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本編
キノコパーティーはやめてください-1
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……と思ったんだけど、ここで終わるはずがなかった。
「まだだめだよ、先生たちが来てくれたんだから」
ぐったり、息も絶え絶え、ベッドに倒れた私の汗で湿った髪を撫でながら碧流先輩が笑う。
本日の主役を酷使しないでほしい。もっとお姫様な気分に浸れると思ってたのに!
二人揃って来るとか……仲良しか! いや、公式で仲良しだったけれども!
「あはは、出てきちゃったね」
ぶぴゅって下品な音がして碧流先輩が出した精液が逆流してきたのが私にもわかった。碧流先輩に足を開かれて、覗き込まれて、恥ずかしいのにどうすることもできない。
「あぅうっ……」
指を入れられて掻き回されて、ドロドロが出てくる。それを四柳先生が「エロいなー」とか笑いながら見てる。何でこの人が教師やれてるかわからなくなってきた。
それぞれにキノコのことは知られてるし、先生たち全部知ってるんだろうなぁとは思ってたけど、知られてないはずの碧流先輩にも知られてたし、今更かもしれないけど、この状況異常じゃない?
「今度は先生たちにしてもらおうね? 全部見ててあげるからね?」
碧流先輩の声は甘いけど、本当は結構怒っててお仕置きなんじゃないかってくらい怖い。
寝取らせ? とかそういう性癖なの?
「大人のセックスってやつを教えてやらないとなぁ? 永至」
「そうだね、性教育って大事だよね」
四柳先生は服を脱ぎ出してやる気満々だし、名雪先生もその気とか……!
教師としてどうなの? 不良淫行教師の四柳先生はまだしも名雪先生には止めてほしかった。いや、多分、この状況、ビデオを横流しした先生に原因があるような気もする。碧流先輩とか名雪先生とか普段穏やかな人ほどやばい?
もう誰を恨めばいいのかわからないけど、悪いことは全部エノキ神のような気もする。
「い、いや、私、もう疲れたなぁって……」
疲れてるのは事実、グロッキーな私が見えない? 本日の主役の我が儘聞かない?
「あっ、喉渇いたよね? はい、どうぞ」
碧流先輩が体を起こしてくれて、ペットボトルを差し出してくる。ただの水っぽい。何も入ってないよね……?
用意がいいとか気が利くっていうよりも何か思惑がありそうで怖すぎる。
「口移しがいい?」
疑ってると碧流先輩がにっこりした。出た、碧流先輩の得意技! 笑顔の圧力! もしかしたら、逢坂家の標準スキルなのかもしれない。多分、紫愛ちゃんより碧流先輩の方が高レベル。
七星君も四柳先生も名雪先生もいるのに口移しとか恥ずかしすぎるわけで、渋々飲む。できるだけゆっくり。
そうしてると先生たちがベッドに上がってくる。
「これも誕生日プレゼントだよ。いっぱい気持ち良くなって」
「た、助けて、七星君!」
一縷の望みを抱いて、ベッドから離れた七星君を見るけど、首を横に振られた。紫愛ちゃんのことを牽制してくれるとは言ったけど、やっぱり碧流先輩には丸め込まれてる。
「そういうことだ。観念しろ」
四柳先生が頭を撫でてくるけど、そんなので落ちるもんか……!
「大人の女が好きだって言ったくせにー!」
「それを気にしてるのか? 可愛いやつだな」
「違います!」
ニヤニヤ笑いの先生にイラッとした。可愛いって言われても嬉しくない。全然嬉しくなんかない。
「次はもっと凄いことしてやるって言っただろ?」
ここぞとばかりにいい声出してくるのもむかつく……!
あれより凄いこととか、考えたくない。さっきだって、この状況だって衝撃的なのに。
「二人がそんなに仲が良いとか妬けるね」
「同感です」
苦笑いする名雪先生に碧流先輩が同意する。
「担任の先生だからなぁ?」
四柳先生は同意を求めるみたいに馴れ馴れしく肩を抱いてくるけど、それはぺちんと叩く。力が入らなくて叩き落とせなかった。
「どうやら柾の片思いみたいだね。私にもチャンスがありそうだ」
「んっ……!」
名雪先生にキスをされる。チャンスって何だろう? 頭がぼんやりしてわからない。わからない内に名雪先生の顔が離れて、今度は四柳先生の顔が近付いてきた。
「んん! ふっ、んぁっ! ゃ、んんぅっ!」
舌が入ってきて、口の中を掻き回されてるのに、名雪先生が耳を舐めてくるし、指が胸を這う。さっきまで碧流先輩としてたから体は準備万端なのに、焦らされてるみたいで辛い。
それなのに二人は競い合うみたいに交互にキスしてくるし、体をいじってくる。
「ひゃうっ! あっ! ふたりっ! だめぇっ!」
名雪先生が胸を舐めると対抗するように四柳先生が甘噛みしてくる。体はビクンビクン、いっそ早く入れて終わらせてほしいのに、言えない。
「ひ、ぃんっ! あぁ……! あっ! ゃあっ……そっちは……!」
名雪先生がキノコをいじってきたかと思えば、四柳先生はまた前じゃなくて後ろの穴を触ってくるわけで……ぬるぬるする感触はローションなんだろうけど、いつでも持ってるわけじゃないよね……?
