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3章 素敵なハニーフォレスト
バトラング王国は謎だらけです1
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【バトラング王国】へと急ぐ最中、各街や村の様子をしっかりと確認し、盗賊と同じ反応がないかを確める私達、そんな中、全体の指揮を任せていたアララから念話が入ってきたの。
『カミル。後半の街で悪さしてたバイキングをロクさんとボス達が捕まえたみたいです。今から向かえますか?』
『丁度良かったわ。今、村や街を確認しながら【バトラング王国】に向かってるところよ。直ぐに向かうわね』
『はい。その人達を回収出来たら、他の場所は大丈夫見たいですので、少し私も用事を済ませてきますね』
用事? 何かしら、少し楽しそうな感じに笑うアララ、そして、念話は途切れてしまったの。
本当に珍しいわね? サトウのご飯を食べれなかった事を怒り出すと思ってたんだけど……まあ、いっか?
………………
…………
……
ーー魔獣の森ーー
〔おやおや、珍しい顔が訪ねて来たもんだ〕
「ディーラ。お久しぶり、本当に懐かしいわね」
〔五次元世界“ララリルル”の女神アラナラムルが何の用だい?〕
「もう五次元世界の女神は後輩に譲ったのよ。それより、未来が動いた瞬間に立ち会えた気持ちはどうだったかしら?」
〔そうだな、我の見た未来に居なかった存在、ミルシュ=カミル。本当に不思議な存在だった。本来ならば、バイキングと人が……いや、変化した未来に真実は存在しない〕
「未来に答えがあったこと事態が異常だったのですよ。予言者ディーラの役目も終わりましたが、まだその姿でこの森に残るつもりですか?」
〔さてな、それより……何時まで小さき人の子をあの老神マルサ=チヨルの玩具にしとくつもりだい?〕
「酷い言い方ですね、でも、悪くないと思いますよ。神々が愛し気にやむ異端の子……ミルシュ=カミル。彼女はララリルルの未来を変化させる逸材に他なりませんから。少し話過ぎましたね」
〔時間はある……ミルシュ=カミル、此の地で怒る筈だったバイキングと魔獣の争う未来を変えた存在、まるで巨大な惑星のように強者を引き込む異端か……アハハ、実に面白い〕
「多分、ディーラもカミルに魅了されているのよ。バトラング王国の未来が変化した事で全てが動き出したわ。本当の未来は此れからになるわね」
……………………
…………
……
ーーハニーフォレストーー
「ただいま、カミル。王様には会えましたか?」
アララが帰って来たと同時にニヤニヤと笑みを浮かべて質問をしてきたの。
「お帰りアララ。うーん、それがね……」
私が急ぎバトラング王国へと帰還を果たしたまでは良かったの、捕まえた盗賊をシュビナに引き渡して報告して終わる筈が……
「な、何て数だ! 普通に考えても理解できないな、此だけの人数を一時間で捕縛しただと?」
「まあ、じい様は私の師匠だから、常識なんて通じないわ。ラッペンお爺ちゃんも同じよ、多分、怒らせたら私でも止められないわよ」
盗賊の人数と捕らえた際の報告をした際、じい様とラッペンお爺ちゃんの存在を話したのがマズかったわ。
「まさか、人間の中にカミルと同じような存在がそんなにいるなんて」
その後、シュビナは盗賊を地下に幽閉する事を決めたわ。
直ぐに廊下を駆ける足音が響くと、報告中の室内に兵士が慌てて入ってきたの。
「シュビナ王! 大変です、今すぐに王に謁見したいと長老衆の皆様が!」
長老衆? なにそれ?
兵の言葉に表情を曇らせ、額に手をあてるシュビナ。
相変わらず、アクションがオーバーなのよね?
「どうしたの? バトラング王国の暴君がそんな顔してさ」
此方を見つめるシュビナが驚くような行動と共に口を開いたの。
「済まないが今回は此れで帰ってくれ、お前を奴等に会わせる訳にはいかないんだ。頼む、後の日取りは追って此方から連絡する。本当にすまない」
真剣な顔で頭まで下げられたら、仕方ないわね。
「わかったわ。次はアンタが直接来なさいよ。今回は私が直接来たんだからさ。それじゃ約束よ」
「嗚呼、約束する」
互いに頷き、私はハニーフォレストへと戻ったの、ただ引っ掛かるのよね? 長老衆って何なのかしら、フォレストタウン(現ウトピア村)の皆に話を聞いても……
「長老衆? さあ、聞いたことない」と皆が口を揃えて言っていたわ。
本当に気になる事ばかりね? バトラング王国って秘密が多すぎるのよね? 三村長とアンドレアに聞いてもダメだったわ。
まあ、シュビナからの連絡待ちね。取り敢えず、じい様とラッペンお爺ちゃんが無事に帰った事実を喜びましょっと。
『カミル。後半の街で悪さしてたバイキングをロクさんとボス達が捕まえたみたいです。今から向かえますか?』
『丁度良かったわ。今、村や街を確認しながら【バトラング王国】に向かってるところよ。直ぐに向かうわね』
『はい。その人達を回収出来たら、他の場所は大丈夫見たいですので、少し私も用事を済ませてきますね』
用事? 何かしら、少し楽しそうな感じに笑うアララ、そして、念話は途切れてしまったの。
本当に珍しいわね? サトウのご飯を食べれなかった事を怒り出すと思ってたんだけど……まあ、いっか?
