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2章 外の世界へ
王様からの御褒美なんです。
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全てが終わり、ザカメレアとベジルフレアがマドラッドと友好関係になった。
その夜、風に髪を靡かせながらライパンにある温泉へと足を運んでいた。
メンバーは私、メルリ、ペンネ、そしてマルルへの報告から戻ってきたアララとクレレの五人よ。
ベジルフレア王が私達の友好を結ばせた努力とオセロの御礼に普段は王族しか入れない特別な露天風呂に入る許可をくれたの、温泉って凄くテンション上がるわ。
「お嬢様? 御風呂なら、わざわざ外で入らなくても洋館にも、立派な大浴場があるじゃないですか?」
メルリったら、わかってないわね?
「メルリ、いい? 温泉ってパラダイスなのよ! 疲労回復、美肌効果、冷え症から肩凝りに腰痛……全てが癒される夢のような場所なのよ。わかった!」
普段より遥かに力の入った私の口調にメルリも首を縦に振ったわ。
温泉へと続く長い階段まで辿り着いた私はもう、我慢の限界で階段を駆け上がっていったわ。
其れにつられてクレレも「カミルーー! ズルいでし、クレレが一番でし!」と駆け出すと一斉に階段を駆け上がりだしたの。
不思議な光景だったわ、空を飛べるペンネとアララが階段を駆けてくるんだもの。
階段の先にある脱衣所に辿り着いた私達は持ってきたタオルを手に服を脱ぎ散らかしながら温泉へと走り出したの。
「ワァァイ。デッカイでし! クレレ行くでしよ!」と飛び込もうとするクレレをギリギリで捕まえた私。
「何するでしか! 一番はクレレなんでしよ」
まったく、仕方ないわね。
「いいから、椅子に座りなさい。温泉に入る前に体を綺麗に洗わないとでしょ? 皆が入るのよ?」
私の言葉に皆が椅子に座り体を洗い始める。
5人で背中を洗いっこすると不思議と林間学校や修学旅行なんかを思い出すわね。
クレレの頭から泡を綺麗に洗い流すと一番に温泉へと向かわせたわ。
メルリは……鼻血を流しながら気絶寸前、何を想像したのか考えたくもないけど、普段と違う状況に興奮したのね……
アララとペンネは静かに温泉に入ってるみたいだけど、何処から出したのかわからないけど、丸いおぼんにお酒の入った“お猪口”に“とっくり”が私の目に入ってきたわ。
「アララ、また私のいた世界の真似してるの?」
「はい。実に素晴らしい文化だと思います。温泉にはお酒と言う常識は是非、此方の世界の常識になって欲しいと思います」
「確かに悪くないのぉ、湯気の立ち込める星空に月を眺めながらの一時に、酒とは贅沢ではないか」
アララとペンネはそう言いながら酒を酌み交わし温泉を楽しんでいたわ。
私は風呂桶にお湯を入れると小さくしたデンキチ達にも温泉を堪能して貰ったの。
洋館ごとミニチュアサイズにしたから、皆も温泉を楽しめる筈。
私も温泉に足をつける、爪先から伝わる沸かしたお湯とは違う感覚、温泉の醍醐味を爪先から全身を駆け抜けるような感覚は誰がなんと言おうと最高の瞬間よ。
「ふぅ~……やっと一息ついたって感じね。マルルの無理難題には困らされたけど、何とかなって本当に良かったわ」
「ほほう、無理難題と言いながらあっさりと条件をクリアしたじゃないか、儂は正直、初めて賭けに負けたかとヒヤヒヤしたがな?」
私に喋り駆けてくる声は念話ではない、すぐ近くから耳に直接喋り駆けられていた。
そして、手拭いを頭にのせ、酒を飲む眼鏡姿の神様が温泉を堪能していたの。
「な、マルル! なんで温泉に入ってるのよ、しかも普通に……女湯に入るなんて、神様でも越えちゃいけない一線があるでしょうが!」
「カミルよ、1ついいか? 此所は混浴じゃ、人の王が混浴としておるのだ、郷にいけば郷に従え、ルールを守ってるだけじゃが?」
な、神が人のルールに適応してる……ふふふ、いいわよ。
「知らなかったわ……温泉のルールなら其れに従うまでよ。其よりなんで眼鏡? 折角の露天風呂なのに?」
「なぁに、眼鏡がなけりゃ前が見えんのだよ、まぁ、今も湯気で何も見えんがな」
マルルは百歩譲って神様だから許す。下心が無いのも知ってるし、問題は下の温泉に入ってるタウリね? 地獄耳だから絶対に……
ダッダッダッダッダーー!
