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しおりを挟む着替え終わりましたー!
白の家紋が俺の和装にも刺繍されてた。
何だろうねこれ、着てるっていうか着られてる。
子供の体にはあまり似合わんなこれは。
「ごめんください!おはようございます!」
お?誰か来たみたい。
母さんが迎えに行ってくれた。
何か話してるな?
そんな事を思っていると居間に見覚えのある子供を連れた家族が入って来た。
「あら?この男の子は確か・・・。」
入って来た夫婦のお母さんが喋りかけて来た。
あれ?この連れてる女の子は確か・・・。
「ん?ちーちゃんですよ!ほら!1歳の時の正月に紹介したでしょ?。」
「あー!この子がちーちゃんか!大きくなったねぇ。」
あ、はい。
うん、あなたは誰ですか?
「にいみちとせです!よろしくお願いします!」
「まぁ!えらいわねぇ!しっかり挨拶出来るなんて千世子さんの息子はしっかり者ね。此れなら本家も安泰よ。」
「ありがとうございます歳美さん。歳美さんの娘さんも可愛らしくっていいですね。私も娘欲しいなぁ。」
「あら、千世子さん若いんだからこれからよ。」
この叔母ちゃんは歳美さんっていうのね。
ところで、居間の入り口で立ち話もなんだから座ったらどう?
「あーーーーーー!水族館!」
おおお!?
女の子が急に俺を指差して叫びだした!
「お母さん水族館!イルカ!」
あぁ!
思い出した!
この子イルカショーの時の《あーちゃん》だ!
「急に大声出して通どうしたのあーちゃん。ちーちゃんびっくりしてるでしょ?。」
「ほら!イルカ!イルカのボール!」
あーちゃんが両手でボールをキャッチする様な格好をして必死に伝えようとしていた。
「イルカのボール?・・・あぁ!ナイスセーブの男の子!え!?あれちーちゃんだったの?すごいじゃない!」
「ん?歳美さんもイルカショー見に行ってたの?」
「この子が一緒にボールゲームやってたのよ!えー!まさか親戚の子だったなんてびっくりね!」
「あの時の女の子がこの子だったのね!世間って意外と狭いものですね。」
「本当ねぇ。」
あー自分の子供の印象が強過ぎたんだなきっと。
そんな事を思っていると叔母ちゃんが女の子を前に出しながら話し出した。
「そうだ!うちの子紹介しないとね!あーちゃんしっかり挨拶出来る?」
「うん!おだあまねです!」
そう言って天音は俺にお辞儀した。
この出会いが、これから俺の運命を変えて行くきっかけになったのかもしれない。
「ちーちゃん従兄弟がいっぱいだから覚えるの大変だけど頑張ってね!」
「えーこまる。」
覚えられる様にしっかり記憶に刻まないとダメだな。
「ふふ、わからなくなったら教えてあげるからね。一応先に名前だけ教えておこうか。」
そう言って、母さんは仏壇の引き出しからアルバムを取り出して1歳の時の正月に撮った集合写真や過去に撮った写真をを指差しながら本家込みで親戚について軽く教えてくれた。
まとめるとこんな感じかな?
《新見家(本家・三男)》
・新見歳信:爺ちゃん
・新見豊子:婆ちゃん
・新見秋歳:父さん
・新見千世子:母さん
・新見千歳:俺(4歳)
《織田家(四男)》
・織田歳光:四男(婿養子)
・織田薫:四男嫁
・織田修二:四男娘婿
・織田歳美:四男娘
・織田天音:四男孫娘(4歳)
《堀田家(五男)》
・堀田歳春:五男(婿養子)
・堀田真澄:五男嫁
・堀田雅歳:五男息子
・堀田綾子:五男息子嫁
《新見家(六男・分家)》
・新見歳広:五男
・新見舞子:五男嫁
・新見元気:五男娘婿
・新見歳良:五男娘
・新見真紀:五男孫娘(9歳)
《前田家(次女)》
・前田善吉:次女旦那
・前田歳那:次女
・前田善那:次女娘
《新見家(三女・分家)》
・新見義男:三女婿養子(故人)
・新見歳絵:三女
・新見真弓:三女娘(旦那連れ子)
・新見冬歳:三女息子(実子)
・新見陽子:三女息子嫁(故人)
・新見歩:三女孫息子(9歳)
《鷹山家(四女)》
・鷹山玄三:四女旦那
・鷹山歳子:四女
・鷹山景歳:四女息子
・鷹山絵里:四女息子嫁
・鷹山美奈:四女孫娘(長女9歳・双子姉)
・鷹山恵奈:四女孫娘(次女9歳・双子妹)
もう大混乱。
誰が誰だかわからん。
三女の分家は複雑すぎるし。
とりあえず、基本的に新見家の親戚の子供は『歳』が入る様だ。
みんな名前が似ててこまるね。
名前と顔が一致できる様にして行こう。
うーん。
天音が同い年であとは従兄弟4人が9歳か。
新見家は男が生まれにくいってことはないと思うけど、歩っていう9歳のお兄さんが唯一の男の従兄弟だから仲良く出来るといいな。
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