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しおりを挟む「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!ああああああああぁぁ・・・あ?」
バールのようなものが目の前に迫って来たので目を瞑り叫び声を上げてしまった。
そして、痛みが来ない事に気がついて目を開けるとそこは見覚えのある公園だった。
「どうしたのちーちゃん!!!!?」
「え?」
"ちーちゃん"懐かしい呼び方である。
その呼び方で駆け寄って来たのは実家に居るはずの母である新見千世子であった。
そして、若い、大きい、古臭い格好だった。
え?なんで母さんがここに?
ってか、何故に公園?
しかも母さんでかくね?
俺の何倍あるんだよ?
などと俺が思って居ると母が俺を"抱き上げた"。
「はああああああああああああ!!!?」
「きゃああああああ!!!急に騒いでちーちゃんけがでもしたの!?どこか痛い!?」
「い、たくないよ?」
どこも痛く無いので取り敢えず答えておく。
「もぅ!余り大きな声で叫んじゃだめよ?心配するでしょ?」
そう言って母は俺を地面に下ろすと叱って来た。
「騒いでごめんなさいは?」
「・・・ごめんなさい?」
「・・・まぁいいでしょう。また砂場で遊んで来たらどう?」
そう言うと母は近所の奥様方と話の輪に戻って言った。
状況が飲み込めない。
どうなって居るのかがわからない。
自分の手足を見ると小さくなて居るような気がする。
「えぇ、これどう言う状況だ?ん?」
視線を周りに向けるとトイレ前のベンチ横のゴミ箱に新聞が入って居るのが目に入ったので向かう事にした。
【日刊新報】3074年4月11日
そう新聞の日付は書かれていた。
「は?3074年?今年は3104年だろ?俺が生まれた日が3070年だから、え?これってタイムスリップ的な状況ってことか?」
どうやら、俺こと新見千歳はバールで殴られる瞬間タイムスリップしてしまったようだ。
「まじかぁ」
"まじか"その一言に尽きる。
他にどう表現したらいいのか。
「取り敢えず砂いじりしながら考えよう」
母に怪しまれないように砂場へと向かい砂いじりをしながら現在の状況をまとめる事にした。
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