「だめ、れすって、ばぁっ!」
「本当にそっちも気持ち良くなっちゃうんだね?」
後ろに指入れられるとやばいのに、四柳先生はもう勝手知ったる感じだし、名雪先生は笑ってるし……っていうか、どこまで情報共有されちゃってるんだろう? 怖い。
「まだだめだよ、先生たちが来てくれたんだから」
ぐったり、息も絶え絶え、ベッドに倒れた私の汗で湿った髪を撫でながら碧流先輩が笑う。
本日の主役を酷使しないでほしい。もっとお姫様な気分に浸れると思ってたのに!
二人揃って来るとか……仲良しか! いや、公式で仲良しだったけれども!
「あはは、出てきちゃったね」
ぶぴゅって下品な音がして碧流先輩が出した精液が逆流してきたのが私にもわかった。碧流先輩に足を開かれて、覗き込まれて、恥ずかしいのにどうすることもできない。
「あぅうっ……」
指を入れられて掻き回されて、ドロドロが出てくる。それを四柳先生が「エロいなー」とか笑いながら見てる。何でこの人が教師やれてるかわからなくなってきた。
それぞれにキノコのことは知られてるし、先生たち全部知ってるんだろうなぁとは思ってたけど、知られてないはずの碧流先輩にも知られてたし、今更かもしれないけど、この状況異常じゃない?
「今度は先生たちにしてもらおうね? 全部見ててあげるからね?」
碧流先輩の声は甘いけど、本当は結構怒っててお仕置きなんじゃないかってくらい怖い。
寝取らせ? とかそういう性癖なの?
「大人のセックスってやつを教えてやらないとなぁ? 永至」
「そうだね、性教育って大事だよね」
四柳先生は服を脱ぎ出してやる気満々だし、名雪先生もその気とか……!
教師としてどうなの? 不良淫行教師の四柳先生はまだしも名雪先生には止めてほしかった。いや、多分、この状況、ビデオを横流しした先生に原因があるような気もする。碧流先輩とか名雪先生とか普段穏やかな人ほどやばい?
もう誰を恨めばいいのかわからないけど、悪いことは全部エノキ神のような気もする。
「い、いや、私、もう疲れたなぁって……」
疲れてるのは事実、グロッキーな私が見えない? 本日の主役の我が儘聞かない?
「あっ、喉渇いたよね? はい、どうぞ」
碧流先輩が体を起こしてくれて、ペットボトルを差し出してくる。ただの水っぽい。何も入ってないよね……?
用意がいいとか気が利くっていうよりも何か思惑がありそうで怖すぎる。
「口移しがいい?」
疑ってると碧流先輩がにっこりした。出た、碧流先輩の得意技! 笑顔の圧力! もしかしたら、逢坂家の標準スキルなのかもしれない。多分、紫愛ちゃんより碧流先輩の方が高レベル。
七星君も四柳先生も名雪先生もいるのに口移しとか恥ずかしすぎるわけで、渋々飲む。できるだけゆっくり。
そうしてると先生たちがベッドに上がってくる。
「これも誕生日プレゼントだよ。いっぱい気持ち良くなって」
「た、助けて、七星君!」
一縷の望みを抱いて、ベッドから離れた七星君を見るけど、首を横に振られた。紫愛ちゃんのことを牽制してくれるとは言ったけど、やっぱり碧流先輩には丸め込まれてる。
「そういうことだ。観念しろ」
四柳先生が頭を撫でてくるけど、そんなので落ちるもんか……!
「大人の女が好きだって言ったくせにー!」
「それを気にしてるのか? 可愛いやつだな」
「違います!」
ニヤニヤ笑いの先生にイラッとした。可愛いって言われても嬉しくない。全然嬉しくなんかない。
「次はもっと凄いことしてやるって言っただろ?」
ここぞとばかりにいい声出してくるのもむかつく……!
あれより凄いこととか、考えたくない。さっきだって、この状況だって衝撃的なのに。
「二人がそんなに仲が良いとか妬けるね」
「同感です」
苦笑いする名雪先生に碧流先輩が同意する。
「担任の先生だからなぁ?」
四柳先生は同意を求めるみたいに馴れ馴れしく肩を抱いてくるけど、それはぺちんと叩く。力が入らなくて叩き落とせなかった。
「どうやら柾の片思いみたいだね。私にもチャンスがありそうだ」
「んっ……!」
名雪先生にキスをされる。チャンスって何だろう? 頭がぼんやりしてわからない。わからない内に名雪先生の顔が離れて、今度は四柳先生の顔が近付いてきた。
「んん! ふっ、んぁっ! ゃ、んんぅっ!」
舌が入ってきて、口の中を掻き回されてるのに、名雪先生が耳を舐めてくるし、指が胸を這う。さっきまで碧流先輩としてたから体は準備万端なのに、焦らされてるみたいで辛い。
それなのに二人は競い合うみたいに交互にキスしてくるし、体をいじってくる。
「ひゃうっ! あっ! ふたりっ! だめぇっ!」
名雪先生が胸を舐めると対抗するように四柳先生が甘噛みしてくる。体はビクンビクン、いっそ早く入れて終わらせてほしいのに、言えない。
「ひ、ぃんっ! あぁ……! あっ! ゃあっ……そっちは……!」
名雪先生がキノコをいじってきたかと思えば、四柳先生はまた前じゃなくて後ろの穴を触ってくるわけで……ぬるぬるする感触はローションなんだろうけど、いつでも持ってるわけじゃないよね……?
「だめ、れすって、ばぁっ!」
「本当にそっちも気持ち良くなっちゃうんだね?」
後ろに指入れられるとやばいのに、四柳先生はもう勝手知ったる感じだし、名雪先生は笑ってるし……っていうか、どこまで情報共有されちゃってるんだろう? 怖い。
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