180 / 322
14章 種族と理由
ダンジョンチケット179
しおりを挟む
拓武は、一人で長椅子に腰掛け考えていた。
あの男の子は俺の事を知っていた、いったいどうなってるんだ!頭の中が途中途中で途切れてる。
拓武は思い出せそうで思い出せない矛盾とジレンマに襲われていた。
「悩んでおるのぉ?」
フッと声のした方を振り向く。
そこには“かぐや”が立っていた。
「か、かぐや……さん」
余り驚かない拓武を見て微笑みを浮かべる かぐや は拓武の横に腰掛けた。
「今回の騒動、ぬしが思うより状況は悪い方に傾いておる、理解はしておるか?」
「何が何だか、わからないままに全てが終わりました。頭の中がグニャグニャで訳がわかりません」
拓武の表情は険しく、悩んでも悩み足りないと言う他ないと顔にでていた。
「今回の騒動で私が守護する世界は0となった、意味がわかるかい?」
その問に答えようとした拓武の反対側に誰かが腰掛けた。
「あはは、意味なんてないよ!だって有るのは結果だからね。お疲れ様、かぐや」
いきなり、そう言って話に割って入ってきた。
拓武が振り向く。
アイスティーをストローで飲みながら此方を横目でニヤニヤと見ている、アースの姿があった。
かぐやが、直ぐに立ち上がる。
「ボクは戦いに来たんじゃないよ。拓武君に、おめでとうをいいに来たのさ、三世界の王になった。拓武君には、世界に宣戦布告出来るって、オプションが追加されたからね」
世界が七つに別れ其々の世界に王を配置する。
そうすることで、小さな戦いは起きるだろうが世界は秩序を保つとされた。
しかし、力を持て余し全てを我が物にしようとした世界が無かったわけではない。
その為、三世界以上が同盟、もしくは同じ目的で立ち上がった際には聖戦と呼ばれ、世界対世界の戦争を開始することを許されていた。
しかし、其は太古に失われた記憶であり、今それを知るものは少なくその為に上位世界が下の世界に進軍しないようにと かぐや が人間界と同じように守護の条件を提示し契約を結んでいた。
「ボクは楽しみなんだよ!拓武の成長がね、そして今、三世界の王になった拓武が一番狙われるから気を付けるように警告に来たのさ」
「どういう事だ!」
拓武の質問に呆れた顔を浮かべるアースは溜め息まじりに拓武に言いはなった。
「拓武を亡きものに世界が三世界を手に入れる!此処まで言えば、わかるよね?」
あの男の子は俺の事を知っていた、いったいどうなってるんだ!頭の中が途中途中で途切れてる。
拓武は思い出せそうで思い出せない矛盾とジレンマに襲われていた。
「悩んでおるのぉ?」
フッと声のした方を振り向く。
そこには“かぐや”が立っていた。
「か、かぐや……さん」
余り驚かない拓武を見て微笑みを浮かべる かぐや は拓武の横に腰掛けた。
「今回の騒動、ぬしが思うより状況は悪い方に傾いておる、理解はしておるか?」
「何が何だか、わからないままに全てが終わりました。頭の中がグニャグニャで訳がわかりません」
拓武の表情は険しく、悩んでも悩み足りないと言う他ないと顔にでていた。
「今回の騒動で私が守護する世界は0となった、意味がわかるかい?」
その問に答えようとした拓武の反対側に誰かが腰掛けた。
「あはは、意味なんてないよ!だって有るのは結果だからね。お疲れ様、かぐや」
いきなり、そう言って話に割って入ってきた。
拓武が振り向く。
アイスティーをストローで飲みながら此方を横目でニヤニヤと見ている、アースの姿があった。
かぐやが、直ぐに立ち上がる。
「ボクは戦いに来たんじゃないよ。拓武君に、おめでとうをいいに来たのさ、三世界の王になった。拓武君には、世界に宣戦布告出来るって、オプションが追加されたからね」
世界が七つに別れ其々の世界に王を配置する。
そうすることで、小さな戦いは起きるだろうが世界は秩序を保つとされた。
しかし、力を持て余し全てを我が物にしようとした世界が無かったわけではない。
その為、三世界以上が同盟、もしくは同じ目的で立ち上がった際には聖戦と呼ばれ、世界対世界の戦争を開始することを許されていた。
しかし、其は太古に失われた記憶であり、今それを知るものは少なくその為に上位世界が下の世界に進軍しないようにと かぐや が人間界と同じように守護の条件を提示し契約を結んでいた。
「ボクは楽しみなんだよ!拓武の成長がね、そして今、三世界の王になった拓武が一番狙われるから気を付けるように警告に来たのさ」
「どういう事だ!」
拓武の質問に呆れた顔を浮かべるアースは溜め息まじりに拓武に言いはなった。
「拓武を亡きものに世界が三世界を手に入れる!此処まで言えば、わかるよね?」
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる