楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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1章 7才以上で7才未満の召喚士。

蜂蜜が売れたんです。

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 メガの引く馬車の上に寝転びながら、眠気眼を擦る私。

「旅は道ずれ世は情けなんて言うけど、やっぱり、旅は良いわねぇ」

 私はメリル、タウリ、ナッツの四人で地上から旅をスタートさせたの。

 メリルのガルーダに乗って移動も考えたけど、折角なら旅を楽しみたいものね。
 ただ、タウリだけは未だにむくれてるのよね?

「タウリ、いい加減に諦めて旅を楽しみましょうよ? 試験も待ってくれるみたいだしさ」

 私の言葉に溜め息を吐くタウリ、まぁ、当然ね? なんせ……上級生と教官には、私が話をつけたけど・・・遣り過ぎたわね。

 そんな私達は最初の関所を目指して進んいったの、道中はやっぱり危なくて山賊や盗賊がいっぱい来たわ。
 軽く地面に顔面ダイブ顔を埋めさせてあげたわよ! 悪を挫いて人を憎まずね。

 関所の前にある町で少し休憩する事にしたの宿場町見たいで、ご飯タイムにしたわ。
 パンとハム何かも安く買えたのが嬉しかったわね。お陰で空間魔法ストッカーの中にしまった洋館の野菜と合わせた巨大なハムサンドを洋館の子達に食べさせてあげれたわ。

 そんな私も商売開始よ。

「さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 王都ライパンでも、まだ出回ってない、最高の蜂蜜よ! さぁ味見て気に入ったら買ってて」

 私はクイーン達が作った蜂蜜(特殊効果なし)を販売する事にしたの。
 特殊効果なしでも、味は抜群で一口食べたら忘れられないくらい美味しいんだから!

 味見をさせるのは、味の分からない物に値を付けるのは誰でも不安になる、だからこそ味と価格のバランスが大切なのよね。

 因みにサイズは三種類用意したわ。
 トレントの実を私の魔法で瓶に変えたから安く売れるのよ。普通は硝子の入れ物に入れたりしないらしいの。

 ・小瓶サイズ……500ロンド。
 多分一番売れるわね? お手頃のサイズで懐にも優しいし、お試しサイズには持ってこいね。

 ・中瓶サイズ……980ロンド。
 何故か980ロンドにしたくなったのよね? 内容は小瓶の倍量で此方もお手頃ね。

 ・最後は大瓶……1980ロンド。
 本当は一番特なのよ? ただ、いきなり、この値段で蜂蜜を買う人は少ないわね?

 まぁ物は試しよね。それに初めては上手くいかない物だと理解はちゃんとしてるのよ?

 売り始めたのが御昼過ぎ、当然だけど売れたのは小瓶が2個と中瓶が1個だけだったわ。

「はぁ、商売はシビアね。でも3つも売れたと考えるべきね」

 時間で言うなら約1時間で1980ロンドの売上から必要経費(リボンとか)を差し引いて1940ロンドの儲けになったわ。全て自然由来の蜂蜜だから本当に助かるわね。

「おや、もう店じまいかね?」

 そう話私に話し掛けてきたのは、巨大な御爺さんだったわ……私の倍以上、いえ、3倍はある大男の御客さんがやって来たのよ。

「おや? 言葉が通じないのかね、困ったなぁ」

 私が驚き唖然としてる姿に顎に手を当て悩むと地面に絵を書いてくれたの凄く繊細でビックリする程、上手く描かれる絵に見とれていたわ。

「御爺さん、大きい手で良く細かい部分まで書けるわね?」

「なんじゃ喋れたのか? アハハ。なぁに、少しばっかし絵などを描いてるからな。それより蜂蜜を売ってると聞いて来たんだが、未だあるかね?」

 私は三種類サイズの蜂蜜があると伝えると、味見をしないまま、いきなり大瓶を6個買うと言ってきたのよ!

「味見しなくていいの? 私達、旅の最中だから、同じ場所には居ないわよ?」

「なぁに、旨そうだから買うんだ。仲間と味わいたいんでな。それまでは我慢なんじゃよ」

 凄く変わった御爺さんだったわ……因みに釣りは言いと言われて、10000一万ロンド金貨を置いていったの。
 とにかく豪快な御爺さんだったわ……ララリルルの爺様方は有り得ないくらい元気すぎるわ。

 結果的、本日の売上は一気に11940ロンドになりました! ヤバイわね、一流過ぎる時給じゃない。

 受かれる私をメリルが引っ張り馬車に乗せると、関所までメガが馬車を再度引いて行く。

「お嬢様、何故そんなに、ニヤケてるのですか?」

 私はメリルに一万ロンド金貨を見せびらかすと、メリルの表情が硬直したの。

 そして、震えて話し出したのよね、私が手にした、この金貨は表向きは一万ロンド金貨なんだけど、裏を良く見ると“亀”が彫られてたの。

 普通の一万ロンド金貨は裏には国王の顔が彫られてるの、詰まり騙された訳ね。

「偽物なのね……はぁ、遣られたわ」そう言い後ろに金貨を投げる私、慌ててキャッチするメリル。  

「何を考えてるんですか、お嬢様! 此が何か分からないのですか?」

 分からない私は素直にメリルに尋ねると詳しく簡単に説明してくれたわ。

 私の渡された一万ロンド金貨の正体は国王が 麟鳳亀竜りんぽうきりゅうに対して贈った金貨であり、枚数が限られていて、一枚に対して5倍の値が付いているらしいわ、更に言うなら今は全く出回らない幻の通貨とも言われてるらしいの。

「へぇ~、そんな凄い物なのこれ?」

 その後も、メリルの興奮は収まらず、少しバタバタしたけど、気になるとしたら、この金貨、間違えて出したなら返してあげたいなぁ?
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