楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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1章 7才以上で7才未満の召喚士。

洋館のモンスターに判子なんです。

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 朝の暖かい日射し、そして、身体に抱きつかれる感覚に魘され目覚める私。

 暑い……

 私の左右にサンドイッチ状態で眠るメルリとクレレ、しかもクレレの奴は涎を私の寝間着パジャマで擦り付けてるし……

「デンキチッ! 来てちょうだい!」

 デンキチ召喚からのクレレへの尻叩き。

 私がやると力入れすぎちゃうからね。

「いだいッ! いだいってば!」

 クレレの声に慌てて起きるメルリは私のパジャマを見て一言。

「お嬢様、大丈夫です! 皆には内緒にしますので」

 何を勘違いしてるのよ……なんなのよ、そのモジモジした感じ……パジャマ?

 私のパジャマに付いたクレレの涎があらぬ位置まで到達している・・・

「デンキチ、窓を開けなさい。クレレは天使だから空から天に帰してあげて……」

 デンキチがクレレを見て頭を“ぺこり”と下げると窓を開ける。

「待って待って、お嬢様! 落ち着いて下さい。冗談ですから」

 慌てて窓の前に移動するメルリを見てデンキチが悩んで私を見つめる。

『カミル、許してあげたら?』

「仕方ないわね、少し大人気なかったかしら」

『カミル、まだ子供。大人気ないの当然』

「なぁぁぁぁ!」

 デンキチに揚げ足を取られて赤面する私、確かに子供だけど、なんか悔しい……

 騒がしく過ぎる朝、私は考えていた。このままじゃいけない!

 メルリが来てから、マイヤとレイトは肩身が狭そうだし、私も今のままだと肩身が狭いわ。

 よし、何とかするしかない!

 私は森にある古い洋館を思い出した。

 かなり大きな洋館であり、今は誰の者でもない。持ち主であった魔導師が自分の財産を護る為に自分自身をアンデットにしてしまったらしい。

 と、此処まではよくある話(?) 問題はアンデットになってからも成長してるって事なのよね、幸い魔導師の張った魔物避けの結界が洋館の外に張り巡らされてるから外に出てくる事は無いようだけど、何回か討伐の為にパーティーが送られたらしいけど、全滅か逃げ帰るかで結局、アンデットを成長させちゃったのよね?

 森の出入りが禁止されてないからましだけど、洋館の近くには川もあるから悪影響が心配だし、そろそろ何とかするしかないわ!

 つまり……洋館略奪。いや、洋館のアンデット退治よ!

 私の計画を聞き、メルリが全力で首を横に振る。珍しく留守番を希望してきたわ。

「メルリ……いくわよ?」

「嫌です、後生です! 今回は行きません、許して下さい!」

 仕方なく話を聞くと、アンデットが怖いらしい。
 まぁ、わからなくもないわね。

「わかったわ、でも……いくわよ!」

 泣きわめくメルリを引きずりながら洋館に到着した私。

 結界の中に入れるのは影に入れた使い魔のみなので、デンキチ、スカー、ジュレの3人を連れていく事にしたわ。アララは仕事があり、参加できないらしいので残念だわね。

 メルリもクレレを影に入れて嫌々ながらにちゃんとついてくる。強制したけど健気だわ。

 洋館の扉を開こうとした時、内側から“カシャカシャ”と、嫌な音が聞こえる。

「ねぇ……メルリ。先に言っとくけど、私ね、足が10本以上ある虫が苦手なの」

 その言葉にメルリの顔がひきつる。

「お嬢様……やっぱりやめましょう! きっといっぱいいますよ……古い洋館には絶対に大きな虫がいますよ!」

 私達の意見が一致した。しかし……

「悩んでも始まらないでし、代わりに開けてやるでし! えいっ!」

 クレレッ!

