65 / 310
2章 外の世界へ
一騎討ちになっちゃったんです!
しおりを挟む
私こと、ミルシュ=カミルを本気にさせた魔王軍が悪いんだから、容赦はしない、と言いたいけどマルルとの約束があるから仕方無いわね。
ビルクの力で小さくなっても流石魔王軍ね。
世界に宣戦布告するだけあって、勢いとか半端なさ過ぎるわ。
魔王軍の中で一際目立つのが獅子の頭の大男。
ビルクの力で小さくしたのに巨大化する能力が有るみたいでどんどん巨大になってくわ。
『ガハハハッ! 人間が魔王軍幹部のガレオン様に勝てると思うな! 貴様等など俺様一人でも十分だ』
まさに百獣の王ね、でも、巨大化出来るのは一人じゃないんだからね!
「デンキチッ! 一気に決めるわよ」
上位水魔法。
デンキチに対して私が大量の水を撃ち出すと獅子頭の奴が笑ってたわ。
『なんだ? 仲間割れか! だから人間は信用ならんな』
「良く見なさい! デンキチの力は無限なんだから、ぶちかましてあげて! 行けぇぇぇぇデンキチッ!」
『ハイよぉぉぉぉッ! ヌガァァァァッ!』
水を一気に吸い込んだデンキチが獅子頭を一気に追い越して巨大化していく。アララのあけた天井を抜けて下にいる獅子頭を見下ろすデンキチが手を振り上げると獅子頭に対して降り下ろす。
獅子頭が一撃で目を回して気絶すると場の空気は一変したわ。
羽の生えた鳥人間みたいな連中も必死にデンキチを攻撃するけど、息の一吹きで地面に落下したわ。
下で私が風魔法でキャッチしてるけど、数が多いし範囲が広いから大忙しよ。
スカーとメガも小さくなった魔王軍を踏み潰さないようにしながら次々に気絶させてくれてたわ。
私は作製魔法で力を奪う鎖を大量にコピーすると手錠にアレンジしてから其れをメルリ達に渡して魔王軍の手に付けさせたの。
タウリの移動術もかなりの物で次々に増援に現れた魔王軍の兵士に手錠を付けると峰打ちで気絶させていったの、タウリの格好いい所を見せてもらったわ。
気付けば、魔王軍は総崩れ、アララの光魔法が更に魔王軍の戦意を殺いでくれたわ。
同時に私が片手に巨大な炎を片方には冷気の炎を作り出し、体を闇魔法を防壁のように包み込む姿に魔王軍の戦意は完全に無くなったみたい。
立ち尽くして小さくされたペンネルを魔王軍の誰もが見つめてるわ。
最後のダメ押しに洋館を空間魔法から出すと数もサイズも私達の圧勝になったわ。
「終わりにしましょうペンネル。今、謝るなら許してあげるわよ?」
まぁ、元よりペンネル達には派手な事は出来ないんだけどね。
「ふざけるな! 妾が人間に頭を下げるなど有り得ぬ事だと知るがよい。本気になった妾の怒りを知るが良いぞ!」
睨み付けてくる眼に諦めた様子は無いわね……仕方無いか?
「ビルク、ペンネルのサイズを元に戻して、アララッ! 皆も確り聞いて! 今から1対1で遣り合うわ。邪魔が入らないようにして」
私の発言にビルクが珍しく心配してくれたの、良いところあるわよね?
『おいおい? 本気で元のサイズにするのかよ! カミルが強いのは知ってるが、オススメ出来ないぜ』
「大丈夫よ、ビルク。アンタの主人を信じなさい。それにペンネルも本気で遣らないと諦めてくれないわ」
『チッ、勝手にしな! だか、俺はお前が負けるなんて赦さないからな!』
ビルクは私の指示通りにペンネルを元のサイズに戻すと最後にもう一度舌打ちをしていたわ。本当に心配してくれたんだと改めて感じたわ。
私とペンネルの周りにはアララとメルリの防壁魔法が展開され、デンキチ達が邪魔が入らないように魔王軍を睨みを効かせてくれてたわ。
「さぁ、始めましょう? 私の力を思いっきりぶつけるわ」
「妾の前に立つ事の愚かさを思い知らせてくれる! ミルシュ=カミルと言ったな、やはり先に標的に選んで正解じゃったわ」
私とペンネルの魔力が全身から解き放たれるように剥き出しになると魔力の渦が次第に広がり私とペンネルを囲んでいた防壁魔法に次第に亀裂が入っていくのが分かる。
魔王の魂が人間の肉体でこれ程の威力の魔力を出せるんだもの、肉体が本来の魔王の物だったらと思うと泣きたくなるわね。
まるで勝ちを確信したようなペンネルの顔、油断できない事は十分理解してるわ、多分、最初の一撃が本命の筈、絶対に負けないわ。
ビルクの力で小さくなっても流石魔王軍ね。
世界に宣戦布告するだけあって、勢いとか半端なさ過ぎるわ。
魔王軍の中で一際目立つのが獅子の頭の大男。
ビルクの力で小さくしたのに巨大化する能力が有るみたいでどんどん巨大になってくわ。
『ガハハハッ! 人間が魔王軍幹部のガレオン様に勝てると思うな! 貴様等など俺様一人でも十分だ』
まさに百獣の王ね、でも、巨大化出来るのは一人じゃないんだからね!