本当に期待を裏切らないわね、素敵すぎて涙が出るわ、御兄様……大人しく温泉を楽しめばいいものを!
「カミルッ! 混浴なら俺とナッツが露天風呂に入っても問題……あはは……ありますよね」
タオルで全身を確りと隠した私達は両手に魔法の塊を作り出して、浮かれて走ってきたタウリと連れてこられたナッツを笑顔で出迎える。
「死ぬ気で入るなら、止めないわよ御兄様……?」
私の言葉に後退りするナッツ、しかしタウリは違ったの、覚悟を決めたように真っ直ぐ清んだ瞳を此方に向けてたの。
「此処から先の人生に兄妹で一緒に温泉に入る機械は無いかもしれない。今を逃せば2度と仲の良かったあの頃みたいに入れないなら今死んでも入りたいんだ」
そう語るタウリはニッコリと微笑んだ。
「そう、なら……一思にいくわよ……良い話し風に語ってくれてありがとう、でも、御兄様の覚悟を尊重してあげないとよね?」
両手に風魔法を作り出した私は問答無用でタウリに向けて撃ち放つ。
可愛そうに……ナッツまで吹き飛ばしちゃった……まぁ、仕方無いわね?
それから直ぐにリベンジに現れたタウリ、ナッツは大人しくしたの温泉を堪能してるみたいね?
「俺は諦めないぞ!」
「病気かッ! あぁぁ、わかったわよ。ビルクッ! タウリをリトル温泉に案内してあげて」
私の指示にニヤリと猫の姿のビルクが笑みを浮かべると『了解、しかし? 兄に対して優しさがないなぁ』とからかうように私に語る。
ビルクがタウリを縮めると洋館の浮かべられた風呂桶の中に連れていかれる。
「さて、まだまだ、温泉を楽しむわよ」
タウリの無念の叫びを掻き消すように私達は温泉を楽しんだわ。
クレレなんか泳ぎだしてたけど、そこは見逃してあげたわ。
貸し切り温泉って最高ね。
その夜、風に髪を靡かせながらライパンにある温泉へと足を運んでいた。
メンバーは私、メルリ、ペンネ、そしてマルルへの報告から戻ってきたアララとクレレの五人よ。
ベジルフレア王が私達の友好を結ばせた努力とオセロの御礼に普段は王族しか入れない特別な露天風呂に入る許可をくれたの、温泉って凄くテンション上がるわ。
「お嬢様? 御風呂なら、わざわざ外で入らなくても洋館にも、立派な大浴場があるじゃないですか?」
メルリったら、わかってないわね?
「メルリ、いい? 温泉ってパラダイスなのよ! 疲労回復、美肌効果、冷え症から肩凝りに腰痛……全てが癒される夢のような場所なのよ。わかった!」
普段より遥かに力の入った私の口調にメルリも首を縦に振ったわ。
温泉へと続く長い階段まで辿り着いた私はもう、我慢の限界で階段を駆け上がっていったわ。
其れにつられてクレレも「カミルーー! ズルいでし、クレレが一番でし!」と駆け出すと一斉に階段を駆け上がりだしたの。
不思議な光景だったわ、空を飛べるペンネとアララが階段を駆けてくるんだもの。
階段の先にある脱衣所に辿り着いた私達は持ってきたタオルを手に服を脱ぎ散らかしながら温泉へと走り出したの。
「ワァァイ。デッカイでし! クレレ行くでしよ!」と飛び込もうとするクレレをギリギリで捕まえた私。
「何するでしか! 一番はクレレなんでしよ」
まったく、仕方ないわね。
「いいから、椅子に座りなさい。温泉に入る前に体を綺麗に洗わないとでしょ? 皆が入るのよ?」
私の言葉に皆が椅子に座り体を洗い始める。
5人で背中を洗いっこすると不思議と林間学校や修学旅行なんかを思い出すわね。
クレレの頭から泡を綺麗に洗い流すと一番に温泉へと向かわせたわ。
メルリは……鼻血を流しながら気絶寸前、何を想像したのか考えたくもないけど、普段と違う状況に興奮したのね……
アララとペンネは静かに温泉に入ってるみたいだけど、何処から出したのかわからないけど、丸いおぼんにお酒の入った“お猪口”に“とっくり”が私の目に入ってきたわ。
