99 / 310
2章 外の世界へ
燃え上がる試練です。
しおりを挟む
サトウもスカーもボスクラスの魔物とは戦闘経験がないわ。
他のゴーレムの存在を考えたら勝ち目は尚更ないわよね。
私は過保護と言われるかもしれない……それでも!
「試練変更よッ! サトウ、カリン、スカーで“フレイムゴーレム”を撃破! 良いわね!」
背後からいきなり登場した私を見て慌てるサトウ、その横で下を向き首を残念そうに左右に振るスカー。
『主! 約束を忘れたか』
「約束は試練に手を出さない事よ! スカー達の試練は変更したでしょ? いいから頑張りなさい! 可愛い使い魔と駄目なサトウの為に邪魔な連中は私達が相手するから」
私は即座に召喚を発動すると養蜂場に戻したセンチピード、メガ、デンキチを一気に呼び出したわ。
力には力をよ!
「いきなりゴメンね。皆で試練の邪魔をするゴーレムを撃破するわよ!」
私の声に反応してやる気を見せる使い魔達、数では相手が上回ってるけど、パワーなら負けないメンバーを揃えてるんだから。
そんな時、デンキチが心配そうに私を見て口を開く。
『試練でも、いきなり来てやっつけるの? 理不尽……』
変に説得力を感じる呟きね……
「大丈夫よ、ゴーレムってのは“コア”を破壊しない限りは自然に復活するの。だから皆は動きを押さえて、その間に私がなんとかするわ」
押さえると言う言葉通り、巨大化したデンキチが力任せにロックゴーレム3体を押さえつける。
その間にメガがアクアゴーレム×2体を相手にしながら、センチピードのオリンとオランもサンドゴーレム×3体の相手をする。
倒すのではなく動きを封じて時間を稼ぐ、敵が力任せな魔物だから、早く決めないと使い魔達が怪我しちゃうわ。
「いくわよ。理不尽上等ッ! 元々いい子でいる気なんて更々ないんだから!」
そう宣言するように大きく叫んだ私は身体強化魔法を使い一気に加速するとゴーレムのコアを【鑑定の瞳】で見つけ出し、コアの部分に対して手を当てる。
「新魔法を食らいなさい! “罪人の入り口”」
新魔法は完全に犯罪ね……人には使えば窃盗罪にされそうだわ。
この 罪人の入り口は飲んだ後とかに、全てが気だるい時があって、私が楽に欲しいものを取る為に作った魔法なの……今更だけど反省してこの名前にしたのよね。
私は先ず、デンキチの押さえるロックゴーレムのコアを次々に抜いて行き、脱け殻のゴーレムボディに無機物操作魔法の人形操作魔法を発動させたの。
3体の脱け殻ゴーレムを味方に加えて次々に形勢逆転していく私達、ふと見れば、サトウとスカーもいい感じにフレイムゴーレムを翻弄してるみたい、此れならいけるわね!
サトウとスカーはフレイムゴーレムの燃え上がる投石を躱しながら距離を一気に縮めていく。
問題は此処からね、手出し禁止だから見てるだけのもどかしさ、あんまりいい気分じゃないわね。
勝利の鍵はカリンが握っている……それに気づいて、じゃないと勝利はないかも知れない。
他のゴーレムの存在を考えたら勝ち目は尚更ないわよね。
私は過保護と言われるかもしれない……それでも!
「試練変更よッ! サトウ、カリン、スカーで“フレイムゴーレム”を撃破! 良いわね!」
背後からいきなり登場した私を見て慌てるサトウ、その横で下を向き首を残念そうに左右に振るスカー。
『主! 約束を忘れたか』
「約束は試練に手を出さない事よ! スカー達の試練は変更したでしょ? いいから頑張りなさい! 可愛い使い魔と駄目なサトウの為に邪魔な連中は私達が相手するから」
私は即座に召喚を発動すると養蜂場に戻したセンチピード、メガ、デンキチを一気に呼び出したわ。
力には力をよ!
「いきなりゴメンね。皆で試練の邪魔をするゴーレムを撃破するわよ!」
私の声に反応してやる気を見せる使い魔達、数では相手が上回ってるけど、パワーなら負けないメンバーを揃えてるんだから。
そんな時、デンキチが心配そうに私を見て口を開く。
『試練でも、いきなり来てやっつけるの? 理不尽……』
変に説得力を感じる呟きね……
「大丈夫よ、ゴーレムってのは“コア”を破壊しない限りは自然に復活するの。だから皆は動きを押さえて、その間に私がなんとかするわ」
押さえると言う言葉通り、巨大化したデンキチが力任せにロックゴーレム3体を押さえつける。
その間にメガがアクアゴーレム×2体を相手にしながら、センチピードのオリンとオランもサンドゴーレム×3体の相手をする。
倒すのではなく動きを封じて時間を稼ぐ、敵が力任せな魔物だから、早く決めないと使い魔達が怪我しちゃうわ。
「いくわよ。理不尽上等ッ! 元々いい子でいる気なんて更々ないんだから!」
そう宣言するように大きく叫んだ私は身体強化魔法を使い一気に加速するとゴーレムのコアを【鑑定の瞳】で見つけ出し、コアの部分に対して手を当てる。
「新魔法を食らいなさい! “罪人の入り口”」
新魔法は完全に犯罪ね……人には使えば窃盗罪にされそうだわ。
この 罪人の入り口は飲んだ後とかに、全てが気だるい時があって、私が楽に欲しいものを取る為に作った魔法なの……今更だけど反省してこの名前にしたのよね。
私は先ず、デンキチの押さえるロックゴーレムのコアを次々に抜いて行き、脱け殻のゴーレムボディに無機物操作魔法の人形操作魔法を発動させたの。
3体の脱け殻ゴーレムを味方に加えて次々に形勢逆転していく私達、ふと見れば、サトウとスカーもいい感じにフレイムゴーレムを翻弄してるみたい、此れならいけるわね!
サトウとスカーはフレイムゴーレムの燃え上がる投石を躱しながら距離を一気に縮めていく。
問題は此処からね、手出し禁止だから見てるだけのもどかしさ、あんまりいい気分じゃないわね。
勝利の鍵はカリンが握っている……それに気づいて、じゃないと勝利はないかも知れない。
0
お気に入りに追加
548
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる