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3章 素敵なハニーフォレスト
大魔術師カミルです。
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パンの祭りの開催は国民に大きな影響を与えたわ。
今までベジルフレア王国でパンをメインにした祭りは行われていない、ましてや、無料で試食が出来るんだもの我先にと会場となったライパンに行列が出来ていったわ。
予想通りね、各出店の職人さんから事前に登録の際にマークを書いて貰ったのが役にたつわね。
そんな中、生地を発酵させるパン職人さん達。
「あれねぇ? 間が持たないわね、なんとかしなくちゃよね?」
私はパンの発酵時間と全体作業を考えて2時間程時間稼ぎをする事にしたわ。
中心の大きな広場でデンキチを呼び出し、可愛くメイクする。
最後に真っ赤な付け鼻を確りとつければ、“ピエロのデンキチ ”が完成ね。
それと同時にメルリが店ごとに整理券を次から次に配っていったわ。
配る前に確りと説明をして、その後に来た人達にも整理券を取って貰うように説明書きを貼り出したわ。
あとは警備の兵士さん達に確りと説明をして貰いながら回って貰ったわ、因みにもしも、言わない兵士が居たら私に報告するように“シュラム”のメンバーに伝えた事も説明したの、私を怒らせるか真面目に働くか2つに1つ、天国か地獄の2択って訳ね。
そんな事もあり、揉め事が起きれば直ぐに警備隊が駆け付けるようになっているわ、ギルド“シュラム”のメンバーや私が先に辿り着くとまずいと思ってるのね?
まぁ、いいわ。私は今から遣りたかった事をやるわ。
そう、今からパフォーマンスタイムよ!
デンキチにピエロの役をしてもらい、私は小さな袋の中に|空間魔法を発動し外からは魔法の袋のように見えるようにしたの。
空間魔法が無くなったこの世界では、本当にマジックアイテムに見えるってわけで、皆の度肝を抜いてあげるわ。
デンキチと私が大広場の中央に構えると皆がデンキチの姿に驚きながらも、オレンジの体に白い化粧、目には黄色の星と口を真っ赤な口紅で色づけた姿、首にはフワフワの首飾り、決め手は“赤い付け鼻”ね。
辺りに人だかりが出来始めたのを見計らい、私も丸型のカーテンをデンキチに持ってもらい、サーカスの団長コスチュームに服をチェンジする。
着替えてる訳じゃないわよ? 服を作製魔法で変えてるだけなの。
数秒でデンキチにカーテンを下ろして貰えば着替え完了。
「「「オオオォォォ」」」
パチパチ、パチパチ。
まさかの着替えがマジックに見えたみたいで拍手が巻き起こる。
私は嬉しくなり、笑みが止まらないわ。
さぁ、派手にいくわよ!
「レディース&ジェントルマンッ! 皆様に一時の喜びを与える為に頑張らせて頂きま~す」
『ヌガァァァァァッ!』
私の掛け声にデンキチが大きく雄叫びを上げると体を巨大化させて観客を驚かせる。
それと同時に私はクイーンとハニービーに加え、ジュレを影から呼び出す。
状況がわからないクイーン達に私が『お願い、ダンスを踊って』と言うと皆はモフモフの体をクルクルと回転させながら円を描くように踊り出してくれたわ。
ジュレはその中心で軽やかな舞いを踊り出すとメルリがバイオリンみたいな楽器を知り合いのお店から借りてきたと言い、演奏をしてくれたの。
巨大ピエロのデンキチを前に綺麗に舞い踊るクイーンとジュレ達、その横で軽やかながら、時に激しく、時に繊細な音色を奏でるメルリ。
最高のダンスの最後には私の光魔法と火炎魔法で青空に輝く花火を作り出し、其処から私が袋から次々に物を取り出していく。
・リンゴ
・ゴミ箱【小】
・コショウ
・ウサギ
・牛乳
此処までは以外に在り来たりね? 此処からよ!