「デンキチッ! 一気に決めるわよ」
上位水魔法。
デンキチに対して私が大量の水を撃ち出すと獅子頭の奴が笑ってたわ。
『なんだ? 仲間割れか! だから人間は信用ならんな』
「良く見なさい! デンキチの力は無限なんだから、ぶちかましてあげて! 行けぇぇぇぇデンキチッ!」
『ハイよぉぉぉぉッ! ヌガァァァァッ!』
水を一気に吸い込んだデンキチが獅子頭を一気に追い越して巨大化していく。アララのあけた天井を抜けて下にいる獅子頭を見下ろすデンキチが手を振り上げると獅子頭に対して降り下ろす。
獅子頭が一撃で目を回して気絶すると場の空気は一変したわ。
羽の生えた鳥人間みたいな連中も必死にデンキチを攻撃するけど、息の一吹きで地面に落下したわ。
下で私が風魔法でキャッチしてるけど、数が多いし範囲が広いから大忙しよ。
スカーとメガも小さくなった魔王軍を踏み潰さないようにしながら次々に気絶させてくれてたわ。
私は作製魔法で力を奪う鎖を大量にコピーすると手錠にアレンジしてから其れをメルリ達に渡して魔王軍の手に付けさせたの。
タウリの移動術もかなりの物で次々に増援に現れた魔王軍の兵士に手錠を付けると峰打ちで気絶させていったの、タウリの格好いい所を見せてもらったわ。
気付けば、魔王軍は総崩れ、アララの光魔法が更に魔王軍の戦意を殺いでくれたわ。
同時に私が片手に巨大な炎を片方には冷気の炎を作り出し、体を闇魔法を防壁のように包み込む姿に魔王軍の戦意は完全に無くなったみたい。
立ち尽くして小さくされたペンネルを魔王軍の誰もが見つめてるわ。
最後のダメ押しに洋館を空間魔法から出すと数もサイズも私達の圧勝になったわ。
「終わりにしましょうペンネル。今、謝るなら許してあげるわよ?」
まぁ、元よりペンネル達には派手な事は出来ないんだけどね。
「ふざけるな! 妾が人間に頭を下げるなど有り得ぬ事だと知るがよい。本気になった妾の怒りを知るが良いぞ!」
睨み付けてくる眼に諦めた様子は無いわね……仕方無いか?
「ビルク、ペンネルのサイズを元に戻して、アララッ! 皆も確り聞いて! 今から1対1で遣り合うわ。邪魔が入らないようにして」
私の発言にビルクが珍しく心配してくれたの、良いところあるわよね?
『おいおい? 本気で元のサイズにするのかよ! カミルが強いのは知ってるが、オススメ出来ないぜ』
「大丈夫よ、ビルク。アンタの主人を信じなさい。それにペンネルも本気で遣らないと諦めてくれないわ」
『チッ、勝手にしな! だか、俺はお前が負けるなんて赦さないからな!』
ビルクは私の指示通りにペンネルを元のサイズに戻すと最後にもう一度舌打ちをしていたわ。本当に心配してくれたんだと改めて感じたわ。
私とペンネルの周りにはアララとメルリの防壁魔法が展開され、デンキチ達が邪魔が入らないように魔王軍を睨みを効かせてくれてたわ。
「さぁ、始めましょう? 私の力を思いっきりぶつけるわ」
「妾の前に立つ事の愚かさを思い知らせてくれる! ミルシュ=カミルと言ったな、やはり先に標的に選んで正解じゃったわ」
私とペンネルの魔力が全身から解き放たれるように剥き出しになると魔力の渦が次第に広がり私とペンネルを囲んでいた防壁魔法に次第に亀裂が入っていくのが分かる。
魔王の魂が人間の肉体でこれ程の威力の魔力を出せるんだもの、肉体が本来の魔王の物だったらと思うと泣きたくなるわね。
まるで勝ちを確信したようなペンネルの顔、油断できない事は十分理解してるわ、多分、最初の一撃が本命の筈、絶対に負けないわ。
1
お気に入りに追加
548
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる