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閑話
魔法少女マジカル・ベル 前編
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※パラレル。本編の設定無視。竜也君の妄想が過分に含まれてます。触手。陵辱。孕ませ。獣姦表現あり(行為なし)
目の前に黒い影が迫ってくる。その瞬間、私は手にした武器を振るう。
装飾が施された持ち手、その先についた鐘は綺麗な音を辺りに響かせて、影を散らす。
そうして、影が消えたのを確認して、私は溜息を吐く。
「ベル。毎回、不満そうな顔をするのはやめてくれないかな? そこは可愛らしく決めポーズでもしておこうよ。ほら、今日も街の平和を守ったよ。ドヤっていいから」
それこそ不満げな声だった。
男なのか女なのかわからない子供のような声。でも、私以外に人はいない。そう人は。
「クロ、魔法少女の武器がハンドベルってどうなの?」
私は塀の上に悠々と座る生き物を見る。白いウサギに見えるそれは服を着ていて、人間の言葉を理解し、喋る。
クロシェットと名乗ったこの生き物との出会いが私の運命を狂わせたと言える。普段はクロって呼んでるけど。
私の名前は光石凛鈴。職業は学生。でも、もう一つの顔を持っている。
それは魔法少女マジカル・ベルであること――人知れず変身し、街に影を落とす謎の組織シャドウズと戦っている。まあ、なって一週間も経ってない見習いなんだけど。
「文句を言わない。衣装は君の好みに合わせてやっただろ?」
クロは恩着せがましい。
白とピンクを基調とした衣装はフリルやリボンがふんだんにあしらわれていて可愛いい。
ふわりと膨らんだスカートには女の子の夢が詰まってると思う。
そう言ったらクロは『君の胸の膨らみのなさは絶望的だけどね』とか言ってきた。何なの、この毒舌マスコット。
フード付きのケープも密かに憧れてた。何よりフードについたウサ耳が超可愛い。被るとワイヤーが入ってる風でもないのに直立するし、動くとかいう無駄機能付き。
「可愛いけど……でも、でも……!」
そもそも好みでも自分が着るとなると話は別というもの。
変身してる間は髪色も目の色も変わるから万が一知り合いになっちゃっても即バレはなさそうだけど、痛い格好をしてる自覚はある。
「ベル、危ない!」
「え……?」
「ベル! ベルーーッ!」
急にクロが立ち上がるけど、もう手遅れだった。強い魔力の気配に鳥肌が立って、体は動かなくなる。
そして、目の前が影に覆われ、誰かが背後にいると気付いた時には抱き上げられて、そのまま私は意識を失った……
***
「んっ……なに……? ぁ……っ!」
目が覚めて、自分が置かれた状況がわからない。ベッドの上じゃない。
立ってる?でも、つま先がギリギリ地面についてるくらい。腕は頭の上。もしかして、私、吊られてる?
でも、目の前は真っ暗、目隠しされてる?
「ひゃあっ!」
何かがいっぱい体を這ってる。ヌルヌルして気持ちが悪い。
服の中にも入ってるって言うか、下着の中にまで……!
「やぁっ! これ、やだっ、やめてぇ……!」
私に絡み付くたくさんのヌルヌルした何か。まるで蛇みたいで、それが変なところを触ってる。
体が熱くて、むずむずして、変な感じ。女の子の大事な部分を得体の知れない何かが這ってるのが怖い。足を閉じようとしてもヌルリと滑り込んでくる。
「あはは、起きちゃったね?」
その男の声はすぐ近くで聞こえた。聞き覚えがある気がする。
そして、するりと目隠しがとられて、その正体がわかる。
「シャドウドラゴン……!」
嘘でしょ……?
目の前にいるのは間違いなくシャドウドラゴン。黒ずくめで、ドラゴンを模してるらしいマスクのせいで顔はわからないけど、中身は人っぽい。
こうして目の前に立たれると結構背が高いけど、二メートル越えとかってほどじゃない。せいぜい百八十くらい?
謎の組織シャドウズの幹部。幹部の中での序列は下から二番目だけど、私みたいな魔法少女歴一週間未満の見習いがどうにかできる相手じゃない。
今までの相手は下級の怪人あるいは動く影だった。私の目下の課題は最下位のシャドウペガサスを倒す力をつけることだった。私にとってシャドウペガサスは討たなければならない仇だけど、この男とはまともに対面したことがない。
強いて言うなら、あの日……私が魔法少女にさせられたあの日、シャドウペガサスと暴走した手下を回収に来たのがシャドウドラゴンだった。
その時はただの女子高生だった私でも圧倒的なオーラに動けなくなって、ただ一瞥されただけ。それだけなのに……
「怯えてんね。おもらししちゃう? しちゃう?」
何だ、このチャラ男……!
