ダンジョンチケット

夏カボチャ

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18章 霊界と天界

ダンジョンチケット276

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 突然の激しい動きに竜也は一瞬対応が遅れた。ケートスの攻撃から皆を護る為回避をせず、その身を使いケートスの攻撃を受けながら方向を変えさせたのだ。

「ははは……ヤバイなぁ、ノーコンって約束だったのになぁ……」

「竜也ァァァ!」

 神海に向かい落下する竜也を助けに行こうとする拓武。

「何処に行くきだ! 神を無視するなど、赦されると思うなァァァ!」

 ポセイドンの姿が荒々しく巨大になっていく。
 全てを飲み込まんとするケートスを自身の体に取り込み、下半身は長い竜の体、上半身が巨大なポセイドンの体、顔には、ケートスの角、口には鋭い牙が生え、神よりも竜の魔物のような姿になっている。青い鱗はケートスの物より遥かに強固な厚みになり、全身から湯気が出ている。

「我が力の前に後悔と懺悔をするがいい!」

 そう口にするポセイドン、そんな中、神海に落下する竜也。

「リュトルは我らに任せよ! 拓武!」

 その声はオクシード達、海王族であり、空クジラから次々にダイブしていく。

 其れを見た拓武は、神であるポセイドンを睨み付けると、ガザ・アッサルに意識を集中させる。

 ナノ達がポセイドンを囲むように展開する。

 全員の一斉攻撃が開始され、ポセイドンの体を直撃していく。

 その巨大な体に与えられるダメージは小さく、ポセイドンの今の肉体からすれば痛くも痒くも無かった。

 そんな中、ベルゼがポセイドンの頭上に移動してた。

「アハハハ! 神よ! 隕石の落下は知ってるだろうが、暴食の魔王ベルゼの落下は初経験だよな!」

 ベルゼは更に天高く上昇すると一気に地上に居るポセイドン目掛けてその高熱の体を叩き込んだのだ。
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