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閑話
クリスマスの奇跡
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※本編が始まる前の年のクリスマス。
「んっ……?」
下半身の違和感で目が覚めた。
あれ、ベッドの上に何かいる……?
うちのセキュリティで誰かが侵入してくるとは思えない。でも、近親……とかありえないから家族だとも思えない。
だったら、何だ……?
どうにか手を伸ばして、枕元のライトを点けて、薄らとした灯りでその姿が見える。
「メリークリスマス」
そう言ってニッコリ笑むのはサンタガールの格好をしたりりちゃんだった。
同じ学校の光石凛鈴ちゃん。俺が絶賛片想い中の超絶可愛い女の子。
勝手にりりちゃんって呼んでるけど、話したことは一度もない。クラスも違うし、接点はゼロ。悲しすぎる。
学校での俺は不良グループだし、りりちゃんはどちらかと言えば優等生系でオタク寄り。相容れない。辛い。
俺がオタクだって言えたらいいのに、なかなかそうもいかない。りりちゃん、結構警戒心強いみたいだし、信じてくれなさそう。
でも、サンタさんにお願いしたら、りりちゃんがサンタさんって、何これ? ミラクルすぎない?
いや、ネットでは毎日のように、おはようからおやすみまで会話してるけど、りりちゃんは正体が俺だって知らない。だから、必死にそっちから外堀を埋めようとしてる。
七夕にお願いしたら、りりちゃんのアカウント特定に繋がる運命の遭遇ができた。七夕パワー凄い。それ以来ハロウィンのカボチャにさえお願いして、今度はサンタというわけ。縋れるものには何でも縋りつく。
「り、りりちゃん……?」
「なぁに?」
首を傾げるりりちゃん、マジ可愛い。その小さなお手々に俺のを握ってることを除けば。
なんで、大好きなりりちゃんがここにいて、俺のアレをアレしてるんだろう?
奇跡にも程がある。意味がわからない。
「りりちゃんなんだよね……?」
「そうだよ」
俺がりりちゃんの姿を見間違えるはずがないし、お喋りしたことがなくても声を知らないわけじゃない。
いつか音声通話したいっていう願いはなかなか叶いそうにないけど、でも、今こうして喋ってる。不思議。奇跡過ぎる。
「な、なんで……」
これは夢? 幻覚? それとも、やっぱりサンタさんのプレゼント? サンタパワーが起こしたミラクル?
神様仏様サンタ様ハンパない。
「プレゼントに来たの」
ニコッとりりちゃんが微笑んだ。
これって、もしかして、『プレゼントはわ・た・し』ってやつ?
アレをしごきながらじゃなかったら、もっと感動したかも。
だって、毎日毎日想ってるのに、枕の下に隠し撮りの写真入れてるのに、夢になかなか現れてくれないツンデレりりちゃんが手コキしてくれてるなんて、それだけで気持ちいいのに、やたら上手だし、暴発しないように超我慢してる。
情けないとこ見せたくないから頑張ってるけど、できることならその手を止めて欲しい。
「うーん……でも、プレゼント貰いにきたのかも」
か、可愛い……!
サンタガールのりりちゃん可愛さ増量中。可愛さの暴力、俺の股間を直撃。
りりちゃんの手の中にあるソレは正直すぎて、バレたと思う。
りりちゃんのためなら、何でもプレゼントしちゃうけど……
「竜也君、準備万端みたいだし、もう貰うね?」
そう言って、りりちゃんが俺を跨ぐ。
先っぽにぬるりと濡れた感触……くちゅって音がした。
りりちゃん、履いてない? 濡れてる? 俺の寝込み襲いながら興奮してた?
