカの全身に普通なら気付けないような電気の膜が覆い尽くしてるのが集中した今の私には見える。
「よくわかったのぉ? だが、わかってもどう戦うつもりじゃ?」
「簡単よ、正面からぶつかるのみよ!」
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