 私達の話を無視して全力で扉を引っ張るとクレレの目の前に扉が“バタン”と、無惨に倒れ、洋館の中を光が照らしこむ。

 そして、現れたモンスター。つぶらな瞳を煌めかせる体長60センチのプチセンチピード小さなムカデが私を見つめていた。

 ムカデと言っても、頭は真ん丸で芋虫に手足がはえたようなモンスターで、何処にでも居るモンスターである。

 私を見ながらダンスを踊るように自己アピールをするプチセンチピードに反応に困る。

「あんた……遊びたいの?」

 目を更に輝かせる頷く姿に私は笑ってしまった。

『お客さん久々だから遊びたい』

 私からすれば自己アピールしなくても、言葉がわかるので問題ないが他の冒険者からしたら、不思議な光景に見えるんだろうなぁ?

 クレレがプチセンチピードに跨がると楽しそうに、はしゃぎ出す二人。そんな光景に私とメルリは互いの顔を見て笑っていた。

 緊張がほどけると、私達は洋館の中に入っていく。
 クレレもプチセンチピードを“セッチ”と呼び仲良くついてくる。正直、不思議な光景だわ。

 洋館内は虫のモンスターだらけだったが、セッチのお陰で1階のモンスターに襲われる事なく2階の階段に辿り着いた。

 階段を上手く上がれないセッチを背負い頑張るクレレ、気乗りはしないが仕方ないわね。

「メルリ……抱えてあげなさい」

「お嬢様、鬼ですか? オーガなんですか?」

 じゃんけんの結果……私がセッチを抱き抱える事になった。

『ごめんなさい、僕、階段苦手で……ごめんなさい』

 罪悪感……私は見た目が虫だからとなんて惨い仕打ちを……ああああッ! 本当にごめんね。

「いいわよ。私こそ悪かったわね。貴方が嫌いな訳じゃないのよ、足がいっぱい有るのが苦手なの」

 それを聞いたセッチが足を体内にしまった。

 え……えぇぇぇぇぇッ!

「何いまの!」

 セッチいわく、プチセンチピードの体は柔軟で手足を収納できるらしい。
 寒さなどから身を護る為の生きる知恵と言ったところかしら?

 でも、そんな、ほのぼのな雰囲気も束の間、2階からは状況が違っていたわ。

 階段の先に創られた魔方陣の先にワイトとアンデットが動き回っているわ。ホラー映画の世界ね……

 1階は実験用の虫モンスター達が逃げ出し繁殖したモンスターハウスなら、2階は遣られた冒険者のモンスターハウスな訳ね?

「メルリ……あれは倒したら犯罪になるのかしら、ほら、燃やしたりとか凍らせたりとか」

「なりません、むしろアンデットになったらモンスター扱いなので法には触れません、あと火は駄目ですよ! あっという間に洋館ごと燃えちゃいますから」

 2階の魔方陣を潜り抜けた瞬間次々に襲い掛かるアンデットとワイト、私達を普通の冒険者と勘違いしたのか、モンスターになっても余裕な笑みを浮かべてるのがわかるわ。少し成仏させてやるしかないわね。

『おんな! 女だッ!』
『小さい女だ! 小さい女?』
『女とちびっこだ!』

 メルリには分からないだろう“うがうが”と言う言葉、しかし私には分かる。

「この……ゲスがッ!」

 魔法なんか使わないわッ! 全員、拳でぶっ飛ばすんだから!

 私の暴れようにメルリ達は口を“ぽかんっ”と開いて固まっている。

 刹那、最後は壁に向けて風魔法を炸裂させて吹き飛ばし完了。

 天使のクレレが判子をカバンから取りだし、アンデット達の頭に“ペチペチ”と押していくとアンデット達が消えていった。

「なにそれ? 判子?」

「これはでしね、判子を押した人間の魂を天界に送る為の物なんでしよ」

 早い話が点数を稼ぐ為のサインらしい、あざといと言うか逞しいと言うか、まぁ、階段に居たアンデットは一掃出来たわね。

 私達は2階のアンデット達を次々に退治していったわ。でも、変ね此くらいのアンデット達に冒険者がやられるなんて、つまり、洋館の主人がかなり強すぎるのね。

 冒険者気分だったけど、此処からは気を抜けないわ。マップを使い洋館の中を調べると3階の奥にボスの点滅、そして、2階から3階に上がる階段にもボスの点滅がある。

「メルリ、クレレ、階段の所にヤバイのが居るかも、気を付けて」

 階段の前に立っているスカルジャイアントを確認した私はメルリ達を階段に向かわせる為に先に飛び出した。早い話が時間稼ぎだわね。

 そして、スカルジャイアント目掛けて、拳を撃ち出す。その際に身体強化魔法メキロスで拳を鉄の強度に、物質変化魔法ホルミレフで全身の重さを最大にして一気に振り抜いてやったわ。
・『全ての職を極めし者マスタージョブ『アンデットキラー』『ボーンキラー』を取得しました』

“バギンッ!”

 予想外だったのは、スカルジャイアントが一撃で粉砕できた事と、重みで床が抜けた事ね……

「うわぁぁぁぁぁッ!」

 真っ逆さまに落下した私。

 しかし、ついた先は地下室だったわ。

「いたた、普通なら死んでたわね、じい様の修行に感謝だわ」

 何よここ? 宝物は少しあるけど、後は本ばっかりね?

 本の殆どが 死霊魔術師 ネクロマンサーの書籍ね? 余程、死にたくなかったのね、取り敢えず回収するかな?

 空間魔法ストッカーを開き、中に本をしまっていく。じい様の図書館にも無かったし、気になるわ。

・『全ての職を極めし者マスタージョブ『火事場泥棒』を取得しました』

 まぁ、そうなるわね。間違えてないけど、言い方があるわよね?

 私は急ぎ、落ちてきた穴から物質変化魔法ホルミレフを使い重さを木の実程に軽くすると思いきりジャンプをして2階で慌てているメルリ達と合流した。

 何事も無かったように振る舞う私にクレレは驚いていたわ、メルリは慣れたのか、ニコニコしてるわね?

 3階の奥に到着するまで2階と違いモンスターは現れなかった。スカルジャイアントが階段の見張りを徹底していたらしい。

 部屋の中に入ると一人のアンデットが此方をみて微笑んだ。

『よく来たな、まさかこの部屋まで辿り着くとは驚いた』

「当然じゃない? あんなモンスターにやられないわよ」

『カッカッカッ、だが、お前達は帰れぬよ? 我は名を忘れし、上級アンデットリッチ。簡単に勝てると思うなよ!』

「デンキチ出番よ! ジュレ、スカー、デンキチのサポート宜しくね」

 部屋の床を強化魔法で抜けないようにした私は三人にリッチの相手をさせる。

 当然だが、リッチは魔法を使う。私もサポートに入り、魔法を魔法解除魔法リムリムで打ち砕いていく。

 デンキチとスカーの激しい攻撃に加えて、ジュレのつるを使った足回りを防ぐコンビネーションが炸裂する中、私はクレレを掴み上げた。

 不安そうに私を見るクレレ、私は優しく微笑む。

「さぁ仕事をしてきなさい!」

 全力でクレレをリッチに向けて投げつける。

「やっぱりでしかーーーー!」

「今よ判子を押して!」

 クレレが判子を構えた。

 “バチン”と、リッチの顔面に判子が押される。

『ぐおぁぁぁぁッ!』と、声をあげて光になるリッチ。

 私達は協力して、洋館の主人を撃破したわ。最後は団結よね。うんうん。

 当然ながら、半泣きのクレレ。そんなクレレをメルリが優しく泣きませる姿は感動ものね。

 取り敢えず、新たな引っ越し先をゲットしたわ。
めでたしよね?
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