楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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3章 素敵なハニーフォレスト

強者と狂者です6

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 本当に可哀想なバイキングの盗賊達ね、私だけなら多分、軽く怪我する程度で済んだのに……

 私が戦闘を始めるより早く、じい様に斬り掛かったバイキングがいたの。

「誰かと思えば! あのチビには構うな! 他の奴を人質に動きを止めろ!」

「「「ウォオオォォォゥ」」」

 勿論、じい様は私より格下扱いされた事実に大激怒したわ……本当に恐ろしい光景だったわね。

「儂が……あのバカ弟子より、格下だと! この馬鹿共がァァァッ!」

 じい様は全身から魔力を放った瞬間、魔力が姿を変えたの、空気が次第に塊、更に鮮やかな黄色に染まると其は人形ひとがたに姿を変えていったの。

 無数なんて言葉じゃ足りない程の魔力で作られた大軍勢が街全体に姿を現すと勝負は一瞬だったわ。

 バイキングは魔力の流れが見えない、つまりは、魔力兵の姿は色で認識出来ても“色の付いて無い”魔力兵を見つけられないの、バイキング達は見えない魔力兵の攻撃に翻弄され、その間に色の付いた魔力兵が空気砲風魔法を至る方向から発射していく。

 まさに※“鬼畜ゲー”だわ。

※圧倒的な差のある酷いゲームの略

 其は街の至る所で起きており、数分で街の中に隠れていたバイキング盗賊団を捕縛することが出来たの。

 じい様の魔力量には本当にビックリだわ。
 街に移動していた盗賊以外の人達も巨大な倉庫で縛られているのをメルリとサトウが見つけて助けてくれていたわ。

 あと、いつの間にか姿を消したラッペンお爺ちゃんは街を上空から見渡して出口に向かう盗賊を一人で捕まえていたの。

 じい様の魔力兵があと少し遅かったら、バイキングの数人に死亡フラグが立っていたわね。

 魔力兵がラッペンお爺ちゃんの元に慌てて駆けつけ、首を横に振るとバイキング達を縛り上げて連れていったと言われたわ。

 本当に危ないお爺ちゃん達だわ、今の魔力兵をみたら、本当に一国をアッサリと落としちゃいそうね。

 シュビナに報告に行く際は先にシュビナに注意しないと……

 一時間も掛からずに最後の街【ナルベダ】での戦闘は幕を閉じたわ。

 私は一足先に魔獣の森へと向かい、ディーラに真犯人が盗賊であった事実を話、改めて謝罪したわ。

「魔獣の森の支配者ディーラ。本当に御免なさい。此方の勘違いでアナタの大切な森を騒がせてしまったわね」

 深く頭を下げるとディーラは笑い声をあげたの。

〔アハハ、構わぬ。小さき人の子よ、森の民もまた、人の強さを知り良からぬ考えを改める結果となったのだから。よい薬になったであろう〕

 ディーラは、ディマ以外の3体の森長である、赤猿の【ヒエン】土熊の【シオン】水蛇【スウジャ】の3体はバイキングの支配を不服と考えていたの、そんな中、銀色の猛虎【シェシェ】が外の世界に出ようと考え始めていたの。

 本来なら【シェシェ】と森長の3体がバトラングに攻めようと画策していたのね、今回の【シェシェ】の敗北が全てを諦めさせる結果になったとディーラは微笑んでいたわ。

 今回の一件はバトラングと魔獣の森の全面戦争を回避する結果になった事実に私は笑えずにいたわ。

 其ほどに価値観の違いや、不平不満に似た感情がこの大陸に溢れているんだと改めて感じたわ。

 この件もシュビナには確りと伝えないとね。

 簡単な魔獣退治の筈が凄い騒ぎになっちゃったわね。

 魔獣の森を後にした私はメルリ達に合流し、盗賊を空間魔法ストッカーに入れると1日ゆっくりするつもりだったけど、予定を繰り上げてバトラング王国へと急いで帰還する事にしたの。
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