女の子に襲われたトラウマがあるのに、りりちゃんは平気だ。やっぱり、りりちゃんは俺にとって特別な……正に運命の女の子なんだと思う。俺のところに来るのは必然。
でも、だからこそ、自分でしたい。りりちゃんに気持ちよくしてもらいたいんじゃなくて、りりちゃんを気持ちよくしてあげたい。身を委ねて俺の下でいっぱい喘いでほしい。
「ま、待って、りりちゃん……!」
りりちゃんを止めようとするのに、体が動かない。まるで金縛りに遭ったみたい。
その間にもりりちゃんは俺のソレを手で支えながら狙いをつけて腰を落とそうとしてる。
ミニスカートから覗く足はニーソに包まれてる。それをペロペロしまくって、指をしゃぶり尽くしたいのに……!
「ほんと待って、マジで待って!」
「やだ、待たない。竜也君をちょうだい?」
きゅん、てした。したけど……!
「俺にやらせて、待って、ダメ……あーっ!」
りりちゃんは聞く耳もってくれなくて、一気に腰を落として……
あ、あれ……?
真っ暗な部屋で目が覚めて、目をぱちくり。
電気を点けて、またぱちくり。
見回すけど、当然と言うべきか、りりちゃんはいない。
夢だった。枕元に出来心で置いたサンタガールのコスチュームが畳まれたままあるだけ。
なんか純真無垢なりりちゃんを汚してしまった気分……ちょっと罪悪感。
現実のりりちゃんは絶対にあんなことしてくれないし、してくれなくていい。夜這いされるより、夜這いしたい。って言うか、全部俺がしてあげたい。マグロで結構。エッチに積極的な女の子はちょっと苦手だったりする。
なんか、急に寂しくなってきた。毎日やりとりしてても、リアルりりちゃんとお喋りしたいし、触れたい。来年はもっと進展させたい。初詣には絶対行かなくちゃ。
りりちゃん、巫女さんのアルバイトしたら絶対可愛いと思うけど、他の男に見られるのはやだなぁ……絶対に性的な目で見られちゃう。俺のりりちゃんが汚れる。
でも、本当に来年のクリスマスはりりちゃんと性夜を過ごしたいなぁ……
「んっ……?」
下半身の違和感で目が覚めた。
あれ、ベッドの上に何かいる……?
うちのセキュリティで誰かが侵入してくるとは思えない。でも、近親……とかありえないから家族だとも思えない。
だったら、何だ……?
どうにか手を伸ばして、枕元のライトを点けて、薄らとした灯りでその姿が見える。
「メリークリスマス」
そう言ってニッコリ笑むのはサンタガールの格好をしたりりちゃんだった。
同じ学校の光石凛鈴ちゃん。俺が絶賛片想い中の超絶可愛い女の子。
勝手にりりちゃんって呼んでるけど、話したことは一度もない。クラスも違うし、接点はゼロ。悲しすぎる。
学校での俺は不良グループだし、りりちゃんはどちらかと言えば優等生系でオタク寄り。相容れない。辛い。
俺がオタクだって言えたらいいのに、なかなかそうもいかない。りりちゃん、結構警戒心強いみたいだし、信じてくれなさそう。
でも、サンタさんにお願いしたら、りりちゃんがサンタさんって、何これ? ミラクルすぎない?
いや、ネットでは毎日のように、おはようからおやすみまで会話してるけど、りりちゃんは正体が俺だって知らない。だから、必死にそっちから外堀を埋めようとしてる。
七夕にお願いしたら、りりちゃんのアカウント特定に繋がる運命の遭遇ができた。七夕パワー凄い。それ以来ハロウィンのカボチャにさえお願いして、今度はサンタというわけ。縋れるものには何でも縋りつく。
「り、りりちゃん……?」
「なぁに?」
首を傾げるりりちゃん、マジ可愛い。その小さなお手々に俺のを握ってることを除けば。
なんで、大好きなりりちゃんがここにいて、俺のアレをアレしてるんだろう?