いくら怖くても漏らしたりなんかしないのに。
シャドウズは悪役なのに、人類の敵なのに、どこからか出た美男美女揃い説のせいで、一部の男女に人気があったりする。ファンサイトだってあるくらい。
中でも孤高の存在的な感じで注目されてたこの人(人って言っていいのかはわからないけど)は人気が高い。ファンサイトを見たのは情報を得るためでファンだからじゃない。断じて。
人間の女を浚って性奴隷にしてるとかいう噂もあったっけ。それでも抱かれたいとか言う女性がいるんだから世の中は不思議。
しかし、中身はチャラ男とか残念すぎる。
でも、シャドウペガサスも実は結構ドジっていう残念なところがあったっけ。うっかり手下を暴走させちゃったりするくらいの迷惑なドジっ子。そのせいで前任の魔法少女は私の目の前でひどい目に遭わされて引退することになった。
そもそも、毎回長ったらしい口上を必要とするあたり重度の中二病っぽい。残念だ……
「その目いいね。ゾクゾクしちゃう」
私に睨まれても、マスクの奥でシャドウドラゴンは笑ってる。
確かに私なんかが敵う相手じゃないんだから、とるに足らない存在だと思う。今はまだ。
これからまだパワーアップを重ねていくはずだったのに……多分。
「クロ……クロは……?」
クロの姿はどこにもない。いつもは影の気配に敏感なクロが気付いた時にはもう手遅れだった。
「今頃血眼になって次の生け贄を探してるんじゃね? 無駄なのにさぁ」
生け贄……シャドウズは魔法少女をそんな風に見てるの?
前任の魔法少女だって頑張ってたはず。暴走してたとは言っても下級の怪人にボロ負けして、ほぼほぼ廃人になってしまったけど。
魔法少女を侮ったことを後悔させてやることなんて今の私にはできないし、未来の私にできたのかもわからない。でも、無駄の一言で片付けられるのは悲しい。
「私をどうするつもりなの……?」
「凛鈴、うーん、りりちゃんって呼ぼっか」
「馴れ馴れしく呼ばないで……!」
敵の幹部に捕まってるこの状況、クロもいないし、武器もない。
それだけでわけがわからないのに、何で私の名前を知ってるの?
「呼ぶよ。だって、俺のお嫁さんになるんだし?」
「よ、よめ……?」
意味がわからない。全然わからない。
「りりちゃんは、俺と結婚して、ここで幸せに暮らすんだよ?」
「やっ……」
結婚? 幸せ?
敵なのに? 声は格好良くても、顔も知らない相手と?
まだ学生なのに……
「だから、りりちゃんは、これから俺とエッチするの」
「いやっ……やだぁ……!」
急に片足が持ち上げられた。もう片足だってちゃんと地面についてるわけじゃない。でも、腕を吊り上げられて倒れ込むこともできない。
目の前のシャドウドラゴンに気を取られて忘れてたけど、私の体にはわけのわからないものが這ってる。
ピンク色をしてるけど、全然可愛くない。これは、触手っていうやつ……?
「嫌って言いながら濡れてるね。気持ちいいんだね」
シャドウドラゴンはしゃがみ込んで、そこを覗き込まれて、隠したいのに身動きとれないし、って言うか、パンツはどこ……?
戦ってもいないのに、服もボロボロになってるし、きっとこれは悪夢だ。
「気持ち良くな……ひぅぅっ!」
ヌルヌルするのは触手の粘液のせい。きっとそう。
触手はお構いなしに私の中に入ってこようとする。足を閉じて阻もうとしてもできない。
「細いのでも、ちょっと痛い? りりちゃん、処女だもんねぇ?」
初めてなのに、敵に、それも触手なんかに犯されるなんて、私の人生なんなんだろう?
