67 / 310
2章 外の世界へ
まさかの2回目です
しおりを挟む
遣るしかないと覚悟を決めた私と既に諦めてる魔王、まったく……イライラするじゃないのよ!
「コラッ! ペンネ! アンタはマドラッドの魔王なんでしょ、確りしなさいよ」
「妾の名前を勝手に略すでない!」
「アンタなんか茹で過ぎの腰抜けペンネで十分よ! 何が世界の王よ。夢がデカくても遣る気が直ぐに折られるなら初めから遣らなきゃいいのよ!」
「な、妾が腰抜けじゃと! 言うたな!」
ペンネルの遣る気は戻せた見たいね。ペンネの氷を解除してから、魔族達のサイズを元に戻した私達、でも、大艦隊が到着するのが早すぎる、大砲の射程が長すぎるわね。何とか足止めしないと!
「ペンネ! 私に力を貸して、今からあの大艦隊を何とかするから」
「フン、人間に協力などするか! 妾は妾の戦いかで何とかするのみじゃ!」
ダメだ、分からず屋だわ。
ペンネはマドラッドの魔族から飛行できる戦士達を集めると私の制止を振り切って大艦隊に向かって飛びたったの。
確かに相手が1隻なら効果はあるけど、大艦隊が相手だと、話が違うわ。
「メルリ、私達もガルーダで向かうわよ! ペンネも魔族も私の前では死なせないわ!」
時間がない! バカ魔王を助けなくちゃ!
ガルーダが海上に辿り着くと激しい大砲の音と火薬の香り、艦隊から撃ち放たれた砲弾をかろうじで回避しながら突き進むペンネの姿があったわ。
まだ、誰もやられてない!
「まだ間に合うなら助けるッ! 行けぇぇぇぇッ!」
艦隊の中央から母艦であろう巨大な軍艦に特攻するペンネの姿があったわ。
「無謀すぎるわ、あんなの的にされるだけじゃない! ペンネの奴、冷静じゃないわね!」
ペンネの防衛魔法に次第に亀裂が入ってるわね、仲間を守る為に広範囲に広げてるんだわ。
「あと少しじゃッ! 親玉を落とせば妾達の勝利じゃ! 者共続けぇぇぇッ!」
ペンネの掛け声に感化される魔族の飛行部隊は黒い矢のような陣形をとりながら艦隊に攻撃しながら母艦へと進んでいったの。
上空からペンネの元に向かう私は艦隊が不自然に真っ直ぐ並んでいる事に気がついたのその先に停止する母艦、艦隊で作られた真っ直ぐな道の先に横から進んでくる軍艦が1隻あったの、ペンネ達は単純な罠にハマったみたいね。
しかも、道を塞ごうとしてる軍艦に気づいてないみたい。
更にペンネ達の進んできた道を塞ぐように艦隊が方向転換を開始したの、完全に挟み撃ち状態じゃない。
「ペンネッ! 止まりなさい!」
私の声にペンネ達が反応して飛行速度が遅くなった瞬間、私は出口に軍艦が辿り着く前に冷凍魔法で巨大な氷の柱を海面に作り上げたの。
「何をッ! 邪魔をするでない。あと一歩で敵の親玉を駆逐できるのじゃぞ」
ペンネ達の動きが止まった瞬間、艦隊から一斉に弓を構えた兵士達が姿を現し、艦隊のデッキを埋め尽くしたの。
「ペンネ! 早くマドラッドに戻りなさい!」
ペンネ達の周りに防衛魔法と風魔法を作り出した私は言う事を聞かないペンネを気絶させて、ガルーダと共にペンネ達をマドラッドに引き戻す事に成功したわ。
特攻で怪我した魔族もいたけど、全員無事に連れ帰ったわ。
戻る際に艦隊が進めないように厚い氷でマドラッドの周りを覆ったの、時間稼ぎにはなるわね。
マドラッドで意識を取り戻したペンネは私に掴み掛かり怒鳴り付けてきたの。
「何故、邪魔をした! ミルシュ=カミル! やはり人間など信用できん!」
パチンっ!
私はペンネの頬を平手で叩いた。
「何をするのじゃ!」
「仲間の命を天秤にかけて勝利しようなんて無茶する奴、私だって信用できないわよ! でも、アンタを信用して最後まで命をかけて着いてく連中がいるのよ!」
悔しそうに私を睨み付けるペンネ、でも、確りと理解してくれたみたい。
「ペンネ、もう一度お願いするわ。私に力を貸して頂戴、私達や使い魔達だけだと限界があるから、わかるわね?」
「仕方ない、カミルよ力を貸す、妾を協力させるのじゃ、敗北は赦さぬぞ!」
……『ペンネが使い魔になりました』
え、え~と……またやっちゃった。
私の方を見て目を大きく開き口が開いたままになるペンネ。
その光景にアララとデンキチ達が“またか”と言わんばかりに溜め息を吐いたわ。
「謀ったな! 妾を、魔王を使い魔にするじゃと!」
私もこんな展開予想外よ!
「コラッ! ペンネ! アンタはマドラッドの魔王なんでしょ、確りしなさいよ」
「妾の名前を勝手に略すでない!」
「アンタなんか茹で過ぎの腰抜けペンネで十分よ! 何が世界の王よ。夢がデカくても遣る気が直ぐに折られるなら初めから遣らなきゃいいのよ!」
「な、妾が腰抜けじゃと! 言うたな!」
ペンネルの遣る気は戻せた見たいね。ペンネの氷を解除してから、魔族達のサイズを元に戻した私達、でも、大艦隊が到着するのが早すぎる、大砲の射程が長すぎるわね。何とか足止めしないと!
「ペンネ! 私に力を貸して、今からあの大艦隊を何とかするから」
「フン、人間に協力などするか! 妾は妾の戦いかで何とかするのみじゃ!」
ダメだ、分からず屋だわ。
ペンネはマドラッドの魔族から飛行できる戦士達を集めると私の制止を振り切って大艦隊に向かって飛びたったの。
確かに相手が1隻なら効果はあるけど、大艦隊が相手だと、話が違うわ。
「メルリ、私達もガルーダで向かうわよ! ペンネも魔族も私の前では死なせないわ!」
時間がない! バカ魔王を助けなくちゃ!
ガルーダが海上に辿り着くと激しい大砲の音と火薬の香り、艦隊から撃ち放たれた砲弾をかろうじで回避しながら突き進むペンネの姿があったわ。
まだ、誰もやられてない!
「まだ間に合うなら助けるッ! 行けぇぇぇぇッ!」
艦隊の中央から母艦であろう巨大な軍艦に特攻するペンネの姿があったわ。
「無謀すぎるわ、あんなの的にされるだけじゃない! ペンネの奴、冷静じゃないわね!」
ペンネの防衛魔法に次第に亀裂が入ってるわね、仲間を守る為に広範囲に広げてるんだわ。
「あと少しじゃッ! 親玉を落とせば妾達の勝利じゃ! 者共続けぇぇぇッ!」
ペンネの掛け声に感化される魔族の飛行部隊は黒い矢のような陣形をとりながら艦隊に攻撃しながら母艦へと進んでいったの。
上空からペンネの元に向かう私は艦隊が不自然に真っ直ぐ並んでいる事に気がついたのその先に停止する母艦、艦隊で作られた真っ直ぐな道の先に横から進んでくる軍艦が1隻あったの、ペンネ達は単純な罠にハマったみたいね。
しかも、道を塞ごうとしてる軍艦に気づいてないみたい。
更にペンネ達の進んできた道を塞ぐように艦隊が方向転換を開始したの、完全に挟み撃ち状態じゃない。
「ペンネッ! 止まりなさい!」
私の声にペンネ達が反応して飛行速度が遅くなった瞬間、私は出口に軍艦が辿り着く前に冷凍魔法で巨大な氷の柱を海面に作り上げたの。
「何をッ! 邪魔をするでない。あと一歩で敵の親玉を駆逐できるのじゃぞ」
ペンネ達の動きが止まった瞬間、艦隊から一斉に弓を構えた兵士達が姿を現し、艦隊のデッキを埋め尽くしたの。
「ペンネ! 早くマドラッドに戻りなさい!」
ペンネ達の周りに防衛魔法と風魔法を作り出した私は言う事を聞かないペンネを気絶させて、ガルーダと共にペンネ達をマドラッドに引き戻す事に成功したわ。
特攻で怪我した魔族もいたけど、全員無事に連れ帰ったわ。
戻る際に艦隊が進めないように厚い氷でマドラッドの周りを覆ったの、時間稼ぎにはなるわね。
マドラッドで意識を取り戻したペンネは私に掴み掛かり怒鳴り付けてきたの。
「何故、邪魔をした! ミルシュ=カミル! やはり人間など信用できん!」
パチンっ!
私はペンネの頬を平手で叩いた。
「何をするのじゃ!」
「仲間の命を天秤にかけて勝利しようなんて無茶する奴、私だって信用できないわよ! でも、アンタを信用して最後まで命をかけて着いてく連中がいるのよ!」
悔しそうに私を睨み付けるペンネ、でも、確りと理解してくれたみたい。
「ペンネ、もう一度お願いするわ。私に力を貸して頂戴、私達や使い魔達だけだと限界があるから、わかるわね?」
「仕方ない、カミルよ力を貸す、妾を協力させるのじゃ、敗北は赦さぬぞ!」
……『ペンネが使い魔になりました』
え、え~と……またやっちゃった。
私の方を見て目を大きく開き口が開いたままになるペンネ。
その光景にアララとデンキチ達が“またか”と言わんばかりに溜め息を吐いたわ。
「謀ったな! 妾を、魔王を使い魔にするじゃと!」
私もこんな展開予想外よ!
1
お気に入りに追加
548
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

不遇職【薬剤師】はS級パーティを追放されても薬の力で成り上がります
山外大河
ファンタジー
薬剤師レイン・クロウリーは薬剤師の役割が賢者の下位互換だとパーティリーダーのジーンに判断され、新任の賢者と入れ替わる形でSランクの冒険者パーティを追放される。
そうして途方に暮れるレインの前に現れたのは、治癒魔術を司る賢者ですら解毒できない不治の毒に苦しむ冒険者の少女。
だが、レインの薬学には彼女を救う答えがあった。
そしてレインは自分を慕ってパーティから抜けて来た弓使いの少女、アヤと共に彼女を救うために行動を開始する。
一方、レインを追放したジーンは、転落していく事になる。
レインの薬剤師としての力が、賢者の魔術の下位互換ではないという現実を突きつけられながら。
カクヨム・小説家になろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる