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17章 魔王と冥王
ダンジョンチケット237
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黒雲の先より姿を現したのは、ベルトとその部下達であった。
ベルトは、直ぐに拓武達のもとに向かうと天馬から降りて拓武に挨拶をする。
「ようこそ、侵入者の皆様。我輩は魔界の魔王であるベルゼ様には従いし忠実なり騎士、ベルトである。何故に我、領地に土足で踏み込んだのかをお聞かせ願いたい」
その言葉にバティーンが即反応した。
「久しいな裏切りの剣ベルト、貴様の主人、ベルゼは此処にいる拓武によって討ち取られた。此れより魔界のベルゼの領地を没収する!貴様の領地に別れを告げるがよい」
「此れは落ちぶれ貴族のバティーンさんではないですか?まったく口の聞き方を知らない田舎貴族は此れだから」
バティーンの言葉を信じないベルトにバティーンがベルゼの身に付けていた指輪を見せたのだ、更にギルガデムが持っていたフルカッスの体の一部一緒にベルトの前に晒したのだ。
目の前に並べられたベルゼ、フルカッスの成れの果てを眼にしたベルトは直ぐに拓武に膝をつき頭を下げた。
「知らぬ事とは言え、大変失礼いたしました。まさかベルゼを討ち取り魔界にお姿を現されるとは、知らず申し訳御座いません、私はこの土地を収める王騎士ベルトと申します。どうか、新たなる魔王よ我等を陛下の傘下に」
ーー
「冥界の王よ、ベルトは他の者達とは違います。ベルゼが伐たれた知れば確実に此方の仲間になります!ベルトに出会ったならば、指をベルトに向けて『許す』っと言うのです。良いですね」
ーー
「ベルト、許す。良き働きに期待する」
「有り難き御言葉、このベルト、王が死ぬまで忠義を御約束致します」
拓武は偶然にもベルトと最初に出会うことが出来たのだ。
ベルトは拓武に気に入られようと必死の持て成しをする。
ベルトは領地を何よりも大切にしており、バティーンの言葉を聞き領地を没収されまいと必死だったのだ。
しかし、此れもバティーンの作戦であり、拓武は初めから領地を没収など、考えてはいなかった。
ベルトは、直ぐに拓武達のもとに向かうと天馬から降りて拓武に挨拶をする。
「ようこそ、侵入者の皆様。我輩は魔界の魔王であるベルゼ様には従いし忠実なり騎士、ベルトである。何故に我、領地に土足で踏み込んだのかをお聞かせ願いたい」
その言葉にバティーンが即反応した。
「久しいな裏切りの剣ベルト、貴様の主人、ベルゼは此処にいる拓武によって討ち取られた。此れより魔界のベルゼの領地を没収する!貴様の領地に別れを告げるがよい」
「此れは落ちぶれ貴族のバティーンさんではないですか?まったく口の聞き方を知らない田舎貴族は此れだから」
バティーンの言葉を信じないベルトにバティーンがベルゼの身に付けていた指輪を見せたのだ、更にギルガデムが持っていたフルカッスの体の一部一緒にベルトの前に晒したのだ。
目の前に並べられたベルゼ、フルカッスの成れの果てを眼にしたベルトは直ぐに拓武に膝をつき頭を下げた。
「知らぬ事とは言え、大変失礼いたしました。まさかベルゼを討ち取り魔界にお姿を現されるとは、知らず申し訳御座いません、私はこの土地を収める王騎士ベルトと申します。どうか、新たなる魔王よ我等を陛下の傘下に」
ーー
「冥界の王よ、ベルトは他の者達とは違います。ベルゼが伐たれた知れば確実に此方の仲間になります!ベルトに出会ったならば、指をベルトに向けて『許す』っと言うのです。良いですね」
ーー
「ベルト、許す。良き働きに期待する」
「有り難き御言葉、このベルト、王が死ぬまで忠義を御約束致します」
拓武は偶然にもベルトと最初に出会うことが出来たのだ。
ベルトは拓武に気に入られようと必死の持て成しをする。
ベルトは領地を何よりも大切にしており、バティーンの言葉を聞き領地を没収されまいと必死だったのだ。
しかし、此れもバティーンの作戦であり、拓武は初めから領地を没収など、考えてはいなかった。
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