細いって言っても人間の指くらいの太さはあるものが、私の中にぬるぬる出入りしてる。
「やだ……ひっく……もうやめて……助けて……」
涙が止まらない。怖くてたまらない。
「ちゃんと慣らさないと俺の入んないからね。気持ちいいとこ、いっぱい弄ってもらおうね」
「ひ、あっ! あぁんっ!」
触手が急に乳首に吸いついてきて、それだけでもお腹の奥がキュッとなったのに、あそこに伸びてきた触手が穴より上の方を刺激してくる。
「クリちゃん、いじられると気持ちいいんだ? じゃあ、吸ったら、もっと気持ちよくなっちゃうかな?」
「それ、やっ、だめっ、出ちゃ……あぁぁぁぁっ!」
何を言われてるかよくわからない。
でも、触手はシャドウドラゴンに従うように、そこに吸いついてくる。それは強烈すぎる刺激で、火花が散るみたい。何かが出そうで、止めたいのに、何も考えられなくて、体が痙攣して、そこから何かが吹き出すのを感じた。
「あれ? りりちゃん、クリ吸われてイっちゃった? ってか、潮噴いちゃった? そんなに気持ちよかった? 処女なのに? もしかして、淫乱の素質ある?」
わけがわからないまま首を横に振るけど、マスクの奥でニヤニヤ笑われてる気がする。
「おまんこビショビショにしちゃってさ、もうちょっと挿れても大丈夫そう」
「ひぅっ……広げちゃやぁ……」
もう一本触手が入り込んできて中でバラバラに動き回る。
「ってか、俺までビショビショ」
私の中から吹き出た液体は目の前にいたシャドウドラゴンにもかかったみたいだった。
目の前に翳された黒い手は鋭い爪が付いてて痛そうだけど、透明な液体が滴ってる。
「そろそろ脱ごうと思ってたからいーけどね」
そう言ってシャドウドラゴンが手袋を外す。って言うか、凄いリアルな手袋だったんだ……人間の手だ。
普通の肌色をしてるし、綺麗な手なのがなんかむかつく。やっぱり、中身は人間ってこと?
「ここも、きっついし」
「ひっ……」
ここ、と示された場所を反射的に見てしまって、ひきつった声が出た。
股間が膨らんでる……? そんなの見たくなかった。
幸いなのは体の自由が利かなくても顔だけは動かせることだと思う。
「俺のお嫁さんはウブで可愛いなぁ」
こんなヤツのお嫁さんになんてなりたくない。
私にだって好きな人はいるし、その人と結ばれて結婚できたらいいなぁって夢を見てたりする。
それを、こんなチャラ男に奪われるなんて……!
目の前に黒い影が迫ってくる。その瞬間、私は手にした武器を振るう。
装飾が施された持ち手、その先についた鐘は綺麗な音を辺りに響かせて、影を散らす。
そうして、影が消えたのを確認して、私は溜息を吐く。
「ベル。毎回、不満そうな顔をするのはやめてくれないかな? そこは可愛らしく決めポーズでもしておこうよ。ほら、今日も街の平和を守ったよ。ドヤっていいから」
それこそ不満げな声だった。
男なのか女なのかわからない子供のような声。でも、私以外に人はいない。そう人は。
「クロ、魔法少女の武器がハンドベルってどうなの?」
私は塀の上に悠々と座る生き物を見る。白いウサギに見えるそれは服を着ていて、人間の言葉を理解し、喋る。
クロシェットと名乗ったこの生き物との出会いが私の運命を狂わせたと言える。普段はクロって呼んでるけど。
私の名前は光石凛鈴。職業は学生。でも、もう一つの顔を持っている。
それは魔法少女マジカル・ベルであること――人知れず変身し、街に影を落とす謎の組織シャドウズと戦っている。まあ、なって一週間も経ってない見習いなんだけど。
「文句を言わない。衣装は君の好みに合わせてやっただろ?」
クロは恩着せがましい。
白とピンクを基調とした衣装はフリルやリボンがふんだんにあしらわれていて可愛いい。
ふわりと膨らんだスカートには女の子の夢が詰まってると思う。
そう言ったらクロは『君の胸の膨らみのなさは絶望的だけどね』とか言ってきた。何なの、この毒舌マスコット。
フード付きのケープも密かに憧れてた。何よりフードについたウサ耳が超可愛い。被るとワイヤーが入ってる風でもないのに直立するし、動くとかいう無駄機能付き。
「可愛いけど……でも、でも……!」
そもそも好みでも自分が着るとなると話は別というもの。
変身してる間は髪色も目の色も変わるから万が一知り合いになっちゃっても即バレはなさそうだけど、痛い格好をしてる自覚はある。
「ベル、危ない!」
「え……?」
「ベル! ベルーーッ!」
急にクロが立ち上がるけど、もう手遅れだった。強い魔力の気配に鳥肌が立って、体は動かなくなる。
そして、目の前が影に覆われ、誰かが背後にいると気付いた時には抱き上げられて、そのまま私は意識を失った……
***
「んっ……なに……? ぁ……っ!」
目が覚めて、自分が置かれた状況がわからない。ベッドの上じゃない。
立ってる?でも、つま先がギリギリ地面についてるくらい。腕は頭の上。もしかして、私、吊られてる?
でも、目の前は真っ暗、目隠しされてる?
「ひゃあっ!」
何かがいっぱい体を這ってる。ヌルヌルして気持ちが悪い。
服の中にも入ってるって言うか、下着の中にまで……!
「やぁっ! これ、やだっ、やめてぇ……!」
私に絡み付くたくさんのヌルヌルした何か。まるで蛇みたいで、それが変なところを触ってる。
体が熱くて、むずむずして、変な感じ。女の子の大事な部分を得体の知れない何かが這ってるのが怖い。足を閉じようとしてもヌルリと滑り込んでくる。
「あはは、起きちゃったね?」
その男の声はすぐ近くで聞こえた。聞き覚えがある気がする。
そして、するりと目隠しがとられて、その正体がわかる。
「シャドウドラゴン……!」
嘘でしょ……?
目の前にいるのは間違いなくシャドウドラゴン。黒ずくめで、ドラゴンを模してるらしいマスクのせいで顔はわからないけど、中身は人っぽい。
こうして目の前に立たれると結構背が高いけど、二メートル越えとかってほどじゃない。せいぜい百八十くらい?
謎の組織シャドウズの幹部。幹部の中での序列は下から二番目だけど、私みたいな魔法少女歴一週間未満の見習いがどうにかできる相手じゃない。
今までの相手は下級の怪人あるいは動く影だった。私の目下の課題は最下位のシャドウペガサスを倒す力をつけることだった。私にとってシャドウペガサスは討たなければならない仇だけど、この男とはまともに対面したことがない。
強いて言うなら、あの日……私が魔法少女にさせられたあの日、シャドウペガサスと暴走した手下を回収に来たのがシャドウドラゴンだった。
その時はただの女子高生だった私でも圧倒的なオーラに動けなくなって、ただ一瞥されただけ。それだけなのに……
「怯えてんね。おもらししちゃう? しちゃう?」
何だ、このチャラ男……!
いくら怖くても漏らしたりなんかしないのに。
シャドウズは悪役なのに、人類の敵なのに、どこからか出た美男美女揃い説のせいで、一部の男女に人気があったりする。ファンサイトだってあるくらい。
中でも孤高の存在的な感じで注目されてたこの人(人って言っていいのかはわからないけど)は人気が高い。ファンサイトを見たのは情報を得るためでファンだからじゃない。断じて。
人間の女を浚って性奴隷にしてるとかいう噂もあったっけ。それでも抱かれたいとか言う女性がいるんだから世の中は不思議。
しかし、中身はチャラ男とか残念すぎる。
でも、シャドウペガサスも実は結構ドジっていう残念なところがあったっけ。うっかり手下を暴走させちゃったりするくらいの迷惑なドジっ子。そのせいで前任の魔法少女は私の目の前でひどい目に遭わされて引退することになった。
そもそも、毎回長ったらしい口上を必要とするあたり重度の中二病っぽい。残念だ……
「その目いいね。ゾクゾクしちゃう」
私に睨まれても、マスクの奥でシャドウドラゴンは笑ってる。
確かに私なんかが敵う相手じゃないんだから、とるに足らない存在だと思う。今はまだ。
これからまだパワーアップを重ねていくはずだったのに……多分。
「クロ……クロは……?」
クロの姿はどこにもない。いつもは影の気配に敏感なクロが気付いた時にはもう手遅れだった。
「今頃血眼になって次の生け贄を探してるんじゃね? 無駄なのにさぁ」
生け贄……シャドウズは魔法少女をそんな風に見てるの?
前任の魔法少女だって頑張ってたはず。暴走してたとは言っても下級の怪人にボロ負けして、ほぼほぼ廃人になってしまったけど。
魔法少女を侮ったことを後悔させてやることなんて今の私にはできないし、未来の私にできたのかもわからない。でも、無駄の一言で片付けられるのは悲しい。
「私をどうするつもりなの……?」
「凛鈴、うーん、りりちゃんって呼ぼっか」
「馴れ馴れしく呼ばないで……!」
敵の幹部に捕まってるこの状況、クロもいないし、武器もない。
それだけでわけがわからないのに、何で私の名前を知ってるの?
