楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
上 下
98 / 310
2章 外の世界へ

大ピンチなんです。

しおりを挟む
 降り掛かる火の粉ならぬ、フレイムスコーピオンを難無く蹴散らした私、ついついやり過ぎてしまったわ。

 でも仕方ないわよね? か弱い少女相手に5匹で襲い掛かるような悪い子だったんだもの。

 因みに、フレイムスコーピオン達は死なない程度に氷付けにしてあげたわ。火照った体には丁度いい筈よね? なんてね。

 私がフレイムスコーピオンとじゃれてる間にサトウ達はゴーレムを捜して荒野をいい感じに進んでいるみたいね? マップを見てビックリしたわ。

 全てのゴーレムを避けるように進んでたの、どうやったらこんな器用な進み方ができるのよ!

「あ、【危険予知】があったわね……無意識に危険から回避しちゃってるんだわ……ハァ……仕方ないわね」

 私はアララに念話で連絡をして、パルムにサトウの【危険予知】を解除するように伝えて貰う事にしたの。

 パルムは私の言葉に従い、サトウから【危険予知】を解除する。

 だけど、私は大事な事を忘れてたの……サトウ達は今、ゴーレムやフレイムスコーピオンの大群の真っ只中だったのよね、やらかしたわ。

 一斉にサトウ達に向かって突き進むゴーレムとフレイムスコーピオン達、スカーもそれに気付いたみたいね。急いで来た道を戻ってるみたい、だけど挟み撃ちにされちゃうわね?

 取り敢えずスカーに聞いてみましょっと。

『スカー、私よ。後ろから来てるゴーレムを倒して仲間にして任せるわよ! あと前方から向かってるフレイムスコーピオンは私が相手をするから、ゴーレムは宜しくね』

『ぬ、主、わかっただが、ゴーレムは俺達でやるからな!』

 一方的な言い分だけど、スカーなら理解してくれるわ、元々目的はゴーレムだもの。お邪魔なさそりは私が蹴散らしといてあげないとね。

 念話を終わらせた私はセンチピードのオリンとオランを召喚する。

 虫には虫をってね。巨大なセンチピードの二人を相手にフレイムスコーピオンの群れが動きを止める。

「あら、意外に冷静なのね? でも、今回は、にらめっこは無しよ!」

 私とオリン、オランでフレイムスコーピオンの群れを囲むように陣形を組むと二人が次第に範囲を狭めてフレイムスコーピオンを一ヶ所に集めていく。

「さあ! 本日二回目の冷凍魔法コルコルいくわよ!」

 フレイムスコーピオン達は一瞬でシャーベットに早変わり、二時間もすれば溶けるから大事な筈よ。

「ありがとう。オリン、オラン。養蜂場に戻ってて。皆には直ぐに帰るって言っといてね」

『『了解』』

 二人を養蜂場に戻した私は急いでサトウ達の元を目指したわ、口でなんと言おうと心配だもの。

 私が辿り着くと、9体のゴーレムが居たわ。

 ロックゴーレム×3体
 サンドゴーレム×3体
 アクアゴーレム×2体

 フレイムゴーレム×1体

 厄介なのはフレイムゴーレムね、ゴーレム種の上位種で、水系や氷系の魔法も一瞬で体温を上げて蒸発させる厄介者だわ。

 マップを一旦確認する私、直ぐにスカーへ念話を送ったわ。

『スカー、忙しいのにごめん! 良く聞いて、フレイムゴーレムはこのレムア荒野のボスよ!』

『ふん、ならばアイツを倒して服従させれば済む話だ! 主よ、手出し無用だ!』

 スカーは私の話を聞いてから即座に攻撃を開始する。
 フレイムゴーレムの周りを他のゴーレム達が一斉に守り、強固な防衛陣が作られたの、少しと言うより大ピンチかも。

  
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

処理中です...