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1章 7才以上で7才未満の召喚士。
暖かいくて愛されて、なんです。
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アメトの森を走る私、出迎えてくれたクイーンとハニー達を抱きしめながらモームのモフモフボディに飛び込み、最高に幸せ。
それからメガとボス達に仲間を集めて貰い、ジュレを紹介する事にしたの。
そこで……おかしな展開に発展するのよね。
ジュレがボスを見て頬を紅くしたの。
直ぐに状況は理解したけど、植物感覚の一目惚れってあるのね?
当のボスはまったく気付いてない見たいで、最初の一言は「アッシに何か付いてますかい?」と、いった様子……
ボスは恋愛に疎いのかしら? それとも美的感覚が違うのかしら……流石に聞きづらいわね。
因みに私から見てもジュレは色っぽい。胸も確りずっしりだし、顔なんか人間の男なら即尻尾を振りそうなくらいの美人なのに……ん? モンスターの美人ってどんなんだろ?
「駄目だ、気になるわね」
我慢できずにボスに尋ねる事にした。
「ねぇ? 少しいいボス」
『へいッ! お嬢、あとボスなんてやめてください、下の者に誤解されやす』
なんと言うか、Vシネのヤーさんみたいな性格なのよね?
「わかったわ、なら……ボーでいいかしら? ボー達、トレントウッドから見る美人ってさ、どんな感じなの?」
『お嬢、いきなりですね? しかし、アッシ等も各々に好みや善し悪しがありやす。一概には言えやせん。まさか! お嬢、モンスターに恋を為さったんですか?』
危うく、禁断の恋に間違われる寸前で話を戻す。
ジュレは美人かを尋ねると分かりやすく慌てるボス。
これは脈ありね。ふふふ……
取り敢えず二人を見守る事を決め、私はハニー達の御手伝いとジュレに仕事の説明をする。
樹精霊のジュレをどうしても使い魔にしたかった理由は花の成長を管理できるからであり、クイーンの求める花も咲かせられるからだ。
理由を聞いたら誰もが酷いと思うだろうけど、安定した栄養と安全を私はジュレに約束している。
樹精霊は本体である樹が襲われないように普段から気を張っている為、ストレスで凶暴化したり、枯れて死んでしまう事もある種族であり、その為に精霊でありながら、子孫反映を願い増え続ける種族であり、精霊より遥かにモンスターに近い存在に進化してる。
まぁ、普通は召喚しても契約できないなんて事もよくある種族ね。私はジュレに逢えて幸運だったわね。
そんなこんなで作業終了。
メルリは初の養蜂作業で蜂蜜まみれに成りながら、笑いながらハニー達と楽しんで手伝いをしてくれた。何か凄く嬉しい。
午後になり、私はメルリを連れてアメト村に向かう。デンキチとスカーも久々の森を満喫していたので用があれば召喚することにしたの。
メルリのガルーダも同様に皆に紹介し、森の皆と待って貰う事にきめた。
村に着くと直ぐにパパの反応がマップに現れた。
犬みたいに鼻が良いわね……ビックリだわ。
「オオオォォォ! カミル。我が娘よ、パパは心配で心配で、大変だったんだぞ、無事に帰ってきて……良か……った?」
いきなり、素敵なボケをありがとう……御父様……
私に抱き付こうとしたレイトからメルリが私を守るように前に出た瞬間、メルリが抱きつかれ、私は怒りで拳を握る。
「御父様……少しはしゃぎ過ぎですわよ……取り敢えず百叩きとかでいいかしら?」
「カ、カミル……誤解だ! 俺は愛する娘に抱擁をだなーー! 落ち着け、うわぁぁぁぁーーッ!」
「問答無用よッ! 待ちなさい」
久々のこんなやり取りも私は好きだ。取り敢えずレイトに軽くお仕置きをしてから家に向かう。
マイヤとレイトには蜂蜜の事は内緒にしているのでメルリにもキツく口止めをする。
そして本題に入る。
「ママ、パパ、ライパンでメリア御姉ちゃんに会ったのよ」
二人は、「へー良かったね」くらいの反応しかしなかった。
そして、私が次に爆弾投下をする。
「それから直ぐに結婚して、花嫁さんになったのよ。凄いでしょ」
固まる二人、当然か……いきなり結婚して、しかも相手がトリム家の一人息子のルフレだもんね?
そこからは楽しかった。驚き声をあげる二人、それを見て笑う私とメルリ。それから、じい様に会いに行ったわ。
久々のじい様は元気そうで安心した。そんなじい様に一級召喚士の証明を見せると、笑いながら古い魔法書を持ってきてくれた。
「それには、今は使われなくなったが昔の使い魔持ちの魔法使いが、どう使い魔を連れて旅をしたかと、その際に使われた魔法が記してある。儂の私物だから、気にせずに持ってけ」
じい様にプレゼントを貰い浮き浮きな私を嬉しそうに見るメルリ。
「お嬢様は愛されてますね。少し妬いてしまいそうです」
私も同感よ。こんなに皆に愛されて幸せなんだから、でも私は“不滅の伝説”に書かれた世界を確かめたいと考えている。今直ぐじゃなくていい、いつか旅がしたい。
世界は広いのだと知る私は本気でそう考えていた。
それからメガとボス達に仲間を集めて貰い、ジュレを紹介する事にしたの。
そこで……おかしな展開に発展するのよね。
ジュレがボスを見て頬を紅くしたの。
直ぐに状況は理解したけど、植物感覚の一目惚れってあるのね?
