楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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2章 外の世界へ

燃え上がる試練です。

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 サトウもスカーもボスクラスの魔物モンスターとは戦闘経験がないわ。

 他のゴーレムの存在を考えたら勝ち目は尚更ないわよね。

 私は過保護と言われるかもしれない……それでも!

「試練変更よッ! サトウ、カリン、スカーで“フレイムゴーレム”を撃破! 良いわね!」

 背後からいきなり登場した私を見て慌てるサトウ、その横で下を向き首を残念そうに左右に振るスカー。

『主! 約束を忘れたか』

「約束は試練に手を出さない事よ! スカー達の試練は変更したでしょ? いいから頑張りなさい! 可愛い使い魔と駄目なサトウの為に邪魔な連中はが相手するから」

 私は即座に召喚を発動すると養蜂場に戻したセンチピードオリンとオラン、メガ、デンキチを一気に呼び出したわ。

 力には力をよ!

「いきなりゴメンね。皆で試練の邪魔をするゴーレムを撃破するわよ!」

 私の声に反応してやる気を見せる使い魔うちの子達、数では相手が上回ってるけど、パワーなら負けないメンバーを揃えてるんだから。

 そんな時、デンキチが心配そうに私を見て口を開く。

『試練でも、いきなり来てやっつけるの? 理不尽……』

 変に説得力を感じる呟きね……

「大丈夫よ、ゴーレムってのは“コア”を破壊しない限りは自然に復活するの。だから皆は動きを押さえて、その間に私がなんとかするわ」

 押さえると言う言葉通り、巨大化したデンキチが力任せにロックゴーレム3体を押さえつける。

 その間にメガがアクアゴーレム×2体を相手にしながら、センチピードのオリンとオランもサンドゴーレム×3体の相手をする。

 倒すのではなく動きを封じて時間を稼ぐ、敵が力任せな魔物モンスターだから、早く決めないと使い魔うちの子達が怪我しちゃうわ。

「いくわよ。理不尽上等ッ! 元々いい子でいる気なんて更々ないんだから!」

 そう宣言するように大きく叫んだ私は身体強化魔法メキロスを使い一気に加速するとゴーレムのコアを【鑑定の瞳】で見つけ出し、コアの部分に対して手を当てる。

「新魔法を食らいなさい! “罪人の入り口クリミナルゲート”」

 新魔法は完全に犯罪ね……人には使えば窃盗罪にされそうだわ。

 この 罪人の入り口クリミナルゲートは飲んだ後とかに、全てが気だるい時があって、私が楽に欲しいものを取る為に作った魔法なの……今更だけど反省してこの名前にしたのよね。

 私は先ず、デンキチの押さえるロックゴーレムのコアを次々に抜いて行き、脱け殻のゴーレムボディに無機物操作魔法の人形操作魔法マイドールを発動させたの。

 3体の脱け殻ゴーレムを味方に加えて次々に形勢逆転していく私達、ふと見れば、サトウとスカーもいい感じにフレイムゴーレムを翻弄してるみたい、此れならいけるわね! 

 サトウとスカーはフレイムゴーレムの燃え上がる投石ファイヤーボールを躱しながら距離を一気に縮めていく。
 問題は此処からね、手出し禁止だから見てるだけのもどかしさ、あんまりいい気分じゃないわね。

 勝利の鍵はカリンが握っている……それに気づいて、じゃないと勝利はないかも知れない。
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