楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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2章 外の世界へ

マドラッドで大暴れです

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 魔王ペンネルと私は向き合い様に魔力を次第に大きくしていったの。
 勿論、先手必勝なんてのが簡単に決まる相手なら速攻で攻撃なんだけど。

「あら? 魔王と私の魔力が同じだなんて驚いたわ。強さがくらいなのね!」

 挑発してみた……反応次第で次の行動を決めるつもりだから、慎重にいかないとよね。

「安い挑発じゃな? まるで主の着てるその緑のローブと同じくらいセンスを感じぬぞ」

「私のお気に入りにケチをつけたわね! もう絶対に赦さないんだから! 島ごと消し飛ばす!」

 不覚にも挑発した筈の私が怒っちゃったのよね、全力で魔力を練り込み、片手に創られた青い炎を徐々に巨大化させたの。
 流石に不味いと考えたペンネルは私を止めようと物凄い勢いで突っ込んできたわ。
 ペンネルの手には冷気が漂っていて進んできた道が凍り付いていったの。

「私の炎を嘗めないで欲しいわ! 氷なんか全部溶かして終わりなんだから!」

「嘗めてるのは主じゃ! 妾の冷気が炎諸々、氷のオブジェにしてくれるわ!」

「「ハァァァァァァッ!」」

 互いの力がぶつかり合う瞬間、私は咄嗟に炎を土魔法で包み込み、更に砂を回転させる。

 冷気が砂を凍らせるも回転しながら炎の熱で即座に溶けて回転を繰り返す。
 冷気のクッション材の役割を果たした砂がペンネルを包み込むと冷気が次第に無くなり、勢いが無くなった瞬間に私は炎を天に向けて打ち出すとペンネルは冷気を一気にあげる。
 私はそこに水魔法を御見舞いしたの。

「自身の冷気で頭を冷やしなさい!」

 ペンネルに水の大玉がぶつかり、全身を包み込むと氷の塊が出来上がる。
 私は直ぐに頭の部分を熱風で溶かしていったの。

 髪の毛はチリチリパーマになったけどペンネルは無事みたいだわ。余りの寒さに唇が真っ青ね? まぁ、マルルとの約束は守れたわね。

 その光景は大艦隊だけでなく、ザカメレアとベジルフレアの両国にも映像として放映してたみたい。

 勿論、ペンネルは勝利を確信しての行動だったみたいだから、かなり悔しそうね。

「妾をこんな雪ダルマ姿にしおって! 赦さぬからな!」

 怒鳴り散らすペンネル、魔王軍も完全に沈黙したわ。

「いちいちウルサイわよッ! 魔王なら確りと負けを認めなさいよ!」

「黙れ黙れ! 妾は魔王ぞ! 人間なぞに……人間なんかに負けを認めたりせぬぜ!」

 そこからは互いに言いたい放題で、まるで小学生の喧嘩みたいになっちゃったの。
 動けないペンネルに対して私は思いっきり頬っぺたを指で摘まんで変顔にしてあげたわ。

こにょやらわにこの妾に! こうにゃこちょしへこんな事してららしゃにょらぬしょただじゃおかぬぞ!」

 はいはい、取り敢えず私の勝ちは揺るがないわ!

 それとカメレオン男だけ見当たらないの、まぁマップで直ぐに見つけるけど?

「デンキチ、壁の隅よ。電撃! 優しくよ」

『寧ろ、手抜きのが大変、ヌガァァァ!』

『ギャアァァァァ、ゲホッ!」

 デンキチの一撃は小さな静電気を作り出し、カメレオン男にチクリと炸裂して魔王軍は完全にチェックメイト、全ては私達の圧勝よ。

 タウリもナッツも頑張ってくれたわ。良い所無しに見えた二人だけど、小さくなった魔王軍に対して優しく的確に手錠を嵌めてくれたの、実に見事な手際だったわ。

 取り敢えず、一段落と思ったんだけど、いきなり大砲の音がマドラッドに鳴り響いたの、忘れてたわ……大艦隊が直ぐそこに来てたんだった。

「ペンネル! なんであの艦隊は私達みたいに寝てないのよ!」

「妾の命令がなければ、海底に身を潜めておるのじゃ! じゃから今は動かぬ! しかも海面に妾が出なければ指示すら出来ぬ……八方塞がりじゃ、マドラッドも民も滅ぶしかない」

 いきなり魔王が諦めるなんて、情けないわね。
 でも、私はマドラッドを滅ぼす気は更々無いわ!
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