当のボスはまったく気付いてない見たいで、最初の一言は「アッシに何か付いてますかい?」と、いった様子……
ボスは恋愛に疎いのかしら? それとも美的感覚が違うのかしら……流石に聞きづらいわね。
因みに私から見てもジュレは色っぽい。胸も確りずっしりだし、顔なんか人間の男なら即尻尾を振りそうなくらいの美人なのに……ん? モンスターの美人ってどんなんだろ?
「駄目だ、気になるわね」
我慢できずにボスに尋ねる事にした。
「ねぇ? 少しいいボス」
『へいッ! お嬢、あとボスなんてやめてください、下の者に誤解されやす』
なんと言うか、Vシネのヤーさんみたいな性格なのよね?
「わかったわ、なら……ボーでいいかしら? ボー達、トレントウッドから見る美人ってさ、どんな感じなの?」
『お嬢、いきなりですね? しかし、アッシ等も各々に好みや善し悪しがありやす。一概には言えやせん。まさか! お嬢、モンスターに恋を為さったんですか?』
危うく、禁断の恋に間違われる寸前で話を戻す。
ジュレは美人かを尋ねると分かりやすく慌てるボス。
これは脈ありね。ふふふ……
取り敢えず二人を見守る事を決め、私はハニー達の御手伝いとジュレに仕事の説明をする。
樹精霊のジュレをどうしても使い魔にしたかった理由は花の成長を管理できるからであり、クイーンの求める花も咲かせられるからだ。
理由を聞いたら誰もが酷いと思うだろうけど、安定した栄養と安全を私はジュレに約束している。
樹精霊は本体である樹が襲われないように普段から気を張っている為、ストレスで凶暴化したり、枯れて死んでしまう事もある種族であり、その為に精霊でありながら、子孫反映を願い増え続ける種族であり、精霊より遥かにモンスターに近い存在に進化してる。
まぁ、普通は召喚しても契約できないなんて事もよくある種族ね。私はジュレに逢えて幸運だったわね。
そんなこんなで作業終了。
メルリは初の養蜂作業で蜂蜜まみれに成りながら、笑いながらハニー達と楽しんで手伝いをしてくれた。何か凄く嬉しい。
午後になり、私はメルリを連れてアメト村に向かう。デンキチとスカーも久々の森を満喫していたので用があれば召喚することにしたの。
メルリのガルーダも同様に皆に紹介し、森の皆と待って貰う事にきめた。
村に着くと直ぐにパパの反応がマップに現れた。
犬みたいに鼻が良いわね……ビックリだわ。
「オオオォォォ! カミル。我が娘よ、パパは心配で心配で、大変だったんだぞ、無事に帰ってきて……良か……った?」
いきなり、素敵なボケをありがとう……御父様……
私に抱き付こうとしたレイトからメルリが私を守るように前に出た瞬間、メルリが抱きつかれ、私は怒りで拳を握る。
「御父様……少しはしゃぎ過ぎですわよ……取り敢えず百叩きとかでいいかしら?」
「カ、カミル……誤解だ! 俺は愛する娘に抱擁をだなーー! 落ち着け、うわぁぁぁぁーーッ!」
「問答無用よッ! 待ちなさい」
久々のこんなやり取りも私は好きだ。取り敢えずレイトに軽くお仕置きをしてから家に向かう。
マイヤとレイトには蜂蜜の事は内緒にしているのでメルリにもキツく口止めをする。
そして本題に入る。
「ママ、パパ、ライパンでメリア御姉ちゃんに会ったのよ」
二人は、「へー良かったね」くらいの反応しかしなかった。
そして、私が次に爆弾投下をする。
「それから直ぐに結婚して、花嫁さんになったのよ。凄いでしょ」
固まる二人、当然か……いきなり結婚して、しかも相手がトリム家の一人息子のルフレだもんね?
そこからは楽しかった。驚き声をあげる二人、それを見て笑う私とメルリ。それから、じい様に会いに行ったわ。
久々のじい様は元気そうで安心した。そんなじい様に一級召喚士の証明を見せると、笑いながら古い魔法書を持ってきてくれた。
「それには、今は使われなくなったが昔の使い魔持ちの魔法使いが、どう使い魔を連れて旅をしたかと、その際に使われた魔法が記してある。儂の私物だから、気にせずに持ってけ」
じい様にプレゼントを貰い浮き浮きな私を嬉しそうに見るメルリ。
「お嬢様は愛されてますね。少し妬いてしまいそうです」
私も同感よ。こんなに皆に愛されて幸せなんだから、でも私は“不滅の伝説”に書かれた世界を確かめたいと考えている。今直ぐじゃなくていい、いつか旅がしたい。
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