ダンジョンチケット

夏カボチャ

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14章 種族と理由

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アースは拓武にそう言い放つと、胡散臭い笑みを浮かべながら淡々と語りだした。
「全ての世界のバランスを崩した、アインは確かに悪いやつだ、幻想界は弱い王の為に滅びかけ、幻想界を手にいれたアインは、可愛そうにボクの手で使い捨てのごみ箱いき、あー悲しい、悲しくて泣いてしまいそうだよ!」

拓武はアースがいい奴じゃないかと思っていたが、アインの死を語りながら笑うその顔はまるで、待ち望んだアイスを食べる時の子供と変わらなかった。

「御託はよい!ハッキリ申せ、貴様の言いたいことなど察しがついて要るがな」

かぐや の言葉にアースはニヤニヤと笑う 。
「かぐや、君は世界のバランスが崩れたのを近くにいながら止められなかった!管理者と守護者の矛盾を感じないかい?守護者 かぐや よ、世界の管理者とされる創設の神、彼は何処に要るんだろうね、あはは」

アースはそう言い放つと直ぐに姿を消したのだ。

「アヤツ!なぜ、創設の神の事をしているのだ、拓武よ、今聞いた話は忘れよ、其れと幻想界と知界は正式に拓武、ソナタの物じゃ」

拓武は頷き、それを確認した かぐや も姿を消した。

拓武は凄い汗をかいていることに気づいた。
アースと かぐや、この二人に挟まれ生きた心地がしなかった事は言うまでもない。

しかし、アースの言う3国だからこその恐怖と力が存在すると改めて実感した。
全ての世界を巻き込んだ戦いになるとアースは笑っていたが、普通はそうはならない。
そう思っていた。
そう考えるのは人間だけだと拓武は直ぐに気づかされる事になるのだった。
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