奇跡にも程がある。意味がわからない。
「りりちゃんなんだよね……?」
「そうだよ」
俺がりりちゃんの姿を見間違えるはずがないし、お喋りしたことがなくても声を知らないわけじゃない。
いつか音声通話したいっていう願いはなかなか叶いそうにないけど、でも、今こうして喋ってる。不思議。奇跡過ぎる。
「な、なんで……」
これは夢? 幻覚? それとも、やっぱりサンタさんのプレゼント? サンタパワーが起こしたミラクル?
神様仏様サンタ様ハンパない。
「プレゼントに来たの」
ニコッとりりちゃんが微笑んだ。
これって、もしかして、『プレゼントはわ・た・し』ってやつ?
アレをしごきながらじゃなかったら、もっと感動したかも。
だって、毎日毎日想ってるのに、枕の下に隠し撮りの写真入れてるのに、夢になかなか現れてくれないツンデレりりちゃんが手コキしてくれてるなんて、それだけで気持ちいいのに、やたら上手だし、暴発しないように超我慢してる。
情けないとこ見せたくないから頑張ってるけど、できることならその手を止めて欲しい。
「うーん……でも、プレゼント貰いにきたのかも」
か、可愛い……!
サンタガールのりりちゃん可愛さ増量中。可愛さの暴力、俺の股間を直撃。
りりちゃんの手の中にあるソレは正直すぎて、バレたと思う。
りりちゃんのためなら、何でもプレゼントしちゃうけど……
「竜也君、準備万端みたいだし、もう貰うね?」
そう言って、りりちゃんが俺を跨ぐ。
先っぽにぬるりと濡れた感触……くちゅって音がした。
りりちゃん、履いてない? 濡れてる? 俺の寝込み襲いながら興奮してた?
女の子に襲われたトラウマがあるのに、りりちゃんは平気だ。やっぱり、りりちゃんは俺にとって特別な……正に運命の女の子なんだと思う。俺のところに来るのは必然。
でも、だからこそ、自分でしたい。りりちゃんに気持ちよくしてもらいたいんじゃなくて、りりちゃんを気持ちよくしてあげたい。身を委ねて俺の下でいっぱい喘いでほしい。
「ま、待って、りりちゃん……!」
りりちゃんを止めようとするのに、体が動かない。まるで金縛りに遭ったみたい。
その間にもりりちゃんは俺のソレを手で支えながら狙いをつけて腰を落とそうとしてる。
ミニスカートから覗く足はニーソに包まれてる。それをペロペロしまくって、指をしゃぶり尽くしたいのに……!
「ほんと待って、マジで待って!」
「やだ、待たない。竜也君をちょうだい?」
きゅん、てした。したけど……!
「俺にやらせて、待って、ダメ……あーっ!」
りりちゃんは聞く耳もってくれなくて、一気に腰を落として……
あ、あれ……?
真っ暗な部屋で目が覚めて、目をぱちくり。
電気を点けて、またぱちくり。
見回すけど、当然と言うべきか、りりちゃんはいない。
夢だった。枕元に出来心で置いたサンタガールのコスチュームが畳まれたままあるだけ。
なんか純真無垢なりりちゃんを汚してしまった気分……ちょっと罪悪感。
現実のりりちゃんは絶対にあんなことしてくれないし、してくれなくていい。夜這いされるより、夜這いしたい。って言うか、全部俺がしてあげたい。マグロで結構。エッチに積極的な女の子はちょっと苦手だったりする。
なんか、急に寂しくなってきた。毎日やりとりしてても、リアルりりちゃんとお喋りしたいし、触れたい。来年はもっと進展させたい。初詣には絶対行かなくちゃ。
りりちゃん、巫女さんのアルバイトしたら絶対可愛いと思うけど、他の男に見られるのはやだなぁ……絶対に性的な目で見られちゃう。俺のりりちゃんが汚れる。
でも、本当に来年のクリスマスはりりちゃんと性夜を過ごしたいなぁ……
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