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3章 素敵なハニーフォレスト
まだまだ寝れない刺激的なんです。
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予想外のサトウとペンネの作ったお好み焼きを堪能した私は美味しさの秘密を尋ねる事に決めたわ。
「このお好み焼き、なんでこんなに美味しいの? 何か秘密があるの?」
そう尋ねるとアララが籠いっぱいの山芋と有ろうことか瓶に入った炭酸水を私に見せてきたの。
「じつは、パルムがララリルルに新しい食材を増やしたんです。それがこの“山芋”と“炭酸水”なんですよ。炭酸水も泉のように沸きださせる予定みたいです。きっと面白い事になりますよ」とアララが笑顔で口にしたわ。
そんな反則も有りなのね? パルム、あの女神意外にやるわね?
そこからはサトウがお好み焼きに炭酸水と山芋を加えて中はふわふわの外が確りパリパリのお好み焼きを作ったと説明してくれたの。
私は説明を聞いて直ぐにパルムに連絡をしたわ。
『やほ、パルム今いいかしら?』
『あら、カミルなのん。こんな時間に珍しいじゃないのん? なんなのん?』
念話に不思議そうに対応するパルム、私は無理を承知であるお願いをしてみたの。
『実は、パルムにお願いがあるの』
私はパルムに炭酸水を大量に用意できないかと相談を持ち掛けたの。
始めは『女神が一人の人間を贔屓するなんてできないのん!』と断られたわ、正直、泣かしてやろうかとも考えたけど、パルムは間違ってないから仕方無いわね。
だから私はパルムに対して作戦を変更したの。
『やっぱり無理よね、アララには頼めないし、皆に美味しい飲み物を出したかったんだよね、女神パルムだけが頼りだったのに……出来ないなら仕方無いわね』
残念そうにそう呟くとパルムがのってきたわ。
『な、何も出来ないとは言ってないのん、それに皆の為なら、贔屓にならないから仕方無いのん、大女神パルムタークに任せるのん!』
押しが足りないかと思ったけど、意外にチョロいわね? いけない、そうじゃなかったわね。
『ありがとうパルム。試作品は直ぐに出来るからよかったら洋館に来てね、出来れば今回の立役者に一番に飲んで欲しいから』
『わかったのん、そこまで言うなら今すぐに炭酸水を送るのん、後で“マルサ=チヨル”様と一緒に向かうのを楽しみにしてるのん』
そう言いパルムが念話を切ると直ぐに大量の炭酸水が瓶に詰められて私の目の前に積まれていく。
それから直ぐにジュレに頼み、大量のレモンを作って貰うとデンキチ達と一緒にレモンを搾っていく。
『カミル……これ酸っぱいからデンキチ嫌い、甘いのがいい』
「いいから。さあ、さあ、搾って搾って! 後でビックリさせてあげるからさ」
少し渋りながらも確りとレモンを搾ってくれた皆に感謝ね。
「次はグレープフルーツね」
『えぇぇーーぇぇええ! デンキチ酸っぱいの嫌いなんだってば』
そして、デンキチが最後のグレープフルーツを搾り終えると大量のレモン果汁とグレープフルーツ果汁が出来上がったわ。
余ったレモンの皮と実は砂糖漬けにして、グレープフルーツはジャムにするから無駄がなくて一安心ね。
大量の果汁に砂糖と蜂蜜を加え粘りけが出てきたら、炭酸水を少しづつ足していく、入れすぎないように慎重にいれたらいよいよ混ぜ合わせるのよ。
魔法で混ぜると炭酸が全て飛んじゃいそうだから手作業で巨大な釜に入った液体を混ぜれば完成よ。
炭酸レモンと炭酸グレープ……ララリルルに新たな風を吹き込む二代ヒーローの登場よ。
完成して直ぐにパルムとマルルが姿を現したわ。ベストタイミングね? 完成まで待ってたみたいで顔がニコニコだわ。
パルムが大釜いっぱいの炭酸レモンと炭酸グレープを見て目を輝かせると私は透かさず、お玉でグラスに炭酸レモンと炭酸グレープを注ぎ入れたわ。
グラスの中で“パチパチ”と懐かしい音がなり、輝くレモン色の炭酸水からは甘酸っぱい柑橘系の香りが“早く飲んで”と言わんばかりに鼻を擽ってくるようだわ。
他の皆も同じみたいね。見てれば気持ちはわかるもの、冷凍魔法でキンキンに冷して完成よ。
「さぁ! 皆で試し飲みといきましょう。グラスを持って」
全員がグラスを手に持ったのを確認した私は声をあげる。
「女神パルムタークに感謝を、ララリルルに新たな食材をもたらしてくれた事に心から感謝するわよ。グラスを上にカンパーイッ!」
掲げられたグラス、そして口元に運ばれ全員の喉に流れ込む炭酸が微かに“ジュワッ”と喉から音を鳴らしながら食道を抜けていく。
最初に動き出したのはサトウだったわ。
「カァァァ、本物の炭酸だ! ハァ、生き返る気分だ」
続いて、アララとパルム。
「ゲホッゲホッなんです、この刺激物は喉がチクチクしてビックリしました」
一気に飲んだのね? アララはうっかりドジッ子女神だから予想はしてたけど。
「アララはまだまだなのよん、私みたいに少なく飲めば済むのん、美味しいじゃないのん」とパルムは炭酸を楽しんでいたわ。
そんなパルムの後ろから、クレレが「パルムちゃん。美味しいですねッ!」とわざとらしく飛び掛かったの……あれね。
「ギャアァァァ、痛いのん! クレレッ!」
飛び掛かられたパルムの口に勢いよく流し込まれる炭酸、そして、目と鼻にも入ったみたいで転げ回るパルム、その姿に皆が笑いを我慢できずにいたわ。
追いかけっこに発展した二人を全員で微笑みながら見つめている。
パン祭り二日目を目前にララリルルに新たに加わった食材、そして炭酸水は世界を変えるわ。
明日は皆に振る舞わないと、ちゃんと瓶詰めにしとかなくちゃね? まだまだ寝れそうにないわね。
「このお好み焼き、なんでこんなに美味しいの? 何か秘密があるの?」
そう尋ねるとアララが籠いっぱいの山芋と有ろうことか瓶に入った炭酸水を私に見せてきたの。
「じつは、パルムがララリルルに新しい食材を増やしたんです。それがこの“山芋”と“炭酸水”なんですよ。炭酸水も泉のように沸きださせる予定みたいです。きっと面白い事になりますよ」とアララが笑顔で口にしたわ。
そんな反則も有りなのね? パルム、あの女神意外にやるわね?
そこからはサトウがお好み焼きに炭酸水と山芋を加えて中はふわふわの外が確りパリパリのお好み焼きを作ったと説明してくれたの。
私は説明を聞いて直ぐにパルムに連絡をしたわ。
『やほ、パルム今いいかしら?』
『あら、カミルなのん。こんな時間に珍しいじゃないのん? なんなのん?』
念話に不思議そうに対応するパルム、私は無理を承知であるお願いをしてみたの。
『実は、パルムにお願いがあるの』
私はパルムに炭酸水を大量に用意できないかと相談を持ち掛けたの。
始めは『女神が一人の人間を贔屓するなんてできないのん!』と断られたわ、正直、泣かしてやろうかとも考えたけど、パルムは間違ってないから仕方無いわね。
だから私はパルムに対して作戦を変更したの。
『やっぱり無理よね、アララには頼めないし、皆に美味しい飲み物を出したかったんだよね、女神パルムだけが頼りだったのに……出来ないなら仕方無いわね』
残念そうにそう呟くとパルムがのってきたわ。
『な、何も出来ないとは言ってないのん、それに皆の為なら、贔屓にならないから仕方無いのん、大女神パルムタークに任せるのん!』
押しが足りないかと思ったけど、意外にチョロいわね? いけない、そうじゃなかったわね。
『ありがとうパルム。試作品は直ぐに出来るからよかったら洋館に来てね、出来れば今回の立役者に一番に飲んで欲しいから』
『わかったのん、そこまで言うなら今すぐに炭酸水を送るのん、後で“マルサ=チヨル”様と一緒に向かうのを楽しみにしてるのん』
そう言いパルムが念話を切ると直ぐに大量の炭酸水が瓶に詰められて私の目の前に積まれていく。
それから直ぐにジュレに頼み、大量のレモンを作って貰うとデンキチ達と一緒にレモンを搾っていく。
『カミル……これ酸っぱいからデンキチ嫌い、甘いのがいい』
「いいから。さあ、さあ、搾って搾って! 後でビックリさせてあげるからさ」
少し渋りながらも確りとレモンを搾ってくれた皆に感謝ね。
「次はグレープフルーツね」
『えぇぇーーぇぇええ! デンキチ酸っぱいの嫌いなんだってば』
そして、デンキチが最後のグレープフルーツを搾り終えると大量のレモン果汁とグレープフルーツ果汁が出来上がったわ。
余ったレモンの皮と実は砂糖漬けにして、グレープフルーツはジャムにするから無駄がなくて一安心ね。
大量の果汁に砂糖と蜂蜜を加え粘りけが出てきたら、炭酸水を少しづつ足していく、入れすぎないように慎重にいれたらいよいよ混ぜ合わせるのよ。
魔法で混ぜると炭酸が全て飛んじゃいそうだから手作業で巨大な釜に入った液体を混ぜれば完成よ。
炭酸レモンと炭酸グレープ……ララリルルに新たな風を吹き込む二代ヒーローの登場よ。
完成して直ぐにパルムとマルルが姿を現したわ。ベストタイミングね? 完成まで待ってたみたいで顔がニコニコだわ。
パルムが大釜いっぱいの炭酸レモンと炭酸グレープを見て目を輝かせると私は透かさず、お玉でグラスに炭酸レモンと炭酸グレープを注ぎ入れたわ。
グラスの中で“パチパチ”と懐かしい音がなり、輝くレモン色の炭酸水からは甘酸っぱい柑橘系の香りが“早く飲んで”と言わんばかりに鼻を擽ってくるようだわ。
他の皆も同じみたいね。見てれば気持ちはわかるもの、冷凍魔法でキンキンに冷して完成よ。
「さぁ! 皆で試し飲みといきましょう。グラスを持って」
全員がグラスを手に持ったのを確認した私は声をあげる。
「女神パルムタークに感謝を、ララリルルに新たな食材をもたらしてくれた事に心から感謝するわよ。グラスを上にカンパーイッ!」
掲げられたグラス、そして口元に運ばれ全員の喉に流れ込む炭酸が微かに“ジュワッ”と喉から音を鳴らしながら食道を抜けていく。
最初に動き出したのはサトウだったわ。
「カァァァ、本物の炭酸だ! ハァ、生き返る気分だ」
続いて、アララとパルム。
「ゲホッゲホッなんです、この刺激物は喉がチクチクしてビックリしました」
一気に飲んだのね? アララはうっかりドジッ子女神だから予想はしてたけど。
「アララはまだまだなのよん、私みたいに少なく飲めば済むのん、美味しいじゃないのん」とパルムは炭酸を楽しんでいたわ。
そんなパルムの後ろから、クレレが「パルムちゃん。美味しいですねッ!」とわざとらしく飛び掛かったの……あれね。
「ギャアァァァ、痛いのん! クレレッ!」
飛び掛かられたパルムの口に勢いよく流し込まれる炭酸、そして、目と鼻にも入ったみたいで転げ回るパルム、その姿に皆が笑いを我慢できずにいたわ。
追いかけっこに発展した二人を全員で微笑みながら見つめている。
パン祭り二日目を目前にララリルルに新たに加わった食材、そして炭酸水は世界を変えるわ。
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