………………
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ーー魔獣の森ーー
〔おやおや、珍しい顔が訪ねて来たもんだ〕
「ディーラ。お久しぶり、本当に懐かしいわね」
〔五次元世界“ララリルル”の女神アラナラムルが何の用だい?〕
「もう五次元世界の女神は後輩に譲ったのよ。それより、未来が動いた瞬間に立ち会えた気持ちはどうだったかしら?」
〔そうだな、我の見た未来に居なかった存在、ミルシュ=カミル。本当に不思議な存在だった。本来ならば、バイキングと人が……いや、変化した未来に真実は存在しない〕
「未来に答えがあったこと事態が異常だったのですよ。予言者ディーラの役目も終わりましたが、まだその姿でこの森に残るつもりですか?」
〔さてな、それより……何時まで小さき人の子をあの老神マルサ=チヨルの玩具にしとくつもりだい?〕
「酷い言い方ですね、でも、悪くないと思いますよ。神々が愛し気にやむ異端の子……ミルシュ=カミル。彼女はララリルルの未来を変化させる逸材に他なりませんから。少し話過ぎましたね」
〔時間はある……ミルシュ=カミル、此の地で怒る筈だったバイキングと魔獣の争う未来を変えた存在、まるで巨大な惑星のように強者を引き込む異端か……アハハ、実に面白い〕
「多分、ディーラもカミルに魅了されているのよ。バトラング王国の未来が変化した事で全てが動き出したわ。本当の未来は此れからになるわね」
……………………
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……
ーーハニーフォレストーー
「ただいま、カミル。王様には会えましたか?」
アララが帰って来たと同時にニヤニヤと笑みを浮かべて質問をしてきたの。
「お帰りアララ。うーん、それがね……」
私が急ぎバトラング王国へと帰還を果たしたまでは良かったの、捕まえた盗賊をシュビナに引き渡して報告して終わる筈が……
「な、何て数だ! 普通に考えても理解できないな、此だけの人数を一時間で捕縛しただと?」
「まあ、じい様は私の師匠だから、常識なんて通じないわ。ラッペンお爺ちゃんも同じよ、多分、怒らせたら私でも止められないわよ」
盗賊の人数と捕らえた際の報告をした際、じい様とラッペンお爺ちゃんの存在を話したのがマズかったわ。
「まさか、人間の中にカミルと同じような存在がそんなにいるなんて」
その後、シュビナは盗賊を地下に幽閉する事を決めたわ。
直ぐに廊下を駆ける足音が響くと、報告中の室内に兵士が慌てて入ってきたの。
「シュビナ王! 大変です、今すぐに王に謁見したいと長老衆の皆様が!」
長老衆? なにそれ?
兵の言葉に表情を曇らせ、額に手をあてるシュビナ。
相変わらず、アクションがオーバーなのよね?
「どうしたの? バトラング王国の暴君がそんな顔してさ」
此方を見つめるシュビナが驚くような行動と共に口を開いたの。
「済まないが今回は此れで帰ってくれ、お前を奴等に会わせる訳にはいかないんだ。頼む、後の日取りは追って此方から連絡する。本当にすまない」
真剣な顔で頭まで下げられたら、仕方ないわね。
「わかったわ。次はアンタが直接来なさいよ。今回は私が直接来たんだからさ。それじゃ約束よ」
「嗚呼、約束する」
互いに頷き、私はハニーフォレストへと戻ったの、ただ引っ掛かるのよね? 長老衆って何なのかしら、フォレストタウン(現ウトピア村)の皆に話を聞いても……
「長老衆? さあ、聞いたことない」と皆が口を揃えて言っていたわ。
本当に気になる事ばかりね? バトラング王国って秘密が多すぎるのよね? 三村長とアンドレアに聞いてもダメだったわ。
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