楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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4章 輝く未来

新たなる出会い、カミルの里帰りです7

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 実際に幾つか気になる事もあるの、先ずは何で其ほどの大量の麦が簡単に渡せるのか、どう考えても麦の量が有りすぎる気がするわ。

 それと今回の輸送に使う大型船ね、この世界に機械動力エンジンは存在してないわ……其ほどの荷を運ぶ船が一週間7日で【ベジルフレア王国】と【ザカメレア王国】に到着するなんて有り得ないと思うのよね?

 ベジルフレア王が戻る前に確かめたいわね?

「ねぇ、マドラッドに何でそんなに大量の麦が存在してるの? 流石に2国で90トンって普通だと想像つかない量よね……」

 聞くのが恐ろしいと言う思いと好奇心が天秤に掛けられた結果、好奇心が私の思考を支配したの。

 質問に対してペンネは顎に親指と人指し指をあてると不敵に笑みを浮かべたの。

「カミルよ。マドラッドの支配下にどれ程の島々が存在するかを知っておるか?」

「ううん、そう言えば知らないわね……」

「マドラッドは数百の島を支配下にしておる。その殆どが火山島であり、その数百の島から合わせて年に4回の麦と果実の収穫を可能としておるのじゃ」

 種蒔きの時期を一ヶ月周期で島に対して行い、1つの島から麦を収穫したら次の島の収穫を行う、3ヶ月ごとに一定の島々の収穫を終える。年に4回の収穫と言うのは大雑把な言い方に他ならないわ。

 ……早い話が毎月、何処かの島で麦の収穫が行われてるのよ! 本当になんでそんなに麦畑を作ってるのかしら?

「ペンネ? なんでそんなに麦を?」

「決まっておろう? マドラッドは本来、全ての国を支配するのが目的じゃったからなぁ? 戦には食糧が欠かせぬ。兵糧無き戦は敗北しか生まぬからな。まぁ、今となっては浅はかな考えであったと妾自身を攻め滅ぼしてやりたい気分じゃ!」

 そう言い笑った後に「妾はカミルと出会い本当に必要な強さを知った気がするぞ……感謝しておる」と照れ臭そうに口にしたの。

 私の方が恥ずかしくなってきたわよ。

 大型船に関しても本来は全勢力を他国に向けて運ぶ為に造船された物だとわかったわ。

 今更だけど、マドラッドが本気で戦争を開始していたらと考えると恐ろしいわね? ベジルフレア王国には、じい様達……麟鳳亀竜がいるけど、大抵の国はそんな戦力は無いもの。

 話が終わる頃、ベジルフレア王が室内に戻ってきたわ。

 額の汗をみれば、どれだけ慌てていたかがよく分かるわね。

「ハァハァ……大変、御待たせした。ヘルム=ペンネル殿。ミルシュ=カミル殿。改めて、此度の貿易の開始を嬉しく思う」

 毅然と振る舞おうとするベジルフレア王だけど、ペンネの機嫌を損なわないように凄く気を使ってるみたいね?

 そんな事を考えながら私は夕食までにカッシュにレシピを渡すことばかり考えていたわ。
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