楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
上 下
23 / 310
1章 7才以上で7才未満の召喚士。

兵隊に囲まれてるんですが?

しおりを挟む
 私の勘違いならいいんだけど……タウリは無事ね。カッシュ親子も大丈夫見たいね。皆、無事……ッ!!

「メガッ! ちょっと大丈夫、どうしたのよ! その足!」

 メガの足の傷に気付き、私が駆け寄ろうとした時、数人の兵隊が一斉に動き出し、まるでメガに私を近付けさせないと言わんばかりの行動にイラついた。

「……ちょっと……退きなさいッ! 今、私の邪魔すると本気で燃やすわよ……いいから早く退きなさいッ!!」

 私を止めようとする兵隊の槍先を火炎魔法メラメラで燃やしながら近付く私は本当に怒ってたの、だってメガの足に矢が刺さってるのよ! 本当に赦せないわ!

「可愛そうなメガ、直ぐに治してあげるからね。デンキチお願いね! スカーは3人と私が治療を終えるまで守って」

『わかったカミル!』
『主よ、俺に任せて回復に集中するがよい!』

「デンキチッ! 悔しいけど、やり過ぎたらダメよ。いいわね?」

 返事を確認して私は直ぐにメガの足に回復魔法 リペリペを使い傷を塞いでいく。本当ならこんな大勢の前で魔法を使う気は無かったけど、火炎魔法メラメラを勢いで使っちゃってるし、今は回復に集中しなくちゃ!

 回復に専念し始めると兵隊の奴、卑怯にも弓矢を射ってきたのよ!
 だから少し本気を出すようデンキチにお願いしたわ。覚悟しなさいよ兵隊達! 私とデンキチが本気になったら凄いんだからね!

 デンキチの凄さは本来、巨体でも怪力でも体力でも無い。
 体内電気信号がずば抜けた発信速度にあるんだから。
 簡単に例えるなら……私とデンキチが走ると考えた時にデンキチは私よりも早く走り出せるって事なんだけど?

  分かりづらいだろうけど……これは本当に凄いことなのよ? 弓矢の音に反応してから一般の人間なら0,3秒程の間があくわ、でもデンキチはそれをゼロタイムで即座に判断できるの。

 私の指示でデンキチは加速しながらその巨大な拳を兵隊に対して惜し気も無く振るい鎧を着けた兵隊に対して突進する姿は迫力満点ね。

 あ、やっと傷がくっついたわね? 此なら傷痕は残らないわ!

「デンキチッ! スカーッ! メガはもう大丈夫よ……さて、本気でやるわよ」

『ガッテン!』
『オウよッ!』

 私は即座にメガを影に入らせると男性陣を木上に登らせたの、勿論、兵隊達は邪魔してきたけど、男性陣が木に登りさえすれば御構い無しなんだから!

「大気に流れる水よ私に従いなさい水魔法アクアク! 今よデンキチッ!」

 私の合図と同時にデンキチから電気が水魔法アクアクで濡れた大地に一瞬で放電されると兵隊達が一斉に痺れその場でた折れ込む。当然鎧なんか着てるんだから普段の3割増しに痺れたはずよ!

空間魔法ストッカー! スカー、デンキチッ!! 一気に縛り上げて頂戴」

 空間魔法ストッカー便利だわ、ロープだって何本もしまえるんだから。
 さて? 縛り上げた兵隊をどう料理してやろうかしら!

『カミルの顔が悪い人になった』
『何を今更? 主はそういう御人だ』

 う~ん、ハッキリ聞こえるのが辛いなぁ……でも、御言葉に甘えて好きにするか。

「さぁ、目を覚ましなさい! 今からお仕置きなんだから」

 私が捕まえた兵隊20人をどう料理するか考えていると門が行きなり開いたのよ。ビックリしたわ、しかも! 更に大勢の兵隊が居たの……私は戦いに来たんじゃ無いのに……ハァ。

「そこの魔物使い! これ以上の粗暴な振る舞いは我等……その使い魔! まさかカミルなのか?」

 ん? 私のこと知ってるのって! 

「森であった隊長! 確かトリム=ルフレだったわね」

 互いに覚えてたから話はあっさりだったわ。
 門の前で開門の時間を待ってたタウリ達とデンキチ達を見て、門兵隊が飛び出して来たらしいの、それに反応したメガが声をあげて、戦闘になったみたい? 弓はその時の物だったみたいだわ。
 私が目覚めるまでデンキチとスカーが皆を守ってくれてたけど……私が起きるタイミングがもう少し遅かったら危なかったわ。
 デンキチ達の我慢が限界だったの。
 勿論デンキチ達なら負ける心配は無いけど? 兵隊は怪我じゃ済まなかったわね。

「本当に済まなかった。カミルだと知っていたら、直ぐに攻撃を中止させたのだが……面目無い」

 なんで大人のルフレがこんなに低姿勢なのかは簡単。

ーーーーーー
ーーーー

ーー15分前。

「ふざけんじゃ無いわよ! 何がカミルよ。取り敢えず謝罪しなさい!」

 怒り狂う私の言葉にルフレは素直に応じようとしたのをルフレの部下が止めたの。

「おいッ! いきなり無礼が過ぎるぞ。本来、この御方はお前みたいなチビが気安く話し掛けていい御方ではな…………」

「ウルサイわよッ! 私は今ね……凄く怒ってるの?」

 話し方がイラッとしたので速攻でデコピン、可愛そうに凄い勢いで吹き飛ばされて気絶したみたいね?

 そこからはルフレが吹き飛ばされた兵隊の元に走っていってる間に私を捕まえようと兵隊が大暴れね。まぁ、皆揃ってデコピンとハイキックの餌食にしてやったわ!

「ぎゃあぁぁぁ」とか「うわぁぁぁ」とかって声を聞いてルフレが帰ってきた頃には兵隊は全員眠ってもらったわ。

「ル・フ・レ? 謝罪するのしないの!」

ーーーーーー
ーーーー
ーー

 で、今に至るわ。

「許すのは今回だけだからね」

「わかっています……それに部下が本当に失礼しました。ちゃんと言い聞かせますので」

 私達はルフレの案内で王都ライパンに入った。
 そして此処でタウリとお別れ。あんまり役に立たなかったけど、タウリは間違いなく強くなるわ。

「カミル。行ってくるよ! 絶対に騎士になって見せるからな」

「期待しないで待ってるわ。タウリ、頑張ってね……あと騎士になれるように願ってるわ」

 私はルフレに時間を貰いナッツの母の病院に向かう。
 ルフレもその後で話は構わないと言ってくれたのは言うまでも無いわね。

 蜂蜜の力が本物なのかが試させるわ、でも……もし本物なら蜂蜜の成分を調べないとなぁ?
 取り敢えず病院に行かなくちゃ。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

願いの代償

らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。 公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。 唐突に思う。 どうして頑張っているのか。 どうして生きていたいのか。 もう、いいのではないだろうか。 メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。 *ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。 ※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...