楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
上 下
165 / 310
3章 素敵なハニーフォレスト

ハニーフォレスト学校開校です1

しおりを挟む
 眩いばかりの日の光が校舎を照すと朝になる、低血圧の身体にムチを打つように私は朝日を浴びながら水で顔を洗う。

「朝は苦手だわ……」

「オーイ、カミルちゃん大丈夫かい?」

 私にタオルを手渡すサトウ、正直、メルリをベジルフレア王国に向かわせた事を後悔してるわ……自力で起きるのが辛すぎるもの。

「サトウ、ありがとう大丈夫よ。それより、大窯おおがまの様子はどうなの? 上手く焼けてるの?」

 私は夜のうちに巨大なパン窯のある調理場を造ったの、石窯に関してはサトウの意見を採用した形ね。

「ああ。凄く綺麗に焼けてるよ。昨日から発酵させてるから、最高のパンに仕上がる筈だよ」

 本来なら、かなりの麦を使う事になるんだけど、ビルクの力で給食の時だけ、子供達を私と同じサイズにすれば、問題ないわね。

 そして、巨大石窯からパンの芳ばしい香りが風に運ばれていく。

 それから直ぐに子供達の声と共にウトピア村の子供達が一番手に学校に到着したわ。

 その後から直ぐにサンス村とユサナ村の子供達も親と共に集まり、村長達が私の元に挨拶に来たの。

「カミル様、此度の知識の場である“ガッコウ”の設立、我ら領民、皆が嬉しく思うております。本当にありがとうございます」

 村長達との会話を終えると先ずは名簿を作成する事にしたの。
 村の子供達を預かるなら当然安全対策を万全にしないといけないもの。

 それに1度名簿を作ればあとは【絶対記憶者】と【暗記者】の職業ジョブで全て記憶出来るからわからなくなる事は無いもの。

 あと、初日にパーティーを組むのを忘れないようにしないと、敷地内のマップに情報が入らなくなるもの。

 因みに、バトラング王国の中にも学校と呼べる施設は少なからず潜在しているわ、ただし、学問より武術や魔獣の乗り方などを教える戦士学校のような物らしいわ。

 私の目指す学校と違う分、皆の期待を裏切らないか、心配だわ……もし、戦士になろうと考えて学校に来たなら、普通の勉強だけだと落胆らくたんしちゃうかもよね?

 でも、生徒となるバイキングの子供達は実に素直だったわ。
 ヤンチャな子も私と目を見て話したら素直に言うことを聞いてくれたの。

「皆、素直で助かるわ 」

『カミルの目が怖かったんじゃない?』

 私は優しくデンキチの頬をつねると笑顔を作り大人のバイキングと同じ背丈のデンキチを黙らせる。

「はーい。口の悪い子はお母さんに怒られるから絶・対・に駄目よ! 良いわね」

「「「は、はい!」」」

『ふぁ~い』

 まあ、何事も最初が大切よね?

「と、言うわけで! 今日からハニーフォレスト学校を開校します! 皆が確りと学べるように頑張るので宜しくね」

 きまった! と、思った私だけど、子供達はあまりのインパクトに口を開いたままに固まっていたわ……まずいわね。

「す、少し早いですが、皆さんまだ、朝食を済ませてないですよね。ははは、なので! 前倒しで給食と言う、お昼を御出しします」

 切り返しと、先手を打つのはOL時代の私の必殺技なんだから、上手くいくと助かるんだけど……
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

願いの代償

らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。 公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。 唐突に思う。 どうして頑張っているのか。 どうして生きていたいのか。 もう、いいのではないだろうか。 メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。 *ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。 ※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...