「呼ぶよ。だって、俺のお嫁さんになるんだし?」
「よ、よめ……?」
意味がわからない。全然わからない。
「りりちゃんは、俺と結婚して、ここで幸せに暮らすんだよ?」
「やっ……」
結婚? 幸せ?
敵なのに? 声は格好良くても、顔も知らない相手と?
まだ学生なのに……
「だから、りりちゃんは、これから俺とエッチするの」
「いやっ……やだぁ……!」
急に片足が持ち上げられた。もう片足だってちゃんと地面についてるわけじゃない。でも、腕を吊り上げられて倒れ込むこともできない。
目の前のシャドウドラゴンに気を取られて忘れてたけど、私の体にはわけのわからないものが這ってる。
ピンク色をしてるけど、全然可愛くない。これは、触手っていうやつ……?
「嫌って言いながら濡れてるね。気持ちいいんだね」
シャドウドラゴンはしゃがみ込んで、そこを覗き込まれて、隠したいのに身動きとれないし、って言うか、パンツはどこ……?
戦ってもいないのに、服もボロボロになってるし、きっとこれは悪夢だ。
「気持ち良くな……ひぅぅっ!」
ヌルヌルするのは触手の粘液のせい。きっとそう。
触手はお構いなしに私の中に入ってこようとする。足を閉じて阻もうとしてもできない。
「細いのでも、ちょっと痛い? りりちゃん、処女だもんねぇ?」
初めてなのに、敵に、それも触手なんかに犯されるなんて、私の人生なんなんだろう?
細いって言っても人間の指くらいの太さはあるものが、私の中にぬるぬる出入りしてる。
「やだ……ひっく……もうやめて……助けて……」
涙が止まらない。怖くてたまらない。
「ちゃんと慣らさないと俺の入んないからね。気持ちいいとこ、いっぱい弄ってもらおうね」
「ひ、あっ! あぁんっ!」
触手が急に乳首に吸いついてきて、それだけでもお腹の奥がキュッとなったのに、あそこに伸びてきた触手が穴より上の方を刺激してくる。
「クリちゃん、いじられると気持ちいいんだ? じゃあ、吸ったら、もっと気持ちよくなっちゃうかな?」
「それ、やっ、だめっ、出ちゃ……あぁぁぁぁっ!」
何を言われてるかよくわからない。
でも、触手はシャドウドラゴンに従うように、そこに吸いついてくる。それは強烈すぎる刺激で、火花が散るみたい。何かが出そうで、止めたいのに、何も考えられなくて、体が痙攣して、そこから何かが吹き出すのを感じた。
「あれ? りりちゃん、クリ吸われてイっちゃった? ってか、潮噴いちゃった? そんなに気持ちよかった? 処女なのに? もしかして、淫乱の素質ある?」
わけがわからないまま首を横に振るけど、マスクの奥でニヤニヤ笑われてる気がする。
「おまんこビショビショにしちゃってさ、もうちょっと挿れても大丈夫そう」
「ひぅっ……広げちゃやぁ……」
もう一本触手が入り込んできて中でバラバラに動き回る。
「ってか、俺までビショビショ」
私の中から吹き出た液体は目の前にいたシャドウドラゴンにもかかったみたいだった。
目の前に翳された黒い手は鋭い爪が付いてて痛そうだけど、透明な液体が滴ってる。
「そろそろ脱ごうと思ってたからいーけどね」
そう言ってシャドウドラゴンが手袋を外す。って言うか、凄いリアルな手袋だったんだ……人間の手だ。
普通の肌色をしてるし、綺麗な手なのがなんかむかつく。やっぱり、中身は人間ってこと?
「ここも、きっついし」
「ひっ……」
ここ、と示された場所を反射的に見てしまって、ひきつった声が出た。
股間が膨らんでる……? そんなの見たくなかった。
幸いなのは体の自由が利かなくても顔だけは動かせることだと思う。
「俺のお嫁さんはウブで可愛いなぁ」
こんなヤツのお嫁さんになんてなりたくない。
私にだって好きな人はいるし、その人と結ばれて結婚できたらいいなぁって夢を見てたりする。
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