楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
上 下
142 / 310
3章 素敵なハニーフォレスト

未来の種です2

しおりを挟む
 色々な計画を考える私は取り敢えず計画をシュビナに話す為にバトラングの城に向かうことにしたの。

 久々にメガとスカーを広い土地で走らせてあげられるわ。

 広大な平地が何処までも続き、少し肌寒いように感じる風は不思議と清々しいわ。

 大地を駆け抜ける私達、でも、突然、空から槍が振ってきたの!

 ビックリしたわ、当然、敵だと私は感じたの、でも遠くから大きな声が聞こえてきたのよね?

「おーい! 止まれ! 魔獣達よ、人を襲う貴様らを赦すわけにはいかぬぞ」

 一人のバイキングの戦士【?】が、そう叫び私達の前に現れると槍を構えて立ちはだかったの、どうやら私が拐われたと勘違いしたみたいね?

「あのさ、使い魔この子達は私の家族なんだけど?」

 私の言葉に困惑するバイキングの戦士、まあ、仕方ないわね。
 バトラングには魔法を使える者が少ない、更に言うなら、召喚師【士】は更に少ない……と言うか召喚の基本が無いみたいだから、存在しない可能性が高いわね。

 私の話を聞き、動揺するバトラングの戦士。

「俺はタルアム、その魔獣は本当に君の仲間なんだな?」

「私はミルシュ=カミル、五国同盟の関係者で、【ベジルフレア王国】から【バトラング王国】に来たのよ、武器を下ろして貰えるかしら?」

 私の目の前に現れたバイキングはタルアムと言う近隣の村の戦士だったわ。
 王であるシュビナが不在の間に暴れまわる魔獣達を駆逐する為に仲間達と行動していると教えてくれたの。

 その瞬間、嫌な胸騒ぎがしたの。

「メガ! その人を口にくわえてついて来て。スカー! 全力でハニーフォレストに戻るわよ。その間、嗅いだことのない匂いに注意して、特に獣や人の匂いを見落とさないで!」

 私の中で、タルアムの仲間がハニーフォレストに攻撃を仕掛けたらと心配になっていたの。
 もし、攻撃されたら、ウチの子達の事だから、バイキングの方が心配だわ、最悪の場合、晩御飯になっちゃうかも知れない……それは絶対に避けないと!

 私の心配を他所に、メガに銜えられたタルアムは自身の命が危ないと感じたみたいで、小さな笛を全力で吹いたのよね。

 その途端、一斉に私の周りに集まるバイキングの戦士達。
 
 そんな、彼等は既にボロボロの姿だったわ。

「ま、また……魔獣なのか!」

「クソ、魔獣の森から抜け出したと思えば、こんな場所にまで」

 いきり立つバイキング達、しかし、私はバイキング達にある質問をしたわ。

「さっき、って言ったわね……何をしたの?」

 凍り付くような冷たい目線と全身から魔力を漂わせる私に口を閉ざすバイキング達。

 私は普段なら使わない威圧の魔法を使い再度質問をしたわ。

「アンタ達……森に何をしたの!」

 バイキングの一人が閉ざした口を開き語り始めたわ。

「何もしてない! と、言うか……魔獣達が強すぎて、何も出来ずに慌てて逃げてきた。数人は牛の魔獣と戦ったが、アッサリやられて全員で逃げ帰ってきた……強すぎる森の魔獣の事をバトラング王国に報告しようとしていた」

 私はホッとしたわ、“全員で逃げ帰った”って事は、バトラング王国側には死傷者ゼロね。

 話を聞く限り、モームが皆を守ってくれたのね?

「アンタ達の村に案内しなさい! あと、あの森は私の森よ。次に手を出したら……バトラング王国と本気で喧嘩になるからそのつもりでお願い」

 私の発言に顔を見合わせるバイキング達、しかし、私が本気だと理解すると再度武器を私に向けてきたわ。

「バトラング王国の敵となる可能性があらば、我等は死して戦わねばならぬ!」

 バイキングの戦士の一人がそう呟いた瞬間、私も仕方ないと気持ちを決めたわ。

 そんな、私とバイキング達に向かって「双方、待たれよ!」と声がしたの。

 振り向くと、慌ただしく此方に向かって走ってくる複数の獣、その上にはバイキングと思われる人影がみえるわ。 
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

願いの代償

らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。 公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。 唐突に思う。 どうして頑張っているのか。 どうして生きていたいのか。 もう、いいのではないだろうか。 メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。 *ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。 ※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

処理中です...