「此処までは袋のサイズで頑張れば入ります、ですが……此処からがちょっと違うのが私のマジック、御覧あれ!」
私は袋に手をいれると勢いよく手を袋から引っ張り出す。
・牛【最近捕まえた野生の牛さん】
・シングルベット
・時計
・椅子
・スイカ
・カゴ
最後はサトウに内緒で“ゴーレム”よ。
袋から次々に出てくる物や生き物、最初は“ありきたり”って笑ってた人達も最後は目が飛び出しそうになってたわ。
最後に巨大化したデンキチが巨大風船を両手で持ち、私がそれを的に高くジャンプをして破裂させる。
舞い散る花吹雪と共に上がる歓声、気分は最高よ。
因みに牛さんやウサギさんは最近作った牧場に戻したわ。
ウサギさんは野菜を盗みに来た時に捕まえた非常食だったけど、今では言うことを理解する賢い子なのよ。
「さぁ、皆様、至る所からパンの香りが漂って参りました。思う存分、パンの祭りをお楽しみください!」
時間稼ぎは大成功だったわ。今から私もパンの試食と審査を頑張らなくちゃね。
今までベジルフレア王国でパンをメインにした祭りは行われていない、ましてや、無料で試食が出来るんだもの我先にと会場となったライパンに行列が出来ていったわ。
予想通りね、各出店の職人さんから事前に登録の際にマークを書いて貰ったのが役にたつわね。
そんな中、生地を発酵させるパン職人さん達。
「あれねぇ? 間が持たないわね、なんとかしなくちゃよね?」
私はパンの発酵時間と全体作業を考えて2時間程時間稼ぎをする事にしたわ。
中心の大きな広場でデンキチを呼び出し、可愛くメイクする。
最後に真っ赤な付け鼻を確りとつければ、“ピエロのデンキチ ”が完成ね。
それと同時にメルリが店ごとに整理券を次から次に配っていったわ。
配る前に確りと説明をして、その後に来た人達にも整理券を取って貰うように説明書きを貼り出したわ。
あとは警備の兵士さん達に確りと説明をして貰いながら回って貰ったわ、因みにもしも、言わない兵士が居たら私に報告するように“シュラム”のメンバーに伝えた事も説明したの、私を怒らせるか真面目に働くか2つに1つ、天国か地獄の2択って訳ね。
そんな事もあり、揉め事が起きれば直ぐに警備隊が駆け付けるようになっているわ、ギルド“シュラム”のメンバーや私が先に辿り着くとまずいと思ってるのね?
まぁ、いいわ。私は今から遣りたかった事をやるわ。
そう、今からパフォーマンスタイムよ!
デンキチにピエロの役をしてもらい、私は小さな袋の中に|空間魔法を発動し外からは魔法の袋のように見えるようにしたの。
空間魔法が無くなったこの世界では、本当にマジックアイテムに見えるってわけで、皆の度肝を抜いてあげるわ。
デンキチと私が大広場の中央に構えると皆がデンキチの姿に驚きながらも、オレンジの体に白い化粧、目には黄色の星と口を真っ赤な口紅で色づけた姿、首にはフワフワの首飾り、決め手は“赤い付け鼻”ね。
辺りに人だかりが出来始めたのを見計らい、私も丸型のカーテンをデンキチに持ってもらい、サーカスの団長コスチュームに服をチェンジする。
着替えてる訳じゃないわよ? 服を作製魔法で変えてるだけなの。
数秒でデンキチにカーテンを下ろして貰えば着替え完了。
「「「オオオォォォ」」」
パチパチ、パチパチ。
まさかの着替えがマジックに見えたみたいで拍手が巻き起こる。
私は嬉しくなり、笑みが止まらないわ。
さぁ、派手にいくわよ!
「レディース&ジェントルマンッ! 皆様に一時の喜びを与える為に頑張らせて頂きま~す」
『ヌガァァァァァッ!』
私の掛け声にデンキチが大きく雄叫びを上げると体を巨大化させて観客を驚かせる。
それと同時に私はクイーンとハニービーに加え、ジュレを影から呼び出す。
状況がわからないクイーン達に私が『お願い、ダンスを踊って』と言うと皆はモフモフの体をクルクルと回転させながら円を描くように踊り出してくれたわ。
ジュレはその中心で軽やかな舞いを踊り出すとメルリがバイオリンみたいな楽器を知り合いのお店から借りてきたと言い、演奏をしてくれたの。
巨大ピエロのデンキチを前に綺麗に舞い踊るクイーンとジュレ達、その横で軽やかながら、時に激しく、時に繊細な音色を奏でるメルリ。
最高のダンスの最後には私の光魔法と火炎魔法で青空に輝く花火を作り出し、其処から私が袋から次々に物を取り出していく。
・リンゴ
・ゴミ箱【小】
・コショウ
・ウサギ
・牛乳
此処までは以外に在り来たりね? 此処からよ!
「此処までは袋のサイズで頑張れば入ります、ですが……此処からがちょっと違うのが私のマジック、御覧あれ!」
私は袋に手をいれると勢いよく手を袋から引っ張り出す。
・牛【最近捕まえた野生の牛さん】
・シングルベット
・時計
・椅子
・スイカ
・カゴ
最後はサトウに内緒で“ゴーレム”よ。
袋から次々に出てくる物や生き物、最初は“ありきたり”って笑ってた人達も最後は目が飛び出しそうになってたわ。
最後に巨大化したデンキチが巨大風船を両手で持ち、私がそれを的に高くジャンプをして破裂させる。
舞い散る花吹雪と共に上がる歓声、気分は最高よ。
因みに牛さんやウサギさんは最近作った牧場に戻したわ。
ウサギさんは野菜を盗みに来た時に捕まえた非常食だったけど、今では言うことを理解する賢い子なのよ。
「さぁ、皆様、至る所からパンの香りが漂って参りました。思う存分、パンの祭りをお楽しみください!」
時間稼ぎは大成功だったわ。今から私もパンの試食と審査を頑張らなくちゃね。
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