ダンジョンチケット

１１章認められし者

ダンジョンチケット１０５

クリュメノス『よくぞ、槍の試練を突破した、今のソナタならば、槍で右に出るものはいないだろう、その力が欲望のままに使われぬ事を我は願う』

バーダの腕には【 トゥアハ・デ・ルーダガン】の文字が刻まれたのであった。 

そして世界の割れ目が現れた。

バーダ『本気のおしまいなんだね、ルー、全く貴方にはかなわないよ、さて拓武を助けにいくか！』

バーダもまた世界の割れ目へと入って行ったのだ。


ーーー現実ーーー

バーダ、キーメルスが意識を一瞬なくし倒れ込んだ。

拓武『おい！二人とも大丈夫か！』

拓武が声をかけた次の瞬間先に眼を冷ましたのはキーメルスであった。

拓武『よかった、キーメルスいきなり倒れたから心配したぞ』

キーメルス『僕、戻ってきたんだね？ご主人様、僕の力を見せてあげるね！』

そう言うとキーメルスは宝物庫の扉を開けるために財宝をどかし始めた。

バーダ『ちんたらやってるね？私に任せな！ハアァ』

キーメルスが扉から離れた瞬間バーダが一気に扉を切り裂いたのだ。

拓武『マジかよ！確かこの扉物理耐性の魔法かかってたよな！』

キーメルス『やるじゃん！でも僕も負けないよ！〔デスタイム〕骨は骨らしく塵に戻れぇ！』

扉から一気に飛び出したキーメルスは即魔法を発動させた。
凄まじい魔力が通路に流れ込みスケルトンナイトが塵と変わる！
元々魂の無いアンデットは生物として扱わない〔デスタイム〕を使う対象としてこれほで相応しい相手はいないだろう。

それでも次から次に現れるスケルトンの軍勢、それに対してバーダが何かを確認すると扉の外に出て走り出したのだ

バーダ『二人ともこっちだよ！はぐれずについてきなよ！』

バーダが進む方向にスケルトンが一斉に集まってきた。
バーダが感じた物とはいったい！