楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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2章 外の世界へ

大ピンチなんです。

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 降り掛かる火の粉ならぬ、フレイムスコーピオンを難無く蹴散らした私、ついついやり過ぎてしまったわ。

 でも仕方ないわよね? か弱い少女相手に5匹で襲い掛かるような悪い子だったんだもの。

 因みに、フレイムスコーピオン達は死なない程度に氷付けにしてあげたわ。火照った体には丁度いい筈よね? なんてね。

 私がフレイムスコーピオンとじゃれてる間にサトウ達はゴーレムを捜して荒野をいい感じに進んでいるみたいね? マップを見てビックリしたわ。

 全てのゴーレムを避けるように進んでたの、どうやったらこんな器用な進み方ができるのよ!

「あ、【危険予知】があったわね……無意識に危険から回避しちゃってるんだわ……ハァ……仕方ないわね」

 私はアララに念話で連絡をして、パルムにサトウの【危険予知】を解除するように伝えて貰う事にしたの。

 パルムは私の言葉に従い、サトウから【危険予知】を解除する。

 だけど、私は大事な事を忘れてたの……サトウ達は今、ゴーレムやフレイムスコーピオンの大群の真っ只中だったのよね、やらかしたわ。

 一斉にサトウ達に向かって突き進むゴーレムとフレイムスコーピオン達、スカーもそれに気付いたみたいね。急いで来た道を戻ってるみたい、だけど挟み撃ちにされちゃうわね?

 取り敢えずスカーに聞いてみましょっと。

『スカー、私よ。後ろから来てるゴーレムを倒して仲間にして任せるわよ! あと前方から向かってるフレイムスコーピオンは私が相手をするから、ゴーレムは宜しくね』

『ぬ、主、わかっただが、ゴーレムは俺達でやるからな!』

 一方的な言い分だけど、スカーなら理解してくれるわ、元々目的はゴーレムだもの。お邪魔なさそりは私が蹴散らしといてあげないとね。

 念話を終わらせた私はセンチピードのオリンとオランを召喚する。

 虫には虫をってね。巨大なセンチピードの二人を相手にフレイムスコーピオンの群れが動きを止める。

「あら、意外に冷静なのね? でも、今回は、にらめっこは無しよ!」

 私とオリン、オランでフレイムスコーピオンの群れを囲むように陣形を組むと二人が次第に範囲を狭めてフレイムスコーピオンを一ヶ所に集めていく。

「さあ! 本日二回目の冷凍魔法コルコルいくわよ!」

 フレイムスコーピオン達は一瞬でシャーベットに早変わり、二時間もすれば溶けるから大事な筈よ。

「ありがとう。オリン、オラン。養蜂場に戻ってて。皆には直ぐに帰るって言っといてね」

『『了解』』

 二人を養蜂場に戻した私は急いでサトウ達の元を目指したわ、口でなんと言おうと心配だもの。

 私が辿り着くと、9体のゴーレムが居たわ。

 ロックゴーレム×3体
 サンドゴーレム×3体
 アクアゴーレム×2体

 フレイムゴーレム×1体

 厄介なのはフレイムゴーレムね、ゴーレム種の上位種で、水系や氷系の魔法も一瞬で体温を上げて蒸発させる厄介者だわ。

 マップを一旦確認する私、直ぐにスカーへ念話を送ったわ。

『スカー、忙しいのにごめん! 良く聞いて、フレイムゴーレムはこのレムア荒野のボスよ!』

『ふん、ならばアイツを倒して服従させれば済む話だ! 主よ、手出し無用だ!』

 スカーは私の話を聞いてから即座に攻撃を開始する。
 フレイムゴーレムの周りを他のゴーレム達が一斉に守り、強固な防衛陣が作られたの、少しと言うより大ピンチかも。

  
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