楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
上 下
53 / 310
1章 7才以上で7才未満の召喚士。

蜂蜜が売れたんです。

しおりを挟む
 メガの引く馬車の上に寝転びながら、眠気眼を擦る私。

「旅は道ずれ世は情けなんて言うけど、やっぱり、旅は良いわねぇ」

 私はメリル、タウリ、ナッツの四人で地上から旅をスタートさせたの。

 メリルのガルーダに乗って移動も考えたけど、折角なら旅を楽しみたいものね。
 ただ、タウリだけは未だにむくれてるのよね?

「タウリ、いい加減に諦めて旅を楽しみましょうよ? 試験も待ってくれるみたいだしさ」

 私の言葉に溜め息を吐くタウリ、まぁ、当然ね? なんせ……上級生と教官には、私が話をつけたけど・・・遣り過ぎたわね。

 そんな私達は最初の関所を目指して進んいったの、道中はやっぱり危なくて山賊や盗賊がいっぱい来たわ。
 軽く地面に顔面ダイブ顔を埋めさせてあげたわよ! 悪を挫いて人を憎まずね。

 関所の前にある町で少し休憩する事にしたの宿場町見たいで、ご飯タイムにしたわ。
 パンとハム何かも安く買えたのが嬉しかったわね。お陰で空間魔法ストッカーの中にしまった洋館の野菜と合わせた巨大なハムサンドを洋館の子達に食べさせてあげれたわ。

 そんな私も商売開始よ。

「さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 王都ライパンでも、まだ出回ってない、最高の蜂蜜よ! さぁ味見て気に入ったら買ってて」

 私はクイーン達が作った蜂蜜(特殊効果なし)を販売する事にしたの。
 特殊効果なしでも、味は抜群で一口食べたら忘れられないくらい美味しいんだから!

 味見をさせるのは、味の分からない物に値を付けるのは誰でも不安になる、だからこそ味と価格のバランスが大切なのよね。

 因みにサイズは三種類用意したわ。
 トレントの実を私の魔法で瓶に変えたから安く売れるのよ。普通は硝子の入れ物に入れたりしないらしいの。

 ・小瓶サイズ……500ロンド。
 多分一番売れるわね? お手頃のサイズで懐にも優しいし、お試しサイズには持ってこいね。

 ・中瓶サイズ……980ロンド。
 何故か980ロンドにしたくなったのよね? 内容は小瓶の倍量で此方もお手頃ね。

 ・最後は大瓶……1980ロンド。
 本当は一番特なのよ? ただ、いきなり、この値段で蜂蜜を買う人は少ないわね?

 まぁ物は試しよね。それに初めては上手くいかない物だと理解はちゃんとしてるのよ?

 売り始めたのが御昼過ぎ、当然だけど売れたのは小瓶が2個と中瓶が1個だけだったわ。

「はぁ、商売はシビアね。でも3つも売れたと考えるべきね」

 時間で言うなら約1時間で1980ロンドの売上から必要経費(リボンとか)を差し引いて1940ロンドの儲けになったわ。全て自然由来の蜂蜜だから本当に助かるわね。

「おや、もう店じまいかね?」

 そう話私に話し掛けてきたのは、巨大な御爺さんだったわ……私の倍以上、いえ、3倍はある大男の御客さんがやって来たのよ。

「おや? 言葉が通じないのかね、困ったなぁ」

 私が驚き唖然としてる姿に顎に手を当て悩むと地面に絵を書いてくれたの凄く繊細でビックリする程、上手く描かれる絵に見とれていたわ。

「御爺さん、大きい手で良く細かい部分まで書けるわね?」

「なんじゃ喋れたのか? アハハ。なぁに、少しばっかし絵などを描いてるからな。それより蜂蜜を売ってると聞いて来たんだが、未だあるかね?」

 私は三種類サイズの蜂蜜があると伝えると、味見をしないまま、いきなり大瓶を6個買うと言ってきたのよ!

「味見しなくていいの? 私達、旅の最中だから、同じ場所には居ないわよ?」

「なぁに、旨そうだから買うんだ。仲間と味わいたいんでな。それまでは我慢なんじゃよ」

 凄く変わった御爺さんだったわ……因みに釣りは言いと言われて、10000一万ロンド金貨を置いていったの。
 とにかく豪快な御爺さんだったわ……ララリルルの爺様方は有り得ないくらい元気すぎるわ。

 結果的、本日の売上は一気に11940ロンドになりました! ヤバイわね、一流過ぎる時給じゃない。

 受かれる私をメリルが引っ張り馬車に乗せると、関所までメガが馬車を再度引いて行く。

「お嬢様、何故そんなに、ニヤケてるのですか?」

 私はメリルに一万ロンド金貨を見せびらかすと、メリルの表情が硬直したの。

 そして、震えて話し出したのよね、私が手にした、この金貨は表向きは一万ロンド金貨なんだけど、裏を良く見ると“亀”が彫られてたの。

 普通の一万ロンド金貨は裏には国王の顔が彫られてるの、詰まり騙された訳ね。

「偽物なのね……はぁ、遣られたわ」そう言い後ろに金貨を投げる私、慌ててキャッチするメリル。  

「何を考えてるんですか、お嬢様! 此が何か分からないのですか?」

 分からない私は素直にメリルに尋ねると詳しく簡単に説明してくれたわ。

 私の渡された一万ロンド金貨の正体は国王が 麟鳳亀竜りんぽうきりゅうに対して贈った金貨であり、枚数が限られていて、一枚に対して5倍の値が付いているらしいわ、更に言うなら今は全く出回らない幻の通貨とも言われてるらしいの。

「へぇ~、そんな凄い物なのこれ?」

 その後も、メリルの興奮は収まらず、少しバタバタしたけど、気になるとしたら、この金貨、間違えて出したなら返してあげたいなぁ?
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。 国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。 溺愛する女性がいるとの噂も! それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。 それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから! そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー 最後まで書きあがっていますので、随時更新します。 表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。

「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!

七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ? 俺はいったい、どうなっているんだ。 真実の愛を取り戻したいだけなのに。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

処理中です...