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第一章

08トカゲ討伐

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 俺と分身は洞窟を進んでいく。殆どのモンスター達は俺達を見て逃げ出すが、今はそれがありがたい。下手に戦闘をして魔力を消費したくないなからな

「いた‥!」

俺達はすぐに岩壁に隠れる。かなり広い空洞の中で黒龍モドキは少し唸りながら眠っている。今なら不意打ちでダメージを与える事が出来るかもしれない

「たのんだぞ」

俺が分身に命令をするとコクリとうなづき岩壁から飛び出すと同時に分身の後ろに金色の魔法陣が大量に現れてそこから真っ白い槍達が顔を出す。トカゲに指を指すとその槍が一斉に飛んでゆく。

「!!!」

槍の光に気付いたのか目を覚ますが既に槍は放たれておりトカゲに突き刺さるが

「━━━━━━━━!!!!!」

咆哮によって槍は全て消えてしまった。奴がブルルと体を震わせるとジャラジャラという音が聞こえる

「鱗の下に鱗があんのか!」

通りでダメージが通ってない筈だ。そりゃ固い鱗に守られていたらどんな攻撃も通りゃしねぇよ。

「━━━━━━━━!!!!!!!」

黒龍モドキは二人の西条の姿を見てまた咆哮を上げる。彼らはその咆哮のうるささに耳を塞ぐが彼らの体の至る所が裂けていく

「うるせぇぇ!」

耳をふさいでいても耳鳴りがする。しかも音波で皮膚が裂けていき体力も半分消し飛ぶが攻撃なら

【スキル反撃発動!!】

スキルを発動すると同時にトカゲの真上から先程俺と分身受けた音波攻撃が浴びさられる。いきなりの事で驚いたのか「グルル‥!!」と唸って俯く

「どうだよ、自分のうるさい声のお味は」

挑発するとトカゲは俺の方をギロリと睨みつけたら体を大きく震わせると鱗が大量に飛んでくる

「うわぁ!!」

無数に飛んでくる鱗を宙返りや前転などをしてとにかく避けるが、分身が一枚の鱗に当たる

右腕にかすっただけで分身の肘が消し飛び皮一枚で繋がっている状態になる。災禍の卵のお陰でいちいち叫ばなくてもいいがかなりグロい‥抉られた箇所から白い骨と少し脈動している肉が見える

「‥」

分身はその皮一枚でぶら下がっている腕をちぎりその場に捨てる。なんというかたくましなこの分身‥。でも分身の体力はあと90。殆ど体力を持ってかれている、どうやらリジェネの回復が間に合ってない

スキルレベルがまだ1だから回復速度が遅いのか‥くっそなんで異世界なのに俺の苦手なゲーム系統の世界なんだよここは

でも、分身にもカウンターと不死があるならそれを利用して

その考えを読み取ったのか分身の西条が黒龍モドキに向かって走り、爪で上半身をミンチされるがそれと同時にカウンターが発生する

「よし、鱗が少しずつ剥がれてる」

あそこに攻撃を加え続ければ微々たるダメージを与え続けられる。しかも攻撃すればカウンターが返ってくるからそれでまた鱗が剥がれる

「分身!いくぞ!」

俺達二人はスキル覚めない怒りを発動して鱗が剥がれた肉に拳や蹴りをお見舞いする。一発受けるごとに俺達を攻撃してくれるから反撃が発動して次々と鱗が剥がれ落ちる。その分ミンチにされたりもしたが不死のおかげで死なないし、災禍の卵のお陰で痛みは発狂をしない。

トカゲを守っていた鱗は殆ど剥がれて痛々しい真っ赤な皮が見え始める

俺はスキル罪なき者を発動して【スタックを3つ消費】

これで終わらせる!!

スキルを発動した瞬間、洞窟ないが振動する。黒龍モドキもいきなり振動し始めた事により動揺して当たりを見渡し始めるが頭上に自分と同じサイズの魔法陣を見て逃げようとするが動けない。足元には光輝く魔法陣から大量の鎖が自分の体を動けないように固定している。黒龍モドキは咆哮を上げるが魔法陣からは鋭く尖った大剣が頭を覗かせている

「落ちろぉぉ!!!」

その言葉と共に大剣はトカゲの背中に落ちる。トカゲの残った鱗を剥がしながらトカゲの最中に大剣が刺さり絶命した







 





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