「アララ、また私のいた世界の真似してるの?」
「はい。実に素晴らしい文化だと思います。温泉にはお酒と言う常識は是非、此方の世界の常識になって欲しいと思います」
「確かに悪くないのぉ、湯気の立ち込める星空に月を眺めながらの一時に、酒とは贅沢ではないか」
アララとペンネはそう言いながら酒を酌み交わし温泉を楽しんでいたわ。
私は風呂桶にお湯を入れると小さくしたデンキチ達にも温泉を堪能して貰ったの。
洋館ごとミニチュアサイズにしたから、皆も温泉を楽しめる筈。
私も温泉に足をつける、爪先から伝わる沸かしたお湯とは違う感覚、温泉の醍醐味を爪先から全身を駆け抜けるような感覚は誰がなんと言おうと最高の瞬間よ。
「ふぅ~……やっと一息ついたって感じね。マルルの無理難題には困らされたけど、何とかなって本当に良かったわ」
「ほほう、無理難題と言いながらあっさりと条件をクリアしたじゃないか、儂は正直、初めて賭けに負けたかとヒヤヒヤしたがな?」
私に喋り駆けてくる声は念話ではない、すぐ近くから耳に直接喋り駆けられていた。
そして、手拭いを頭にのせ、酒を飲む眼鏡姿の神様が温泉を堪能していたの。
「な、マルル! なんで温泉に入ってるのよ、しかも普通に……女湯に入るなんて、神様でも越えちゃいけない一線があるでしょうが!」
「カミルよ、1ついいか? 此所は混浴じゃ、人の王が混浴としておるのだ、郷にいけば郷に従え、ルールを守ってるだけじゃが?」
な、神が人のルールに適応してる……ふふふ、いいわよ。
「知らなかったわ……温泉のルールなら其れに従うまでよ。其よりなんで眼鏡? 折角の露天風呂なのに?」
「なぁに、眼鏡がなけりゃ前が見えんのだよ、まぁ、今も湯気で何も見えんがな」
マルルは百歩譲って神様だから許す。下心が無いのも知ってるし、問題は下の温泉に入ってるタウリね? 地獄耳だから絶対に……
ダッダッダッダッダーー!
本当に期待を裏切らないわね、素敵すぎて涙が出るわ、御兄様……大人しく温泉を楽しめばいいものを!
「カミルッ! 混浴なら俺とナッツが露天風呂に入っても問題……あはは……ありますよね」
タオルで全身を確りと隠した私達は両手に魔法の塊を作り出して、浮かれて走ってきたタウリと連れてこられたナッツを笑顔で出迎える。
「死ぬ気で入るなら、止めないわよ御兄様……?」
私の言葉に後退りするナッツ、しかしタウリは違ったの、覚悟を決めたように真っ直ぐ清んだ瞳を此方に向けてたの。
「此処から先の人生に兄妹で一緒に温泉に入る機械は無いかもしれない。今を逃せば2度と仲の良かったあの頃みたいに入れないなら今死んでも入りたいんだ」
そう語るタウリはニッコリと微笑んだ。
「そう、なら……一思にいくわよ……良い話し風に語ってくれてありがとう、でも、御兄様の覚悟を尊重してあげないとよね?」
両手に風魔法を作り出した私は問答無用でタウリに向けて撃ち放つ。
可愛そうに……ナッツまで吹き飛ばしちゃった……まぁ、仕方無いわね?
それから直ぐにリベンジに現れたタウリ、ナッツは大人しくしたの温泉を堪能してるみたいね?
「俺は諦めないぞ!」
「病気かッ! あぁぁ、わかったわよ。ビルクッ! タウリをリトル温泉に案内してあげて」
私の指示にニヤリと猫の姿のビルクが笑みを浮かべると『了解、しかし? 兄に対して優しさがないなぁ』とからかうように私に語る。
ビルクがタウリを縮めると洋館の浮かべられた風呂桶の中に連れていかれる。
「さて、まだまだ、温泉を楽しむわよ」
タウリの無念の叫びを掻き消すように私達は温泉を楽しんだわ。
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